「死に過ぎた男」
相棒season9第11話のあらすじと感想
本日は、シーズン9第11話についてです。
相棒season9第11話のタイトルは「死に過ぎた男」。放送日は2011年1月12日です。前話が元日スペシャルでしたので、この第11話から2011年の通常版相棒がスタートした形です。
タイトルからでは内容が推測できませんが、興味をそそられるタイトルですね。
それでは最初に、簡単にではありますが、第11話「死に過ぎた男」のあらすじから紹介します。
ある家の中を覗く一人の男。中で遊んでいた娘がそれに気付き、母親を呼びます。母親が外に出で確認したところ、なんとその男は6年前に死亡したはずの彼女の夫であり、娘の父親でした。呼び止めますが男は逃げるようにその場から立ち去ります。そしてその日の夜、その男は何者かに刺され遺体となって発見されることに。なぜ6年前に死んだはずの男が生きているのか?そして誰に殺されたのか?特命係が真相を暴きます。
おおまかではありますが、こんな感じのストーリーです。これだけでは全然わからないかと思いますが…汗。
死んだはずの男が現れ、さらにはその男が何者かに殺されてしまうわけです。ちょっとややこしいですけど。
タイトルの「死に過ぎた男」は、その辺りを指しているかと思います。
今回は、じゃっかん物足りない感じはしてしまったのですが…それでも存分に楽しませて頂きました。我儘な感想を言ってしまいごめんなさい。
相棒は基本的に一話一話のクオリティが高いので、求められるハードルも高くなっちゃってますよね、きっと。視聴者はほんとに我儘ですからね。
しかし今回見ていて改めて思ったのですが、相棒は一話一話本当に多彩な攻め方をしてくるな~と。凄いと思います。シーズンを通してのバランスなどもあるでしょうし、見ている側を飽きさせないように、常に新しいパターンで攻めてきたりしますね。
この第11話も今までにないパターンでの展開でした。死んだはずの男が現れると言う。
そして、最後は悲しい結末でしたね。どうして殺しちゃったんだと、殺す前に話し合おうよ、と僕も思わず言いたくなってしまいましたよ。
殺してしまったら、取り返しがつかないですからね。
悲しい結末はありましたが、それでもエンディングは少しほっこりする場面も。
第11話、楽しませて頂きました!
相棒season9第11話のゲスト出演者
それでは次に、第11話に主に登場したゲストさんを紹介します。
河合美智子(かわいみちこ)
まず、6年前に夫を亡くしたはずの妻、工藤彩子役で河合美智子(かわいみちこ)さん。
河合美智子さん、久しぶりに見た気がします。一時期はオーロラ輝子として演歌歌ったりしてましたよね。僕はその印象がけっこう強いです。今回の相棒では、夫を亡くし再婚した主婦の役でした。
中原果南(なかはらかなん)
続いて、死んだはずの男と一緒に暮らしていた女性、川野真紀子役で中原果南(なかはらかなん)さん。
ドラマなどでもよくお見掛けする女優さんですが、失礼ながら僕は初めてお名前を知りました。中原果南さんって言うんですね。
今回主に登場するゲストさん、この二人の女性かと思います。他には6年前に死んだはずの男、信川順役で本間剛(ほんまつよし)さん、その男の元上司、島田雄一役で菅田俊(すがたしゅん)さんが、それなりに登場シーンは多いかと思います。
失踪が生み出した悲劇
ある人物が失踪して、その所在が7年経ってもわからなかった場合、「失踪宣告」と言う制度が適用できるようなんです。
僕は今まで身の回りでそのような事案がありませんでしたので、失踪宣告に関わった経験はありませんが。
そして失踪宣告が認められると、その時点で死亡したと言う扱いになると。
つまり7年間行方がわからない人は、死亡したことになってしまう可能性があると言うことですね。
さらには、失踪宣告の他に「特別失踪」と言うのがあり、こちらは戦争だったり船の事故だったり、死亡したことが推測されるような状況で行方不明になった場合、7年ではなく1年で死亡扱いになるみたいなんです。
今回の相棒で登場した男性は、海で釣りをしている最中に転落し、行方不明になっていましたので、後者の「特別失踪」が適用され、一年後には死亡したと言う扱いになっていました。
しかしです。
彼は生きていたんですよ。
6年間別の人間として生活し、6年後に当時の家族のもとに様子を見に行ったんです。愛していた妻と娘がいる家に。
しかし、元妻は既に別の男性と再婚し、幸せな生活を送っています。
さらにはその男自身も、現在は別の女性と同棲し、新しい関係を築いています。
死んでいるはずの男が現れたことにより…周りの人間を巻き込んで、新たな悲劇が起きてしまうんです。
失踪って、きっと失踪した本人も辛い人生を歩むことになるだろうし、残された家族もそれに翻弄されます。
もちろん失踪により幸せになると言う例外もないとは言えませんが。笑
多くの場合は、本人にとっても残された人間にとっても、やりきれない想いや後悔の念が大きいんじゃないかなって。
僕はこの相棒を見ていて、そんなことを考えてしまいました。
シーズン9第11話その他の見どころ
それではいつもの如く、さらに細かい第11話の見どころを挙げてみたいと思います。
右京さんは牛頬肉が大好き?
6年前に死亡したはずの男性の妻は、現在再婚した夫とレストランを経営しています。
そのレストランに聞き込みに訪れた特命係ですが…
なんと右京さん、厨房にあった鍋を勝手に開けて、食べようとしちゃってるんですよ。
食べようとしているのか、見ているだけなのかは不明ですが。
料理は「牛頬肉の赤ワイン煮」なのですが、右京さんこれを見て「牛頬肉には目がないもので」って言ってます。
右京さんのつまみ食い未遂かもしれない、かなりインパクトのあるシーンでした。
料理に詳しい神戸くん
右京さんが牛頬肉をつまみ食いしようとしたレストラン。
今度は夜に、右京さんと神戸くんの二人で食事に訪れています。
なかなか美味しそうな料理が出てきていたのですが、ここで料理に関して二人の間で言葉が交わされています。
その際に、神戸くんも料理に関する知識をけっこう持ち合わせている様子がわかり、右京さんも喜んでいました。
楽しそうに食事してましたね。
花の里以外で、右京さんと神戸くんがこんなふうに食事をするシーンは初めてではないかと。
神戸尊は遅刻の常習犯?
神戸くんが、前日に飲み過ぎたと言って、どうやら遅刻して出勤してきたっぽい場面が登場。
そして遅刻は初めてではないようで、ちょこちょこしてるっぽいんですよ。
しかし遅刻については右京さん特に何か言うわけでもなく。
確か亀山くんの時も、亀山くんが遅刻しても特に怒ったりもしていませんでしたからね。
右京さんは遅刻に関して寛容なのか、それとも無頓着なのか、または右京さんなりの哲学があるのか。
神戸くんは骨も苦手
神戸くんは死体が苦手です。
いつも死体を前にするとえずいてしまって大変そうです。
そして今回は、死体は死体でも、白骨化した死体を見ることになった神戸くん。右京さんが見なくてもいいよ、と促したのですが、神戸くんは「骨ならなんとか」と。
しかしこの後、骨を目にした神戸くん、やっぱりえずいてましたね。
骨でもダメなんですね。
以上、今日は相棒season9第11話「死に過ぎた男」についてでした。