第1話『検察捜査』
あらすじと感想
いよいよ相棒シーズン16が始まりました!冠城亘での3シーズン目がスタートですね。
本日は、シーズン16第1話についてです。
相棒season16第1話のタイトルは『検察捜査』。放送日は2017年10月18日です。30分拡大スペシャルでの放送で、二話連続ものの前編となります。新シーズンの幕開けが一話で完結しないパターンは久しぶりですね。
それでは最初に、第1話「検察捜査」のおおまかなあらすじから紹介していきたいと思います。ざっくりですが。
ある大富豪が自分の妻を殺害した容疑で逮捕されます。彼は過去にも自分の妻だった女性を二人殺害していることが疑われ、合計で三人の妻に対する連続殺人容疑です。取調べにて犯行を自供した被疑者ですが、起訴後には一転して供述を翻し、全面的に犯行を否認。さらには弁護士を通して「自白を強要された」と告発し、取調べをした刑事達を脅迫罪で告訴する事態に。告訴されたのは、実際に取調べを行った伊丹さん芹沢さんと、取調べは行っていないものの、逮捕のきっかけを作った右京さんと冠城くんの計4名です。さらには、受理されないと思われたその告発も、右京さんを快く思っていない日下部事務次官が、旧知である検察官を通じて受理させようと動き、特命係を潰しにかかります。果たして特命係は存続の危機に陥ってしまうのか?また、犯行を否認した大富豪に証拠を突き付け連続殺人を証明することができるのか?
だいたいですけど、ざっとこんな感じの流れです。
冠城くんでの3シーズンめの幕開けである第1話。
面白かったです!!
一話で完結しないパターンでしたので、もう続きが気になって仕方ないですね。
特命係を潰そうとする日下部さん。その手先となった検察官が、かなりのキレ者なんですよ。で、用意周到に特命を追い詰めようとするんです。
これには青木年男も一枚噛んでたりもします。
特命係が存続の危機を迎えるのは久しぶりな気がしますね。
告発の行方や特命の存続は気にはなりますけれど、そのまま特命係がなくなってしまったら相棒も終わってしまいますからね。笑
なので今回もなんとかその危機は脱することは予想できるのですが、どんな脱し方をするのかが楽しみです。
また、大富豪の連続殺人も、物的な証拠がない状態なんです。なので犯行を否認している容疑者には、証拠を突き付けなくてはいけません。
右京さんがどんなふうに犯人を追い詰めていくのか、第2話が待ち遠しいですね。
今回は、大富豪による連続殺人事件を特命係が解き明かしていく一つの軸。そして、脅迫罪で告訴されたことをきっかけに、存続の危機に直面する特命係と言うもう一つの軸。
この二つ軸が絡み合いつつ、同時進行して行く展開です。
連続殺人事件の方は、「特命係vs大富豪」の図式で、告訴の方は「特命係vs検察官」の図式になっていて、特命係はこの二つの闘いを同時進行でしていかないといけないんです。
ストーリーも魅力的な展開なのですが、レギュラーメンバーはもちろんのこと、社美彌子、甲斐峯秋、衣笠副総監、日下部事務次官も皆さん登場します。大河内さんと鑑識の益子さんは出てきませんでしたけれど。
「特命係vs大富豪」と「特命係vs検察官」、この二つの見どころが、第2話でどんな結末を迎えるのか。
楽しみに待ちたいと思います。
シーズン16第1話『検察捜査』。面白かったです!
相棒season16のオープニング
新シーズンの第1話は、OPも大きな楽しみの一つです。
曲はどんなアレンジになっているのか、映像はどんなふうになっているのか。
シーズン15は壮大な感じのアレンジをバックに、プロジェクションマッピングの中に右京さんと冠城くんが登場するOPでした。
そしてシーズン16のOPは…
映像は砂漠と硝子です。
右京さんと冠城くんが、砂漠でビーチ・フラッグスをやっているようなシーンもあります。その時の右京さんの顔が凄いです。笑
また、ガラスの破片が細かく飛び散って、星のように見えたりもします。
今までの相棒にはないタイプの映像で、かなり新鮮でした。
曲のアレンジも、ちょっと変化球な感じでした。
毎シーズン、かっこよくないOPってのはないんですけど、シーズン16もやっぱりかっこよかったです!!
後日公式のスタッフブログにてOPについて書かれていたのですが、テーマは「再生」と「崩壊」だそうです。また、「静」の右京さんと「動」の冠城くんという意味も込められてるみたいです。
まだその真意はわかりませんが…。
これから約半年、毎週水曜にはこのOPに出会えると思うと嬉しいですね。
ゲスト出演者
それでは次に、第1話『検察捜査』に登場した主なゲスト出演者さんを紹介したいと思います。一名ずつ紹介していきます。
田辺誠一(たなべせいいち)
まず、日下部さんからの依頼で特命係を追いつめる検察官、田臥准慈役で田辺誠一(たなべせいいち)さん。
日下部事務次官と旧知の仲と言う設定で、特命係を潰そうと動くやり手の検察官役です。田辺誠一さんと言えば、最近は犬の絵とかの画伯のイメージが個人的には強いんですけどね(笑)。今回の検察官役、とても似合っていました。かなりキレ者の検察官で、特命係にとっては強敵です。
中村俊介(なかむらしゅんすけ)
続いて、自分の妻を三人殺害した容疑者である大富豪、平井陽役で中村俊介(なかむらしゅんすけ)さん。
中村俊介さん、僕はなんとなく爽やかな役が多い印象の俳優さんなのですが、今回は悪い役でしたね。掴みどころのない悪人です。じゃっかんサイコパス的な要素が見え隠れする感じもありました。
中村ゆり(なかむらゆり)
続いて、大富豪である平井陽の顧問弁護士、与謝野慶子役で中村ゆり(なかむらゆり)さん。
かなり気の強い女弁護士です。性格悪そうな役ですね(笑)。中村ゆりさん、美人さんだな~と思いながら見てたんですけど、元歌手のYURIMARIの片方の人だったんですね。Wikipediaを見て初めて知りました。
以上、今回の主なゲストさんは上記3名になるかと思います。
他には、週刊誌の記者、風間楓子役で芦名星(あしなせい)さん。平井陽の幼少時代の家政婦役で久松夕子(ひさまつゆうこ)さん。田臥准慈の補佐的な役で、小島みなみ(こじまみなみ)さんなどが、ほんの少しですが、ちょいゲストな感じで出ています。久松夕子さんはこれが二度目の相棒で、前回はシーズン7第17話「天才たちの最期」にちょい役で出ているようです。芦名星さんに関しては後述させて頂きます。
特命係vs田辺誠一の検察官
今回の一番の見どころは、右京さん冠城くんの特命係と、田辺誠一さん演じる検察官の闘いかと思います。
この検察官はとても優秀でキレ者の検察官で、特命係にとってもやっかいな相手なんです。
しかも、日下部事務次官とは旧知の仲で、日下部さんからの依頼で特命を潰そうと動いてるんです。
シーズン15第8話「100%の女」の時に、右京さんは日下部さんを怒らせてしまいます。
日下部さんが可愛がっていた、鶴田真由さん演じる検事が、結果的に右京さんにより追い詰められたことにより、辞職するに至ったからです。
右京さんとしては自分の信念に従っただけですし、右京さんが辞職を強要したわけではないんですけどね。
それでも日下部さんは、右京さんを「許さない」ってなっちゃったんです。
今回は、特命係が脅迫で告訴されたことで、日下部さんはそれを利用して、特命を潰そうとするんです。
で、田辺誠一さんの検察官がその実行部隊に。
きっかけは脅迫罪での告訴でしたが、捜査権のない特命係が違法捜査をしているとして、その方向で特命を潰しにかかるんです。
そう言えば特命係って捜査権ないんだな~と。笑
たまに思い出したようにその話題が出てきますけどね。笑
今回はどうやらその部分がクローズアップされる形になっています。
田辺誠一さんは日下部さんに従っているだけですので、実際は「特命係vs日下部さん」の闘いと言っても良いかもしれませんが。
この闘いが第2話ではどんな結末を迎えるのか。
どんでん返しで、検察官と特命係、めちゃめちゃ仲良しになってくれたらいいんですけどね。笑
特命係vs中村俊介の大富豪
第1話のもう一つの軸と言いますか、特命係が告訴される原因にもなったのが、大富豪による連続殺人事件です。
その容疑者が中村俊介さん演じる平井陽です。
これまた、クールでイケメンで、しかも大金持ちの殺人犯なんですよ。
住んでる家も超豪邸です。庭にはプールまであります。
自分の妻を殺害した容疑で逮捕されたのですが、過去にも妻を二人殺害していて、今回が三人目なんです。それだけでも異常ですけれどね。
しかしながら、この事件には有力な物的証拠がないんです。
それが故に自供に頼らざるを得ない部分があり、自供を翻されると辛い部分があるんです。
そうは言っても右京さんは彼の犯行を確信しています。
あの右京さんが確信してるのですから、間違いないですね。
きっとこの後証拠を見つけ、突き付けてくれるはずです。
中村ゆりさんの性格の悪そうな弁護士や、田辺誠一さんの検事による策略やら、捜査は一筋縄ではいきそうもありませんが、きっと右京さんと冠城くんなら、なんとか真相を暴き出し、正義の鉄槌を下してくれるはずです。
しかし今回の特命係は、ただ犯人と闘うだけではなく、色んな人を相手にしないといけないので、大変です。
第2話に期待したいと思います。
自白の強要
相棒では「自白の強要」や「取調べの可視化」が大きなテーマになる回がこれまでも何度かありました。
シーズン6第1話「複眼の法廷」だったり、シーズン6第9話「編集された殺人」、シーズン7第7話「最後の砦」、シーズン10第1話「贖罪」などです。
自白の強要が悲劇を生むこともあれば、可視化されていないのをいいことに、犯人がそれを逆手に取ることもありました。
シーズン10第1話「贖罪」では、大沢樹生さんが演じた犯人が、実際は自白を強要されていないにも関わらず、それを主張しています。
今回の中村俊介さんと同じパターンですね。
取調べが録画などされていなかったら、自白の強要を証明することは難しいです。
それと同じく、実際に刑事たちは自白の強要をしていないにも関わらず、容疑者がそう主張したら、強要してないことを証明するのも難しいんです。
「自白の強要」は冤罪という悲劇を生む原因にもなり得ますし、逆に犯人側に利用されるリスクもあるってことですね。
取調べの可視化と言うのはたまにニュースなどでも耳にしたりはしますが、現在は全面可視化に向けて、取調べの様子を録画・録音する形になっているみたいです。
ただし、被疑者がそれを拒んだ場合には、録画・録音はしなくていいと。
今回は被疑者である平井陽が録画も録音も拒否したため、自白の強要について、映像や音声では記録していないことになります。
ですので、自白を強要していないことを証明することも難しい。
特命係はもちろん、伊丹さんや芹沢さんの容疑も晴れて欲しいです。
その他の見どころ
それでは次に、第1話『検察捜査』のさらに細かい見どころを、あれやこれやと挙げてみたいと思います。
右京さんと冠城くんの関係は?
シーズン15最終話「悪魔の証明」の時に、右京さんと冠城くんは対立します。
花の里にてちょっとした口論のようになり、右京さんが冠城くんに対し…
「想像が及ばないのならば、黙っていろ」
と今までにない口調でキレました。
それに対し冠城くんも…
「右京さん。あなた何様だ」
と返し、二人は険悪なムードに。
特に仲直りなどないままシーズン15が終了しましたので、シーズン16はどうなるのだろう?とちょっとドキドキだったのですが…
今回、特に二人に険悪な様子は全くなく、普通に仲良しでした。笑
あの一件がどうなったのか、今後何かしら一悶着あるのか、気になるところです。
浅見光彦が3人
相棒とは関係ありませんが、「浅見光彦シリーズ」と言う内田康夫さん原作の推理小説があります。
これはドラマにもなっているのですが、シリーズ物なのでけっこうな本数があるようです。
そして、主役の「浅見光彦」を演じている俳優さんも何人もいらっしゃいまして、なんと…
水谷豊さん、榎木孝明さん、中村俊介さんは浅見光彦を演じたことがあるんです!
右京さん、日下部さん、大富豪の三人です。
つまりこの第1話には、浅見光彦が三人も登場したわけです。笑
三人が一堂に会すると言う場面こそありませんでしたが、浅見光彦が3人も登場と言うことで、ネットやSNSではちょっとざわついたみたいですね。笑
僕は浅見光彦シリーズをちゃんと見たことはないのですが、榎木孝明さんと中村俊介さんがやってるのはなんとなく知っています。しかし、水谷豊さんがやっていたのは知りませんでした。
この件に関しては、第1話のゲストさんなど詳細が判明した際に、コメント欄にて教えて頂き初めて知ったんですけどね。
きっと浅見光彦を見ていたら、もっと楽しめたんだろな~と。笑
青木年男と日下部さん
こちら、青木年男と日下部さんのツーショットです。
場所はクラブみたいなとこですね。
この二人が接触するのは初めてですが、二人に共通しているのは「特命係が嫌い」と言う点です。
日下部さんは特命係と言うよりは右京さんのみですけれど。
どちらも特命係を潰したいと言う点では一致しているわけです。
このシーズンでは、青木年男の化けの皮が剥がされるのかどうかが見どころではありますが…。
その日はまだまだ先なのでしょうか。
甲斐峯秋vs衣笠副総監
特命係は独立した部署と言うことで、右京さんの上司にあたる人物が誰もいないことになります。
ですのでもし特命係に何か問題が発生した場合に、誰が責任を取るのか、と言う別の問題が存在します。
個人的には、内村さんとか中園さんなのかな?と思ってたんですけど、違うんですね。笑
そこで衣笠副総監は、甲斐峯秋に特命係の責任を取らせようとするんです。
甲斐峯秋に、特命係の指揮統括をしてくれないかと持ちかけて。
衣笠副総監が日下部さんと繋がってるのかなど、その辺りはまだ不明ですし、どこまでの魂胆があるのかも不明ではありますが…。
また、衣笠副総監の要請に対する甲斐峯秋の返事もまだわかりません。
甲斐さんが特命の指揮統括をするのかどうか。
気になります。
あと、余談ではありますが、衣笠副総監は和菓子が大好きかもしれません。笑
今回もきんつばを食べてました。笑
芦名星さんの再登場
シーズン15最終話「悪魔の証明」で登場した週刊誌の記者、風間楓子。社美彌子のスクープを書いた記者ですね。
演じているのは芦名星(あしなせい)さんで、今回が二度目の登場です。
登場シーンはそんなに多くはありませんでしたが、今後もちょいちょい登場するのか気になります。
相棒の密かな準レギュラーになるかもしれないですね。笑
彼女が記者をしている雑誌「週刊フォトス」は冠城くんが定期購読してるみたいですし。笑
特命係の凸凹バコ~?
伊丹さんと芹沢さんが特命の部屋を訪れ、その際に伊丹さんが…
「特命係のデコボコバコ~」って言ったんですよ。
凸凹バコって何でしょう?笑
もし違ってたらごめんなさい。
僕はこれを聞いたとき、「特命係のかめやま~」を思い出してしまい、ちょっと懐かしい気持ちにもなってしまいました。
田辺誠一、花の里へ
田辺誠一さんの検察官が、花の里にご来店です。
これは右京さんについて、月本さんに聴取するため来店したみたいですけどね。
帰り際には「美味しかった」って言ってますね。あと「お釣りはけっこう」とも。
ゲストが花の里に来店するパターンって意外と珍しいので、ちょっと嬉しいですね。笑
みんなで海苔巻き
特命係の部屋で、右京さん、冠城くん、青木年男がみんなで海苔巻きを食べてました。
こうして見ると、すごく仲良さそうなんですけどね。
青木年男は冠城くんに海苔巻きを突っ込まれる場面も。笑
海苔巻きはかんぴょう巻きでしょうか?
右京さんもばっちり食べてました。
右京さんが海苔巻きを食べるシーンは貴重ですね。笑
と言いますか、右京さんがこの部屋で何かを食べること自体、かなり珍しいかもしれません。
以上、今日は相棒season16第1話『検察捜査』についてでした。