追記:大杉漣さんの代役として、杉本哲太さんが副総監役を引き継ぐことが発表されました。以下の記事で詳細をアップしてあります。(2018.3.2)
大杉漣さんの急死
相棒で警視庁の副総監、衣笠藤治を演じていた大杉漣さんが、2月21日に急性心不全のため亡くなりました。
ご冥福を心からお祈り申し上げます。
つい最近まで大杉漣さんの元気な姿をテレビにて拝見していましたので、この急死は信じられませんし、とてもショックです。
66歳でした。
残念でなりません。
大杉漣さんは、現在出演されているテレビ東京のドラマ「バイプレイヤーズ」の撮影後に、宿泊先の自室にて腹痛を訴え、その後タクシーにて病院に搬送されましたが、3~4時間後には帰らぬ人となられたとのことです。
大杉漣さんは映画やドラマなどたくさんの作品に出演されていますが、僕は北野武映画が好きでして、そのイメージなんかも強いです。
北野映画では欠かせない存在だったりもして、いつまでもその姿が見れると思っていました。
重ねて残念でたまりません。
相棒での衣笠副総監
大杉漣さんは、現在放送中の相棒16にも、準レギュラーとして出演されています。
初登場はシーズン15ですが、実は過去にも一度、2003年放送のシーズン2第6話「殺してくれとアイツは言った」に小説家の役でゲスト出演されています。
この時もなかなか癖のある役でした。
そして13年の時を経て、今度は準レギュラーとして相棒に再登場しています。
警視庁の副総監、衣笠藤治役で、シーズン15の第1話から登場し、右京さんの特命係のことを快く思っていない存在です。しかも副総監という、めちゃめちゃ権力を持った立場なんです。
(画像出典:tv-asahi.co.jp)
この度の大杉漣さんの突然の訃報に、まず驚きとショックと残念な気持ちではありましたが、相棒ファンの僕としては、衣笠さんが今後どうなるのか?という心配も同時に抱いてしまいました。
なぜなら現在の相棒において、衣笠副総監はとても重要な人物だからです。
衣笠さんは好き勝手に動く特命係を当初から快く思っていませんでしたが、さらには権力闘争で対立する甲斐峯秋を潰す手段としても、特命係を利用しようとしています。
さらには特命係にとって敵か味方かわからない、サイバーセキュリティ対策本部の特別捜査官、青木年男とも深い繋がりがあります。青木の父と衣笠さんは旧知の仲のようで、青木年男とも手を組んで、特命潰しを画策している場面が何度か登場もしています。
つまりは、特命係にとっては完全な敵です。
しかし、その関係が少しずつ変化を見せてきたんです。
シーズン15第11話「アンタッチャブル」にて衣笠さんの娘である、桜田ひよりさん演じる里奈が登場し、特命係とも関わっています。その後娘の里奈は特命とは良好な関係と言っても良いかと思います。
さらにはシーズン16第12話「暗数」にて娘の里奈が再登場し、母親の筒井真理子さん演じる祥子も登場しています。
この「暗数」が放送されたのは、つい先月の1月17日で、衣笠家が勢揃いした形です。
で、この時には、衣笠副総監と特命係の関係に変化の兆しか?と思わせるような場面もあったんです。
これは見る人によってはもしかしたら違う捉え方をしたかもしれませんが、少なくとも僕は、衣笠さんと右京さんの関係が、何かしら良い方向に流れていくような、そんな兆しを感じてしまいました。
ですので今後の衣笠さんと右京さんの関係がどうなるのか、めちゃめちゃ楽しみでもあったんです。
さらにはまだまだ謎の多い青木年男に関しても、この衣笠副総監がかなり絡んでくるのでは?と思っていたので…。
もしかしたら現時点ではまだ放送されていないシーズン16の最終話にて、衣笠さんや青木年男に関わる何かしらが起こる可能性はありますが、衣笠さんが今後の相棒にとって重要人物の一人であることには変わりはないかと思います。
だからこそ…
この度の大杉漣さんの訃報は、今後のそんなことを楽しみにしていたという部分でも、相棒ファンとしてもショックが大きかったんです。
代役か消滅か、それとも急死か
副総監と特命係の関係。
副総監と甲斐峯秋の関係。
青木年男問題。
ぎくしゃくした副総監の家族。
などなど、まだまだ今後に繋がっていきそうな色々が盛りだくさんだった衣笠副総監です。
それらは大杉漣さんが亡くなったことで一体どうなるのでしょうか?
場合によっては、まだシーズン16最終話の収録が終わっていない可能性もあります。そうだった場合はまた大変ですけれど…。
考えられる可能性としては、2~3あるかとは思います。
まずは、衣笠副総監を別の俳優さんが演じるという可能性。
別の俳優さんが副総監を演じるという形になれば、この副総監に関する色々は、問題なく継続していきます。相棒での設定上はということですが。
衣笠副総監という人物の重要性を考えれば、相棒のストーリー上はその形が一番スムーズではあるかと思います。
ただ、「衣笠さん=大杉漣さん」でしたので、当然別の俳優さんですと最初は違和感もありますし、やっぱ大杉漣さんじゃないと…という気持ちはどうしても抱いてしまうかもしれません。それは仕方ないことですけれど。
次に、衣笠さんに関する全てのことが、完全になかったことになる可能性も考えられます。
つまり、今後一切衣笠さんに関しては相棒の中で触れられなくなるという可能性です。
娘の里奈や奥さんの祥子はもちろんもう出て来なくなりますし、青木年男に関しても、衣笠さんとの関係がもう出てくることがなくなるかと。
今までの副総監の重要性を考えれば、それは少々不自然な流れではありますが、可能性もなくはないかと。
そして最後に、相棒の中でも衣笠副総監が亡くなる、という展開です。
大杉漣さんと同じくドラマ内でも衣笠副総監が急死するという設定です。
その急死をクローズアップするのでしたら、ストーリーもそれに準じたものを用意する必要があるかとは思いますが、今後大杉漣さんの副総監が登場しないとするならば、それが最も自然な形ではあります。今シーズン中にそうなるのか、それとも次のシーズン17でそのような内容のストーリーが出てくるのか、現段階では全くわりませんが、そういう設定になっている可能性もあるかと思います。
おそらく相棒の制作サイドの皆様も、様々な可能性を協議されているとは思うのですが、どのような形になるのかは気になるところです。
大杉漣さんの訃報に際して、このように相棒での今後を書いてしまうこと、もしかしたら不謹慎だと思われる方もいらっしゃるかもしれませんので、そう感じさせてしまったらごめんなさい。
大杉漣さんの訃報が残念なのはもちろんですが、相棒の今後に関しても、思うままに書かせて頂きました。
最後にもう一度。
大杉漣さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。
(記事トップ画像出典:tv-asahi.co.jp)