相棒が好き過ぎて

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相棒21第1話『ペルソナ・ノン・グラータ~殺人招待状』

第1話『ペルソナ・ノン・グラータ~殺人招待状』

あらすじと感想

相棒シーズン21がついに始まりました!初代相棒である亀山薫が復活するという、大注目のシーズンです。

こんな日が来ることを、ずっと夢見ておりました。

おそらく相棒ファンでしたら、いつかは亀山薫が…と誰しもが一度は考えたことがあるのではないかと思います。そんな「いつか」がついに実現しました。

一度は特命係を離れた相棒が再び戻ってくるという、前代未聞のシーズンが幕開けです。

そして僕のこの相棒ブログでのレビューも再開です。寝不足と闘いつつ、今シーズンもストイックに更新していこうと思っております。

それではさっそく初回SPのレビューを始めていきます。

相棒season21第1話のタイトルは『ペルソナ・ノン・グラータ~殺人招待状』。放送日は2022年10月12日です。初回15分の拡大スペシャルで、二話連続ものの前編となります。

S16以降、初回SPは一度も一話完結のパターンはなく、前後編のパターン(S20は三話連続)となっています。

第1話『ペルソナ・ノン・グラータ~殺人招待状』のあらすじは以下になります。

南アジアのサルウィンで腐敗政府を倒した、アイシャ(サヘル・ローズ)という反政府運動のリーダーが親善目的で来日する。なぜかパーティーに招待された右京(水谷豊)が、興味本位で会場に向かうと、そこにはサルウィンに渡っていた元相棒・亀山薫(寺脇康文)の姿があった。パーティーには、鑓鞍兵衛(柄本明)や片山雛子(木村佳乃)といった政治家や、外務省幹部の厩谷(勝村政信)など要人が招かれていた。厩谷は外交通で、アイシャをサポートするミウ(宮澤エマ)らサルウィン側との関係も良好な人物。会場はお祝いムード一色だったが、そんな中、薫のスマホに不穏なメッセージが届く。それは、『アイシャを殺さなければ、旅客機を墜落させる』という脅迫文だった。該当の便には、薫の妻・美和子(鈴木砂羽)が搭乗していた。到着までのリミットは4時間。右京と薫は、手分けして脅迫者を追跡するが、その矢先、会場の一角で、思いも寄らない事件が起こる。
ターゲットは腐敗政治を正した女性活動家
刻一刻と旅客機テロのタイムリミットが迫る!
守るべきは彼女か、それとも乗客の命か…!?
究極の選択を前に、右京と薫が動き出す!!
(引用元:https://www.tv-asahi.co.jp/

初回SP、面白かったです!!

右京さんと亀山くんが同じ空間に存在し、言葉を交わし、一緒に事件の捜査をしているということが、もう感慨深く感動ものです。

これまで予告映像では見ていましたが、こうして本編として二人の姿が映し出されるというのは、泣きそうになってしまうくらい嬉しかった。

夢のようでした。

そして亀山くんの復帰の舞台として用意された事件も、ドキドキする展開になっていまして、いっときたりとも目が離せません。

第1話は前後編ものの前編ですので、まだ半分しか見ていないわけですけど、いつものごとくあっと言う間に惹き込まれちゃいました。後篇が待ち遠しい。

まず、タイトルの「ペルソナ・ノン・グラータ」。難しい言葉ではありますが、Wikipediaにも「ペルソナ・ノン・グラータ」という言葉として掲載がありましたので、引用で紹介させて頂きます。

ペルソナ・ノン・グラータ(ラテン語: Persona non grata)とは、接受国からの要求に基づき、その国に駐在する外交官として入国できない者や外交使節団から離任する義務を負った外交官を指す外交用語。原義は「好ましからざる人物」「厭わしい人物」を意味する。外交関係に関するウィーン条約や領事関係に関するウィーン条約で規定される。国外退去処分と表現されることもある。
(引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/

第1話の内容から察するに、おそらく「国外退去処分」を意味するタイトルなのではないかと思われます。

この放送の2週間ほど前、在ウラジオストク日本総領事館の領事が、ロシア連邦保安局により拘束されたというニュースがありまして、その際にもこの「ペルソナ・ノン・グラータ」という言葉が出ていて、そこでは「ペルソナ・ノン・グラータ=好ましからざる人物」という解説になっていました。

亀山くんはS7で警察を退職し、美和子さんとともにサルウィンへと旅立っていて、その後どのような活動をしていたのかは、これまで一切語られることがありませんでした。しかしこのたびの亀山薫復活劇にて、その辺りも垣間見ることができまして、それもまた嬉しい。

そんな亀山くんのサルウィンでの活躍からの延長線上、サルウィンと日本の親善パーティにて、右京さんと亀山くんは再会を果たすことに。

この再会のシーンは、何度でも見たくなっちゃいますね。亀山くんらしい、右京さんらしい、そんな再会でした。

で、事件の方も同じく、おもいっきりサルウィンに関わるものになっています。

亀山くんは、政治的な腐敗や不正が蔓延するサルウィンで、「子供たちに正義を教えたい」という目的を持って旅立ちましたが、その物語がず~っと続いていて、今回のS21初回SPへと繋がっているような、そんな感じすらしてしまいました。

再会を喜んだのも束の間、美和子さんの乗る飛行機がテロの標的となり、緊迫の展開へと移っていきます。

最初の右京さん亀山くんの再会シーンこそ、感慨深さが大きかったものの、すぐに物語に惹き込まれるとともに、ブランクを感じさせない二人のやりとりに、まるでずっと一緒にやっていたかのような、そんな自然な感じを抱いてしまい、当たり前のように二人を見ている自分がいました。

二人のやりとりが軽妙でして、以前よりも笑いの要素が大幅にアップしてる感じもします。

そして、亀山くん復活ということは、懐かしい顔ぶれとの再会や、卒業後に登場したキャラとの初顔合わせも楽しみの一つ。初代が5代目になるということは、そういう今までになかった楽しみも追加されるわけです。

特に伊丹さんとの再会は、右京さんとの再会に匹敵するほど、感慨深いものがあります。

捜一トリオ、角田課長、益子さん、内村刑事部長、中園参事官という準レギュラー陣はもちろん、初回SPならではで、社美彌子、甲斐峯秋、衣笠副総監に加え、片山雛子と鑓鞍兵衛も出てきます。この辺りと亀山くんとの絡みも見ものです。

あと、サイバーセキュリティ対策本部の土師太もバッチリ出てきました。S20で青木が卒業してしまったので、もしかして土師太も出てこなくなるのでは?とちょっと心配でしたので、これは一安心。

瀬戸内米蔵の名前と回想シーンが出てきたのも、なんだか嬉しかったですね。

安定のこてまりシーンもありまして、右京さんと小手鞠さんの楽しいやりとりも見れました。まだ亀山くんの来店は持ち越されていますので、そちらも早く見たいものです。

亀山くん復活を彩るゲストさんも、勝村政信さん、宮澤エマさん、サヘル・ローズさんと、皆さん魅力的な方ばかりで、物語を盛り上げてくださっています。

まだ前編だけですので、後篇でどんな展開が待っているのかはわかりませんが、いったい誰が犯人なのか、犯人の目的は何なのか。

前半だけに関していえば、事件そのものは重たい展開になってまして、終盤にはやりきれないものがありましたが、その反面中盤あたりまでは、笑いどころもかなり多かったのではないかと思います。

右京さんの推理は相変わらず冴さ冴えでしたし、人使いの荒さも健在でしたし。

そして、変わらず情に厚い亀山くんの姿を見れたのも、また嬉しい。

S21も初回から相棒ワールド全開でした。

おそらく後篇では、亀山くんが特命係に復帰するかと思われますので、その経緯にも注目です。

後篇を楽しみに待ちたいと思います。

第1話『ペルソナ・ノン・グラータ~殺人招待状』、面白かったです!

 

相棒21のオープニング

毎シーズン、初回SPではOPも楽しみの一つです。

曲のアレンジと映像がシーズン毎に一新されますので、いつもワクワクしちゃいます。

S21の放送開始前の9月~10月にかけ、今年は相棒コンサート響が開催されていまして、僕も9月の東京公演に行きました。で、そこではなんとS21のOPを、生演奏で一足先に聴けてしまうという特典があるんです。しかも映像付きで。

初回SPより前に一度は聴いてしまってはいるものの、やはりドラマの中でのOPを見るのはまた別です。その瞬間が待ち遠しかったです。

そして序盤の再会シーンを経て、その後に流れたS21のOP。

亀山くん卒業のS7では、右京さんも亀山くんも出てこないOPでしたので、この二人が出てくるOPはS6以来ってことになります。

映像の方は、公式サイトのTOPページでも事前に(放送開始の一週間前から)公開されています。右京さんと亀山くんが光るポールの間を駆け抜け、太陽と思われる光へと向かって行きます。途中雨にも降られますが、最後には二人が並んで歩いてます。

太陽と特命係というのは、S1のOPを思わせる映像でもあります。

ポールの色は青と赤で、青が右京さん、赤が亀山くんを表しているとのこと。二人がゲスト出演した大阪の相棒コンサート響で、水谷豊さんがそう説明してくださってました。

音楽の方は、相棒コンサート響にて、作曲した池頼広さんもおっしゃっていましたが、どことなくS2を思わせるようなアレンジでして、聴き比べるとかなり近い感じなんじゃないかと。

S2に近いですけれど、今までにはなかった感じのアレンジでもあります。ベースとトランペットがかっこいい。二人が走る映像にもマッチしています。

歴代の相棒OPについてはこちらの記事でまとめてありますので、よろしければどうぞ。

昨年までは、右京さんと亀山くんの新しいOPで幕を開けるシーズンが始まるだなんて、夢にも思ってませんでしたからね。なんだか不思議な感じもしますし、幸せな気持ちにもなります。

 

ゲスト出演者

それでは次に、第1話『ペルソナ・ノン・グラータ~殺人招待状』に出演された主なゲストさんを、一名ずつ紹介していきたいと思います。

勝村政信(かつむらまさのぶ)

外務省幹部でアジア大洋州局次長、厩谷琢役で勝村政信(かつむらまさのぶ)さん。

役名の厩谷琢は、「うまやだに・たく」と読みます。難しい役名は相棒の定番になりつつありますね。厩谷は若い頃から日本とサルウィンを行き来している外交通で、サルウィン側とも良好な関係を築いている人物です。

勝村政信さんは相棒初出演。今回は英語で話す場面もありまして、僕はおそらく英語を話す勝村さんを見たのは初めてです。相棒出演に際し、右京さんと亀山くんに会ったときは「歴史上の人物に遭遇したような気分になりました」とコメントしています。

 

宮澤エマ(みやざわエマ)

サルウィン親善使節団のメンバー、ミウ・ガルシア役で宮澤エマ(みやざわエマ)さん。

サルウィン反政府運動のリーダー的存在である、アイシャ・ラ・プラントをサポートしている人物で、親善使節団のメンバーとして来日しました。外務省の厩谷とも良好な関係です。アイシャとは幼馴染で、亀山くんが教えていた学校で共に学んでいます。

宮澤エマさんも相棒には初出演。今回は全編英語とサルウィンの現地語の台詞で、日本語はほぼないという役です。宮澤エマさんは、第78代総理大臣の宮澤喜一氏のお孫さんで、英語もペラペラです。しかしサルウィン語は全て暗記でのお芝居とのこと、凄いです。

 

サヘル・ローズ

サルウィン反政府運動リーダー、アイシャ・ラ・プラント役でサヘル・ローズさん。

 

サルウィンで腐敗した政府を倒した反政府運動のリーダー的存在で、来日した親善使節団の中心人物です。ミウとは幼馴染で、共に亀山くんの学校で学んでいます。優しく思いやりのある人物ですが、この度の来日で何者かに命を狙われることに。

サヘル・ローズさんも相棒初出演。イラン出身の女優さんで、イラン・イラク戦争で4歳のときに親を亡くし戦災孤児となり、7歳まで孤児院で過ごしたそうです。東日本大震災のときには、被災地にてイランの伝統料理で炊き出しを行ったという、素敵な女優さんです。

 

他には、ミウの弟で同じく使節団のメンバー、クリス・ガルシア役でトラウデン都仁(トラウデンとに)さん。パーティの招待客の一人、里村壱太郎役で浜田学(はまだまなぶ)さん。パーティの招待客の一人、尾栗江威子役で菊池麻衣子(きくちまいこ)さんなどが、上記3名に次ぐゲストさんで出演されています。

浜田学さんは別役で2話目(過去にはS2-15)、菊池麻衣子さんも別役で2話目(過去にはS5-12)の出演です。トラウデン都仁さんは、モデルのトラウデン直美さんの弟です。

 

公式サイトでは鑓鞍兵衛役の柄本明さん、片山雛子役の木村佳乃さんもゲストとして名前が掲載されていますが、準レギュラーに近い登場人物かと思われますので、こちらでの掲載は省かせて頂きます。

 

右京と薫の再会

この第1話での大きな見どころは、なんと言っても亀山薫の復活、そして右京さんとの再会です。

亀山くんは、S7『レベル4』にて、サルウィンという南アジアの国(架空の国です)に旅立ち、特命係を卒業しています。親友の遺志を継ぎ、不正が蔓延するサルウィンで、子供たちに正義を教えるためにです。

亀山くんが最後に右京さんと握手をする場面、電話をする場面、僕は泣いてしまった覚えがあります。亀山くんがいなくなり、一人残された右京さんの姿に、見ている僕までとっても寂しい気持ちになってしまいましたし。

その後は半シーズンの右京さん一人相棒を経て、神戸くん、カイトくん、冠城くんへと引き継がれ、14年。

その間、亀山くんの名前が話題に上ることはあっても、一度も再登場はありませんでした。

それがこのS21にて、なんと再び戻ってくることになるとは。

二人の再会はパーティ会場です。サルウィンにて腐敗していた政府を倒した、新政府の親善使節団が来日し、パーティが開かれ、なぜか右京さんも招待されます。で、使節団の一員として帰国し、同じくパーティの場にいた亀山くんと再会を果たすんです。

亀山くんが右京さんの姿を見つけ、「右京さん」と声を掛けます。亀山くん、隠れながら右京さんを呼ぶという、初っ端から微笑ましい場面でした。

右京さんと対面した亀山くんは、続けて「亀山薫です」と。

それに対し右京さんは「わかっています」と返すという、なんともこの二人らしい再会でした。嬉しそうな亀山くんに対し、クールな右京さん、という絵ですね。右京さんも一瞬とっても嬉しそうな表情にはなってます。

右京さんもこの再会に驚いたとは言ってたんですけどね。驚いている風には見えないという。

久しぶりの再会を果たした右京さんと亀山くんは、しばしご歓談。二人とも嬉しそう。

亀山くんの服装は、マオカラースーツというんでしょうか、立襟のスーツを着用し、肩からは儀礼的な場で掛けるリボンの一種である、サッシュと思われる帯を掛けています。

どうやら亀山くんも、国賓という扱いで来日しているようです。

一方の右京さんも、パーティ用の礼装で、シルバーグレーのネクタイとポケットチーフで決めています。右京さん、お洒落でかっこいいです。

この記事中でももう何度も同じことを書いてしまっているのですが、相棒のドラマの中で、この二人がこんなふうに話している場面がまた見られるというのは、夢のようですし、最高に嬉しい瞬間です。

しかしこの再会の後、亀山くんのスマホに不穏なメッセージが届き、二人は否応なしに事件に巻き込まれていくことに。

まだこの時点では亀山くんが特命係に復帰したわけではありませんが、二人で事件に立ち向かうのはS7以来です。右京&亀山での相棒復活です。

二人でいる姿は、長いインターバルなどなかったかのように、ぴったり息が合っていて、ものすごく自然でした。

まるで亀山くんは、ずっと特命係にいたかのように。

右京さんの口から「亀山くん!」という、以前はよく聞いていた台詞を、またこうして聞けることも嬉しい。

まだ事件も解決していませんし、亀山くんがどのような経緯で特命係に復帰するのかも不明ではありますが、まずは右京さんとの再会を喜びたいと思います。

 

亀山先生

亀山くんは、親友の遺志を継ぎ、サルウィンへと旅立ちました。

サルウィンという国は不正が蔓延している国ですが、そんな国で子供たちに正義を教えたいと、そんな信念を胸に旅立って行ったんです。

その後サルウィンで亀山くんが何をしていたのか、想いを果たすことができたのかは、明かされることがありませんでした。

しかしこの度の帰国で、亀山くんがどんなふうにサルウィンの力になったのか、少しずつ明らかになることに。

まず、親善使節団の中心人物であるアイシャは、不正にまみれ腐敗していたサルウィンの政府を倒した、反政府運動のリーダー的存在です。すなわち、新たな政治体制となったサルウィンを代表する人物でもあるわけです。

亀山くんはそんなアイシャから、「先生」と呼ばれているんです。

亀山くんはサルウィンで「先生」として子供たちに教え、なんと校長先生にまでなっちゃったみたいなんですよ。

同じく親善使節団の一員で、アイシャをサポートしているミウもアイシャとは幼馴染で、亀山くんに学んでいます。

この度の親善使節団にも、どうやらアイシャやミウの計らいで、亀山くんもオブザーバーとしてメンバー入りしたようです。きっとアイシャやミウとって、亀山くんは特別な存在なんだと思います。

亀山くんが正義を教えた子供たちが、大きくなり、腐敗したサルウィンの政府を倒したんですね。亀山くんがサルウィンという国を変えたようなもんです。

腐敗した政府を倒し、お祭り騒ぎになっているサルウィンの様子を映した映像の中にも、ばっちり亀山くんが映ってます。

ちなみにこの映像を見ているのは捜一トリオです。

もしかしたらまだ道半ばなのかもしれませんが、亀山くんは親友の遺志をしっかりと果たしたわけです。亀山くん、特命係を去った後、頑張ったんですね。

亀山くん、サルウィン語も話してました。

特命係を去った後の亀山くんがサルウィンでどんなことをしていたのか、それをこうして少しでも知ることができるのは、とっても嬉しいです。

 

美和子かアイシャか

右京さんと亀山くんが再会したパーティの最中に、亀山くんの元に不穏なメールが届きます。それは「アイシャを殺さなければ、美和子さんの乗る飛行機を爆破する」という、脅迫メールです。

爆破までのタイムリミットは4時間半。

サルウィンから日本までは飛行機で5時間とのこと。

美和子さんは、先に帰国した亀山くんの後を追い、日本に向かっているところ。

亀山くんも全然変わらないですけれど、美和子さんも変わらないですね。相棒でまた美和子さんの姿が見れることにも感激です。亀山くんだけ復帰して、美和子さんが出てこなかったら寂しいですからね。

美和子さんと右京さんとの再会シーンも早く見たいところではありますが、そのためには旅客機が爆破されることなく、日本に到着しなければいけません。

脅迫メールは亀山くんだけではなく、同じように大切な人が飛行機に乗っている数人(いずれもパーティの出席者)にも送られています。

つまり、亀山くんを始めこのメールを受け取った何人かは、二者択一を迫られることになったわけです。アイシャを殺して大切な人を守るのか、アイシャを守って大切な人を失うのか。

犯人は亀山くんたちから旅客機という人質を取り、引き換えにアイシャを殺害させようとしてるってことです。

旅客機には150人以上が乗っていますので、1対150、どちらの命を救うのかという問題にもなってきます。

アイシャは、共和国から君主国へと変わった新生サルウィンの要人でもありますし、日本の外交にとっても大切な人物。

ですのでパーティには、サルウィン新政府との折衝で旗振り役を担う、アジア太洋州局次長の厩谷琢をはじめ、片山雛子や鑓鞍兵衛なんかも出席しています。鑓鞍兵衛は、日サ友好協会の顧問をしてるみたいです。

片山雛子、エメラルドグリーンの御召し物も素敵です。鑓鞍兵衛も紋付袴がよく似合ってますね。

議員や官僚なども集うパーティにて、もし国賓に何かあろうものなら、日本にとっては大きな不祥事ですし、外交問題に発展する恐れもあります。

かと言ってアイシャの命を守ろうとすれば、飛行機が爆破される可能性が。

亀山くんにアイシャを殺すなどできるはずもありませんが、美和子さんを見殺しにすることもできません。

どちらかを選ぶなど無理難題ですし、脅迫者を特定することも困難。かなり追い詰められた状況です。

しかしパーティ会場には、右京さんがいるではないですか。

右京さんと亀山くんがいれば、最強の相棒が復活ではないですか。

二人がいれば、この究極の選択を切り抜け、どちらも守るという第三の選択ができるはず。

しかしそう思った矢先、なんと思いもよらない悲劇が起こることに。

アイシャの殺害と旅客機の爆破という二者択一を迫る脅迫は、犯人が仕掛けた巧妙な罠でした。

 

薫と伊丹との再会

右京さんと亀山くんの再会で始まったS21ですが、亀山くん復活に伴う、その他の懐かしい面々との再会シーンは、大きな楽しみの一つです。

特に伊丹さんと亀山くんの再会は、右京さんとの再会に匹敵するほど嬉しい。

伊丹さんといえば、亀山くんを「特命係のかめやま~」と呼ぶのが大好きでしたけど、このたびは「元特命係のかめやま~」が第一声でした。その後「サルウィン亀!」も出ました。

パーティ会場で起きた事件のため、捜査一課が出動し、亀山くんともご対面する流れです。

悲劇が起きた直後でして、状況的に亀山くんは、伊丹さんとの再会を喜ぶ余裕のない再会でした。早くじゃれ合う二人の姿を見たいものですけれど、それはこの事件が解決してからですね。

捜一トリオとの対面でしたので、伊丹さんだけではなく、必然的に芹沢さんとも再会ですね。一方、出雲麗音はS19から登場しましたので、これが初対面です。

出雲麗音は、スピンオフの配信オリジナル『杉下右京はここにいる』で、亀山くんの話をしていたので、その存在は知っているはず。

亀山くんは、新・捜一トリオとの再会&初対面は果たしたのですが、三浦さんがいないことについては、今回特に触れられませんでした。どこかで三浦さんの話題が出ると嬉しいのですが。

そして、いないといえば米沢さんについても触れられることはありませんでしたが、S15から登場した益子さんとも、対面シーンこそありませんでしたが、捜一トリオと一緒に初対面は実現しているようです。

どこかで米沢さんについても話題に出たら嬉しいですね。あわよくば米沢さんにも復帰して欲しい。

一方こちらは、パーティに出席していた片山雛子との再会と、鑓鞍兵衛との初対面。

片山雛子はS3から登場していて、亀山くんともガッツリ絡んでいますので、これは懐かしい再会です。

鑓鞍兵衛はS17からの登場ですので、亀山くんとは初対面。鑓鞍兵衛さん、「薫」という名前から女性を想像していたようで、男性でがっかりしてました。その後は亀山くんのこと「薫ちゃん」と呼んでます。

片山雛子と鑓鞍兵衛、S20では同じ選挙区で闘った敵同士なんですけど、とっても仲良さそうでした。

今回は、内村刑事部長や中園参事官も登場はありましたが、まだ亀山くんとの再会はありません。内村さんなんて人格変わっちゃいましたからね。それに驚く亀山くんも早く見てみたい。

また、社美彌子や甲斐さん、衣笠副総監も出てきましたが、こちらもまだ亀山くんとの対面はありませんでした。

再会や初対面が実現次第、随時紹介していきたいと思います。

 

その他の見どころ

それでは続いて、第1話『ペルソナ・ノン・グラータ~殺人招待状』のさらに細かい見どころを、二つ挙げてみたいと思います。

亀山薫の服装

亀山くんの服装といえば、初代相棒のときにはMA-1というフライトジャケットが定番でした。

何度かスーツ姿も披露していますが、ほぼフライトジャケットです。あと、Tシャツ姿はちょいちょいありましたけど。

で、このたびの相棒復帰に際し、服装がどうなっているのか気になるところではありましたが、事前に公開されたS21のポスタービジュアルや、ゲスト出演した相棒コンサート響では、ばっちりフライトジャケット着てます。

ですのでこの第1話でもそれが披露されるのを楽しみにしていたのですが…今回はパーティ会場が中心でしたので、マオカラースーツという正装姿しか見れず、

美和子さんとのツーショットシーンにて、ジャケットは脱いで、マオカラーのYシャツ姿にはなっていますけれど。

懐かしいMA-1姿は、後篇にて披露されるのか、特命係への正式な復帰が決まってから披露されるのか。

楽しみに待っています。

 

土師太の青木化

僕はこの第1話では完全にノーマークだったのですが、サイバーセキュリティ対策本部の土師太(はじふとし)が登場しました。

以前の青木年男の同僚で、癖のあるキャラです。

そんな土師太、完全に右京さんにいいように使われてます。

本人も「ああ…このままじゃ青木年男の二の舞だ…!」と嘆いてましたけれど、おそらくもう抜け出せないですね。

青木年男が抜けた穴は、土師太がしっかりと埋めてくれるようで、一安心。

 

以上、本日は相棒season21第1話『ペルソナ・ノン・グラータ~殺人招待状』についてでした。

 

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