相棒が好き過ぎて

ドラマ相棒が好き過ぎるが故の戯言と悪ふざけ

相棒16第8話。拳銃も手錠も持たない特命係のドグマ。

第8話『ドグマ』

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あらすじと感想

本日は、シーズン16第8話についてです。

相棒season16第8話のタイトルは『ドグマ』。放送日は2017年12月6日です。タイトルの「ドグマ」の意味がわからずに調べたところ、「宗教上の教義」などを意味する言葉のようです。僕は最初、熊の一種を想像してしまいましたが…笑。

それでは最初に、第8話「ドグマ」の簡単なあらすじから紹介したいと思います。

中央アジア系テロ組織のメンバーが日本に潜入したという情報が入り、警察は緊急手配を敷きます。そんな中、右京さんと冠城くんは、中央アジアにしか生息していない外来生物のジゴクバチというハチを偶然見つけます。さらには近くの民家でジゴクバチに刺されて死亡したと思われる女性の遺体を発見することに。ハチを使った殺人事件の可能性も浮上し捜査を開始したところ、もう一人ジゴクバチに刺され命を落としている人物がいることが判明します。二人の被害者は同じ中央アジアの紛争地帯を訪問していたことがわかり、連続殺人事件の可能性が濃くなります。さらに捜査を進めようとする特命係ですが、事件は公安に引き継がれることになり、法務省の日下部事務次官からも捜査をやめるようにとの圧力を受けます。この事件の裏には一体何があるのか?ジゴクバチを使った殺人事件の真相は?右京さんと冠城くんが、真実を明るみにします。

おおまかですけれど、だいたいこんな感じの内容です。

今回も面白かったです!

シーズン16が始まって今回が8話目だったわけですが、どのストーリーもそれぞれ違った魅力があって、相棒は多彩なドラマだな~とつくづく思ってしまいます。

きっかけはジゴクバチという外来生物を使った連続殺人事件です。

それが中央アジア系テロ組織の存在と結びつきつつ、国家までもが絡むキナ臭い問題にまで繋がっていきます。

相棒ではしばしば大きなテーマとなる「正義」がクローズアップされた回でもありました。それぞれの正義がぶつかります。

また、公安と特命係との絡みというのも大きな見どころでした。これまでにも特命が公安と絡むことはありましたが、今回のような形は初めてですね。それだけでも面白くて見ごたえがありました。

導入部からクライマックスまでの展開も目まぐるしく変わって行き、中身の詰め込まれた内容でもあります。

個人的にはまず、ハチを使った殺人事件という時点で、物語に惹き込まれてしまったんですけどね。その部分だけ見るとかなり猟奇的ですからね。

しかもその殺人バチの名前が「ジゴクバチ」という、恐ろしい名前でして、インパクトもあります。アリみたいなハチでして、アリなの?ハチなの?という部分でも気になって仕方ないです。笑

外来種の殺人バチの発見に端を発し、思ってもいなかった方向に話が進み、いつもの如く先の読めない物語でした。

日下部さんが出てきたり、公安が出てきたり、大河内さんが出てきたり、久しぶりに黒崎検事が出てきたり。

最近は特命係の新たな敵キャラの出現が多かったので、黒崎検事の登場は久しぶりの味方キャラでしたし、さらには新たな味方キャラの登場か?とワクワクしてしまう場面もあったり。

最終的には「正義の対決」がテーマとなる回でしたが、そこに辿り着くまでの過程はなかなか濃くて面白かったです。

第8話「ドグマ」、楽しませて頂きました!

 

ゲスト出演者

では次に、第8話『ドグマ』に登場した主なゲストさんを紹介します。今回の主なゲストさんは1名になります。

岩井秀人(いわいひでと)

公安部外事三課の中央アジア担当官、嗣永重道(つぐながしげみち)役で岩井秀人(いわいひでと)さん。

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かつては監察官だった経歴も持っている、正義感の強い公安の刑事役です。失礼ながら僕は岩井秀人さんという俳優さんを知らなかったのですが、かなり濃ゆい経歴をお持ちの、劇作家さん、演出家さんなんですね。俳優さんとしても個性的な方でした。

今回のがっつりなゲストさんは、この岩井秀人さんのみになります。

 

他には、きな臭い企業の社長役で真那胡敬二(まなこけいじ)さんが、ちょい役ですが少し登場時間は多めだったしょうか。真那胡敬二さんは今回が三度目の相棒出演で、過去にはシーズン4最終話「桜田門内の変」、シーズン10第6話「ラスト・ソング」に別の役で出ています。

 

特命係と公安が合同捜査

ネタバレになってしまって申し訳ありませんが、今回は特命係と公安の外事三課が、協力して捜査を行うという、とってもレアなケースを見ることができました。

まず、公安の外事課というのは、Wikipediaによりますと…

外事課(がいじか、英語 Foreign Affairs Division)とは、日本の公安警察の中で、外国諜報機関の諜報活動・国際テロリズム・戦略物資の不正輸出・外国人の不法滞在などを捜査する課である。

とのこと。国外からの脅威に対する部署なんですね。

今回の事件は中央アジアのテロ組織が絡むものと考えられていましたので、公安の外事課が担当していたわけですね。

これまでの相棒でも公安が登場することは度々ありましたが、劇場版Ⅱで小西真奈美さんが演じた朝比奈圭子や、その婚約者である葛山信吾さんが演じた磯村栄吾が、同じく公安の外事三課でした。

特命係を捜査に引き込んだのは、外事三課の中央アジア担当官、嗣永重道です。

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なんと彼は、右京さんと同じくスコットランドヤードでの研修経験があります。

かつては監察官だったこともあり、大河内さんは彼のことを「組織よりも正義を優先するタイプ」と言ってます。右京さんと同じですね。

しかし、どうやらその正義感ゆえに、監察官から公安に異動させられてしまったみたいです。

そんな正義感の強い人物が、捜査のために特命係を公安に招くんですよ。

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ここから公安と特命の合同捜査が始まります。合同捜査というよりは、公安の捜査に特命が参加した形にはなりますが。

右京さんが、普段は絡まない部署と一緒に捜査するのって、なんだかそれだけでワクワクしてしまいます。笑

 

特命係のドグマ

この記事の冒頭で、タイトルでもある「ドグマ」は「宗教上の教義」などを指す言葉だと書きました。

しかし相棒の中では、「正義の掟」を意味するものとして扱われていました。

これが相棒では大きなテーマとして取り上げられることが多い、「正義の対決」へと繋がっていくわけです。

今回もまさに、それぞれの正義がぶつかり合う事件でした。正義の在り方を問うものですね。

最後に犯人が言った「世界には正義は複数存在する」という言葉が印象的でもありました。

そんな中で出てきた「特命係のドグマ」。

言い換えますと「特命係の正義の掟」。

それは、「拳銃を所持しないこと」だと冠城くんが言っていました。それが特命係のドグマだと。

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さらには特命係は、手錠も持っていないんですね。

拳銃も手錠も持たず、最前線で犯人に立ち向かう刑事たち。

右京さんも冠城くんもかっこいいです!!

惚れ直しました!!笑

 

恐怖のジゴクバチ

今回の事件は、ジゴクバチという中央アジアにしか生息しないハチが使われた殺人事件に端を発しています。

ジゴクバチという名前ですけど、見た目はアリですね。飛びません。

羽が小さ過ぎて飛べないハチ、だと説明されてました。

ということなのでどうやらアリではなくハチのようです。でも見た目はアリです。混乱します。笑

こんな奴らです。

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色もくて不気味ですね。

このハチを最初に発見したのは右京さんです。

偶然通り掛かった公園で見つけて、「日本の在来種ではありませんね」と。

一瞬、右京さん昆虫にも詳しいのか?と思ったのですが、こんな青いアリでしたら、誰も見たことがありませんので、普通に外来種だと思うかもしれませんね。

かつて、亀山くんと米沢さんが二人とも昆虫に詳しく「昆虫博士」と呼ばれていたというエピソードがありましたけれど、それをちょっと思い出してしまいました。

ジゴクバチは致死性の毒はないものの、刺されると地獄のような痛みを発症するとのこと…。おそらく被害者は激烈な痛みによりショック死だと考えられます。

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見た目も青くて気持ち悪いですけど、とても恐ろしいハチなんです。

僕は小学生の時にハチにお腹を刺された経験がありまして、それ以来ハチが苦手になりました。とても痛かった記憶があるので。昆虫は特に苦手ではないのですが、どうもハチだけは敏感に反応してしまうんですよ。ビビってます。笑

ジゴクバチに刺されたら痛いんだろうな~と思うと、怖くてたまりません。こんな恐ろしいアリに遭遇したらどうしよう…と。笑

しかしそこは一安心。ジゴクバチは実在しないハチで、相棒の中だけの架空のハチでした。笑

架空のハチではありますが、恐ろしいジゴクバチ。

凶器がハチ」というのは、フィクションではそれだけで魅力的な事件ではありますけど、想像するとなかなか恐ろしいものがあります。

部屋の中にこんなハチが一匹迷い込んだだけで、きっとパニックになりますからね。

それが何匹も部屋に入ってきたら…あぁ怖い怖い。

 

東京地検特捜部・黒崎検事が左遷

東京地検特捜部の検事、黒崎健太が再登場しました。

彼はシーズン14第4話「ファンタスマゴリ」で初登場し、その後もシーズン14第10話「英雄~罪深き者たち」、シーズン15第10話「帰還」で登場しています。

そして今回が4度目の登場です。

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右京さんを尊敬していて、特命係にも有益な情報を提供してくれる人物です。

そこまで頻繁に登場するわけではありませんが、困った時には助けてくれる準レギュラーですね。

この黒崎さんを演じているのは、中原裕也(なかはらゆうや)さんという俳優さんだったのですが、どうやらごく最近芸名を本名の「内田裕也(うちだゆうや)」さんに変えたようで、今回のクレジットも内田裕也さんになっていました。

僕は相棒公式サイトで第8話の予告ページを見て、この内田裕也という名前を見つけたとき、てっきりロックンロールな方の内田裕也さんが出てくるものとばかり思っていて…笑。

やっぱ相棒はすごいゲスト出すな、まさか内田裕也を出すとは!とか勝手に思っちゃってたんですよね…笑。

全然違いました。笑

名前で少々混乱はしましたが、とは言え黒崎検事の再登場は嬉しいですし、今回は花の里にも初来店しています。

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特に一緒に飲んだり食事したりはなかったのですが、花の里にいる絵だけでも嬉しいです。

しかし…なんと黒崎さん、高松に左遷させられちゃったんです…。

これは日下部さんの差し金です。特命と親しくしていたため、やられちゃったんです。

黒崎さんのカムバックを願います。

 

その他の見どころ

では続いて、第8話『ドグマ』のその他細かい見どころを、いくつか挙げてみたいと思います。

日下部vs特命係

右京さんと冠城くんが、久しぶりに日下部事務次官と対面しました。

シーズン15第8話「100%の女」で、日下部さんを怒らせてしまった右京さん。

その後、シーズン16の第1話と第2話「検察捜査」では、日下部さんは特命を潰そうと頑張ってました。失敗には終わりましたが。

そんな両者が、今回は久しぶりの対面です。

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実際に対面するのは「100%の女」以来ですので、ちょうど1シーズン振りということになります。

今回日下部さんは、特命に捜査を止めろと圧力を加えるため、呼び出した形です。

冠城くんを呼び出したら、右京さんも一緒に来ちゃったんですけどね。笑

あとはこの場に黒崎さんも一緒にいました。それが原因で左遷させられることになっちゃったかもしれないですね。

そして、相変わらず青木年男と日下部さんは密に繋がってるようです。

右京さんと日下部さんの対決、今後どうなっていくのでしょうか。

 

陣川くんと電話

冠城くんが、ロンドンにいる陣川くんと電話してました。

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陣川くんからスコットランドヤードの情報を提供してもらっています。陣川くんは現在、スコットランドヤードで研修中ですからね。

そろそろ元気な姿を見たいものですが。笑

シーズン15では陣川くんの登場はありませんでしたので、シーズン16では期待しています。

それにしても、前話の「倫敦からの客人」と、今回の「ドグマ」と二話に渡り、スコットランドヤードにスポットが当たっている気がしますね。

これは何かの伏線でしょうか?

楽しみにしています。


以上、今日は相棒season16第8話『ドグマ』についてでした。

 

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