「双頭の悪魔III~悪徳の連鎖」
相棒season3第3話のあらすじと感想
本日は、シーズン3第3話についてです。第1話、第2話からの続きとなります。
相棒season3第3話のタイトルは「双頭の悪魔III~悪徳の連鎖」。放送日は2004年10月27日です。「双頭の悪魔」三部作の第3部ですね。第1話から始まった「双頭の悪魔」がついに完結です。
ではまずはおおまかなストーリーを。
首相補佐官の突然の自殺。そして美和子さんの新しい恋人、鹿手袋さんへの襲撃事件。繋がり始めた二つの事件を追って、その真相に少しずつ迫って行く右京さんと亀山くんですが、重要な証人に自殺されてしまい、突破口を一つ失います。しして官邸の大きな壁に阻まれ…政治家たちの思惑が渦巻く霞が関。思うように捜査を進めることができません。果たして右京さん亀山くんはその壁を突破し、真相を暴くことができるのか…?
かなりざっくりですが、あらすじはこんな感じです。
第1話から始まった「双頭の悪魔」シリーズ。とても壮大なスケールで、映画のような展開でした。
ストーリー、ゲスト出演者、その他相棒ファンにはたまらない、様々な見どころ。
どれを取っても面白かったです。
相棒season3第3話のゲスト出演者
今回のゲスト出演者も、第1話、第2話と同じになります。
まずは、政治家と、その関係者が6人。
左から、木村佳乃(きむらよしの)さん演じる超キレ者の二世国会議員、片山雛子。
本田博太郎(ほんだひろたろう)さん演じる、絶大な権力を持つ内閣官房長官、朱雀武比古。
春田純一(はるたじゅんいち)さん演じる、遺体で発見された首相補佐官、沢村久重。
佐戸井けん太(さといけんた)さん演じる、首相の秘書官、加賀谷秀乃。
清水昭博(しみずあきひろ)さん演じる、同じく首相の秘書官、大八木邦生。
津川雅彦(つがわまさひこ)さん演じる、元法務大臣の国会議員、瀬戸内米蔵。
霞が関のメイン登場人物は、この6人です。
それ以外のゲストさんは…
竹中直人(たけなかなおと)さん演じる、亀山くんの移動先、麹町東署の刑事課長、海音寺菊生。
西村雅彦(にしむらまさひこ)さん演じる、暴漢に襲われた記者で、美和子さんの新恋人、鹿手袋啓介。
こちらの2人になります。
この合わせて8名が、第1話~第3話までメインで登場するゲスト出演者になります。
亀山くん美和子さんと別れる
それでは、今回も主な見どころから挙げて行きたい思います。
亀山くんと同棲を続けながらも、鹿手袋さんと言う新しい恋人ができてしまった美和子さん。
お互いにちゃんと向き合うことができずに、時間だけが過ぎてしまっていました。
しかし今回、亀山くんが折れた形で、「俺達長過ぎたのかな…」って言ってます。
その後亀山くん、右京さんに、「美和子と別れました」と報告しています。
右京さんも「亀山くんの力になりたい」と言う気持ちは持っていて、たまきさんにも相談しています。力になれますかね~と。それに対したまきさん「無理よ」と(笑)。
当事者同士の問題ですからね。どうにもできないですよね。
ですのでこの第3話で、長かった亀山くんと美和子さん、ついに別れると言う形になったんですね。
二人は大学生の頃からの付き合いです。シーズン1開始時点で、既に14年目のお付き合い。ですので現時点では、おそらく16年程の付き合いと言うことになるかと思います。
それだけ長く付き合っても、別れる時は別れてしまうんですね…。
亀山くんと美和子さんが別れる、と言うのは、なかなかの大事件です。
意外とかっこいい鹿手袋
亀山くんから美和子さんを奪った形となる鹿手袋さん。
西村雅彦さんが演じているので、それだけでどうしてもコミカルなイメージを勝手に持ってしまうのですが…笑
この鹿手袋さん、けっこうかっこいいんですよ!
美和子さんが好きになっただけはあります。
暴漢に襲われて入院していた鹿手袋さん。美和子さんに付き添われ、無事に退院します。
一方、美和子さんと話し合った末に、別れると言う結論を出した亀山くんですが…やはり鹿手袋さんに対して、嫉妬や怒りの気持ちが抑えられず、退院したらぶん殴ってやろうと待ちぶせしているんです。
退院した鹿手袋さんに殴りかかる亀山くん。しかし、ボクサーのような動きでそれをかわされ、逆に鹿手袋さんに殴られてしまいます。
その際の鹿手袋さんの台詞がかっこいいんですよ。
「人を非難する前に、自分の怠慢を責めろ。美和子と何年一緒にいたんだ。もっと幸せにしてやれるチャンスはいくらでもあっただろうが!」
グッときました!
片山雛子に興味を持つ右京さん
第1話、第2話と、片山雛子の悪女っぷりが回を追うごとに顕著になって行き、この第3話では、さらに恐ろしい悪女っぷりを発揮していました。
この女、自分の出世のためだったら、他人を平気で利用し、平気で裏切ってしまうんですよ。笑
普通にそれだけ聞いたら、最低の女だな~って思うんでしょうけど、片山雛子の場合は、ちょっとそう言うイメージともまた違う感じがするんです。
めちゃめちゃ頭も良くて、ずる賢くて、腹黒いです。でも、それがすご過ぎて、逆に憎めない感はあるかも…。
そして驚くべきは、この時点で片山雛子は28歳とのこと。まだ20代の若さなんですよ。
そんな片山雛子に対し、最後の方で右京さんがこう言います。
「あなたにますます興味が湧いてきました」と。
これ、右京さんが片山雛子を口説いてる場面だったら面白いですけど。笑
そうではなく、何かしら右京さんの好奇心を煽るような相手なんでしょうね、片山雛子は。
今後の相棒でもかなり重要な役回りで登場することが多い人物ですし、右京さんと片山雛子の対決は興味深いです。
シーズン3第3話その他の見どころ
それでは次に、主な見どころ以外の、とっても細かい見どころを挙げてみたいと思います。
伊丹さんが右京さんに懇願
重要参考人である人物に目の前で自殺されてしまう、と言う失態を犯した伊丹さん達捜査一課。
もちろん内村刑事部長、中園参事官に怒られます。
目の前で自殺されてしまったことで自分を責める伊丹さん。亀山くんに掴みかかったりする場面も。
そして、右京さんに対し、「意地悪しないで教えてくださいよ」と自殺した人物の情報をくれと、懇願するんです。
こんなふうに伊丹さんが右京さんに頼みごとをしているの、おそらくこれが初めてです。
なかなか貴重なワンシーンです。
右京さん亀山くんが抱き合っているところに…
右京さんと亀山くんが、特命の部屋で抱き合っているシーンがあります。笑
もちろんこれ、抱き合ってるわけではなく、殺人のあった状況を再現してみてるだけなんですけどね。笑
ちょうどこの時に、伊丹さんが入って来るんですよ。
そして、「気持ちわりーな、お前、何やってんだよ」と。笑
これに対し亀山くん「違うよ、そう言うんじゃないよ」と。笑
このシーンは笑ってしまいました!
さらに伊丹さん、鹿手袋さんの事務所で押収した物の中に、美和子さんと鹿手袋さんのラブラブ写真を発見。それを亀山くんに持って来るんです。楽しそうに。笑
必死で写真を隠す亀山くん。
そこへ角田課長が現れて写真を見たがり「何の写真だ?殺しか?」と。
すると右京さん「これはある意味窃盗ですかね」と。笑
コントのような一連の場面でした。
また、この時の右京さん、シャツの色、ネクタイ。サスペンダー、なんだか全部、ちょっお洒落な感じがしましたので載せておきます。
亀山くんが「ルーティーン」と言う言葉を
ラグビーの五郎丸選手のこのポーズ。
(画像出典:news.aol.jp)
流行りましたよね。それと同時に「ルーティーン」と言う言葉がかなり一般的になった気がします。
このルーティーン、ゲン担ぎに通じつ部分もあるかとは思いますが、意味合いは少し違います。とくに一定の手順で行われる行為だったり、慣習だったりを指します。
五郎丸選手の影響からか、かなりこの言葉が広まったかと思いますが、今回の第3話で、亀山くんが「ルーティーン」と言う言葉を発してるんです。
亀山くんは、捜査の過程でアリバイを聞く時に「ルーティーンですよ」って使ってます。
相棒season3第3話が放送されたのは、2004年です。その頃にルーティーンと言う言葉を使ってる人はあまりいなかったでは?と。
僕が知らなかっただけの可能性もありますけどね…笑
なんだかちょっと「お?」と思ってしまった場面でした。
右京さんハンバーガーにケチャップ
相棒でたま~に映るハンバーガーショップ。
右京さんと小野田さんが会ったり、亀山くんとヤミ金の若杉さんが会ったりしてたお店です。
今回はこのお店で、右京さん、亀山くん、小野田さんの3人が会ってます。
そして、右京さんがハンバーガーにケチャップを入れようとしてる場面が…笑
別にどうってことはないんですけど、ちょっと気になったもので。ケチャップは最初からは入ってないシステムで、セルフで入れる形のお店なのかもしれないですし。
でも、右京さんケチャップって、ちょっと面白いかな~と。笑
三部作の完結
以上、細かい見どころを細々挙げてしまいましたが…
第1話から始まった「双頭の悪魔」シリーズ。ようやく第3話で完結しました。
果たしてタイトルの「双頭の悪魔」とは誰だったのでしょうか?
誠実な議員の顔と悪魔の顔、二つの顔を持つ片山雛子のことでしょうか?
それとも、片山雛子と言う悪魔と、朱雀官房長官と言う悪魔、二人のことでしょうか?
どちらを意味するのか、明確にはわかりませんでしたが…。
個人的には、片山雛子のことなんじゃないかな~と思っています。一番悪魔に近い存在な気がするので。笑
今後も片山雛子の活躍を期待しています!
以上、今日は相棒season3第3話「双頭の悪魔III~悪徳の連鎖」についてでした。