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相棒シーズン3第11話。時効制度の残酷さに揺れる亀山薫

「ありふれた殺人~時効成立後に真犯人自首!?」

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相棒season3第11話のあらすじと感想

本日は、シーズン3第11話についてです。シーズン3も後半戦に突入です。

シーズン3はDVDなどでは第7話が欠番になっていますので、この第11話が第10話扱いです。ややこしいですけど。

相棒season3第11話のタイトルは「ありふれた殺人~時効成立後に真犯人自首!?」。放送日は2005年1月19日です。時効が成立した後に犯人が自首してきた事件なんでしょうね、きっと。

それでは、おおまかですが第11話のあらすじを。

路上で不審な男に亀山くんが声を掛けます。するとその男は20年前の殺人を告白し、自首する形に。しかし刑事事件でも民事事件でも、既に時効が成立してしまっているので、逮捕することができません。そのことに亀山くんは納得ができません。警察は犯人の名前も公表することができず、ただ自首した事実のみを公表するのみ。被害者遺族からは、犯人の名前を教えて欲しいと懇願される特命係。そんな中、新たな事件が発生し…

簡単なあらすじはこんな感じです。

この第11話、とても面白かったのですが、面白いと言いより、個人的にはものすごく考えさせられる要素が濃い内容でした。

被害者遺族の心情を思うととても切なくなってしまって…久しぶりに相棒で泣いてしまいました。

時効と言うものの法制度の問題点、矛盾点。問題提起するような内容でもありました。

しかし、その分面白さもじゅうぶんあり、とても内容の濃い第11話でした。

相棒はほんとに多彩な方向から攻めてきますね。見る方を飽きさせません。

面白さに加え、考えさせられる要素も多かったです。

 

相棒season3第11話のゲスト出演者

それでは次に、第11話のメインで登場したゲスト出演者さんを。

信太昌之(しだまさゆき)

まず、時効成立後に自首をした殺人事件の犯人、小見山勇司役で信太昌之(しだまさゆき)さん。

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僕はこの俳優さんは知らない俳優さんです。失礼ながら。

上田耕一(うえだこういち)

続いて、20年前の殺人事件で、当時17歳だった被害者の父、坪井貞一役で上田耕一(うえだこういち)さん。

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この方はテレビなどでも見掛ける俳優さんです。顔は見たことあります!

 

今回メインで登場するゲストさんはこの2人でしょうか。もう一人、20年前にこの事件を担当した、一課二係の刑事さんが出てきますが、そちらは後述します。

 

殺人事件の時効に苦しむ亀山くん

今回の大きなテーマになっているのが、時効と言う制度です。

時効とは、犯罪を犯しても、一定の期間が過ぎた後は裁かれない制度です。罪の内容によって、その期間は違います。

殺人事件の場合、現在は時効が廃止されていますが、この第11話放送時は、15年でした。その後2004年に25年となり、2010年に廃止された流れです。

ですので現在、殺人を犯した犯人は、何年経とうが裁くことはできます。

しかし、この第11話放送時はそれができなかったんですね。

しかも、例え犯人が自首して来たとしても、時効が成立している場合には、その名前すら公表することができないんです。

被害者遺族にとってはとても残酷ですよね…。

この残酷な現実に、特命係も深く関わることになります。

20年前に殺された17歳の被害者。その両親が、どうか犯人の名前を教えて欲しいと、何度も何度も特命係に足を運ぶんです。その姿を見ているだけで、僕も辛くなってしまいました。

被害者遺族の気持ちを想い、犯人の名前を教えるべきなのでは?と思い悩む亀山くん。しかしそれは法で許されないことなので、警察としては教えることができません。

その亀山くんの葛藤が痛々しいくらいでした。

そんな中、右京さんがすごくかっこいいんです。

せめて我々警察官だけは、彼らのような人々から目を背けてはならない」と言う台詞を。グッときましたね。

あとは、最後のシーンで、警察を後にする被害者遺族夫婦の後ろ姿を見送りながら…

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あの姿を我々は忘れてはいけません

右京さん超かっこいい!!と思った瞬間でした。

その後殺人事件の時効が廃止されましたので、この第11話と同じような想いをする遺族や関係者はいなくなったかもしれません。殺人事件の被害者遺族としての苦しみは当然あるでしょうけれど。

 

シーズン3第11話その他の見どころ

第11話は、なかなか悲しい内容で、重たい内容でもあったので、気持ち的にこの記事も重たくなってきてしまいましたが…

気分を変えて、軽い内容書きます。笑

第11話の細かい見どころを挙げてみます。軽い気持ちで。

内村刑事部長のスーツ姿

刑事部長の内村さんと言えば、いつもビシっと制服着ています。これです。

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そんな内村さんですが、今回スーツ姿で登場しました!

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外出先から戻って来た感じです。

おそらく内村さんのスーツ姿はこれが初登場ではないかと。

捜査一課の二係が登場

今回、捜査一課の二係と言う部署が登場しました。

ここは、未解決事件の継続捜査などを行っている部署とのこと。

ここで、20年前の殺人事件を担当していた港功と言う刑事が登場します。

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演じているのは清郷流号(きよさとりゅうごう)さんと言う俳優さんです。

警視庁の○○課、とか、○○係、とか色々ありますよね。

僕はまだこの辺が不勉強で、組織図と担当がどうなっているのかよくわかっていませんが…

いつかその辺りもまとめてみたいと思っています。

美和子さんの上司が登場

帝都新聞の記者である美和子さん。他の記者さんは今まで相棒でもがっつり登場することはありませんでした。

シーズン3時点で美和子さんの恋人である鹿手袋さんは、帝都新聞の元記者です。

しかし今回、初めて美和子さんの上司なる人物が登場しました!

大久保康雄と言う上司で、美和子さんから「キャップ」と呼ばれてます。

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キャップとは、一定の取材グループの中でのまとめ役を担っている人みたいですね。けっこう偉い人です。

演じているのは阿南健治(あなんけんじ)さんです。この人もよく見掛ける俳優さんです。

今後の相棒でもちょこちょこ登場するのでしょうか?

右京さん亀山くんお洒落なバーで

今回、右京さんと亀山くんがお洒落なバーで飲んでるシーンが。

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これ、もしかしたらですけど、シーズン2の第12話「クイズ王」で、右京さん亀山くんが、喜多嶋舞さんと出会った場所かもしれないです。なんとなく雰囲気が似ています。

だとしたら、花の里以外で、ここも右京さん行きつけの場所かもしれないですね。

相棒による問題提起

第11話を見終えて、やっぱり一番印象に残っているのは、「時効制度に対する問題提起」ですね。

相棒ってたまに社会的な問題提起をする話がありますね。

なんだか悲しい気持ちになってしまう回でしたが…

他にも、伊丹さんが亀山くんを「特命係の人のいつもいつも勝手なことをする亀山」と呼んでる場面など、笑える場面もたくさんありました。笑

大河内さんもけっこう登場して、ラムネ食べてました。笑

そう言った意味ではいつもの相棒と変わらないんですけどね。

久しぶりに、ちょっと考えさせられる内容の相棒でした。

以上、今日は相棒season3第11話「ありふれた殺人~時効成立後に真犯人自首!?」についてでした。

 

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