「晩夏」
相棒season10第3話のあらすじと感想
本日は、シーズン10第3話についてです。
相棒season10第3話のタイトルは「晩夏」。放送日は2011年11月2日です。「晩夏」とは夏の終わり頃を指す言葉ですが、相棒での晩夏はどのような内容なのでしょうか。
では最初に、第3話「晩夏」のおおまかなあらすじから紹介したいと思います。
右京さんが親知らずの抜歯のために訪れた病院で、偶然知り合った一人の女性。彼女は短歌の世界では有名な女流歌人でした。後日彼女から右京さんのもとに電話が入ります。自宅で古い持ち物の整理をしていたところ、かつて結婚を約束していた男性の所持品から、小瓶に入った毒物が発見されたと。その男性は、42年前に服毒自殺を遂げています。小瓶は隠されるように小箱の二重底に収納されていました。自殺したとしたら、何故小瓶を隠す必要があったのか?事件は他殺の可能性も?右京さんと神戸くんは、42年前の真実を追います。
ざっとではありますが、だいたいこんな感じの内容です。
今回も面白かったです!!
そして、とっても悲しい結末でした。
42年前に起こった一人の男性の服毒自殺を巡り、その真相を右京さんと神戸くんが暴いて行く展開です。42年も前の事件ですので、現場や証拠品などもありませんので、当時のことを知っている人の話を元に、右京さんが仮説を立てて行くんです。そして辿り着いた先には…なんとも言えない、すれ違いの愛の物語が待っているんです。
すれ違ってさえいなければ、どこかでお互いがちゃんと向き合っていればと…。そしたら、もしかしたらハッピーエンドになった物語だったのかもしれません。
結果的には、すれ違いが生んだ悲劇になってしまいました。
切なかったです。
全体を通して物語が淡々と進む感じがあり、タイトルの「晩夏」の通り、夏の終わりの少し淋しい雰囲気なんかも伝わってきました。時間軸が交錯するようなところも。
また、映画のワンシーンのような場面も多かったですね。
そして、42年も前の事件を、仮説を立てて見事に解決してしまう右京さんは、やっぱりすごいです。笑
全体的に悲しい物語ではありましたが、笑いどころもけっこう挟まれてて、相棒っぽさもある回でした。
第3話、楽しませて頂きました。
相棒season10第3話のゲスト出演者
では次に、第3話に主に登場したゲストさんを紹介したいと思います。
三田佳子(みたよしこ)
まず、右京さんが病院で知り合った女流歌人、高塔織絵役で三田佳子(みたよしこ)さん。
着物姿での登場です。三田佳子さんは着物が本当によく似合う女優さんですね。どうしても極妻を思い出してしまいますが。笑
小林勝也(こばやしかつや)
続いて、高塔織絵の短歌の師匠である、浅沼幸人役で小林勝也(こばやしかつや)さん。
小林勝也さんは、今回が別の役で二度目の相棒出演です。前回はシーズン2第17話「同時多発誘拐~消えた16人の子供達」で副総監の役で出てます。僕は全く気付かず、ウィキペディアを見て知ったんですけどね…笑。
今回の主なゲストさんはこの二名です。一番のメインは三田佳子さんですね。小林勝也さんはそこまでがっつり登場するわけではありません。
三田佳子が演じた女流歌人の人生
三田佳子さんが演じた女流歌人、高塔織絵。
彼女は短歌の世界で、その豊かな才能を開花させた歌人です。
歌人としては順風満帆だと思われる人生を歩んできた彼女ですが、42年前には、結婚を約束した男性に服毒自殺をされ、さらにはそのショックで流産までした過去があります。
そしてその後も誰とも結婚することなく、独身を貫いていました。
三田佳子さん、そんな女流歌人の役が着物姿でとても似合っていました。
右京さんも、着物姿の女流歌人に、何やら惹きつけられるものがある様子でしたね。
右京さん、もしかして和装の女性が好きなのかもしれないです。笑
今回はこの女流歌人が物語の中心です。42年前に起こった、彼女と結婚を約束していた男性の死について、その真相の究明を彼女が右京さんに依頼するんです。
そして右京さんがその謎を解き明かす仮説を立てるのですが…
結果的に、とても悲しい結末を迎えてしまうことになるんです。
愛のすれ違いによる悲しい結末なんですけどね。
すれ違いさえなかったら、もう少し違った形の結末を迎えたんだろうなって。
お互いに意志を伝えることさえできたら、最悪の事態だけは避けられたのになって。
右京さんが最後に言った言葉が印象的でした。
「愛は時に人に勇気を与えます。しかし、愛は時に人を臆病にもします」
愛ゆえに、行動に移したり言葉に出すこともできれば、またその逆もあると。
すれ違ってしまうくらいなら、おもいきって伝えた方が良いんだろうなって、僕はそんなふうに思ってしまうのですが、実際は物事はそんなに単純ではないですもんね。特に日本人は直接気持ちを伝えたりすることが苦手な民族ですからね。笑
でも、それによって、三田佳子さん演じる女流歌人の人生は、悲しい結末を迎えてしまうんです。
彼女の生涯を考えると、なんだか切なくなってしまって。
彼女の人生は幸せだったのだろうかって。
自分が死ぬ時には「良い人生だった。楽しい人生だった」と、そう思って死にたいな~なんて、僕はこれを見終わった後に、そんなことを考えてしまいましたよ。
シーズン10第3話その他の見どころ
それでは続きまして、第3話のその他細かい見どころを、いくつか挙げてみたいと思います。
右京さんの親知らず
今回、三田佳子さんの女流歌人と右京さんは、病院で偶然知り合いました。
右京さんは「親知らずの抜歯」に病院を訪れていたんです。
結局この日は右京さん抜歯しなかったんですけどね。
どうやら右京さんの親知らずは、ねじ曲がっていて、抜くのが大変みたいなんですよ。歯茎を切開して抜歯するパターンみたいです。
僕もけっこう前に親知らずを抜いたのですが、まさに歯茎を切開するパターンで、地獄を見ました。笑
右京さんも抜歯にビビってるようで、結局最後まで歯医者さんには行きませんでした。笑
右京さんの親知らずネタ、また出てくるんでしょうか?
今後も注意して見て行きたいと思います。
根気強い神戸くん
42年前の事件の真相を突き止めるため、右京さんと神戸くんは関係者の聞き込みを中心に捜査を始めます。で、二人がそれぞれ別々に聞き込みをする感じだったのですが、神戸くんがけっこう細かい捜査をしていて、右京さんに褒められてました。笑
「君、意外に根気強い」と。笑
その後神戸くんは、一人で山の中にいる人を訪ねたり、そこでお土産に枝豆をもらって来りと…笑。
神戸くん、頑張ってました!笑
ヒグラシの鳴く公園で
夏の終わりを思わせる、ヒグラシの鳴く公園でのシーン。
今回はこの公園での、右京さんと女流歌人のシーンがけっこう印象的でした。
夏の終わりってなんだかそれだけで淋しいじゃないですか。この公園のシーンがその淋しさを際立たせていた気がします。
着物姿の三田佳子さんも、その景色に映えていました。
全体的に、夏の終わりの映画みたいな、そんな物語でした。
以上、今日は相棒season10第3話「晩夏」についてでした。