「ライフライン」
相棒season10第4話のあらすじと感想
本日は、シーズン10第4話についてです。
相棒season10第4話のタイトルは「ライフライン」。放送日は2011年11月9日です。ライフラインとは電気や水道など生活に欠かせないものだったり、命綱を表す言葉ですが、相棒ではどのような意味を持つタイトルなのでしょうか。
それではまず、第4話「ライフライン」のあらすじから紹介したいと思います。簡単にではありますが。
運送会社の倉庫で、社長が何者かに刺殺され遺体で発見されます。その後の捜査にて、その運送会社は経営状態が悪く、借金まみれの状態だったことがわかります。また、ヤミ金から借金をしている形跡もあり、金銭に関わる殺人事件の可能性が浮上します。一方、社長の死によって、被害者の遺族には多額の保険金が入ることから、社長の妻にも疑いの目が向けられることに。果たして誰が何のために社長を殺したのか?右京さんと神戸くんが真相を解き明かします。
おおまかなあらすじではありますが、だいたいこんな感じの内容です。
今回は重たかったです。めちゃめちゃ重たい内容でした。
シーズン9の第8話に「ボーダーライン」と言う重たい話があったのですが、それに近い重たさでしたね。「ボーダーライン」の方は、派遣切りにあい、就職もできず、最後は自分で命を絶つと言う、なんともやりきれない内容です。
今回の「ライフライン」は、経営が苦しくなりヤミ金にも手を出し、追い詰められてどうしようもなくなっていく、そんな経営者たちを描いた内容です。
やりきれない内容と言う意味では、「ボーダーライン」と「ライフライン」はかなり似た部分が多い回だったかと思います。
比較をしますと、「ボーダーライン」の方が救いのない話でしたけどね。
とにかく今回も重苦しかったです。僕は見ていて辛くなってしまいました。
会社を守らなければ、従業員を守らなければ、と言う経営者の想いと言うのはわかります。しかし、守ろうとすればするほど、追い込まれて行くわけですよ。状況はどんどん悪化してしまうんです。
客観的に見ていますと、逃げ道はまだありましたし、楽になる選択肢は他にもあったと思います。しかし、当事者としてはそんなふうにはきっと考えられないんだろうなって。
右京さんが最後に「お金は人から冷静さを奪う」と言っていましたが、その通りかもしれませんね。
お金と言うものに振り回され、周りも見えなくなってしまう怖ろしさを感じました。
重たい内容ではありましたが、最後まで結末も読めず、面白い第4話でした!
相棒season10第4話のゲスト出演者
それでは次に、第4話に主に登場したゲストさんを紹介したいのですが…今回は、この人がメインのゲストだ!と言う人物がいない回でした。もちろん重要な役割を担うゲストさんは何名か出ているのですが、皆さん均等に、そこまで目立つ感じでもなく…笑。ですのでちょっと迷ったのですが、そんな中でも敢えて二名だけ挙げてみようと思います。
林和義(はやしかずよし)
まずは、殺されてしまった運送会社の社長、帯川勉役で林和義(はやしかずよし)さん。
敢えて一番メインは誰かと言われますと、この林和義さんでしょうか。失礼ながら僕は知らない俳優さんだったのですが、追い詰められて行く経営者と言う役柄で、切迫した演技が印象的でした。
青山勝(あおやままさる)
続いて、別の運送会社の社長、青木誠役で青山勝(あおやままさる)さん。
青山勝さんは、別の役で今回が二度目の相棒出演です。前回はシーズン2第14話「氷女」に出ているようです。僕は全くわかりませんでしたが。笑
他には、殺された社長の妻、帯川郁美役で立原麻衣(たちはらまい)さん。殺された社長の娘、帯川美咲役で藤本七海(ふじもとななみ)さん。別の運送会社社長、須磨賢太郎役で中沢青六(なかざわせいろく)さん。
この3名が林和義さんと青山勝さんに続くゲストさんでしょうか。
立原麻衣さんも別の役で二度目の相棒出演のようです。かなりのちょい役っぽくて、僕は全くわかりませんでしたが…。season7第3話「沈黙のカナリア」での犯人の回想シーンに出演されているとのことです。コメント欄にて教えて頂きました。
追い詰められた経営者たち
今回、社長が何者かに殺されてしまった運送会社は、経営状態がとても悪く、火の車でした。
色々なところから借金も重ね、ついにはヤミ金にも手を出してしまっています。
借金で首も回らず、それを賄えるだけの大きな仕事も入って来ず、従業員に給料も払わなければいかず…。
社長としては、本当に苦しい状態だと思います。
かなり追い詰められた状態ですね。
僕もその苦しみは察することができますし、辛いだろうな、と感情移入もしてしまいます。
さらにはその社長は、ヤミ金にお金を返せないがために、取り立てる側の仕事までさせられるんです。自分と同じように借金に苦しむ、他の運送会社の社長に取り立てに行くわけです。
これはきっとキツい仕事ですよね…。
今回は、殺されてしまった社長と、他にも二つの運送会社の社長が出てきます。どちらも運送会社の社長ですので、全部で三名の社長さんが出てきたことになります。
そしてその三名とも、経営がとても苦しくて、追い詰められているんです。
先ほども少し書きましたが、従業員や会社を守ろうとすると、余計に追い詰められて行ってしまうんですよね…。
会社を手放す勇気だったり、諦める勇気さえあれば…
きっと楽になれるのにって、僕なんてそんなふうに思ってしまいました。
従業員にもちゃんと話せばきっと活路は見出せるはずですし、いったん全てを捨てる覚悟で、またやり直せば良いじゃないかって。
もしそれさえできていれば、きっと追い詰められずに済むんだろうなって。
ただ、もちろんそんなに簡単には割り切れることではないとは思います。そこには大きな決断が伴うものだって。
ただ、ヤミ金にも追い詰められ「生き地獄」だと思うくらいなら、全て捨てて一からやり直す方がよっぽど良いのになって。
会社を潰す勇気ですね。
それがあれば今回の悲劇は回避できたでしょうし、追い詰められることもなかったはずです。
人が追い詰められて行く様子は、見ていて辛いですからね。
どこかで何か別の道を開くことさえできれば…
僕は、そんなことばかり考えてしまいました。
今回のような悲劇が、現実の世界では起こらないことを願いたいと思います。
シーズン10第4話その他の見どころ
では続いて、第4話の細かい見どころを、いくつか挙げてみたいと思います。
計算が早い右京さん
今回の事件は、多額の借金などが絡んでいる可能性があり、その計算などのために「財務捜査官」なるものの手が必要でした。
財務捜査官は、警察官の中でも公認会計士とか、税理士とかの資格を持ってる人が多いみたいですね。で、詐欺とか横領などを担当している、捜査二課にいるみたいです。
今回も捜査二課に応援を要請するはずが、どうやら二課が忙しいみたいなんです。ですので、かつては捜査二課にいたこともある右京さんに、その役目が言いつけられることに。
それを承諾した右京さんは、あっと言う間に書類上にある大量の数字を計算しちゃってました。笑
計算のスピードが早いのはもちろんですが、さらには電卓を叩く早さも凄かったです。笑
また、ソロバンのような動きもしていたので、頭の中でも何かしら計算していた様子。
右京さんはやっぱりすごいですね。
何でもできちゃいます。
中学生に優しい神戸くん
殺されてしまった社長には、中学生の娘がいます。
被害者遺族となってしまったその娘に対し、神戸くんが何かと気遣いをするシーンが。
神戸くんは、中学生とか高校生とか、それくらいの年代の子供に対して、けっこう面倒見が良いんですよね。
シーズン9の第13話「通報者」に出てきた生活保護の少年に対してとか。
神戸くんのイメージだけで言ったら、思春期の子供とか苦手そうなんですけどね。笑
面倒見が良くて優しい神戸くんです。笑
神戸くん花の里の閉店を知る
事件が解決した後、神戸くんが右京さんを花の里に誘います。
「久しぶりに花の里でも行きませんか?」と。
しかしながら花の里は、このシーズン10の第1話で閉店してしまっています。
神戸くんはその事実をここまで知らなかったみたいなんですよ。
右京さんの口からここで初めて聞いて驚いていました。
右京さんと神戸くんが花の里で飲む場面がもう見れないと思うと…
淋しいですね。
この後二人は、どうやらナポリタンを食べに向かったみたいですけどね。笑
以上、今日は相棒season10第4話「ライフライン」についてでした。