第18話『ドミノ』

あらすじと感想
相棒season24第18話のタイトルは『ドミノ』。放送日は2026年3月4日で、10分拡大版での放送です。
それでは最初に、第18話『ドミノ』のあらすじから紹介していきます。テレビ朝日の公式サイトより引用させて頂きます。
ネット検索の分野で世界シェアを伸ばしている気鋭のIT企業『ネクサーチ』の社長・関谷(田中幸太朗)が、“ドミノ”に組み込まれた銃で命を狙われた。事件に興味を持った右京(水谷豊)は、薫(寺脇康文)と共に捜査を開始。現場で不可解な動きをしていた清掃員の青年・数原(豊田裕大)に接触する。事件とは無関係だと主張する数原だったが、なぜか自身の天才的な頭脳を隠しているようで…!? いっぽう、副社長の丹羽(浜野謙太)とは親しげな様子。聞けば、丹羽は数原の才能を認め、個人的に数学を教えているらしい。さらに捜査を進めると、関谷が狙われたのは、検索エンジンを開発した17年前に何らかの理由がある可能性が浮上。当時、関谷と丹羽の恩師ともいえる大学教授が事故死していたことが分かる。そんな中、捜査一課は『ネクサーチ』の入退室記録から、丹羽を重要参考人として連行するが、丹羽は黙秘する。
将来を嘱望される社長はなぜ狙われたのか?
才能を隠す清掃員の青年には驚きの過去が…
死へのカウントダウン…“ドミノ”に隠された真実とは!?
(引用元:https://www.tv-asahi.co.jp/)
今回も面白かったです!
まずですが、今回は10分拡大版でしたので、僕はてっきりこの第18話と次の第19話が、前後編での最終話SPかと思っておりました。ですので、一話完結でびっくりです。
今回は「思い込みやすれ違い」というのもポイントになっていたお話でしたが、僕も最終話SPだと思い込んで見ちゃってましたよ。中盤辺りで、あれ?これ一話完結じゃね?と気付き始めはしたんですけどね。
しかし、最終話の一つ前に、別の話で10分拡大というパターンは初じゃないかと思います。
そんな異例の第18話は、発端の事件が「ドミノ」というなかなかぶっ飛んだ設定です。タイトルも『ドミノ』ですけど、ドミノの最後に銃が組み込まれて、それで命を狙われちゃいます。斬新なピタゴラスイッチ殺人。
ドミノの仕掛けだけでもちょっとした見ものでした。とっても手が込んでいて、これ、スタッフさんたちが一生懸命並べたんだろうな~とか、途中で倒してしまう事故も起きたんだろうな~とか、そんなことも考えながら見てしまいました。撮影もいつもとは違う緊張感があったのではなかろうか、とも。
斬新な事件ですが、「なぜドミノだったのか」というのが、最大の謎といいますか、鍵でもあります。殺人の手段として普通は考えないようなものですからね。並べるだけでも相当大変でしょうし、思ってもいないところで倒れちゃったら失敗に終わるわけですし。
ゆえに特命係の捜査も、ドミノという点には大いに注目しています。
幕開けが殺人事件ではなく、殺人「未遂」事件というのもまた珍しいパターン。
そして怪しい人物が二人ピックアップされます。一人は清掃員の青年、もう一人は副社長です。
数原という清掃員は、天才的な頭脳を持ちながらそれを周囲に隠しているという、気になる存在として序盤からクローズアップされています。副社長の丹羽は、狙われた関谷社長と一緒に会社を立ち上げた人物で、社員たちからも信頼される人望のある人物。一方、命を狙われた関谷社長は、副社長とは対照的に、パワハラ気質の嫌な社長。
ぞれぞれのキャラが立ってます。
物語の中心もまさにこの三人でして、メインゲストさんもそれぞれを演じる、豊田裕大さん、浜野謙太さん、田中幸太朗さんの三人。天才清掃員の豊田裕大さん、親しみやすく人望もある副社長の浜野謙太さん、パワハラクソ社長の田中幸太朗さんです。皆さん素晴らしかったです。
もう一人、教授の友人役だった西沢仁太さんも、なかなかインパクトありました。
で、特命係が捜査を進めて行きますと、17年前という過去が浮かび上がり、もう一つの軸が走り出します。過去の事件が現在に繋がっているというのは王道ではありますが、今回もそんなパターンに突入ですね。
そこから色々と入り組んでいくのかと思いきや…大きな構成としては、とってもわかりやすいものでした。かなりシンプルだったのではないかと。
数原の正体だったり、過去の事故との関係だったり、そういうのも容易に推察できるものでして、相棒にしては珍しいなと思ってしまうほどでした。
だがしかし。
複雑なのはそこから先でした。先述した「思い込み」や「すれ違い」が入り組んでいまして、いつもとは違うどんでん返しが待っていました。それぞれのキャラの心の動きが複雑でして、行ったり来たりしていましたもの。
なんだかやり切れなさが残るお話でもありました。
唯一ブレなかったのは、関谷社長のクソっぷりですかね。
頭のいい若者と右京さんの闘いでしたので、S22『インビジブル』の山田少年を思い出しました。数学という点ではS12第2話『殺人の定理』にも近いです。
タイトルの『ドミノ』が、色んなところに色んな掛かり方をしていたかとも思います。そこから派生して、バタフライエフェクトのお話にもなってました。会社のシンボルマークも一つの鍵になってましたけど、そこに繋がるのか、と。
ドミノ、バタフライエフェクト、ボタンの掛け違いなど、そういった小さな始まりが大きな何かへと繋がってしまう、そういうものがテーマとなった物語だったのではないかと思います。
また、未必の故意のお話でもありました。未必の故意といいますと、S4第12話『緑の殺意』が代表的なものかと思いますが、今回もそういう側面が強かったです。
ドミノに掛けた右京さんの台詞が、「小さな一押しが大きな崩壊に繋がる」という不穏なものから、最後は「小さな一押しで大きな花を咲かせるといいですね」というポジティブなもので終わったことが、この物語の救いだったと思います。
いくらでも違う結末へと導くことだってできるんです。
やりきれなさが残りつつも、救いはある、相棒のそういうところ、好きです。
最後の身体を張って惨事を食い止める右京さんと亀山くん、かっこよかったですね。その後の毅然とした態度もシビれました。
ドミノについても少しですが知ることができる回でもありました。「ドミノが効率よく倒れる間隔は約2センチ」なんですね。
数原、数学と、「数」が何かしら隠された意味があるんじゃないかと、いらんことまで考えてしまったのですが、そこは何にも辿り着けなかったです。
IT企業が舞台になっていますので、IT企業のお洒落なオフィスってこんな感じなんだろうな~と、そういうのも楽しめます。僕も一度くらいこういうオフィスで働いてみたかった。
特命係、捜査一課、益子さんと、お馴染みのメンツが殺人現場でドミノに囲まれている絵なんかも面白いです。
右京さんは特命係の部屋でもドミノ並べてました。
数話ぶりに土師っちも出てきて、今回もおもいっきり特命係に使われてます。
こてまり呑みでは、珍しく興奮した右京さんも見れました。玉子焼きも美味しそうでした。
ドミノに仕組まれた殺人未遂事件、楽しませて頂きました。
第18話『ドミノ』、面白かったです!
ゲスト出演者
それでは次に、第18話『ドミノ』に出演された主なゲストさんを紹介していきます。
豊田裕大(とよだゆうだい)
IT企業『ネクサーチ』で清掃員として働く、数原瑛司役で豊田裕大(とよだゆうだい)さん。

事件現場で不自然な動きをしていたため、右京さんの目に留まった清掃員です。ホワイトカラーの社員たちからは見下されるような存在ですが、実は天才的な頭脳を持っている青年。会社ではそれを隠しています。副社長の丹羽とは親しげに話していて、彼からは数学を教わってもいます。
豊田裕大さんは相棒初出演です。モデルもされている俳優さんで、2019年にメンズノンノの専属モデルとしてデビューしています。2021年に俳優デビューされ、ドラマや映画で活躍されています。SNSでは今回の相棒出演に喜ぶファンの声も多かったです。
浜野謙太(はまのけんた)
IT企業『ネクサーチ』の副社長、丹羽彰文役で浜野謙太(はまのけんた)さん。

命を狙われた関谷と共に『ネクサーチ』を立ち上げた人物です。社員たちからの信頼も厚く、「丹羽副社長の経営手腕がなかったら、ここまで会社は成功していない」とも噂されています。清掃員の数原に目を掛けている様子も。しかし事件発生時の入退室記録から、重要参考人として捜査一課に連行されることに。
浜野謙太さんも相棒初出演。「ハマケン」の愛称で知られているミュージシャンでもあり、ファンクバンド「在日ファンク」のリーダー兼ボーカルです。俳優さんとしても数々の映画やドラマでも活躍されていて、仮面ライダーシリーズにも出演されています。
田中幸太朗(たなかこうたろう)
殺害されかけたIT企業『ネクサーチ』の社長、関谷実役で田中幸太朗(たなかこうたろう)さん。

ドミノに組み込まれた銃により負傷しています。『ネクサーチ』はネット検索の分野で世界シェアも伸ばしている企業で、関谷も将来を嘱望されている社長です。しかし横柄な人柄でパワハラがひどかったことから、社員たちからは嫌われています。ドミノに対して異様に脅える様子も。
田中幸太朗さんは別役で二度目の相棒出演です。一度目は、S15第15話『パスワード』で、盲目の女性の交際相手役で出演されています。前回もなかなかひどい男の役だったのですが、今回も横柄な嫌われ者の社長役です。スーパー戦隊シリーズでの「アバレキラー・仲代壬琴」としても知られている俳優さん。
以上、今回の主なゲストさんは、上記3名になります。
他には、17年前に事故死した大学教授、榊秀一役でこばやし元樹(こばやしもとき)さん。亡くなった榊教授の友人、小池役で西沢仁太(にしざわじんた)さん。榊教授の隣人、吉田役で榊原るみ(さかきばらるみ)さんなどが出演されています。
西沢仁太さんは別役で3度目(過去にはS6-19、S11-11)のご出演です。
榊原るみさんは、50年前に水谷豊さんと『太陽ともぐら』というドラマで恋人役を演じているとのことで、今回が50年振りの再会だったそうです。榊原るみさんのお嬢さんは、女優の松下恵さんで、相棒への出演歴もあります。
ドミノによる殺人未遂
ドミノに組み込まれた銃により、人が殺され掛けるという、とっても変わった事件が起きました。
狙われたのは、ネットの検索エンジンを開発し、世界シェアも伸ばしていているIT企業『ネクサーチ』の社長、関谷実です。最近「世界のリーダー100人」にも選ばれたという、話題のカリスマ社長です。
ドミノは社長室いっぱいに並べられた大掛かりなものです。並べるのも相当大変だったはず。

各所に複雑な仕掛けが施され、緻密に計算されて作られていました。高度なピタゴラスイッチですね。
関谷が部屋のドアを開けると倒れ始め、最後に銃が発射される仕掛けに。

関谷がドミノに驚き尻もちをついたため、銃弾は脚に当たりました。幸いにも命に別状はありませんでしたが、脚に怪我を負い入院生活を送ることになります。

田中幸太朗さんは特撮でも知られている俳優さんとのことですし、メインゲストさん以外でも、吉田役だった榊原るみさんは、『帰ってきたウルトラマン』のヒロイン役、病院にいた社員役の狩野絹成さんも特撮出演ありと、今回も特撮系で出演歴のある方が多く出ています。僕は田中幸太朗さん、「ビズリーチ」のCMのイメージが強いですけれど。
すみません、話をドミノに戻します。ドミノは何者かが深夜に侵入し、並べたものと思われますが、誰の仕業なのかは不明です。
銃が仕組まれていた時点で、そこには当然殺意があったと考えるのが自然ではありますが、犯人はなぜドミノ倒しなどという手の込んだ手段を選んだのかも謎。だって相当緻密に計画して、正確に並べないと、目的は達成できませんからね。
こんなおかしな事件ですので、特命係が興味を持たないわけがありません。

右京さんはドミノに興味津々です。じっくり観察していたようでして、「一見ふざけた犯行のように見えて、その実緻密に計算し尽くされています」と感心していました。
これだけ計算されたものとなれば、遊び半分でできるような代物ではないと。
いったい誰がなぜ、ドミノを使って殺人を企てたのか。
特命係の捜査が開始です。
天才清掃員と副社長
狙われた関谷社長は、横柄な人柄で社員たちから相当嫌われていたようです。パワハラ気質で、社員に対してもキツく、気分次第でクビにしたりもしていたと。
会社を立ち上げ急成長させたカリスマ社長ではありますが、どうやら人間的には色々と問題のある人物。ゆえに、彼を快く思わない社員の犯行という線も考えられます。
そんな中、右京さんは事件現場で不審な動きをしていた清掃員の青年に目を留めていました。
数原というその清掃員は、事件現場を覗き込む社員たちに紛れて一人、空調を確認していたんです。

特命係は話を聴くため彼を探していたところ、興味深い場面を目撃。
清掃員であるはずの数原が、難しい数式をすらすらと解いているではありませんか。

急成長しているIT企業の、いわゆるホワイトカラーの社員たちから見たら、ブルーカラーの清掃員というのは、ときには見下されてしまうこともあるのかもしれません。実際に数原は、一部の社員たちからそんな目を向けられてもいたようです。
しかしです。
なんと数原は、世界中から集まるエリート社員たちよりも、優れた頭脳を持っているのではないかと。
ほんの一瞬で彼を天才だと認識する右京さんも凄いですけどね。
にもかかわらず彼は、そんな才能を隠して清掃員をしているわけです。もちろんそういう人がいてもおかしくはありませんが、右京さんも亀山くんも、完全に彼をロックオン。

そして、そんな数原の才能を知っている人物が、一人だけ社内にいました。
副社長の丹羽です。

丹羽はこの度殺され掛けた社長の関谷と共に、会社を立ち上げた人物です。彼の経営手腕で会社が成功したともいわれていて、社員たちからも信頼が厚い副社長。
パワハラ気質の関谷とは正反対ですね。
丹羽は関谷の仕事上のパートナーでもあり、一番身近にもいた人物です。事件について何か知っている可能性もあります。
また、丹羽は、数原の才能について知っているだけでなく、その才能を伸ばしてあげようと、彼に個人的に数学を教えたりするなど、目を掛けている様子も。

数原も丹羽には懐いています。特命係の聴取に対してはタメ口だったのに、丹羽には敬語でしたし。
天才的な頭脳を持つ清掃員と、経営手腕があり人望もありながら副社長の座に納まっている丹羽。どちらも気になる存在です。
そんな中、丹羽の会社への入退室記録から、事件の起きた深夜、彼が会社に出入りしていたことがわかるんです。
一課はさっそく丹羽を重要参考人として連行しますが、彼は黙秘し何も語りません。
17年前の事故
丹羽が連行される少し前、特命係は事件に繋がるかもしれない、一つの事故に辿り着いていました。
それは17年前という過去に起きた事故。
関谷と丹羽は17年前に、現在の検索エンジンの基となるアルゴリズムを開発していますが、同じ時期に二人の恩師である大学教授が事故で亡くなっているんです。
榊という教授で、検索エンジンのアルゴリズムを研究していて、知られていた存在だったとのこと。アメリカのIT企業からも誘われていたそうです。
今の『ネクサーチ』があるのは、榊教授という恩師の存在があってこそなのかもしれません。
写真の真ん中が榊教授です。左右は若かりし日の関谷と丹羽。

榊教授の事故は階段からの転落でして、土師っちが頑張って当時の防犯カメラ映像を探してきてくれたのですが、そこにも不審な点はありませんでした。間違いなく事故死です。

しかし教授が亡くなったのも17年前、関谷と丹羽がアルゴリズムを開発したのも17年前です。その開発により「ネクサーチ」は急成長を始めたんです。
果たして事故は本当に偶発的なものだったのか。
もし事故が仕組まれたものだったとしたら、今回起きたドミノによる殺人未遂は、その復讐である可能性が高いです。ならば事故の真相を突き止めることができれば、自ずと関谷を狙った犯人も見えてくるはず。「なぜドミノだったのか」という理由も。
そして捜査を進めて行きますと、関谷と丹羽だけではなく、天才清掃員の数原も、榊教授と接点があったことがわかるんです。
ドミノというのは、緻密に計算された仕掛けを、小さな一押しで始めることができます。まさに右京さんの「小さな一押しが大きな崩壊に繋がる」ものに他なりません。
犯人がドミノを選んだ理由。
まさにそれこそが、17年前の真相でした。
その他の見どころ
それでは最後に、第18話『ドミノ』のさらに細かい見どころを、いくつか挙げてみたいと思います。
ドミノと右京
右京さんが特命係の部屋でドミノ倒しをしてます。
それを亀山くんと角田課長が見ているという絵。

後ろでは薬物銃器対策課の面々も、大勢覗き込んでます。

大注目ですね。
最近、薬物銃器対策課の方々が、大木さん小松さん並みにがっつり覗いている気がします。
右京さんのドミノは捜査の一環でやっていると思われますが、右京さんどこどなく楽しそうでした。
島根の県庁所在地
天才数原くんの話題の延長で、角田課長が亀山くんに「島根の県庁所在地どこだっけ?」とクイズを出す場面がありました。
それに対し亀山くんは「松山!」と。
正解は松江なんですけど、その二択で迷ったようですが、おもいっきり間違えてます。
これ、実はS2第12話『クイズ王』で、亀山くんが間違えたクイズなんですよね。
喜多嶋舞さんがゲストの回ですね。右京さんとの頭脳対決の回です。
僕はすぐに出てこなかったのですが、相棒ファンには覚えている方がたくさんいらっしゃったようで、懐かしい話題で沸いていました。
亀山くん、角田課長に「勘じゃなく覚えろよ!いい加減」なんて言われてました。
褒めて欲しい土師っち
いつものごとく、特命係にいいように使われている土師っちですが、今回は誰もいない特命係の部屋で、一人こんな体勢になってます。

右京さんの椅子には、これまで色んな人が座ってきましたが、みんな座りたがるんですかね。最近では浦神鹿も座ってましたし。青木年男なんて、足を机に投げ出してカップラーメン食べてましたからね。
今回も土師っちは優秀さを発揮し、特命からの難しい要望にもばっちり応えてました。
そしてどうやら土師っちは、右京さんに褒めて欲しいみたいです。
相棒公式のインスタでは、「やはりキミは、青木くんより優秀ですねぇ」ってことが、なぜ言えない!と、土師っちの想いが全部言葉になってました。
以上、今日は相棒season24第18話『ドミノ』についてでした。