「還流~密室の昏迷」
相棒season7第1話のあらすじと感想
相棒を最初から全話制覇するため、日々相棒を見続けて、ようやく本日よりシーズン7に突入です。
本日は、そんなシーズン7第1話についての記事になります。
相棒season7第1話のタイトルは「還流~密室の昏迷」。放送日は2008年10月22日です。2時間スペシャルで放送されたものです。タイトルからでは内容が全く推測できませんね。
では、第1話「還流~密室の昏迷」のおおまかなあらすじから紹介します。
ホテルで開催された衆議院議員、瀬戸内米蔵のパーティに参加した右京さんと亀山くん。亀山くんはそのホテルで、高校時代の同級生を偶然見掛け、彼の部屋を訪ねますが応答はありません。すると翌日、その友人が何者かに殺害された状態で、遺体となって発見されます。彼は海外でNGO活動をしている人物で、怨恨の線なども見当たりません。何故日本にいたのかもわからず。果たして誰が何の目的で彼を殺害したのか?
ざっとですがこんな感じの内容です。
今回は2時間スペシャルではありましたが、一話では完結せず、第二話へと続くパターンです。なかなかの長編ですね。
亀山くんの同級生と言う人物の登場。そして初めて「サルウィン」と言う国が出てきました。これは亀山くんが特命係を卒業するきっかけになった重要な国です。その初登場がこの回なんです。
貧しい国の食糧事情や、支援をしても本当に困っている人々にはそれが行き届かないと言う現実。社会性も含んだ内容でもありました。
そして事件も簡単には解明されません。容疑者は右京さんの推理によってすぐに割り出されるのですが、なかなか全容の解明ができないんです。殺人の動機も不明なままです。
第一話にふさわしく、とても内容の濃い回でした。
面白かったです!
第一話だけでは完結していませんので、早く第二話を見たくてたまりません。
相棒season7のオープニング曲
新しいシーズンの開始ですので、オープニングも気になるところです。
そして今回、そのオープニングが大幅に変わっていました!
定番の曲は同じなのですが、アレンジが完全に変わっていて、なんと歌入りなんですよ。相棒の全シーズンを通して、歌が入っているOPはこのシーズン7だけです。
僕は今年の9月に「相棒コンサート響」に行ってきたのですが、そこでこのシーズン7のOPを歌っているsasja(サシャ)さんがゲスト出演していて、生でこのOPを聴くことができました。これは嬉しかったですね~。
そしてオープニングの長さなのですが、他のシーズンに比べて短いです。たった12秒と、全シーズンの中では一番短いものとなっています。
映像の方も、出演者が登場しない形です。シーズン6までは右京さんと亀山くんが出ていたのですが、シーズン7は人物は一切無しですね。この後のシーズン8~はまた人物が登場しますので、相棒OPの中で、唯一特命係が登場しないものとなります。
ムーディーな歌入りのアレンジをバックに、映像はガラスに映った東京の夜景が、割れていって粉々になるかのような映像です。
これは…亀山くんの卒業を暗示してるのかな~なんて勝手に思ってしまいました。
いずれにしても、ここまでの相棒ではなかったパターンのオープニングで、かなりお洒落な感じにリニューアルされています。
かっこいいのは間違いないですが。
相棒season7第1話のゲスト出演者
それでは、第1話にメインで登場したゲストさんを一人ずつ紹介します。
四方堂亘(しほうどうわたる)
まずは、何者かに殺害されてしまった、亀山くんの高校時代の同級生で、NGOとして海外でボランティア活動をしていた、兼高公一役で四方堂亘(しほうどうわたる)さん。
亀山くん曰く「悪友」だったそうです。高校時代はやんちゃしていましたが、現在はNGOで貧しい国々で人々の助けになる活動をしています。近年では「サルウィン」と言う国で井戸を作っていたと言う設定です。この俳優さん、ドラマなどでもよくお見掛けする方なのですが、お名前を初めて知りました。四方堂さんと言うんですね。
西岡徳馬(にしおかとくま)
続いて、事件のあったホテルの同じフロアに宿泊していた、大手企業の部長、小笠原雅之役で西岡徳馬(にしおかとくま)さん。
西岡徳馬さんが相棒に出ていたとは、僕は初めて知りました。事件の重要な鍵を握る人物として登場しています。西岡徳馬さんやっぱりダンディーですね。笑
津川雅彦(つがわまさひこ)
続いて、衆議院議員の瀬戸内米蔵役で、津川雅彦(つがわまさひこ)さん。
瀬戸内さんは、もう相棒ではおなじみですので、準レギュラーに少し近いかもしれませんが…。シーズン3、4ではちょこちょこ出てきたのですが、シーズン5と6では一度も登場していませんので、久しぶりの登場です。シーズン6と7の間に公開された劇場版には登場していますので、レギュラーシーズンでは久しぶり、と言うことになります。
織本順吉(おりもとじゅんきち)
続いて、瀬戸内米蔵が師匠と呼ぶ人物で、殺害された兼高公一も所属していたNGOの設立者、京極民夫役で織本順吉(おりもとじゅんきち)さん。
この方もテレビや映画でよくお見掛けする俳優さんですね。今回の相棒では、そこまでがっつりなメインと言うわけではありませんでしたが。織本さんは、2019年3月に亡くなられています。
以上、第1話に登場する主なゲストさんはこの4名でしょうか。一番がっつり出てくるのは西岡徳馬さんですね。
亀山薫の卒業に繋がる「サルウィン」が登場
亀山くんは、このシーズン7の途中で特命係を卒業してしまいます。
今回はまだ第1話ですので、実際に卒業してしまうのはもう少し後にはなりますが。
そして、その卒業の理由が「サルウィン」と言う国なんです。高校時代の友人の想いを引き継ぐため、このサルウィンに旅立ち、警察を退職するんです。
僕も亀山くんの卒業は夕方の再放送で見ていたのですが、それに繋がるストーリーである、この第1話を見るのは今回が初めてです。
サルウィンが登場したがこの第1話だったんですね。
ドラマの冒頭で、砂漠のような景色が映し出されます。これがサルウィンです。
そしてその砂漠の中を走るジープ。その中には亀山くんの姿があります。
きっとサルウィンと言う場所に実際に降り立った亀山くんは、その国の貧しい現状をその目で見てしまい、放っておけなくなったんだと思います。亀山くんは本当に優しい男ですから。
以前僕はサルウィンについての記事を書きました。その記事はこちらです。
亀山くんがこの国に旅立ってしまうのはもう少し先ですが…
それに繋がるストーリーである、このシーズン7の第1話。こんな経緯があったんだな~と、初めて知ることができました。
そう言う意味では、この第1話は相棒の中でもとても重要な回ではないかと思います。
瀬戸内さんの人道支援
亀山くんの高校時代の同級生、兼高公一はNGOとして貧しい国でボランティア活動をしていました。
この国には日本からも食糧支援などが行われているのですが、実際に貧しい人々の元にそれは届いていないんです。支援物資はその国の役人や特権階級の人々が横取りしたり、横流ししたりと…。
おそらく実際にもそれに似たようなことって起こってるんじゃないかな、と思います。
僕は今までNGOの活動などに参加したことは一度もありません。
ですので実際にボランティア活動をしている方々などは、本当に凄いなって思います。僕はたぶん、遠い国の出来事を「他人ごと」だと思ってしまっているんだろうなって…。実際にそのような現状を目にしたら、また気持ちは変わるのかもしれませんが、なかなか遠い国の人を助ける、と言うところまで意識が行かないんです。これは改めてちゃんと考えなければ、と思いはするのですが。
僕と同じような人ってとても多いとは思います。何かしら意識を変えない限り「他人ごと」だと思い続けてしまうんだろうなって。
今回の相棒では、貧しい国の現状などが取り上げられていました。
瀬戸内さんも支援活動をしているようで、NGOの支援もしています。
また、貧困の国の人々を撮った写真展に、小野田さんと特命係を伴って訪れています。
ここで瀬戸内さんの口から「アフリカ諸国の平均寿命は45歳」、「ジンバブエでは女性の平均寿命は34歳」など、アフリカ諸国の現状も語られます。
僕はそれも初めて知りました。以前ニュースなどで耳にした可能性はなくもないのですが、平均寿命が45歳と言うのは…今の日本で考えたら、とても短いですよね。なかなか衝撃的な数字です。
そして瀬戸内さんは、「瀬戸内米蔵先生を励ます会」と言うパーティをホテルで開いてるのですが、このパーティ券が1枚なんと3万円なんです。約700人が参加していましたので、パーティだけでも2100万円の売り上げが出ることになります。
僕は政治家のパーティなどと言うものとは縁がありませんので、実際にどんな感じなのかはわかりませんが、これに近い感じだったら…政治家のお金集めの力って、やっぱり凄いって思ってしまいますね。
瀬戸内さんは、資金集めの名目でパーティを開催してるのですが、実際にここで集まったお金は、全て寄付に充てているとのこと。
瀬戸内さんって凄い政治家です。
実際の政治家でも、こんな人がいたら素敵だな~と思います。
シーズン7第1話その他の見どころ
それでは、さらに細かい第1話の見どころをいくつか挙げてみたいと思います。
態度を変えた大河内さん
最初の頃こそ、特命係に対してきつい感じだった大河内監察官ですが、今ではすっかり特命寄りで、けっこういい人で登場しています。
しかし、そんな大河内さんが特命に対する態度を変え始めました。
特命との距離を置こうとしてるんですよ。
まず最初に、右京さん亀山くんを呼び出して、お説教みたいなことをしてます。
たまに見るこの広い部屋で、大河内さんと、右京さん亀山くんの三人だけで話してますね。しかも遠い距離で。笑
その後に今度は米沢さんを呼び出し、特命と仲良くするなと警告も。
そしてこの後に米沢さんは、特命と直接絡むのを避けてました。笑
しかし電話で協力すると言う形で、ちゃんと特命を手助けしてくれてました。笑
大河内さんの態度の変化…もしかしたら、これが二代目相棒である神戸尊へと繋がる伏線なのでしょうか?
同窓会に参加する亀山くん
回想シーンではありますが、亀山くんが同窓会に参加する場面が映りました。
どこかのホテルか旅館の宴会場で開催されています。
そしてなんと、みんなで肩を組んで校歌を歌ってます。笑
僕は一度も同窓会と言うものに参加したことはありません。興味がなくはないのですが、なんとなく出たい気持ちよりは、出たくない気持ちの方が大きくて…笑
同窓会って、みんな亀山くんみたいに、肩組んで校歌歌ったりするんですかね?笑
僕的にはそんな同窓会はちょっと辛いのですが…笑
指紋を消す方法
人には指紋と言うものが必ずありますので、何かに触ればその時点で指紋が残ります。
この指紋を特定されないためには、手袋を付けたり、指紋を拭き取ったりなどの方法があるかと思いますが、相棒内で別の方法が紹介されていました。
それは、「接着剤を使う」方法です。
指に接着剤を付けて物に触ると、指紋が残らないみたいなんですよ。僕は初めて知りました。
しかし、その方法だと接着剤を落とすのに苦労するみたいですけどね。
実際に今回の犯人も、接着剤を落とすのに苦労してましたので。
僕も誤って接着剤を指などに付けてしまったことがあるのですが、落とすの大変でしたからね。笑
伊丹さんが取り調べで暴力
伊丹さんが、取り調べの最中、容疑者にかなり激しい暴力を振るいました。それで容疑者は怪我までしてしまい、問題になります。
伊丹さんがこれだけ激しく取り調べで暴力を振るう姿は、おそらく相棒でも初めてかと思います。
しかしこれには意図と言うか、裏があるんですけどね。
ちょっと怖い伊丹さんが見れた貴重なワンシーンでした。笑
あと、二人の刑事が取り調べをしてる場面で、一人は三浦さん、もう一人は芹沢さんかと思ったら…芹沢さんではなく、知らない刑事でした。笑
こんなパターンもあるんですね。笑
物語は第2話へ
亀山くんの友人を殺害した容疑者は見つかったものの、未だ真相が解明されないまま第1話は終わってしまいます。
第2話へと続くわけですが、おそらく第2話では全ての真相が明らかになるはずです。
亀山くんとサルウィン。大河内さんの態度の変化。などなど…
今後の展開が気になって仕方ありません。
この後すぐに、第2話を見ようと思います。
以上、今日は相棒season7第1話「還流~密室の昏迷」についてでした。