第1話『復活~口封じの死』
あらすじと感想
相棒シーズン20が始まりました!20という大台でして、冠城くんでの7シーズン目です。
初代の亀山くんがシーズン7の真ん中で卒業するまで、全部で124話に出演しているとのことで、これまでで最長の相棒でした。しかしどうやら今シーズンで、冠城くんがその記録を塗り替えることになりそうです。冠城くんはあと6話で124話になりますので、このシーズンの第7話の時点て、最長記録更新ですね。
そして新シーズンの始まりとともに、僕のこのブログでのレビューも再開です。
また木曜の朝は睡眠不足の日々でございます。
それではさっそく初回SPのレビューへと発進したいと思います。
相棒season20第1話のタイトルは『復活~口封じの死』。放送日は2021年10月13日です。初回15分の拡大スペシャルで、三話連続もの第一部となります。S16~S19まで初回は全て前後編の2話連続SPでしたが、なんとS20は三話連続です。
第1話『復活~口封じの死』のあらすじは以下になります。
IT長者・加西周明 (石丸幹二)の殺害容疑で逮捕送検され、判決確定までの間、東京拘置所に拘禁されていた元・内閣情報調査室職員・柾庸子(遠山景織子)の接見が突然、禁止となった。
不審に思った特命係の杉下右京(水谷豊)と冠城亘(反町隆史)が事態を探りはじめた直後、内閣官房長官・鶴田翁助(相島一之)が突如、“こてまり”に姿を現す。官房長官自らのお出ましにギョッとする2人に、鶴田は驚愕の事実を告げる。なんと、庸子が拘置所内で自殺したというのだ。
冷徹で残忍な鶴田による“口封じ”を疑った特命係は、庸子の死の真相を突き止めるべく捜査を開始。同じく彼女の死に疑問を感じた元弁護士・中郷都々子(織田梨沙)も独自に動きはじめるが、やがて事件には想像以上に複雑な思惑と陰謀が絡み合っていることが発覚。そして、ついには、亘が逮捕される事態に──!
いきなり窮地に追い込まれた特命係は、どうやって真実を突き止めるのか!? そして、出雲麗音(篠原ゆき子)狙撃事件からはじまる一連の事件の真相を暴くことはできるのか!?
さらに、かつて自分たちが追い詰めた元内閣官房長官・朱雀武比古(本田博太郎)が、3年前に仮出所していた事実を知った右京たち…。異例のタイミングで仮出所が認められた背景には、朱雀を師とあおぐ鶴田の暗躍があったのではないか。そうにらんだ2人は、朱雀を直撃するのだが…!?
(引用元:https://www.tv-asahi.co.jp/)
初回SP、面白かったです!!
約半年振りの相棒ですけど、やっぱ今さらながら、相棒って面白いですね。15分拡大SPではありましたが、あっという間に終わってしまいまして、もっともっと見たかったな~と。惹き込まれますね。
そして一話では完結しない場合の常ではありますが、もう続きが気になって仕方ありません。できれば3時間SPくらいで、ぶっ通しでやって欲しいくらいです。
ストーリーは、前S19最終話からの続きのような内容でした。厳密には、S18最終話『ディープフェイク・エクスペリメント』から、S19の初回SP『プレゼンス』と最終話SP『暗殺者への招待』と、全て繋がってはいる物語です。一番繋がりが深いのはS19最終話でして、加西周明が暗殺されるという驚きの展開からの、今回の初回SPって感じですね。
大きな構図としては、絶大な権力を持つ内閣官房長官の鶴田翁助と、対する特命係の闘いです。相棒でよくあるパターンではありますが、「特命係vs国家の闇」です。
加西周明の死に続き、今度は拘置所内で鶴田と深い関係にあった柾庸子が自殺。その裏には鶴田の影が見え隠れします。
タイトルの『復活~口封じの死』にある通り、柾庸子の自殺が鶴田による口封じの殺人では?という、新たな鶴田の疑惑が追加され、特命と鶴田の闘いが本格的なステージに移っていくような流れです。
タイトルも「口封じの死」の部分はわかりやすいのですが、「復活」の方が何を指しているのかまだわかりません。
果たして最終的に、鶴田を追い詰め一連の事件が解決となるのか、それともまだまだそこには至らないのか、それも全くわかりません。
この鶴田という男が、残忍で冷徹な男でして、自分に都合の悪い人間は、殺し屋を雇ってどんどん消していくような悪い奴なんです。証拠もつかませませんし、実に巧妙でもあります。右京さんと冠城くんは、この鶴田が一連の事件の黒幕だとはわかりつつも、まだ確固たる証拠を手に入れることができず、逮捕までは踏み込めていません。これまでの相棒の中でも、なかなかの強敵です。
また、官房機密費という、国家の闇ではよく出てくる例のものにも、多少スポットが当てられていましたので、今後それも何かしら捜査に関わってくる可能性もあります。
S18最終話から出ていた柾庸子が死んでしまうという、そんな幕開けではありましたけれど、最後にはさらにショッキングな事件も起こります。
事件そのものの展開もとっても面白かったのですが、それと並行して色んな楽しみ方ができるのも相棒です。
今回は過去の懐かしいシーンもちょこっとですが出てきたりもしましたし。
鶴田は小手鞠さんとも繋がりがありますので、このたびはこてまりにて、特命係との3ショットという貴重なシーンも出てきました。
そして鶴田は朱雀武比古という、過去に特命係と因縁のある元官房長官を、師と仰いでいるという設定でしたが、なんとその朱雀が17年振りに再登場。本田博太郎さんをまた相棒にて同じ役で見れるとは。S3の三部作『双頭の悪魔』以来の登場ですので、これが嬉しくないわけがない。お元気で何よりです。登場シーンはちょこっとだけでしたけど。
ゲストさんの目玉は本田博太郎さんでしたが、S19に続き、石丸幹二さん、遠山景織子さん、織田梨沙さんも再出演でして、盛り上げてくださいます。僕は個人的に織田梨沙さん好きなので、この再登場は嬉しいです。彼女は今回も重要な役割も担っていましたし、がっつり登場しています。
石丸幹二さんの加西周明は、暗殺されて終わりかと思いきや、鶴田を追い詰める「切り札」を持っている可能性があり、死んでもなお重要人物として関わってきます。
加えて、社美彌子、甲斐さん、衣笠副総監、大河内さんも登場してくれましたので、初回SPならではですね。日下部さんと鑓鞍兵衛は出てこなかったですけど。
S19からレギュラーになった出雲麗音も、欠かせないメンバーになってます。
もちろんいつもの、伊丹さん、芹沢さん、角田課長、青木年男、益子さんの面々も、皆さん変わらず元気そうでした。皆さんの顔を見れますと、ホッとするものがありますね。青木年男と特命の絡みは相変わらずでして、ほっこりしますね。
S19にてキャラ変した内村さんも、そのまま正義の人でした。今回も「デュープロセス」を大事にしてたんですけど、衣笠副総監に「いい歳してなんでもかんでも噛みつくな」って怒られてました。笑
あと個人的には、S19最終話で登場し、強烈なインパクトを残した殺し屋が、また出てくるのでは?とワクワクしていたのですが、残念ながら再登場は無しでした。その代わり、新たなインパクトのある殺し屋が…。怖い怖い。
また、今回はなんと冠城くんが逮捕されるという事態まで発生します。逮捕からの取り調べとか拘置所とか、色々と新鮮な場面も見れます。
次から次へと色んなことが起こりまして、もう最初から最後まで楽しませて頂きました。
中身のぎっしり詰まった、見どころ満載の初回SPでした。
強敵である鶴田との闘いがこの後どう進んでいくのか、大変見ものです。
第1話『復活~口封じの死』、面白かったです!
相棒20のオープニング
毎シーズン第1話では、OP映像と音楽についても触れておりますので、今シーズンも例に倣いそうさせて頂きます。
前シーズン19は、無数のカーテンのような白いものが垂れ下がる中、右京さんと冠城くんが、何かを探しているような映像でした。
今シーズンは、大都会のビル群です。
昼間の立ち並びビルを前に、特命係が現れまして、その後は冠城くんが砂をつかみ、投げます。
で、その砂が光へと変わり、夜のビル群となり、そちらに特命係が向かって行くような形です。
ビル群の景色ですし、最後が夜で終わりますので、「都会の夜」的なイメージではあるのですが、神戸くんのときのOPとはまた違った感じの、都会の夜です。
音楽の方は、とっても軽やかなアレンジでした。今までのOPにはなかったタイプの軽やかさです。相変わらずベースラインがかっこいい。
毎シーズン僕は同じこと書いてる気がするんですけど、池頼広さんの音楽は、ほんとに相棒にぴったりで、どれもかっこいいです。
これからの半年間、毎週水曜にはこのOPから相棒が幕を開けるわけです。
昨年はコロナの影響で相棒コンサートが中止になってしまいましたので、ぜひコロナ明けには開催して欲しい。
ゲスト出演者
それでは次に、第1話『復活~口封じの死』に出演された主なゲストさんを、一名ずつ紹介していきたいと思います。
相島一之(あいじまかずゆき)
加西周明の暗殺を指示した黒幕と考えられる内閣官房長官、鶴田翁助役で相島一之(あいじまかずゆき)さん。
大きな権力を持つ人物で、加西周明の暗殺だけではなく、ディープフェイクを巡る殺人事件にも関与が疑われる人物です。鶴田と愛人関係にあった柾庸子が拘置所で自殺した件にも、何かしら関わっている可能性があります。かつて特命係が逮捕した元内閣官房長官、朱雀武比古を師と仰いでもいる人物です。
相島一之さんは、S18最終話『ディープフェイク・エクスペリメント』、S19第19話『暗殺者への招待』、S19最終話『暗殺者への招待~宣戦布告』に続き、今回が同じ役で4話目の出演です。それ以前にも、S5第18話『殺人の資格』とS15第9話『あとぴん~角田課長の告白』に、それぞれ別役でも出演されていますので、全部で6話目の相棒出演です。
遠山景織子(とおやまきょおこ)
内閣情報調査室の元職員で、加西周明の暗殺事件で逮捕された、柾庸子役で遠山景織子(とおやまきょおこ)さん。
官房長官の鶴田とは愛人関係でもありました。所属していた内閣情報調査室は官邸直属の情報機関ですので、公私ともに鶴田とは深い関係にあった人物です。加西暗殺の事件で特命係の追及を受け逮捕されますが、後に収容されていた拘置所で自殺をしています。
遠山景織子さんは、柾庸子としては今回が4話目の出演で、過去にはS18最終話『ディープフェイク・エクスペリメント』、S19第19話『暗殺者への招待』、S19最終話『暗殺者への招待~宣戦布告』に出演されています。それ以前にもS6第4話『TAXI』に別役で出演されていますので、全部で5話目の相棒出演です。
織田梨沙(おだりさ)
出雲麗音が銃撃された事件で、犯人である朱音静を担当していた弁護士、中郷都々子役で織田梨沙(おだりさ)さん。
鶴田とも関係の深い大手法律事務所、エンパイヤ・ロー・ガーデンに所属していましたが、加西周明の裏工作への加担を特命係に暴かれ、事務所を退所しています。柾庸子とは同郷で親しい仲でして、その自殺に疑問を感じ、独自に調査をしています。
織田梨沙さんは、S19第19話『暗殺者への招待』、S19最終話『暗殺者への招待~宣戦布告』に続き、今回が同じ役で3話目の出演です。
本田博太郎(ほんだひろたろう)
元内閣官房長官で、殺人事件に手を染め逮捕された、朱雀武比古役で本田博太郎(ほんだひろたろう)さん。
17年前、内閣官房長官という要職にありながら、特命係により殺人を暴かれ、失脚した人物です。その後懲役18年の判決が下り2006年から服役していましたが、異例の処遇で6年もの刑期を残し、3年前に仮出所しています。鶴田はかつて朱雀の秘書をしていて、朱雀を師と仰いでいます。
本田博太郎さんは、17年振りの同じ役での相棒出演となります。S3の三部作である、第1話『双頭の悪魔』、第2話『双頭の悪魔II~堕天使』、第3話『双頭の悪魔III~悪徳の連鎖』以来の出演で、今回が4話目ということになります。
石丸幹二(いしまるかんじ)
仮想国家『ネオ・ジパング』を築き上げたIT長者、加西周明役で石丸幹二(いしまるかんじ)さん。
朱音静を使って出雲麗音を銃撃させた首謀者にも関わらず、鶴田と癒着し逮捕を免れていましたが、その後に鶴田が差し向けたと思われる殺し屋により暗殺されています。今回は回想シーンでの登場です。
石丸幹二さんは、今回が同じ役で5話目の相棒出演です。過去4話は、S19第1話『プレゼンス』と第2話『プレゼンス(後編)』、S19第19話『暗殺者への招待』とS19最終話『暗殺者への招待~宣戦布告』です。
以上、今回の主なゲストさんは、上記5名になります。
他には、内閣情報官の栗橋東一郎役で、陰山泰(かげやまたい)さん。エンパイヤ・ロー・ガーデンのボス弁護士である三門安吾役で、山田明郷(やまだめいきょう)さん。柾庸子の叔父である柾七平役で長江英和(ながえひでかず)さん。法務省職員の鷲見三乘役で、味方良介(みかたりょうすけ)さん。検事の階真役で辻本祐樹(つじもとゆうき)さん。殺し屋と思われる女役で、松本享子(まつもときょうこ)さんなどが、ちょいゲストさんで出演されています。
陰山泰さんは7話目(過去には同じ役でS18-20、S19-19、S19-20、別役でS3-4、S3-5、S12-12)、山田明郷さんは6話目(過去には同じ役でS19-19、S19-20、別役でS6-1、劇場版Ⅰ、S13-3)、辻本祐樹さんは別役で3話目(過去にはS5-18、S15-1)の出演です。
本田博太郎の朱雀武比古が再登場
なんといってもこの第1話での目玉の一つは、本田博太郎さん演じる元内閣官房長官、朱雀武比古の再登場だと思います。
17年振りの登場です。
同じ役での再登場パターンで、インターバルが長かった例としては、高橋恵子さんの蓮妙が13年、深沢敦さんのヒロコママが12年というのがありましたが、本田博太郎さんの朱雀はその上をいき17年です。
遡ること17年前、首相補佐官の遺体が発見されたことに端を発した、殺人事件がありました。これがなかなかの難事件でして、解決までに三話も要する大作。
それがS3の初回SP、第1話~第3話『双頭の悪魔』という三部作です。
長い相棒の歴史の中でも、3話連続ものというのは、後にも先にもこの『双頭の悪魔』しかありませんでした。
S3ですので右京さんの相棒は亀山くんです。今回もそのときのシーンがちらっと出てきまして、亀山くんの姿も映りました。
で、このときのラスボスが、本田博太郎さんの朱雀だったわけです。
上の画像はS3のときの朱雀ですので、17年前ってことですね。当たり前ですけど、やっぱり本田博太郎さんも若いですね。そこまで変わらない気もしますけど。笑
このとき朱雀は、右京さんのことを「はなたれ小僧」って呼んだりしてました。
『双頭の悪魔』はとっても中身の濃いものでもありまして、主たる事件だけではなく、美和子さんが亀山くんを置いて、西村雅彦さんの鹿手袋という男とお付き合いするという、恋愛サブストーリーもありました。
さらには今ではお馴染み、片山雛子が初登場したのも、そのときなんですよ。しかも片山雛子は、真偽のほどはわかりませんが、朱雀と愛人関係にあった可能性もあるんです。
瀬戸内米蔵や小野田さんも出てきます。あと、亀山くんが麹町東署に異動になってまして、そこの刑事課長役で竹中直人さんまで出ちゃってます。
で、最終的に『双頭の悪魔』は犯人が朱雀でして、特命係の捜査にて、彼は逮捕されて完結します。
そして17年の時を経て、朱雀が再び相棒の舞台へ。
特命係が、仮出所している朱雀を訪ねて行った形でして、朱雀がいた場所はどうやら乗馬クラブのようです。僕は競走馬の育成牧場かと思ったのですが、コメント欄にて教えて頂きました。朱雀も馬の世話をしていました。
17年振りに現れた右京さんに対し朱雀は、「忘れずにいてくれたとは光栄だ」と歓迎するような言葉も。
右京さんとの再会は感慨深いものがありますね。当時は相棒が亀山くんでしたので、朱雀の口からそれについて語られる場面もありました。
朱雀は17年前に逮捕された後、裁判にて懲役18年の判決が下り、2006年から服役していたそうです。
その間、右京さんの相棒は神戸くんになり、カイトくんになり、冠城くんへと代わっていますので、そう考えると物凄く長い年月ですね。
本来懲役のままですと、朱雀の出所は2024年になる計算ですが、異例の処遇で6年もの刑期を残し、3年前から仮出所しているとのこと。
現在特命が闘っている鶴田は、もともと朱雀の秘書をしていまして、朱雀のことを師と仰いでいます。鶴田の官房長官室には、朱雀の書による「揣摩」と書かれた額が掛けられてもいます。
「揣摩」とはこれまた難しい言葉ですか、「しま」と読み、「事情をおしはかること」を意味する言葉のようです。忖度に近い感じですかね。
現在内閣官房長官として権力を持つ鶴田が、何かしらの働きかけを行い、師と仰ぐ朱雀の仮釈放を早めた可能性もあります。「裏口出所」なんて言葉も出てきました。
特命係はその辺りも探るため、朱雀の元を訪れたんです。
朱雀は「忘れずにいてくれたとは光栄だ」とは言いつつも、彼にとって右京さんは、自らの罪を暴き出し、権力のある座から失脚させた張本人です。刑務所生活で心を完全に入れ替えていれば別ですが、そうでないのならまだ右京さんに対しての恨みを抱き続けている可能性もあります。
朱雀の口からは、小野田公顕の名前も出てきました。そしてどうやら、小野田さんが亡くなったことを、朱雀は知らなかったようです。
ちなみに鶴田は朱雀を師と仰ぐとともに、「最も理想とする権力者の一人」として、小野田さんのこをも尊敬していたそうです。
また、朱雀の口からは「鶴田は女でしくじらない」という意味深な一言も。
朱雀が今後も登場するのかどうか、現段階では不明ではありますが、特命係を疎ましく思っている鶴田が、師と仰ぐ朱雀と手を組んで、何か仕掛けてくることも考えられます。
17年振りに登場した朱雀武比古は、鶴田翁助の悪事を暴き出そうとする特命係にとって、さらなる障害になるのかどうか。
その動向に注目です。
冠城亘が逮捕
鶴田翁助の罪を暴くため奔走する特命係に対し、当然ながら鶴田の側も手を打ってきます。
前話では特命係に暗殺者を仕向けるのでは?と思わせるようなワンシーンもありましたが、まだそこまでの強硬手段には出てきません。
しかしながら鶴田は、真実を知る柾庸子を自殺に見せかけ殺害させるという、非道な手段に出た疑いも濃厚です。柾庸子は鶴田のために罪をかぶり、逮捕されたにもかかわらず、です。
そんな中、なんと冠城くんが逮捕されてしまうという、まさかの事態が発生します。
罪名は「窃盗」。弁護士事務所に忍び込んで、窃盗を働いたという疑いでの逮捕です。
大河内さんを筆頭に、伊丹さん芹沢さん出雲麗音の捜一トリオ、これに青木年男も加わり、5人がぞろそろと特命の部屋に押し入り、冠城君を問い詰める自体に。角田課長も覗いてます。
これだけ特命の部屋に勢揃いするのも、ちょっと嬉しいものがありますけれど。
窃盗の疑いが掛けられた冠城くんに対し、右京さんの口からは「盗みとは驚き桃の木」なんて言葉も。笑
この後冠城くんは、取調室にて取り調べも受けてます。
で、なんと自らの罪を認め、拘置所に入れられることに。
これまでの相棒でも、右京さんやカイトくんが留置場に、という場面はありましたけど、こんなふうに逮捕され、拘置所に入れられるというのは、なかなかに深刻な状況です。
まぁ、カイトくんはもっと深刻な状況になっちゃいましたけど。笑
こちらは拘置所内で正座をして食事をとる冠城くん。
この姿はじゃっかん切ないものもありますが、これはこれで貴重な冠城くんのワンシーンです。おそらく後にも先にも、今回しか見られない姿だと思いますので。
貴重なシーンといえば、拘置所医務部病院にて悪さをした冠城くんが、取り押さえられ連行されるシーンもありました。こっちの方が犯人ぽいですね。
また、この逮捕に絡んで、S18最終話『ディープフェイク・エクスペリメント』との繋がりが出てきたのも意外でした。坂井真紀さんの鬼石美奈代の名前も出てきました。
今回の冠城くんの逮捕は、鶴田の画策によるものではありましたが、そこに特命係の思惑もあったんです。
その他の見どころ
それでは続いて、第1話『復活~口封じの死』のさらに細かい見どころを、いくつか挙げてみたいと思います。
こてまりに鶴田
前シーズン19から定着した、特命係の新しい安息の場所、こてまり。
こてまりの女将である小手鞠さんは、元は人気の赤坂芸者さんでして、鶴田にも贔屓にされていました。故にこてまり店内の額には、鶴田の書も飾られています。
芸者時代の小手鞠さんと鶴田の関係を考えると、彼がこてまりに現れるというのは、そうおかしなことではありませんが、この度ついにこてまりにて、特命と鉢合わせに。
小手鞠さんの口調からですと、どうやら鶴田はこれまで来店はしていなかったようです。つまり、今回が初来店だった可能性が高いです。
そしてどうやら鶴田は、右京さんと冠城君をこてまりにて待っていたようです。ちなみに鶴田は日本酒飲んでました。
こてまりにて特命と鶴田という、不穏ではありますが、貴重な組み合わせを見ることができて嬉しいです。
また、小手鞠さんも相変わらずの美人女将でした。
特命係と鶴田、そのどちらとも繋がりのある小手鞠さんの存在は、もしかしたら今後何かしらの鍵になるかもしれませんね。
殺し屋の女
S19最終話『暗殺者への招待~宣戦布告』では、強烈なインパクトを残した殺し屋がいました。出張料理人として潜入し、加西周明を暗殺した殺し屋です。
松本海希(まつもとみき)さんが演じる藤原久美子という役でして、普通のおばさんの殺し屋なんです。笑顔が超怖くて、忘れられない存在です。
また今回も引き続き出てくるのでは?と思っていたところ、なんと今度は別の殺し屋が登場です。
前回のおばさんの殺し屋よりは若い殺し屋です。しかし、同じく笑顔が怖い。ジムで汗を流しながらの不自然な笑顔というシーンが数回ありまして、不気味でした。
ゲストの項でも書きましたが、演じているのは松本享子(まつもときょうこ)さん。
どうやら直接殺し屋に指示を出しているのは、内閣情報官の栗橋のようです。
この殺し屋が、今後右京さんや冠城くんを狙うことになるのかどうか。
特命係vs鶴田の闘いは見ものではありますが、殺し屋vs特命係の闘いにも注目です。
中郷都々子の部屋
今回は、弁護士の中郷都々子が、特命ともじゃっかんではありますが、協力関係になるような感じもありました。
特命係も都々子も、柾庸子の死に疑問を感じ、真相を突き止めたいという想いは一緒でしたからね。
それに都々子とって柾庸子は、同郷の友でもあり、特別な存在だったんだと思います。
で、このたびはそんな都々子の部屋も出てきたのですが、彼女は天蓋付きベッドで寝てます。
なかなか個性的でサイケデリックな部屋でして、中郷都々子らしいといえばらしいですよね。
なかなかぶっ飛んだ弁護士でしたからね。
都々子は右京さんに「君はどこかのネジが1本緩んでるような気がします」なんて言われてましし。笑
できれば今後の相棒でも定期的に登場してくれる、そんなキャラになって欲しかったのですが。
社&甲斐が特命部屋に
甲斐さんと社美彌子が、特命の部屋を訪れました。
もしかしたら甲斐さんがこの部屋に来たの、初めてかもしれません。
甲斐さんは長官官房付け、社美彌子は広報課長という、それなりのお偉いさんである二人が、こんな窓際部署に顔をそろえてること自体、ちょっと面白いですけど。
このときは冠城くんが不在でしたので、右京さんと三人で密談をしていた形です。なかなか貴重なワンシーンです。
今回はやたらと特命係の部屋に人が集まっていた気がします。
いつか皆さんでこてまりで呑むシーンなども見てみたいものですね。
以上、今日は相棒season20第1話『復活~口封じの死』についてでした。