「あすなろの唄」
相棒season10第9話のあらすじと感想
本日は、シーズン10第9話についてです。
相棒season10第9話のタイトルは「あすなろの唄」。放送日は2011年12月14日で、2011年最後の相棒となります。あすなろとは木の名前ですが、相棒ではどのような意味で使われているのでしょうか。
では最初に、第9話「あすなろの唄」のあらすじから紹介したいと思います。ざっくりですが。
大学の微生物研究室で、教授が遺体となって発見されます。教授は心臓に持病を抱えていたため、それが原因で事件性はないと当初は考えられます。しかし現場を訪れた右京さんは、遺体の匂いに不審な点を抱き、神戸くんとともに捜査を開始することに。右京さんは遺体の匂いから、死因は硫化水素ではないかと疑うんです。亡くなった大学教授は、石油に代わるエネルギーとしてバイオ燃料の研究をしていた人物で、右京さんも彼の研究には関心を持っていたようです。そして疑いの目は、共同研究者である客員教授に向けられることに。果たして彼が硫化水素を使い教授を殺害したのか?だとしたらその方法や理由は?特命係が真相を明るみにします。
おおまかなあらすじにはなりますが、だいたいこんな感じの内容です。
毎回同じ感想で申し訳ないのですが…
今回もやっぱり面白かったです!!笑
この第9話の2つ前、第7話「すみれ色の研究」も、舞台は研究室でしたし、研究者に焦点が当てられた話でしたので、それに続いてまたしても研究室や研究者がメインになる話でした。続けますね~。こんな攻め方もしてくるんですね、相棒は。笑
舞台となった研究所は、石油に代わるバイオ燃料の研究をしています。それが成功すれば、エネルギー革命が起きるくらい大きな研究なんです。ですので、それに関わる人々の思惑が行き交ったりすれ違ったりして、そこから事件が起こってしまうんです。
題材としても面白かったのですが、日本の優れた技術が海外流出してしまう、と言う事態に関しての問題提起も含まれていた回でもあったかと思います。ちょっとだけ犯人の気持ちがわかってしまったりもしました。どんな事情があれ犯罪はいけませんが。
そしてもちろん、特命係が事件を解決して行く過程も楽しめます。右京さんが犯人ではないかと目を付けた客員教授が、これまたなかなか手強い相手なんですよ。一筋縄では行かずに、特命係との対決も面白かったです。最後はもちろん右京さんがその上を行き、真相が暴かれるわけですが。
その他にも、ちょっとした見どころも何かとあった回でもありました。
第9話、存分に楽しませて頂きました!
面白かったです。
相棒season10第9話のゲスト出演者
それでは次に、第9話に主に登場したゲスト出演者さんを紹介したいと思います。今回メインで登場したのは一名のみになります。
利重剛(りじゅうごう)
大学の研究室でバイオ燃料の研究をしている客員教授、栗田加寿実役で利重剛(りじゅうごう)さん。
映画やドラマなどでお見掛けする俳優さんですが、失礼ながら僕はお名前を初めて知りました。利重剛さんとおっしゃるんですね。変わったお名前ですね。利重剛さんは、金八先生などの脚本家である小山内美江子さんの息子さんとのこと。こちらも僕は初めて知りました。
今回主に登場するのは、この利重剛さん演じる教授のみです。他にはこれと言って目立った感じのゲストさんはいない回でした。
あすなろの唄とバイオ燃料
第9話のタイトルは「あすなろの唄」です。
これは、遺体となって発見された教授が、バイオ燃料の研究の際に使う微生物たちを我が子のように想い、歌っていた歌なんです。
この歌は相棒のオリジナルかな~と思ったら、実際にある歌でした。
僕は「あすなろ」と言う言葉は聞いたことがあったのですが、その意味は知りませんでした。
あすなろは木の名前で、檜(ヒノキ)に似た木のようですが、漢字で書くと「翌檜」だそうです。諸説あるようですが、「明日はヒノキになろう」と言う意味が込められているとか。
今回の相棒では、研究している微生物たちが、石油の代わりとなるエネルギーになることを夢見て…と言ったようなニュアンスで使われていました。明日の石油になる技術だと。
バイオ燃料の研究が成功すれば、石油に代わるエネルギーとなり、日本は世界有数の産油国になれると。
実際にもそのような研究は行われているかと思うのですが、本当に石油に代わるくらいのものが産み出されれば、大きなエネルギー革命へと繋がります。
石油を輸入に頼っている日本としては、とても大きな効果を生む研究です。
しかし、その研究や技術が海外に流出してしまうのでは?と言う大きな問題が生じ、それが今回の事件の根幹となります。
右京さんと神戸くんの活躍により、この事件は無事に解決するのですが…エネルギー革命に繋がるかもしれない研究は、残念ながらぽしゃってしまうと言う結果になってしまいました。他に何かもっといい解決法さえあれば、と僕は思ってしまいました。
相棒では残念な結果になってしまいましたが、ぜひ現実の世界でも、バイオ燃料が石油に代わる日が来ることを願っています。
特命係、硫化水素で殺されかける
バイオ燃料を作り出す際に生じる「硫化水素」が今回の事件解決の謎を解く大きな鍵となっていました。
一度は病死と判断された遺体から、右京さんがわずかな硫化水素の匂いを感じ取り、事件性を疑ったわけです。とても危険な毒物で、硫黄に近い匂いがするとか。
右京さんの嗅覚も凄いですね。
硫化水素が殺人に使われたのでは?と考えた右京さんは、証拠を掴もうとするのですが、それがなかなか簡単には行かないんですよ。けっこう苦戦します。米沢さんフル回転でした。笑
そしてもちろん、最後は特命係が犯人を追い詰めます。
しかし追い詰められた犯人は、とんでもない暴挙に出るんです。
なんと右京さんと神戸くんが、硫化水素で殺されかけると言う事態が発生するんですよ。ネタバレで申し訳ありませんが…笑。
これで特命係が殺されてしまったら、その時点で相棒は終了ですので、もちろんそんなことはありません。無事に回避します。笑
右京さんは犯人の行動を読んでいて、なんとガスマスクと言いますか、防毒マスクを持ってるんです。
こちら、貴重な右京さんと神戸くんの防毒マスク姿です。笑
まずこちらが右京さん。
そしてこちらが神戸くんです。
部屋に閉じ込められて殺されかけたのですが、神戸くんが鞄を持っていましたので、おそらくその中にマスクを入れていたんだと思います。
この防毒マスクは、シーズン6第17話「新・Wの悲喜劇」でオセロの中島知子さんが持ってたり、裏相棒第一夜「茶色の小瓶」で米沢さんが装着していたのと同じものかな~と思い調べてみたのですが、少し形が違うマスクでした。
これまでに、亀山くんと米沢さんは、亀山くん卒業の「レベル4」で防護服を着ていましたが、右京さんと神戸くんの防毒マスク姿は初めてです。
普段なかなか見れない絵が見れて嬉しかったです。笑
シーズン10第9話その他の見どころ
それでは次に、第9話のその他細かい見どころを、いくつか挙げてみたいと思います。
寝かせてもらえない米沢さん
硫化水素の分析などを右京さんに依頼された米沢さん。
徹夜で仕事を終え、やっと寝れると思った矢先に、またしても右京さんから頼まれごとをして、寝れないんですよ。笑
米沢さんがちょっとかわいそうになるくらいです。笑
右京さんは人使いが本当に荒いです。笑
本当は帰って眠りたいであろう米沢さんですが、頼まれるときっと断れないんでしょうね。ちゃんと右京さんに協力してくれていました。全く寝ることもせず。
米沢さん、ご苦労さまです。
三浦さん英語が喋れるの?
捜査一課トリオが、外国人に聞き込みをしていました。
その際に、なんと三浦さんが英語で会話をしてたんですよ。
そこまで難しいやりとりではなかったのですが、スラスラと英語で話してたんです。
もしや三浦さん、けっこう英語が堪能なのかもしれません。FBIに出向していたこともあるみたいですので、ペラペラな可能性も。
その様子を見ていた伊丹さんは、驚いているような、なんとも言えない表情で三浦さんを見ていましたが。
過去に伊丹さんが英会話教室に通い、その先生に恋をした話を思い出してしまいました。
シーズン1第9話「人間消失」ですね。
三浦さんが英語を話すシーンが今後も出てくるのかどうか。注目したいです。
右京さん神戸くんに親指を立てる
親指を立てる「グー」のポーズ。
サムズアップと呼ばれるやつですね。
最後のシーンで、右京さんが神戸くんに向かい、これをやったんですよ。
過去にも、右京さんと亀山くんが二人でこれをやったシーンがありましたので、それを思い出してしまいました。
右京さん、どんな時にこのポーズが出るんでしょう?笑
かなり嬉しい時なんでしょうね、きっと。笑
ちょっと印象的だったので、載せてみました。
以上、今日は相棒season10第9話「あすなろの唄」についてでした。