『レベル4~後篇・薫最後の事件』
相棒season7第9話のあらすじと感想
本日は、シーズン7第9話についてです。
相棒season7第9話のタイトルは「レベル4~後篇・薫最後の事件」。放送日は2008年12月17日です。前話である「レベル4~前篇」からの続きとなります。
そして…いよいよこの日が来てしまいました。
亀山くんが特命係を卒業してしまう最後の回です。亀山シリーズの最終回になるわけです。
淋しい気持ちが大きいのですが…いつも通り、まずはレビューから書きたいと思います。
まずは、第9話「レベル4~後篇・薫最後の事件」のあらすじから紹介します。かなりざっくりではありますが。
前話にで、研究所から危険なウィルスを持ち出した研究員を無事に確保した警察。しかし、ウィルスの容器には時限爆弾が仕掛けられ、ウィルスが拡散してしまう事態に。その場にいた米沢さんを含め複数の警察官に感染の疑いがあるため、隔離されることに。しかし右京さんは事件の真相の仮説を立て、米沢さん達を救うために行動を起こします。亀山くんが米沢さんを救出するため隔離された病棟に向かい…果たして米沢さんは助かるのか?そして亀山くんの決意とは?
おおまかですが、こんな感じの展開になっています。
前話からの続きで、またしてもハラハラドキドキさせられる展開が続き、事件としてもかなり面白い内容でした。
そして、さらにはそれに加え…亀山くんが特命係を卒業してしまうと言う、おそらく相棒史上最大の出来事が起こります。
レベル4の事件も面白かったのですが、やはり一番印象に残ったのは、亀山くんの引退シーンですね。
僕はこれ、夕方の再放送でも見ています。
亀山くんの卒業…本当に胸が詰まる思いで、泣いてしまいました。
隣で一緒に見ていた僕の嫁も泣いていました。
亀山くん。本当にお疲れ様でした。
相棒season7第9話のゲスト出演者
今回メインで登場するゲストさんは、前話からの続きになりますので、第8話と同じゲストさんです。
袴田吉彦(はかまだよしひこ)
まず、殺人を犯し、危険なウィルスを持ち出した研究員、小菅彬役で袴田吉彦(はかまだよしひこ)さん。
第8話の最後で特命係の活躍により逮捕されましたが、引き続き重要な役での登場です。
大路恵美(おおじめぐみ)
続いて、ウィルスが持ち出された研究所の研究員、長峰千沙子役で大路恵美(おおじめぐみ)さん。
第8話ではそこまでがっつり出てきませんでしたが、第9話では、この大路恵美さん演じる長峰千沙子が一番のメインとなります。
今回メインで登場するゲストさんは、第8話に続きこの2名です。
亀山薫が特命係を卒業
なんと言っても、今回一番インパクトが強かったのが、亀山くんの引退です。
ウィルスに絡む事件ももちろん面白かったのですが、最後に亀山くんの卒業と言う大事件が起こってしまいましたので、ウィルスの方の印象が薄れてしまった感じです。笑
僕は今、相棒をプレシーズンからDVDで毎日一話ずつ見返している最中です。そしてこのブログを書いています。
リアルタイムの相棒は、反町隆史さんの冠城亘での2シーズン目となる、シーズン15真っ只中。
ですので、亀山くんが相棒を卒業してしまっていることは、当然既に知っています。
しかしです…。
毎日のように右京さんと亀山くんの活躍を見ていた僕としては、亀山くんの卒業が本当に淋しくて…。胸が詰まる想いです。
亀山くん。
辞めて欲しくなかったです。
長い間本当にお疲れ様でした。
今までありがとう。
亀山薫くんが警察を去った理由
シーズン7第1話と2話の「還流~」で、亀山くんの高校時代の同級生が事件に巻き込まれ殺害されてしまいます。
彼はサルウィンと言う国で、貧しい人々のために力を尽くしていました。サルウィンで現地の人と結婚もしています。
亀山くんは、彼の死を奥さんに伝えるために、その時サルウィンに行ったんですよ。
おそらくそこで現地の子供たちと触れ合い、気持ちが変わったんだと思います。
亀山くん、その時に子供達と日本語を教える約束をしたって言ってます。向こうの言葉を教わる約束も。
そして、サルウィンと言う国は不正が横行している国ですので、子供たちに「正義」を教えたいとも。
刑事と言う仕事には、もちろんやりがいも感じていたとは思うのですが、それ以上にサルウィンの現状をその目で見て、気持ちが変わったんだと思います。
警察を辞めてサルウィンに行きたいと思うようになったんだと。
高校時代の友人の想いを引き継ぎたいと言う気持ちもあったんだと思います。
そして、最終的に決心したんですね。警察を去ってサルウィンに行く決断をしたんです。
亀山くんのサルウィンでの活躍を心より願っています。
亀山くんと右京さんの別れ
亀山くんの警察を去ると言う決意に、右京さんは薄々感付いていたようです。
そして最初はウィルス事件の際中に、電話で「これが右京さんとの最後の事件になると思います」と亀山くんから伝えられ、その後事件が解決した後に、正式に告げられる流れです。
右京さん、どことなく淋しそうな感じがしました。
特命の部屋で亀山くんから辞めることを伝えられた右京さん。
最後は手を差し出し、二人で握手をしています。
相棒の名場面です。
僕はここで思わず泣いてしまいました。我慢できませんでしたね。
固く握手を交わす二人。
もう胸がいっぱいです。
右京さんは、この後花の里で一人で飲んでるのですが、その姿もまた淋しかったです。いつも亀山くんと一緒でしたので。
ここでたまきさんに「お世話になりました、と言われたのは初めて」だって言ってます。
亀山くんの前に特命係に配属された6人は、最短で一日、最長でも一週間もたなかったそうです。
ですので亀山くんはプレシーズン開始時からシーズン7までの約8年、右京さんにとって最も長い相棒だったんです。
一番最後には、右京さん亀山くんに電話をして、「どうか、気を付けて行ってください」と。
これもまた泣けるんですよね。
右京さんそう言うことには不器用ですからね。不器用なりに、一生懸命亀山くんに「今までありがとう」と言う気持ちとか、「サルウィンでも気を付けて」と言う気持ちを、おそらく伝えようとしたんだと思います。
淋しい気持ちでいっぱいではありますが、とても印象に残る右京さんと亀山くんの別れでした。
美和子さんもサルウィンへ
最初は亀山くん、どうやら一人でサルウィンに行くつもりだったようです。
過酷な環境が待っているであろう国に、美和子さんは連れて行けないと思ったみたいです。
そして美和子さんも、サルウィンに一緒に行くのは特に乗り気ではないようで、かと言って亀山くんを一人で行かせたくもないし、一緒に行きたい気持ちもあるようで…けっこう複雑な心境だったかと思います。
そして二人でそれについて話し合いをしてるのですが、最後には亀山くんが美和子さんに抱きつき「ついて来い!!」と。
結果的に美和子さんもサルウィンに行くことになったわけです。
美和子さんもサルウィンに行くと言うことは、もういつものように花の里に登場することもありません。
ずっと亀山くんと美和子さんを見てきましたので…本当に淋しいです。
サルウィンでも夫婦仲良く暮らして欲しいです。
亀山くんと伊丹さんの別れ
いつも亀山くんとはいがみ合っていた伊丹さん。
いがみ合いながらも、実はけっこう仲良しな面も見せたりする二人です。
伊丹さん、亀山くんが警察を辞めることを聞き、関心がないように装ってはいますが…実際はかなり淋しいんだと思います。
最後に亀山くんを伊丹さんが呼び止めるシーンがあり、二人でいつものように罵声を浴びせ合いながら別れます。
これがまた、お互い素直じゃないんですけど、淋しい気持ちがかなりある雰囲気が伝わってきて…
僕は泣いてしまいましたよ。
伊丹さんにとって、亀山くんがいなくなると言うのは、張り合う相手がいなくなってしまいますからね。
この時、亀山くんを「元特命係の亀山」って呼んでました。笑
もう伊丹さんの「特命係の亀山」が聞けないのかと思うと…淋しくてたまりません。
亀山くんと米沢さんの別れ
警察を去る前に亀山くんは鑑識の部屋も訪れます。そこで米沢さんとの最後の別れです。
米沢さんは、警察官になった時に母からもらったと言う大切な御守りを亀山くんに渡すんです。
亀山くんも、そんな大切な物はもらえない、と最初は言いますが、その後受け取ります。
ウィルス事件では、致死率100%のウィルスに米沢さんが感染した可能性があり、その件で亀山くんは命を掛けて隔離病棟にいた米沢さん達を救うんです。
米沢さんは、亀山くんに命を救われたんですね。
亀山くんは右京さんが立てた仮説を信じて、自分の命をも失いかけない行動に出たわけですが、その時に印象的な場面がありました。
米沢さんが亀山くんに「右京さんの判断が間違っていた場合、亀山さんも感染して命を失うことになる」と確認し、右京さんを信じて良いんですか?と問います。
それに対し亀山くん「何年あの人と相棒やってると思ってるんですか」と、右京さんに絶対の信頼を寄せているんです。
とても響く台詞でした。
亀山くんの防護服姿と言うのも貴重ですが。笑
米沢さんと亀山くんの絡みももう見れないのかと思うと…淋しいですけどね。
シーズン7第9話その他の見どころ
第9話は、亀山くんの卒業と言う、ここまでの相棒史上最大の山場がありましたので、その他のことは全体的に薄れてしまうのですが…。それでもやっぱり、いつものごとく細かい見どころも挙げておきたいと思います。
米沢さんの男気
危険なウィルスが入った容器が爆発し、目の前にいた米沢さんを含む複数の警察官に感染の疑いが生じます。
その際に、みんな一斉に逃げ出そうとするのですが、それを米沢さんが食い止めるんです。
感染の可能性がある人間が外に出たら、より感染が拡大する危険があるため、必死でそれを防ごうとするんです。
米沢さん自身も逃げたい気持ちがあったであろうに、「今やらなければいけないのは、ここを逃げ出すことではなく、密閉することです!」と言う言葉とともに死守するんです。「我々は警察官です!」と言う言葉も。
米沢さんの男気を感じたシーンでした。
この後、感染の疑いがあり泣いている別の鑑識の人に、「泣くな貴様!泣きたいのは貴様だけじゃないぞ!」と怒鳴りつけると言う、珍しいシーンもありましたが。笑
NBC部隊とは?
今回「NBC部隊」と言うものが登場しました。
防護服に身を包んだ集団です。
これは警察の警備部隊で「NBCテロ対応専門部隊」と言う名称のようです。化学兵器などに対応するための部隊とのこと。
NBCは(Nuclear/核兵器、Biological/生物兵器、Chemical/化学兵器)の略でした。
実際にある部隊のようで、警察には普段僕たちが知らないような部隊が色々あるんですね。
防護服を奪う亀山くん
亀山くんが、このNBC部隊の一人を襲撃して、防護服を奪うと言うシーンがありました。笑
画像は亀山くんに防護服を奪われた人です。笑
もちろんそうせざるを得なかった末の行動ではありますが。
ハリウッドのアクション映画とかにありそうなシーンで、ちょっと面白かったですね。
三浦さん犯人を殴る
ウィルス事件の犯人を取り調べる捜査一課。
その際中に、三浦さんが怒って犯人を殴ります。
取り調べて暴力を振るう刑事です。笑
三浦さんの貴重なワンシーンでした。
防衛省に乗りこむ小野田官房長
今回のウィルス事件には自衛隊が絡んでいました。そして、自衛隊組織を管轄する防衛省も絡んでいるわけです。
事件が解決した後に、小野田さんが防衛省に乗りこむ場面がありました。
大勢の人を従えて乗り込んでいます。
小野田さんちょっとかっこ良かったですね。
警視庁の喫煙所
おそらく、警視庁の喫煙所ではないか?と思われる場所が映りました。
ここで伊丹さんがタバコ吸ってます。
亀山くんの退職について三浦さんと芹沢さんが伊丹さんに話しに来た場面です。
警視庁の喫煙所が映ったのはこれが初めてではないかと。
いつもみんなここでタバコ吸ってるんでしょうね、きっと。
特命係は右京さん一人に
亀山くんが引退してしまいましたので、特命係は右京さん一人になってしまいました。
小野田さんも右京さんに「また一人になったね」と。
次の第10話からは亀山くんはいないことになりますので、右京さん一人の特命係です。
亀山くんが去ってしまったことは本当に残念で淋しいですけれど…
今後の相棒が楽しみでもあります。
明日から、亀山くんのいない新たな相棒を楽しみたいと思います。前向きに。
以上、今日は相棒season7第9話「レベル4~後篇・薫最後の事件」についてでした。