「暴発」
相棒season9第6話のあらすじと感想
本日は、シーズン9第6話についてです。
相棒season9第6話のタイトルは「暴発」。放送日は2010年12月1日です。少し物騒な感じのタイトルではありますが、内容は全く推測できませんね。
ではまず、第6話「暴発」のあらずじから行きましょう。ざっくりですが。
薬物の売買を追っている組対5課の手伝いをする特命係。取り引きの証拠を撮影するなどの証拠固めをし、組対5課と共に売人がいる暴力団事務所に踏み込むことに。一斉逮捕で解決かと思われましたが、なんと事務所からは銃で撃たれた男性の遺体が発見されます。遺体の身元や経緯について、取調べでも完全に黙秘する組員達。果たして遺体は何者なのか?誰が何のために銃で殺害したのか?特命係がその真相を暴き出します。
おおまかではありますが、だいたいこんな感じの内容です。
かなり中身の濃い内容で、面白かったです!!
今回は特命と組対5課の絡みがかなり多くて、大木さん小松さんの登場シーンも多かったです。そんな部分でもいつも以上に楽しめちゃったりします。笑
そして、通称「マトリ」と呼ばれる麻薬取締官も登場して、そこからの展開がまた面白いんですよ。とてもよく練られたストーリーでした。潜入捜査、おとり捜査が事件解決への重要な鍵になっていたりします。
また、「杉下右京の正義」と言うのがかなりクローズアップされていた回でもありました。
相棒ではしばしば大きなテーマとなる「正義の対立」の構図がまたしても出てきました。
その過程で、右京さんの正義が孤立してしまったり、神戸くんとの間に溝ができ、今後も尾を引きそうな空気があったりと…。
事件そのものの面白さに加え、今後の右京さんと神戸くんの関係に、何かしら不安を与えるような内容も盛り込まれていたかと思います。
見どころも多くて、とても充実した内容の第6話でした。
面白かったです!!
相棒season9第6話のゲスト出演者
それでは次に、第6話に主に登場したゲスト出演者さんを紹介したいと思います。今回の主なゲストさんは一名のみになります。
尾美としのり(おみとしのり)
厚生労働省の麻薬取締部捜一課長、五月女雄役で尾美としのり(おみとしのり)さん。
通称「マトリ」の偉い人の役で出ていました。この尾美としのりさん演じる五月女雄が、今回一番のゲストさんです。
他には、暴力団事務所で遺体となって発見された鎌田健作役で、山口祥行(やまぐちよしゆき)さん。逮捕された暴力団組員の後藤幸一役で大柴隼人(おおしばはやと)さん。この二人がちょいメインで登場しています。
麻薬取締官が登場
相棒で初めて「麻薬取締官」が登場しました。通称「マトリ」と呼ばれる人たちですね。
少々皮肉な話ですが、高樹沙耶さんを逮捕したのも、このマトリの方々です。
つまり、マトリは逮捕権を持っているわけです。
しかし、マトリは警察組織とは全く別の組織で、厚生労働省の組織なんですよね。僕もこれ、何度か聞いた覚えはあるんですけど、いつもすぐに忘れてしまい、あーそう言えばそうだった、と思い出す感じなんですけどね。笑
麻薬の捜査と言う、警察とかなり重なるような職種でありながら、警察とは全く別の組織になるわけです。
難しいですね~。
特に、薬物などを担当する角田課長が所属する、組織対策部とは捜査内容が重なる部分が多いみたいです。
捜査の手法に関してなのですが、警察とマトリには大きな違いがあります。
それは、マトリは「潜入捜査が認められている」のに対して、警察は認められていない、と言う点です。
僕はそれも初めて知りました。
実際に危険な組織などに潜入して捜査を行っている人たちもいるんでしょうね、きっと。
また、麻薬取締官の約半数は、薬剤師の資格を持っていると、右京さんが話してました。
ほんとなのかな~と思い調べてみると、実際もその通りらしいです。麻薬取締官になるには薬に関して専門知識が必要なため、薬剤師の資格を持っている人が多いとか。
僕はそんなこと全く知りませんでした。
さすが右京さんです。
杉下右京の正義が孤立
いつものことではありますが、今回も右京さんが事件の真相を突き止めます。
しかしその真相とは、ある意味明るみにならない方が良いのでは?と思うような、残酷なものでした。
しかし、それがどんな結末であれ、真実を明らかにすることが右京さんの正義です。明らかにすることで、何か起ころうとも、誰が傷つこうとも、真実と言うものに右京さんはこだわります。
それに対し、神戸くんを始め、事件に関わった人間は皆、抵抗するんです。右京さんの正義の側には付かないんですよ。
結果的に右京さんは孤立してしまう形に。
そんな右京さんの姿を見て、僕は少し切なくなってしまったんですけどね。
真実を捻じ曲げずに明るみにすること。逆に真実を捻じ曲げてでも何かを守ること。
僕にはどちらが正しいのか…はっきりとはわかりませんでした。
右京さんの言っていることは正しいと思います。しかし、神戸くんのやり方も、間違ってはいないのではないか、と言う気もしてしまって…。
まだまだ先の話にはなりますが、この二人のズレと言うのが、おそらくシーズン10での神戸くんの卒業に繋がるとは思うんですけどね。
亀山くんの時も、このような図式は何度かあって、その度に亀山くんの気持ちが揺れていたことを思い出しました。結果として亀山くんは、いつも右京さんの正義を信じてついて行ったんですけどね。
神戸くんはまた違う方法をとりました。
二人のズレが明らかになった後、二人とも別々に花の里に来店し、そこで顔を合わせることに。
二人の間に流れる気まずい空気がなんだか苦しくて…。
この後の二人の関係が心配になってしまいました。
できれば仲良くやって欲しいですからね~。
シーズン9第6話その他の見どころ
それでは次に、さらに細かい第6話の見どころをいくつか挙げてみたいと思います。
組織犯罪対策部長
角田課長のいる組対5課は、正式には「組織犯罪対策第5課」で、組織犯罪対策部に所属する課になります。
伊丹さん達の捜査一課は刑事部の所属で、その部長が内村刑事部長です。
角田課長もたまに内村さんに呼び出されて怒られたりはしていますが、内村さんは角田課長の直属の上司ではありません。
そして今回、そんな角田課長のいる組織対策部の部長が頻繁に登場しました!
川上博康と言う人物で、演じているのは重松収(しげまつおさむ)さんです。
ウィキペディアを見たところ、劇場版Ⅱにも同じ組織対策部長として出ているようです。
この人が角田課長の上司になるわけです。
そして、重松収さんは過去にも別の役で相棒に出てました。シーズン6第1話「複眼の法廷」で撃たれて殺されてしまう警察官の役でした。僕は全く気付きませんでしたが…笑。
組織対策部長、今後もちょいちょい出てくるのでしょうか?
組事務所へのガサ入れ
組対5課が特命係と共に暴力団の事務所にガサ入れに入る場面。
犯人たちが抵抗したため、それなりに派手な感じの格闘シーンになっています。
大木さん小松さんも闘っていて、二人とも強いです。笑
過去にもこの二人が犯人と闘うシーンはあるにはありましたが、今回はけっこうかっこよく決めていますね。笑
やっぱり警察官は格闘も強いですね。
また、この場では右京さんと神戸くんも強さを発揮していました。
特に右京さんは鮮やかな格闘術を決めてましたね。
さすが右京さんです。
組対5課の部屋で
今回の事件は薬物絡みの事件だったこともあり、特命係は角田課長の組対5課との絡みも多いです。
そして、組対5課の部屋で右京さん神戸くんが大木さん小松さんと協議するような場面も。
部屋の真ん中辺りでしょうか。
組対5課の部屋に特命係がいる絵と言うのは、これまでの相棒でもかなり数少ないかと思います。特命の部屋への通り道ですので、いつも通過はしていますけどね。笑
珍しい場所での特命係でしたので、載せてみました。
特命の部屋のアングル
自らの正義により孤立してしまった右京さん。
そんな右京さんがいる特命の部屋に三浦さんがやって来ます。
その時のアングルが、これまでの相棒では見たことがないアングルでした。
外の窓側からの右京さんです。
もしかしたらこのアングル、過去にも登場していたかもしれませんが…僕は今回初めて気付きました。
以前にもありましたら、どなたかご指摘頂けますと大変嬉しいです。
以上、今日は相棒season9第6話「暴発」についてでした。