「藍よりも青し」
相棒season10第13話のあらすじと感想
本日は、シーズン10第13話についてです。
相棒season10第13話のタイトルは「藍よりも青し」。放送日は2012年1月25日です。詩的な感じのタイトルですが、タイトルからだけでは内容が全く推測できません。
では最初に、そんな第13話「藍よりも青し」のあらすじから紹介してみたいと思います。おおまかなあらすじです。
ある産廃業者の社長が首を吊って死んでいるのが発見されます。自殺の可能性が高いと思われましたが、右京さんはそれに疑問を抱き、神戸くんとともに捜査を開始します。亡くなった社長の経営する産廃工場は、地元住民による反対運動が行われていたことなどから、それに絡んだ事件の可能性も浮上します。そして、社長の自宅からは、反対運動の中心的人物の一人であった、草木染め職人が作った風呂敷が発見されます。なぜ社長は風呂敷を持っていたのか?草木染め職人が社長を殺したのか?特命係が真相を究明します。
ざっとではありますが、だいたいこんな感じの内容です。
第10話の元日スペシャルの後、第11話ではマーロウ矢木、第12話では月本幸子と、再登場のパターンが二話続きましたので、久しぶりにそれ以外のパターンの、通常版的な相棒ですね。
今回も面白かったです!
草木染めと言う伝統を守ろうとする職人。それに産廃の汚染水とか、暴力団とか、人身売買とか、外国人の不法就労なんかも絡んでくる形です。
草木染めの職人は、夫に先立たれた女性で、たった一人で伝統を守っているんです。跡継ぎもいない状態で、僕はちょっと淋しい感じがしてしまいました。
しかしそんな女職人が、事件と深い関わりがあるのでは?と右京さんが目を付けるわけですよ。ですので女職人vs右京さんの闘いが軸になって進んで行くのかと思いきや…
事件は予想外の方向に展開して行き、最後は相棒ではおなじみの大どんでん返しでした。
今回も結末は全く予想できなかったですね。
そもそも僕の場合、これまでどのストーリーも、ほぼ結末を予想できてないんですけどね。笑
今回は終わり方も悲しいものではなく、ハッピーエンドに近い形でしたので、そう言った意味では後味は悪くないストーリーでした。
ただ、本当に我儘な感想で申し訳ないのですが、じゃっかんの物足りなさは感じでしまったかもしれません。
我儘でごめんなさい。汗
とは言え、ストーリー以外にも、右京さんと神戸くんの食事シーンだったり、前話で復活した花の里だったり、他にも楽しめる要素もありました。
第13話、楽しませて頂きました!
相棒season10第13話のゲスト出演者
では次に、第13話に主に登場したゲストさんを紹介します。今回は一名のみになります。
梶芽衣子(かじめいこ)
草木染めの職人、葛巻彩乃役で梶芽衣子(かじめいこ)さん。
たった一人で伝統を守る職人の役です。この画像、全身タイツっぽく見えてしまうかもしれませんが、黒い帽子ですので、念のため。笑
失礼ながら僕は、世代的に梶芽衣子さんをそこまでよく知りません。ウィキペディアを見たところ、1965年がデビューとのことでしたので、もう50年以上も女優さんとして活躍されているんですね。当然映画やドラマなども、ものすごい数に出演されています。この相棒出演時は、おそらく65歳くらいだと思うのですが、もっと若く見えました。
今回の主なゲストさんは、この梶芽衣子さんのみになります。
他には、亡くなった産廃業者の社長役で原田文明(はらだぶんめい)さん、産廃工場への反対運動をしている住民役で円城寺あや(えんじょうじあや)さん、などが出演しています。原田文明さんはこれが三度目の相棒出演のようです。全てちょい役で、僕は全く覚えがありませんでしたが。
草木染めの伝統を守る職人の想い
梶芽衣子さん演じる葛巻彩乃は、たった一人で草木染めの伝統を守る職人です。
夫に先立たれ、跡継ぎにと考えていた息子も家を出て行き、彼女が一人残された形です。
跡継ぎもいない状態ですので、彼女がいなくなれば、工房を閉めざるを得なくなりますし、伝統もそこで途絶えてしまいます。
僕は草木染めと言うものを、これまでちゃんと認識していませんでした。そもそもどのようなものなのかも。
ですので相棒で勉強させてもらいました。笑
草木染めと言うのは、その名の通り、草や木などの植物を原料にして、染色したもののようです。
ウィキペディアに染色方法が載ってましたので、引用させて頂きます。
主に植物の葉、茎、根、実などを煮だした液に繊維を浸し、20分程度加熱し、染まった色素を金属イオンと結合させて発色させる。金属イオンとの結合を媒染といい、アルミニウム、銅、鉄分などを溶かした液に繊維を20分程度浸す。植物抽出液と媒染を繰り返すことで色素の繊維染着を良くし、染色濃度を上げる。
作業にはかなりの手間や時間が掛かるものかと思われます。
梶芽衣子さん演じる職人も、鍋を使って作業をしていました。
おそらく草木染めで染物を作るのには、手間や時間だけではなく、受けつがれた技術や知識も不可欠なんだと思います。まさに伝統工芸ですね。
また、「草木染めは一つとして同じ色はない」とこの職人さんが言っていましたが、それも草木染めの魅力なんだと思います。
こちら、右京さんがこの職人に目を付けるきっかけとなった、草木染めの風呂敷です。
この風呂敷は黄色ですが、様々な色が出せるみたいですね。Googleで草木染めを画像検索してみたところ、淡い色の素敵な染物がたくさん出てきました。
今回、この女職人は、伝統を守りたいがために自分を犠牲にしようとするんです。そうまでしても守りたかったんです。
そんな職人の想いが、事件に深く関与してしまうことになってしまうんですけどね。
現実の世界でも、おそらく跡継ぎがいないがために、先人から受け継いだものを守れなくなってしまう、と言う事態が起こってるものもあると思います。伝統工芸に限ったことではないかもしれませんが。
僕はこれまで、伝統工芸などについてあまり考えたこともありませんでした。特に興味も持ってなかったからだとは思います。
もっともっと興味を持つ人が増えたら、跡継ぎの問題なども自然と解決していくのかもしれないですよね。
僕も今回の相棒で、草木染めに少し興味が湧いてきました。笑
シーズン10第13話その他の見どころ
それでは続いて、第13話のその他細かい見どころを挙げてみたいと思います。今回は二つだけ。
右京&神戸が食事
右京さんと神戸くんが、お洒落なレストランで二人で食事をしています。
高級そうな雰囲気のあるイタリアンです。
二人ともワイン飲んでます。
以前にも一度、二人でこんなふうに食事していたシーンがありますが、それに続き二度目かと思います。
前回は、相棒シーズン9第11話「死に過ぎた男」の時ですね。
今回は神戸くん、右京さんの皿にあるチーズを一枚もらおうとしますが、右京さんはその交換条件で、神戸くんの皿にある生ハムを一枚もらおうとします。笑
しかし神戸くんがそれを拒否し、交渉不成立でした。笑
神戸くん、そんなに生ハム好きなんでしょうかね。
この後、このレストランがある事件に関わっていたため、チーズと生ハムも警察が押収し、それを特命の二人が運搬してました。笑
これはなかなか面白い絵でしたね。笑
月本幸子、生ハムを茹でる
前話である第12話より、花の里の二代目女将に就任した月本幸子。
今回も最後のシーンで登場し、右京さんと神戸くんに「茹でた生ハム」を出してました。笑
生ハムの中にあるのは何でしょうか?餅でしょうかね、チーズでしょうか。笑
二人とも食べるのをためらっていて、結局その味がどうだったのかは明かされなかったのですが…笑。
ぱっと見は美味しそうなんですけどね。
僕もこれまで茹でた生ハムと言うのは食べたことがないので、ちょっと興味はあります。笑
そしてやっぱり、最後に花の里が出てくると、なんだかホッとしちゃいますね。笑
やっぱり花の里は、相棒には必要な場所です。
以上、今日は相棒season10第13話「藍よりも青し」についてでした。