「サザンカの咲く頃」
相棒season5最終話のあらすじと感想
相棒を全話制覇するため、プレシーズンから一話ずつDVDで見る日々が続き、今月の頭からシーズン5を見ています。そしていよいよシーズン5も最終話となってしまいました。
本日は、シーズン5最終話(第20話)についてです。
相棒season5最終話(第20話)のタイトルは「サザンカの咲く頃」。放送日は2007年3月14日です。2時間スペシャルで放送されたものです。最終話を見るのはとても楽しみであると共に、いつも淋しさも感じてしまいます。もう1シーズン終わってしまうのか、と。
では、最終話「サザンカの咲く頃」のおおまかなあらすじから行きます。
ビルの屋上から転落した男性の遺体が発見され、殺人事件として捜査が開始されます。一方、小野田官房長が公安にいた頃の部下が不審な死を遂げたため、官房長は特命係にその捜査を行わせることに。右京さんと亀山くんは、転落死と不審死に繋がりがあることを見つけ出します。転落死した男性は優秀なプログラマーだったのですが、彼には官僚や公安が接触していた可能性が。果たしてこの2つの事件はどのように繋がって行くのか?
かなりざっくりですが、こんな感じの流れになります。
今回は、防衛省、法務省、外務省とか出て来て、なかなか規模がでかい事件でした。
最後の方ではまさかの展開が用意されていたり、国防と言う大きなテーマが絡んでいたりと、中身の濃い最終話でした。
じゅうぶん楽しませて頂いたのですが…欲を言うようで本当に申し訳ない気持ちにはなりますが、若干物足りなさも感じてしまいました。同じくシーズン5のスペシャルものである、第11話「バベルの塔~史上最悪のカウントダウン!」の完成度が高過ぎて、それ以来のスペシャルだったと言うこともあり、僕の個人的な期待感が高過ぎたせいかもしれません。
そう言う意味では、少しだけ物足りなさを感じてしまった最終話でした。
もちろん面白かったことに間違いはないのですが。
我儘な感想でごめんなさい。
相棒season5最終話のゲスト出演者
それでは続いて、第20話(最終話)に主に登場したゲスト出演者を一人ずつ紹介します。2時間スペシャルものでしたが、今回はそこまでがっつり出演するメインのゲストさんは少なめでした。
横山めぐみ(よこやまめぐみ)
まずは、防衛省の情報本部主任調査官、水原塔子役で横山めぐみ(よこやまめぐみ)さん。
横山めぐみさん、相棒に出ていたんですね。僕は初めて知りました。いくつになってもあまり変わらないイメージがありますね。
夏八木勲(なつやぎいさお)
続いて、警察庁の長官、岩佐紀之役で夏八木勲(なつやぎいさお)さん。
警察庁長官はこの回が相棒で初登場です。相棒での警察庁長官と言えば、劇場版などで出ていた、亡くなった宇津井健さんの印象が僕は強かったのですが、最初は夏八木勲さんだったんですね。夏八木勲さんは2013年に亡くなられています。
今回メインと言って良いのはこの2名でしょうか。そこまでがっつりではないのですが。他に、法務省で公安調査庁に所属する、南蒼一郎役で畠中洋(はたなかひろし)さん。外務省の江良司役で大城英司(おおきえいじ)さん、プログラマー役で山崎勝之(やまざきかつゆき)さんなどが、少しメインな感じで出演しています。
亀山くんが懲戒免職に?
右京さんは過去に一度警察をクビになっています。シーズン3の最初の方ですね。その後無事に警察に戻ることはできたのですが。
一方亀山くんは、運転免許試験場や所轄の麹町東署勤務になったりは過去にもしていました。しかし一度もクビにはなっていません。
それが今回、ついに亀山くんがクビになるのか?と言う展開が。
右京さんと共に査問委員会みたいなところに呼び出された亀山くん。内村さんや中園さん、大河内さんなど、大勢います。その中で懲戒免職が決定してしまうんですよ。
内村さんなんて、この会議の前、亀山くんに「再就職のことは相談に乗ってやるぞ」って言ってますし。そう言う相談には乗ってくれるんですね、内村さん。笑
今回は右京さんが懲罰の対象ではなく、亀山くんだけなんですよ。亀山くんだけクビになっちゃうのか?と、少しハラハラする展開です。
しかしそう簡単に相棒で亀山くんがクビになるわけがありませんよね。
ネタバレにはなってしまいますが…
「地方公務員法」と言うのがあるようで、その「人事不服申し立て」と言う奥の手を使って、懲戒免職を回避させる手段に出るんです。全て右京さんの策ですね。それを使うと、全てを公にする形になってしまうらしいんです。ですので警察側としてはその事態だけは避けたいわけです。結果的に亀山くんの懲戒免職は無しになると言う策略です。
右京さんの見事な策で、亀山くんのクビが回避されます。
さすが右京さん。法律にも超詳しいです。
亀山くんクビか?と、ちょっとハラハラさせる展開でした。リアルタイムでこの回を見ていた人達は、これで相棒終わりなのか?って思った人も少なくはないのではないかと思います。
こんな展開があったんですね。
日本版CIA
現在日本には、アメリカのCIAのような組織はありません。
近い組織としては、おそらく警察の公安かと思います。相棒でもシーズン3第9話「潜入捜査~私の彼を探して!」で公安がかなり出てきましたが。保坂尚輝さんとか温水洋一さんが出演していた回ですね。
公安がCIAに近い役割を担っている部分もあるかと思うのですが、様々な部署の情報を統括したりする組織はないみたいなんです。
そして今回の相棒では、情報を統括できるような「日本版CIA」を作ると言う動きが大きなテーマになっていました。
防衛省、法務省、外務省などで同期だった何人かが、秘密裏に日本版CIAを作ろうとするんです。
それに絡んで殺人事件が発生する展開になっています。
相棒の劇場版Ⅲでも「国防」と言うのが一つのテーマにはなっていたかと思うのですが、今回の相棒でも国防と言うスケールの大きな事案が重要なテーマになっていました。
僕は今まで「日本版CIA」とか一度も考えたことがなかったので、そう言うものもいずれ必要になってくるのかもしれないですね。
いつか「日本版CIA」ができる日が来るかもしれませんね。
警察庁長官が初登場
警視庁と警察庁の違いについて、以前も僕は記事で書きました。特に双方の力関係などでは、かなりややこしい部分があって、僕もまだ完全には理解できていません。勉強不足で申し訳ないのですが…なかなか難しいです。
警視庁の一番偉い人は「警視総監」です。現時点でまだドラマ内では実際に登場はしていません。今後の相棒で、品川徹さん演じる田丸寿三郎と言う人物が出てきますが、その人が警視総監です。
一方警察庁の一番偉い人は、「警察庁長官」です。その警察庁長官が今回初登場です。この人は小野田さんよりも偉いんです。小野田さんは「警察庁長官官房室長」と言う役職で、警察庁次長に次ぐナンバー3のポジションです。
今回の相棒では、夏八木勲さん演じる岩佐紀之が警察庁長官です。最後には退官すると言う形になってしまいましたが。ですのでおそらく、その後を引き継いだのが、宇津井健さん演じる金子文郎になったのではないかと思います。
(画像出典:www.oricon.co.jp)
宇津井健さんは2014年に亡くなられていますので、その後の長官が誰になったのか気になるところです。
特命係が脅される
特命係が脅迫されると言う事態が発生しました。右京さんや亀山くん本人が狙われると言うことは以前にもあったかと思うのですが、今回はなんと、たまきさんと美和子さんにまで被害が及ぶ可能性が…。
脅迫者は、隠し撮りをしたたまきさんや美和子さんの写真を右京さん亀山くんに見せるんです。卑怯な脅しです。
それに対し、右京さんと亀山くんは、たまきさん美和子さんをホテルに避難させることに。
しかもそのホテルと言うのが、元日スペシャル「バベルの塔~史上最悪のカウントダウン!」で登場したお台場のホテルです。その時に登場した支配人が再び登場です。梨本謙次郎(なしもとけんじろう)さん演じる支配人さんです。
以前にも登場した人が再登場すると、なんだかそれだけで嬉しくなります。笑
また、ホテル内では捜査一課トリオが、たまきさんと美和子さんを警備することに。
ボディガードですね。捜査一課も今回は特命係とかなりの協力態勢でした。
さらには、組対5課の大木さんと小松さんも、特命の捜査に協力してくれています。
おなじみのメンバーがみんなで協力するのって、劇場版以外でも見られると嬉しいものですね。
シーズン5最終話その他の見どころ
今回は最終話だけあって、細かい見どころもけっこうありました。細かいのですがいくつか挙げてみます。
小野田官房長の部屋
小野田さんが暮らしている部屋に、右京さんと亀山くんが上がります。
流れで部屋で夕食でもって招待される感じです。
その部屋なのですが…
なかなかゴージャスな部屋なんですよ。公邸なのかどうかはわかりませんが…さすが小野田さんともなれば、かなり家賃もお高いであろう部屋に住んでいるんですね。ホテルのような部屋です。
小野田さんの暮らす部屋が公開されると言う貴重な一場面です。
右京さんと小野田さん朝食
右京さんと小野田さんが二人で朝食をしています。
昼食か夕食のシーンは今までも多々ありましたが、朝食は初めてかもしれません。
場所も初めて見る場所です。お洒落なところで朝ごはんしています。
僕もこう言う場所で朝ご飯してみたいです。
大河内さん花の里に初登場
大河内さんが花の里に初来店です!!
食事をするわけではなく、特命係に用事があって来ただけではありますが。
花の里のこと、誰に聞いたんでしょうかね?
どうせなら一緒に食事をして欲しかったですけどね。大河内さんが花の里に現れただけでも嬉しいです。笑
ついでに、今回は久しぶりに昼間の花の里が映りました。
もしかしたら朝かもしれませんが。以前も数回昼間の店内が映ったことがあるのですが、久しぶりです。
裏帳場とは?
「裏帳場」と言うワードが今回の相棒では度々出てきました。
これ、気になったので調べてみますと…
どうやら裏帳場と言うのは、「非公式な捜査本部」とのことみたいです。
捜査本部が設置され捜査されていた事件が、公安主導のものに切り替わった際など、非公式なものへと変更になり、それが「裏帳場」と呼ばれるものになるとのこと。
ですので捜査本部が消えてしまうと言うことになるわけですね。
捜査一課、米沢さんに怒られる
伊丹さん芹沢さんが、が米沢さんに怒られると言う珍しい場面が。笑
殺人事件発生現場で、鑑識活動をしている米沢さん。ゲソ痕を取ろうとしていたようなのですが、伊丹さんと芹沢さんがその現場を歩いたりしちゃったみたいで。
「ダメだよコラ!」って怒られてました。笑
米沢さんが一課に怒られることはよくあるのですが、その逆は珍しいですね。
亀山薫の重要性
シーズン5第15話「裏切者」の最後のシーンで、小野田さんが「特命係は杉下が動かしているとばかり思っていました。でも実は君の旦那様だったんだね。亀山薫くん。」と言う台詞を残しています。
名言です。
その流れからなのですが、今回内村さんの口から…
「特命係が本格的に動き出したのは亀山が配属されてから」
と言う台詞が飛び出しました。これは小野田さんがそう言っていたとのことです。
今まで特命係は「杉下右京」だと上層部は考えていたのでしょうが、じょじょに「亀山薫」の存在が重要視されていったんでしょうね。
こう言うのは相棒ファンとしては嬉しいですね。
以上、今日は相棒season5最終話(第20話)「サザンカの咲く頃」についてでした。
シーズン5も大満足の全20話でした。
やっぱ相棒って面白い。