相棒が好き過ぎて

ドラマ相棒が好き過ぎるが故の戯言と悪ふざけ

月本幸子のシリーズ一覧と、初登場から卒業までの回想。

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月本幸子(つきもとさちこ)とは?

月本幸子とは、相棒に登場する小料理屋「花の里」の二代目女将です。

花の里は、主人公の右京さんが、一杯引っ掛けに立ち寄るお店です。事件が解決した後、最後に店内が登場するというシーンが多いのですが、それ以外にもちょいちょい登場し、相棒にとってはお馴染みの場所であるとともに、重要な場所でもあります。

ですので、そんなお店の女将というのも、必然的に重要な役割の登場人物となり、欠かせない存在です。

初代の女将は、高樹沙耶さん演じる宮部たまきさん。右京さんの元妻です。このたまきさんが、旅に出ると言って女将を引退してしまい、二代目として就任したのが月本幸子さんです。

演じているのは、鈴木杏樹(すずきあんじゅ)さん。

着物姿で花の里のカウンターの中にいるのが、定番の登場シーンです。

多くの人が、まずその姿を思い浮かべるのではないかと思います。

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着物の似合う美人女将な幸子さんですが、年齢や出身地など、その辺りのプライベートは明らかにされていません。鈴木杏樹さんが1969年生まれですので、年齢はおそらく40代くらいの設定かとは思われます。かつて夫を亡くしているという過去がありますので、結婚暦があります。

性格は真面目で、正義感も強いです。雰囲気はおっとりしていて、おっちょこちょいな一面もありますが、度胸や芯の強さも持っている女性です。

月本さんが花の里の女将に就任したのはS10の第12話です。引退したのがS17の第19話ですので、約7年に渡り、女将を務めていたことになります。

女将就任時(S10)の右京さんの相棒は、二代目の神戸くんでしたので、そこから三代目のカイトくん、四代目の冠城くんと、三代に渡り、幸子さんはカウンターの中から特命係を見守っていてくれました。

そんな幸子さんが、S17の第19話にて花の里の女将を引退。

僕は月本幸子さん大好きでしたので、引退はとてもショックでしたし、残念でなりません。

この記事では、そんな月本幸子の初登場から卒業まで、ざっくりですが振り返りたいと思います。

 

月本幸子シリーズの一覧

花の里の女将として相棒を卒業していった幸子さんですが、その初登場はS4まで遡ります。

最初から女将だったわけではなく、全く別の形での初登場でした。

初登場の後にも数回の登場を経て、S10にて花の里の女将になっています。

女将になる以前、女将になった後で、幸子さんが中心となった物語は全部で7話あります。7話のうち前後篇SPが2度ありましたので、数え方によっては5話ですね。

以下がその一覧です。

年月日 シーズンと話数 タイトル
2006年3月1日 S4第19話 ついてない女
2008年1月16日 S6第11話 ついている女
2008年1月23日 S6第12話 狙われた女
2012年1月18日 S10第12話 つきすぎている女
2018年2月14日 S16第16話 さっちゃん
2019年3月6日 S17第18話 流少年~月本幸子の覚悟
2019年3月13日 S17第19話 漂流少年~月本幸子の決断

このうち、S6の第11話『ついている女』と第12話『狙われた女』、S17の第18話『漂流少年~月本幸子の覚悟』と第19話『漂流少年~月本幸子の決断』は、どちらも前後篇スペシャルでのセットです。

S10の『つきすぎている女』にて花の里の女将になっていますので、それより前の3話は女将になる前の物語、それより後の3話は、女将になってからの物語です。

女将になる以前は、タイトルに「~の女」とつくのが、幸子さんシリーズの定番でした。

S4で初登場して、S10で女将になり、S17での卒業。つまり幸子さんは、亀山くんから冠城くんまで、歴代の相棒全員と絡んでることになります。

 

初登場から卒業までを振り返る

それでは続いて、初登場からの幸子さんについて、それぞれの物語を簡単にですが紹介していきたいと思います。

『ついてない女』

まずは幸子さんの初登場。シーズン4ですので、右京さんの相棒は亀山君です。

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幸子さんは結婚していましたが、夫を亡くし、暴力団幹部の愛人となっていました。しかし、その幹部の男が自分の夫を死に追いやった張本人だと知り、拳銃で撃ってしまうんです。

そして海外逃亡を図り空港へと向かいますが、その途中で右京さんと亀山くんに犯行を突き止められ、逮捕されてしまいます。

幸い撃たれた幹部が一命を取り留めたため、殺人罪ではなく殺人未遂での逮捕となりました。

バスの中での幸子さんと右京さんの攻防は必見です。とっても面白いストーリーでしたし、最後には心温まる場面もあり、数ある相棒作品の中でも、名作の部類に入るのではないかと思います。

幸子さんのついていないエピソードも紹介されたり、「ついていない女」として、月本幸子という人物が、多くの人の記憶に残ったであろうエピソードです。

さらに詳しく、こちらの記事でも紹介しています。

 

『ついている女』&『狙われた女』

二度目の登場は、初登場から約2年後となるS6です。前後篇SPで、右京さんの相棒は亀山くんです。

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2年前の事件で有罪判決を受け、服役中の幸子さんの物語です。

幸子さんは刑務所にて真面目にお勤めをしていたのですが、春麗という囚人の脱獄に巻き込まれてしまい、なんと一緒に脱獄させられてしまうんです。残す刑期はたったの一年半だったにも関わらず、脱獄犯として追われることになるんです。

春麗の父が台湾マフィアのボスだったことから、その線で仕組まれた脱獄なのかと思いきや、そこから真相は二転三転していきます。

最後は刑事の麻薬取引というヤバい真相に繋がり、幸子さんも春麗も絶体絶命の危機に陥る、手に汗握る展開でした。

右京さんの胸で泣く幸子さんや、逮捕された刑事たちに対して発した右京さんの名言など、グッとくる場面が多かったストーリーです。『ついてない女』に続き、こちらも名作の前後篇でした、

さらに詳しくは、こちらの記事でも紹介しています。

 

『つきすぎている女』

三度目の登場は、脱獄事件の約4年後のS10です。右京さんの相棒は神戸くんに代わっています。

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刑期を終え、出所した幸子さんの物語です。

服役中に調理師免許などを取得した幸子さんは、外食チェーンの社長宅で専任の家政婦として働いていました。寮代わりに立派なマンションも提供され、さらには自身の料理が外食チェーンの新メニューとして採用されたり、いいことばかり起こるんです。

果ては、家政婦をしている家の若くてイケメンの社長から、プロポーズまで受けるという展開に。

しかし幸子さんは、「私がこんなについているはずがない」と、何かしら裏があるのではないかと勘ぐり、ドタバタ劇が繰り広げられます。

結果的には幸子さん、家政婦をクビになってしまうのですが、その後の就職先がびっくり。

なんと、花の里なんです。

花の里の二代目女将が誕生した瞬間です。

さらに詳しくは、こちらの記事でも紹介しています。

 

『さっちゃん』

4度目の月本幸子回です。

これまではゲストとしての登場だった幸子さんですが、花の里の女将となってからは、レギュラーとして毎回のように登場するように。

そして中には彼女が物語の中心となる回も。

その一つが、S16の『さっちゃん』です。右京さんの相棒は、四代目の冠城くんです。

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幸子さんが女将になってから約6年後の出来事になります。

幸子さんに想いを寄せる男性が現れ、彼は花の里に通うようになります。二人はデートまでして、けっこういい感じで進みそうにはなるんです。

しかしそんな彼は、消費者金融で乱闘事件を起こした末に、刺されて意識不明の重体に陥ってしまいます。

なぜ彼が乱闘事件を起こすに至ったのか。その真相を追う右京さんと冠城くん。

そして最後は、幸子さんが初登場のとき以来の、拳銃をぶっ放すという事態まで巻き起こります。

久しぶりの幸子回は、幸子さんのコイバナでした。

さらに詳しくは、こちらの記事でも紹介しています。

 

『漂流少年』

S17にて、5度目の月本幸子回です。

『漂流少年~月本幸子の覚悟』と『漂流少年~月本幸子の決断』の前後篇SPで、右京さんの相棒は冠城くんです。

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『さっちゃん』の約一年後、幸子さんが女将になってから、約7年後の物語です。

苦しんでいる老人を心配して声を掛けた幸子さんは、老人宅にて一人の少年と知り合います。彼は何かから逃げるように身を隠していて、振り込め詐欺グループとの関係で、トラブルを抱えていることがわかります。

幸子さんは、そんな思い悩んでいる少年に手を差し伸べるんです。自らの危険も顧みず、少年の力になるんです。

幸子さんの協力もあって、事件は無事に解決。犯人グループも逮捕されます。

しかしこの事件をきっかけに、幸子さんは花の里を引退し、新たな道に進む決意をするんです。

一人でも多くの子供たちを救うため。

月本幸子シリーズの締めは、幸子さんの卒業回です。

さらに詳しくは、こちらの記事でも紹介しています。

 

月本幸子の卒業に寄せて

「ついてない女」としてS4で初登場した月本幸子さんが、まさかS10で花の里の女将になるだなんて、思ってもいませんでした。

これだけ長い相棒の歴史の中でも、ゲストからレギュラーになったパターンは、鈴木杏樹さんの月本幸子と、浅利陽介さんの青木年男だけです。しかも幸子さんの場合は、レギュラーになる前に4話も登場してますからね。「~の女」シリーズはどれも傑作で面白かったです。

『ついてない女』から、美人なのにどこかコミカルで、おっちょこちょいで、憎めないキャラで、僕はそんな月本幸子さんが大好きでした。

花の里の二代目女将になってからは、着物姿の幸子さんを毎回のように見れましたので、それもまた嬉しかったです。笑

たまきさん(高樹沙耶さん)の初代女将も素敵でしたけれど、幸子さんの女将も、しとやかで上品な雰囲気がありつつ、彼女の人の良さが滲み出ているようで、本当に素敵でした。

きっと右京さんも歴代の相棒たちも、幸子さんの料理と笑顔に癒されていたはずです。

初代たまきさんの場合には、高樹沙耶さんの芸能界引退という事情がありましたので、女将卒業も止むを得なかったかと思われます。

それに対し二代目の幸子さんに関しては、もうずっと女将でいるものだと、勝手ながら僕はそう思ってしまっていました。

いずれは右京さんとくっついたらいいな~、とかまで考えてましたからね。笑

ですのでまさかS17にて卒業してしまうとは。

正直、とても残念ですし、寂しいです。花の里でのあの姿をもう見られなくなるんだと思うと…寂しくてたまりません。

しかしです。

幸子さんは、迷える子供たちを救うため、新たな道へ踏み出したんです。とても前向きな卒業です。

右京さんと決裂しての卒業ではありませんし、むしろ右京さんは、幸子さんの背中を優しく押してあげているかのようです。

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これは、相棒ファンの僕としても、寂しい寂しいだけではなく、気持ちよく送り出してあげねばいかんですね。

幸子さんならきっと、頑張ってすぐに資格を取り、近々子供たちに手を差し伸べる職に就くはずです。そしてたくさんの子供たちを救ってくれるはずです。

そんな幸子さんは、またいつかきっと相棒に再登場してくれるに決まってます。僕は今からその回が楽しみです。

右京さんは最後に幸子さんに「あなたの門出に幸多からんことを」と、素敵な言葉を掛けていました。

同じく僕も、幸子さんがその名前のとおり、幸せになってくれることを心より願っています。

幸子さん、花の里の女将、7年間お疲れ様でした。

ありがとうございます。大好きでした。

またいつか、幸子さんの素敵な笑顔が見れる日を、心待ちにしています。

(記事内画像出典:https://www.tv-asahi.co.jp/)

 

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