「編集された殺人」
相棒season6第9話のあらすじと感想
本日は、シーズン6第9話についてです。
相棒season6第9話のタイトルは「編集された殺人」。放送日は2007年12月19日です。2007年最後の相棒となります。何がどのように編集された殺人なのでしょうか?
それでは最初に、「編集された殺人」の簡単なあらすじから紹介します。
スナックのママが、マスターである夫を殺害した容疑で逮捕され、裁判が行われます。法廷では検察官による取り調べの映像が検察側の証拠として提出されます。また、スナックでアルバイトをしていた女性の証言も映像で提出されるのですが、彼女の証言は被告に不利なものでした。その後、証言が流れたアルバイトの女性が他殺体で発見され…。果たして裁判中の事件と後に起きた殺人事件に関連はあるのか?右京さん亀山くんが真相を暴き出します。
ネタバレしない程度ですが、だいたいこんな感じの流れです。
シーズン6第1話「複眼の法廷」に続き、またしても裁判が重要なシーンとして登場する話でした。右京さん亀山くんが裁判を傍聴しているシーンが今回もありました。
そして、裁判で流れる取り調べの映像が「編集されたものではないか?」と言うのが今回の大きなテーマです。都合の良い部分だけ切り取って見せているのでは?と。
「前後が省かれ、一部だけが流れる」とかテレビなんかでもよくあることだとは思うのですが、そう言うのって実はかなり怖いことだな~と思わせるような内容でした。切り取られて一部分しか見せられなかったとしても、見ている側はそれが全てだと思ってしまったりしますからね。恐ろしいことです。
かなり久しぶりに武藤かおり弁護士が登場したり、右京さんの観察力が発揮されまくってたり、編集に対する問題提起だったり、見どころが色々あった第9話でした。
面白かったです!!
相棒season6第9話のゲスト出演者
では、第9話に主に登場したゲスト出演者を一人ずつ紹介して行きます。
松下由樹(まつしたゆき)
まず、弁護士の武藤かおり役で、松下由樹(まつしたゆき)さん。
初期の相棒では何度か登場した弁護士です。かなり久しぶりの登場です。嬉しいです。
石橋保(いしばしたもつ)
続いて、武藤弁護士と法廷で争う検察官、鍋島司役で石橋保(いしばしたもつ)さん。
ドラマなどでたまにお見掛けする俳優さんですね。相棒では、法廷で流す映像を編集したのでは?と疑いを掛けられている検察官です。検察官役がよく似合っていました。
小沢象(おざわぞう)
続いて、裁判の被告であるスナックママの父親、堀添博役で小沢象(おざわぞう)さん。
この方もドラマなどでよくお見掛けする俳優さんですが、お名前「象」さんって言うんですね。知らなかったです。
以上、第9話はこの3名がストーリーの中心になって展開して行く形です。もう一名、スナックでアルバイトをしていた、三島陽子役の村井美樹(むらいみき)さんが、この3人に続くメインな感じでしょうか。
武藤かおり弁護士の再登場
松下由樹さん演じる、弁護士の武藤かおり。
初登場はシーズン1第8話「仮面の告白」で、それが特命係の二人とも初対面です。
その後シーズン2第1話「ロンドンからの帰還~ベラドンナの赤い罠」で浅倉禄郎に絡んで出てきました。
それ以来三度目となる、かなり久しぶりの登場です!!
僕は武藤かおりはもう出て来ないのでは?と思っていたので、久しぶりに登場してくれてかなり嬉しかったですね。
過去の2回の登場で、特命係とは良好な関係を築いている弁護士です。とても優秀な弁護士さんですね。
今回は、夫を殺害した容疑で逮捕された被告人の弁護を担当しています。無罪を主張しています。
特命係と武藤弁護士は、警察と弁護士が協力できる範囲内ではありますが、今回も協力して事件を解決へと導く形です。
今後の相棒でもまた是非登場して欲しいです。
検察官による取り調べの映像
警察での「取り調べの可視化」と言う言葉は、たまにニュースなどでも取り上げられているかと思います。
僕もテレビや新聞で度々目にした覚えはあります。
相棒でも「自白の強要」と言うのが大きなテーマになることもありますし、実際に起きた冤罪事件でも、自白の強要が問題になったことも。
それらを防ぐために「取り調べの可視化」が推進されているかとは思うのですが、僕がこの記事を書いている2016年現在も、義務化と言うのはされていないみたいです。試験的には行われているようですが。
そして今回の相棒では、警察による取り調べではなく、検察官による聴取の様子が録画され、それが裁判で流された形です。実際に検察官の取り調べも、可視化が試験的にかなり行われているみたいですね。
今回の相棒で、裁判内で流された映像は、検察側にとって「都合の良い部分だけ切り取られた映像」になっていました。それが大きな問題として取り上げられていました。
おそらく実際にこう言うことって起こり得るんじゃないかな~と思わせるような内容でもありました。
「取り調べの可視化」は自白の強要などを防ぐ目的のはずが、逆に都合の良い部分だけ切り取られかねない、と言う、良い面と悪い面と両方あるんだな~と。
シーズン6では第1話でも「裁判員制度」について問題提起するような内容でしたが、またしても少し社会性のある内容でした。
シーズン6第9話その他の見どころ
それでは、その他細かい見どころをあれこれと。
右京さん武藤かおりとおでん屋で
右京さんと武藤かおり弁護士が、二人で屋台のおでん屋さんで飲んでます。笑
右京さんと武藤かおりさん、仲良しですね。
これ、ちょっといい雰囲気なんじゃないの?なんて無粋なことを僕は考えてしまいましたが。笑
この屋台は、武藤かおりさん行きつけのおでん屋さんみたいですね。
右京さんはここで日本酒を「ひなたかん」でって頼んでたんですけど、僕はこの言葉は初めて聞きました。僕も日本酒好きなのでよく飲むのですが、「熱燗」とか「ぬる燗」とかはわかるんですけどね。
「ひなたかん」は「日向燗」って書くらしく、30度前後の非常にぬるいお燗とのことみたいです。
知らなかった。
米沢さんカラオケを熱唱
かつて殺人現場となったスナックで、右京さん亀山くんが米沢さんを伴って検証をしています。
その最中、米沢さんがカラオケを熱唱します。一瞬ですが。笑
これも検証のためなのですが、米沢さんマイクを持って気持ち良さそうに熱唱してるんですよね。笑
歌い出しの歌詞が「逃げた女房にゃ未練はないが~」と言う演歌っぽい曲だったんですけど、調べたら「浪曲子守唄」と言う曲みたいです。米沢さんは思い入れがある曲かもしれませんね。笑
熱唱し出してすぐ、右京さんに「もう結構です」って止められちゃってましたけど。笑
米沢さんの歌が披露されたのはこれが初めてです。以前亀山くんのカラオケシーンはありましたが。
右京さんのカラオケはまだ出てきてないですね。いつか見たいですけれど。
ちなみに米沢さん、歌上手でした!
芹沢さん右京さんをエスパー
伊丹さんと芹沢さんが被害者の部屋を捜索中、いつものごとく特命係が現れます。
そして一課に情報を聞こうとするのですが、伊丹さんが話してくれません。
ところが右京さん、何も聞いてないのに状況を予測して、一課が話してくれなかった情報を全て言い当てちゃうんです。
それを聞いた芹沢さん、右京さんを「エスパーだ」って言ってました。笑
以上、今日は相棒season6第9話「編集された殺人」についてでした。