第2話『検察捜査~反撃』
あらすじと感想
本日は、シーズン16第2話についてです。
相棒season16第2話のタイトルは『検察捜査~反撃』。放送日は2017年10月25日で、15分拡大スペシャルでの放送です。第1話からの続きで、「検察捜査」の後編となります。
ではまず簡単にではありますが、第2話「検察捜査~反撃」のあらすじから紹介したいと思います。ざっくりですが。
ある大富豪による連続殺人事件で自白を強要したとして告訴された特命係。それをきっかけにして、日下部事務次官が特命係を潰そうと画策します。懇意にしている検察官を使い、捜査権のない特命係を違法捜査で立件しようとするんです。キレ者の検察官は、決定的な証拠がない大富豪による連続殺人事件の指揮を取り、特命係を一切の捜査から閉め出し、指示に反して違法捜査をするのを待つんです。それに対し特命係もおとなしくするわけがありません。連続殺人が大富豪の犯行だと確信している右京さんは、冠城くんと共に証拠を掴むため捜査を続けます。果たして捜査権のない特命係は、違法捜査で立件され消滅してしまうのか?大富豪による連続殺人は証拠を見つけることができるのか?
だいたいですけど、こんな感じの内容になります。
第1話が完結せずに終わりまして、この第2話で完結する形です。
二話連続ものの場合、早く続きが見たくてたまらなくなりますよね。笑
そして待ちに待った第2話。
面白かったです!
じゅうぶん楽しませて頂いたのですが、我儘を言わせて頂けるのなら…完全にスッキリ!と言う感じではなかったですね。笑
大筋は第1話と同様に、検察官が特命を潰そうとする軸と、大富豪による殺人の証拠を見つける軸、この2つの軸が絡み合って進行していく展開です。
ただ、どちらかと言いますと、大富豪の事件の方がいつの間にか大筋になっていて、特命係vs検察官の方はそこまで盛り上がっていなかった感があります。個人的な感想ですが。笑
大富豪の事件も意外とあっけなかった感もありますね。笑
特命係vs検察官、すなわち特命係vs日下部さんの軸は、今後に繋がっていきそうな流れになっていましたので、それはそれで楽しみでもあるんですけどね。
日下部さんに留まらず、特命係を巡っては、それを取り巻く人間関係も複雑に絡み合っていきそうです。青木年男、衣笠副総監、甲斐峯秋、さらには大河内さんなんかも。
もしかしたらこの第2話は、「特命係を中心に巻き起こる、波乱の幕開け」みたいな意味を持つ回だったのかもしれないです。それを予感させるような終わり方でもありました。
そう言う見方をしますと、これはプロローグにすぎないのかな~と。すっきり終わらなくて当然な気もしてくるんですけどね。
と、ああだこうだと書いてはいますが、普通に大富豪事件の真相を特命係が暴いていく過程は楽しめましたし、貴重な場面も色々ありましたし、存分に相棒ワールドを堪能させて頂きました。テレビにくぎ付けで見てましたので。笑
第1話に続き、日下部さん、衣笠副総監、甲斐峯秋、社美彌子、みなさん登場してくれています。さらには第1話には出てこなかった大河内さんと鑑識の益子さんもシーズン16初登場です。益子さんは2回登場して、伊丹さんに対して声を荒げる場面なんかもありました。
細かい見どころも多い回でした。
シーズン16の幕開けである『検察捜査』の後編。
楽しませて頂きました!
ゲスト出演者
それでは次に、第2話『検察捜査~反撃』に登場した主なゲストさんを紹介したいと思います。今回は第1話の続編ですので、基本的にはゲストさんも第1話と同じです。
田辺誠一(たなべせいいち)
まず、日下部さんからの依頼で特命係を追いつめる検察官、田臥准慈役で田辺誠一(たなべせいいち)さん。
キレ者の検察官です。特命係と意外と仲良くなるのかな~と思わせる場面があったかと思えば、あ、やっぱり敵なんだな、と思わせたり。今後も登場しそうな予感です。
中村俊介(なかむらしゅんすけ)
続いて、自分の妻を三人殺害した容疑者である大富豪、平井陽役で中村俊介(なかむらしゅんすけ)さん。
クールで掴みどころのない大金持ちの犯罪者役です。第1話では、水谷豊さん、榎木孝明さんに続き、3人目の浅見光彦が登場したことで、話題にもなりました。笑
中村ゆり(なかむらゆり)
続いて、大富豪である平井陽の顧問弁護士、与謝野慶子役で中村ゆり(なかむらゆり)さん。
第1話から、美人だけど気が強くて性格の悪そうな弁護士だな~と思わせる役だったのですが、第2話ではそれが少し和らいだ感じがします。そして、第1話より登場シーンも多く、重要度も増しています。
以上、今回の主なゲストさんは、第1話と同じく上記3名になるかと思います。第1話でちょっとだけ登場した芦名星さんは、今回は出てこなかったですね。
捜査権のない特命係
今さらではありますが、特命係って捜査権がないんですよね。笑
シーズン16にしてようやくそこが問題として真剣に取り上げられた形です。
これまでちょいちょい話題に上ることはあっても、そこまで大きな問題までは発展せず、グレーゾーンだったんです。
そして、警視庁の中でどの部署にも所属してないんです。
刑事部の内村刑事部長によく呼び出されていますので、僕はてっきり特命係も刑事部の所属なのかな~と勝手に思っていたんですけどね。
これまでも、内村さんや中園さんから指示されることもありましたし。
伊丹さんや芹沢さんの捜査一課は「刑事部」の所属です。鑑識課も刑事部の所属ですね。
角田課長や大木さん小松さんの組対5課は「組織犯罪対策部」。
しかし、特命係はそういうのが一切ないんです。
完全フリーです。笑
なので、厳密には「右京さんの直接の上司」と言うのは存在しないんですよ。冠城くんの上司は右京さんですが。
内村さんや中園さんは、右京さんの直接の上司なわけじゃないんですね。
特命は刑事部が担当する事件に関わることが多いので、なんとなく刑事部に所属しているような感じになってる、と言ったところでしょうか。
どこにも所属せず、捜査権もない。
さらに言えば「刑事でもない」んです。笑
僕は「相棒=刑事ドラマ」と言う認識ではあるんですけど、厳密には右京さんは刑事じゃないんですね。笑
とは言え、これまでも特命係はめちゃめちゃ捜査してます。
と言いますか、捜査しないと始まりませんからね。笑
これまでも内村さんや伊丹さんなどから「捜査権がない」ことを理由に、捜査から閉め出されることはありました。
しかし基本的には、暗黙の了解みたいな感じで、特命係が捜査をするのは当然なこととしても受け入れられていた節があるかと。グレーゾーンだったんです。
しかし法的には、捜査権のない警察官が捜査をすることは、「違法捜査」に該当してしまうんです。
これまで特命係は、「違法捜査」をしまくってたことになりますね。法を犯していたわけです。
今回は、そこを田辺誠一さん演じる田臥検察官に狙われるんですね。黒幕は日下部さんですけど。
田臥検察官は、捜査一課も味方につけて、特命を潰そうとするんです。
これまでは、捜査をしまくっていても黙認されていたのに、今度はそれが理由で潰されてしまう可能性が出てきたんです。
今回は潰される危機を回避はしましたが、田臥検察官は右京さんに「首を洗って待っててください」と、徹底的に闘う様子。
それに対し、右京さんも強気です。
「いつでも受けて立ちますよ」と。
以前にも右京さんはシーズン2の時に「売られた喧嘩は買いますよ。そして必ず勝ちます」という強気な発言をしていまして、僕はそれを思い出してしまいました。
「右京さん&冠城くん」vs「日下部さん&田臥検察官」の闘い。
様々な人を巻き込んで、続いていきそうです。
特命係が甲斐峯秋の配下に?
第1話にて、甲斐さんは衣笠副総監から「特命係の指揮統括」をお願いされました。
そしてこの第2話にて、甲斐さんはそれを承諾します。
衣笠副総監は、特命係を利用して甲斐さんの失脚を目論んでいます。
また甲斐さんも、何かしら特命の力を使って、衣笠副総監の失脚を狙っているのではないかと思われる節も。
特命係を巡り、権力を持つこの二人の闘いが繰り広げられていきそうです。これには社美彌子も何かしら絡んできそうです。
また、甲斐さんが特命の指揮統括を承諾したことで、これまでどこにも所属していなかった特命係が、甲斐峯秋の配下になるようなんです。
今まで上司と言うものがいなかった特命係に、ついに直属の上司ができるということですよね。
小野田官房長が生きていたときは、小野田さんが特命の上司みたいな感じでしたけれど、それに似たような感じになるのでしょうか。
今後の甲斐さんと特命の関係に注目したいです。
さらには、甲斐さんと衣笠副総監の争いに留まらず、特命係を巡り、様々な人間の思惑が交錯しています。
今後何かしらの波乱が巻き起こることが予想されます。
今回の田臥検察官を使って特命を潰そうとした日下部さん。
日下部さんに情報を吹き込んだ青木年男。
そして僕が個人的に一番気になったのは、大河内さんです。
衣笠副総監と手を組んで、特命潰しに動くのか?と思わせるワンシーン。
大河内さんは特命の味方であって欲しい。敵にはなって欲しくない。
味方であることを願っています。笑
今後の人間模様からも目が離せません。
その他の見どころ
それでは続いて、第2話『検察捜査~反撃』のその他細かい見どころを、いくつか挙げてみたいと思います。
田辺誠一が特命の部屋へ
田辺誠一さんの田臥検察官が、特命係の部屋を訪れています。
右京さん、紅茶もいれてあげています。田臥検察官は飲んでませんでしたけれど。
このシーンでは、特命係と田臥検察官、なんだか仲良くなっていけそうな感じがしたんですけどね…。
いつかお友達になって欲しいです。笑
あと、今回は社美彌子も特命の部屋を訪れていました。
そのうち日下部さんや衣笠副総監なんかも行くかもしれないですね。笑
月本幸子の外出
珍しい、花の里以外の月本幸子さんシーンがありました。
どうやら月本さんは浴衣に詳しいようで、捜査のためその知識が必要になった右京さんが呼び出した形です。右京さんもじゅうぶん浴衣に詳しそうだったんですけどね。笑
月本さんが花の里の女将になってから、お店以外のシーンというのはかなり少ないかと思います。
月本さん、たまきさんと一緒で、お店の外でも着物スタイルですね。
白い着物が素敵です。
アイコスを吸う伊丹さん
伊丹さんも芹沢さんも、過去には喫煙シーンが登場しています。
実は右京さんもですけど。笑
右京さんの喫煙に関しては、こちらの過去記事で紹介しています。
初期の頃はけっこうあった喫煙シーンですが、最近はめっきり見なくなっていました。
しかし今回なんと伊丹さんがアイコスらしき加熱式系のものを吸ってるシーンが出てきたんです。
僕はアイコスを吸いませんので、これがアイコスなのかどうか、言い切ることができないのですが、そっち系なのは間違いないのでは、と。
伊丹さんがアイコス吸ってる間、冠城くんと芹沢さんはアメフトのボールでキャッチボールしてます。
これも貴重な場面ですね。
芹沢さんもかつては喫煙シーンあったのですが、もしかしたら禁煙したのかもしれないですね。
供述調書を記憶している右京さん
大富豪の3件の殺人事件の供述調書。
なんと右京さん、それを全て記憶してるんですよ。
右京さんの恐るべき記憶力はちょいちょい披露されますけれど、供述調書も全部記憶しちゃってるんですね。
やっぱり右京さん、凄いです。
右京さんがダチョウ倶楽部を引用?
「捜査をするな」と言われた右京さんですが、それについて「捜査をしろ」ということかもしれないという一つの見解を冠城くんに話してました。。笑
お笑いで「押すな」は「押せ」を意味するという、ダチョウ倶楽部を思わせるやりとりを引用して。笑
右京さんがお笑いを例えに出すと言うのは新鮮です。
右京さん、けっこうお笑い好きかもしれないですね。
家でお笑い番組を見ながら笑い転げてる右京さんとか見てみたいです。笑
以上、今日は相棒season16第2話『検察捜査~反撃』についてでした。