第2話『ボディ~二重の罠』
あらすじと感想
本日は、シーズン17第2話についてです。
相棒season17第2話のタイトルは『ボディ~二重の罠』。放送日は2018年10月24日です。第1話の初回スペシャル『ボディ』の続きで、この第2話が後篇になります。S16と同じく、第1話と第2話での初回前後篇スペシャルという形ですね。第2話は1時間9分の拡大のスペシャルになります。
それでは最初に、第2話『ボディ~二重の罠』のあらすじから、簡単にではありますが紹介していこうと思います。
国家公安委員であり大学教授である三上冨貴江の夫が、大学の理事長である父親を自宅で殺害します。三上ら資産家一家はその殺人を隠蔽するため遺体を隠し、理事長は家出をして蒸発したと主張しています。甲斐峯秋からの指示によりこの事件の捜査にあたっていた特命係は、理事長が既に殺されていると確信し、遺体の隠し場所として建てたばかりの離れ家に目をつけます。右京さんはその離れ家を捜索するため、もし遺体が出なかった場合には辞職するという誓約書を書き、令状を取り離れ家を丸ごと解体してしまいます。しかし遺体は発見されず…。引き続き事件の真相に迫る右京さんですが、そんな中、週刊フォトスがこの解体を警察の横暴と取り上げ、右京さんの立場はますます悪くなり、本格的に辞職を迫られる状況に陥ります。果たして特命係は、遺体を発見し、資産家一家を逮捕することができるのか?それとも右京さんは辞職に追い込まれてしまうのか?
おおまかではありますが、だいたいこんな感じの内容になります。
この第2話にて、第1話からの『ボディ』が完結しました。
面白かったです!!
第2話は、前半と後半で内容が大きく変わってきます。まず前半にて、第1話からの流れで「遺体の行方」を追いかけ、後半では「事件の真相」を追います。
てっきり「遺体の行方」が最後まで大きな軸になるかと思っていたのですが、そんな予想は見事に裏切られました。さすが相棒です。笑
目が離せませんでした。
第1話は、離れ家を解体したのに遺体が出てこないという、まさかの結末で終わりました。そして右京さんは誓約書を書かされちゃってましたので、遺体が出なかった場合、辞職しないといけないんです。
その状況だけで判断しますと、右京さんはかなり追い込まれてしまっているのではないかと。
誓約書にはばっちり右京さんのサインも入ってますからね。笑
そもそも、あの天才である右京さんが、離れ家に遺体があると確信して解体したのに、それが間違ってたというのがまず驚きです。あの右京さんが推理を外したってことなりますので。
これは、とよた真帆さんの三上冨貴江が仕掛けた罠だと察することができます。そして、その罠に右京さんは嵌ってしまい、辞職という危機に陥ってしまったんです。
しかしです。
この第2話のタイトルは『二重の罠』。
罠を仕掛けるのは三上冨貴江に限ったことではありません。
色んな人物が、色んな罠を仕掛けています。
罠の掛け合いですね。罠祭りです。笑
辞職の危機に陥った右京さんが、それをどう引っくり返して、真相を暴いていくのか。
楽しませて頂きました!
資産家一家の3人のゲストさんも皆さん個性的で素敵でしたし、初回スペシャルをより盛り上げてくださいました。「右京さんvs三上冨貴江」という図式で全編進んでいくのかと思いきや、三上冨貴江だけではなく、三人が三人とも重要な役割を担っていた気がします。
また、第1話では登場しなかった大河内さんも出てきましたので、後は日下部さんが出てくれたら、ほぼ全員いつものメンバーは登場したことになりますね。社美彌子は仲間由紀恵さんが6月に双子を出産され産休に入っていますので、まだしばらくはその姿を見ることはできないかと思いますが。
特命係を覗く大木さんの姿を今回もまだ目にすることができて嬉しかったです。
そして今回は、青木年男が特命係配属になっての二話目ですが、今のところはまだ、奴はそんなにおかしな動きはしていません。笑
青木は第1話に比べると登場シーンも少なめでした。青木のシーンは笑いの要素が強くなってきているので、そう言った意味では、今回は笑いは少なめの回でした。
とは言っても、細かい色々で、ちょいちょい僕は笑ってしまうんですけどね。笑
第1話からの続編である第2話『ボディ~二重の罠』。
面白かったです!!
ゲスト出演者
それでは次に、第2話『ボディ~二重の罠』で主に登場したゲストさんを紹介したいと思います。今回は第1話の続編ですので、ゲストさんも第1話と同じになります。
とよた真帆(とよたまほ)
まずは、国家公安委員で大学教授でもある三上冨貴江役で、とよた真帆(とよたまほ)さん。
遺体の隠蔽を指揮している、資産家一家の中の切れ者です。公安委員という警察にも影響力のある地位にも就いています。初登場はS15の最終話でしたので、話数で言えば今回が3度目の登場ということになります。第1話~2話にかけて最も登場シーンの多いゲストさんです。
柄本明(えもとあきら)
続いて、衆議院議員で、国家公安委員長でもある鑓鞍兵衛役で、柄本明(えもとあきら)さん。
第1話にて初登場した国会議員です。第1話と同じくそこまで登場シーンは多いわけではありませんが、やっぱり柄本明さんのインパクトは強いです。鑓鞍兵衛は今後の再登場も考えられる新キャラクターで、まだ特命係の敵になるか味方になるか読めない人物です。甲斐峯秋とも親交があるようで、今回に限っては特命係寄りな動きを見せていました。
利重剛(りじゅうごう)
続いて、三上冨貴江の夫であり、父親を殺害したと思われる、鬼束鋼太郎役で利重剛(りじゅうごう)さん。
自身は大学の副理事長です。この利重剛さんが、第1話からなかなか癖が凄くて、存在感もめちゃめちゃありました。頭の切れるとよた真帆さんに対し、お金持ちのバカ息子的な…笑。第1話よりはもう少しシリアスな雰囲気になっていましたけれど、それでも面白いキャラクラーでした。笑
谷村美月(たにむらみつき)
続いて、殺された理事長の若い後妻、鬼束祥役で谷村美月(たにむらみつき)さん。
一見すると清楚でおとなしい感じのお嫁さんなのですが、殺された理事長とはお金目当てで結婚したようですし、実はしたたかな一面も持ち合わせている後妻です。とよた真帆さん、利重剛さん、そしてこの谷村美月さんの資産家一家は、三人ともにそれぞれ個性的で魅力がありました。
以上、今回の主なゲストさんは、第1話に引き続き、上記4名になるかと思います。
他には、鬼束学園の顧問弁護士、善波圭佑役で土屋佑壱(つちやゆういち)さん。三上のゼミの学生、中迫教之役で松本享恭(まつもとうきょう)さん。殺害された大学の理事長、鬼束鐵太郎役で中田博久(なかたひろひさ)さん。その3名がちょいゲストな感じでしょうか。中でも弁護士役の土屋佑壱さんは登場シーンもけっこう多めで、かなり癖のある喋り方をしていまして、印象に残りました。笑
右京さんが辞職の危機に
こちらは、第1話にて右京さんが書いた誓約書です。
自主的に書いたというよりは、冠城くんに書かされたようなものなんですけどね。笑
資産家一家の離れ家から遺体が出なかった場合には、辞職するという内容です。
この誓約書がありましたので、内村さん中園さんも、離れ家を解体するという捜査にGoサインを出したわけです。
しかし建てたばかりの離れ家を丸々一軒ぶっ壊したのに、なんと遺体は出てこなかったんですよ。
この時点で、誓約書に従うなら右京さんはアウトです。退職です。
さらには離れ家の解体を、警察の横暴だと週刊フォトスに書き立てられ、右京さんの立場はさらに追い込まれます。
大河内さんにも正式に辞表を出すように迫られています。
こちらは、大河内さんの会見シーンです。フォトスに取り上げられたことで、大河内さんがこの件でマスコミ対応を頑張っています。笑
右京さんが自ら誓約書を出し、辞職の危機に追い込まれるというパターンは、これまでの相棒ではありませんでした。今回が初のパターンですね。
今までも色んな形で存続や退職の危機は訪れてるのですが、右京さんが自ら「退職を賭けて」捜査をするというのは、かなりレアなパターンと言えます。
自分で「遺体が出なかったら辞める」って言っちゃったようなものですからね。それで遺体が出なかったので、辞めないわけにはいきませんし、むしろ辞めないとかっこ悪いです。笑
周囲の人も、あの右京さんが犯人を見誤ったのか?と心配しています。青木年男だけは嬉しそうでしたけれど。笑
右京さんが退職を回避する唯一の方法は、「離れ家から遺体が発見されること」です。しかし離れ家からは遺体は発見されませんでしたので、これはもう絶対絶命なわけです。
遺体を見つけるか見つけられないかの、「右京さんvs三上冨貴江」という図式だけに留まらず、この闘いは右京さんの退職を賭けた闘いにもなってしまいました。
もし右京さんが退職してしまったら…来週からの特命係は、冠城くんと青木年男の二人体制になります。笑
それもちょっと見てみたい気はしますけど、まだまだ右京さんには頑張ってもらわなきゃいけませんからね。笑
誓約書に反しない形で、右京さんが辞職を免れる方法。
お見事!!と僕は思わず言いたくなりました。笑
資産家一家の仕掛けた罠
離れ家の捜索をしたにも関わらず、遺体が出てこなかった背景には、とよた真帆さんの三上冨貴江をはじめとする、資産家一家が仕掛けた罠というものがあります。
三上冨貴江がキレ者ですので、警察を黙らせるための、巧妙な罠が仕掛けられていたわけです。
さらに三上は国家公安員という地位を持っていますので、その力も巧妙に使ってくるんです。それにより、右京さんはさらに追い込まれていくことに。
家を壊された三上冨貴江は、特命係のことを「デストロイヤー」と呼んでました。笑
遺体という殺人の証拠を見つけようとする特命係と、それを隠そうとする三人の資産家一家との闘い。
資産家一家の中心は、一貫して三上冨貴江だと思っていたのですが、彼女のみならず、利重剛さんの鬼束鋼太郎、谷村美月さんの祥、それぞれにも再び大きなスポットが当てられます。
頭も良く、権力も持っている三上冨貴江。
飄々としていて、どこか感覚がズレている鬼束鋼太郎。
一見おとなしそうで実はしたたかな女、鬼束祥。
3人ともに個性的で、曲者ばかりです。
そんな資産家一家と特命係の闘いは、最後まで目が離させませんでした。
3人とも魅力的なキャラクターでしたが、特にとよた真帆さんの三上冨貴江には、是非またどこかで再登場して欲しいです。
その他の見どころ
では続いて、第2話『ボディ~二重の罠』のさらに細かい見どころを、いくつか挙げてみたいと思います。
カイトくんがまた登場
第1話にて、甲斐峯秋の回想シーンでカイトくんが一瞬登場しました。
それに続き、またしても同様のパターンで、カイトくんが登場です。
これは甲斐峯秋が、失敗をした人間の「再生チャレンジ」について語っている中で、カイトくんのことを想っているという場面です。
僕は成宮寛貴さんの相棒再出演を信じているのですが、こんなふうに二話連続でカイトくんが登場すると、その伏線なのでは?とかなりマジで考えてしまいます。笑
さらには、特命係に掛けられた青木年男の名札「T.AOKI」が、アナグラムで並びを換えると「KAITO」になると、ネット上では話題にもなっていたりします。
成宮寛貴さんの相棒での芸能界復帰、心よりお待ちしています。
衣笠副総監の特命訪問
衣笠副総監が、一人で特命の部屋にやって来ました。
これには組対5課もびっくりです。大木さんもしっかり覗いています。
誓約書や今回の事件に関して、右京さんに直接話すために訪れたようです。
そのついでに、青木年男にもきつい言葉をぶつけていました。風間楓子突き落とし事件から、副総監は青木に対して冷たくなっているようです。笑
副総監の記念すべき特命係初訪問でした。
馬を襲うジャガー
事件のあった家に掛けられていた絵画。
アンリ・ルソーの『馬を襲うジャガー』です。
僕は絵画に詳しいわけではなく、恥ずかしながらこの絵は初めて知りました。
右京さんは絵画に詳しいので、もちろん知っていましたけれど。笑
絵のタイトルは『馬を襲うジャガー』ですが、一見すると馬は襲われているようには見えず、なんだか不思議な感じのする絵です。
そして、第1話から何度かこの絵がクローズアップされていましたので、これは今回の事件を遠回しに比喩しているのか?とか考えてしまいますよね。
この絵はどっちが襲っていて、どっちが襲われているのか、一見するとよくわかりませんので、そういうことなのかな~と。
全然違うかもしれませんが。笑
検視官が気になる
遺体に変死の疑いがある場合、解剖などの検視が行われます。
そういえば右京さんって検視官の資格を持っていた気がしますけれど、まだ持っているのでしょうか。笑
今回、検視官が登場して特命の二人と絡んでるのですが、この検視官が、喋り方などちょっと癖のある人でした。笑
S17はまだ始まったばかりなのに、なんだか癖の強いゲストさんがとっても多い気がします。笑
利重剛さんだったり、顧問弁護士だったり、この検視官だったり。
検視官役の俳優さんは、鈴木淳(すずきじゅん)さんという方です。お名前がわからなかったのですが、コメント欄にて教えて頂きました。
この検視官が今後も登場するのかどうか、気にしてみたいと思います。
風間楓子は花の里の常連?
風間楓子が第1話に続き、またしても右京さん冠城くんのいる花の里でワイン飲んでました。
右京さんや冠城くんが誘った様子などもないようですので、もしや彼女は、既に花の里の常連になっているのでは?と。笑
次回も花の里で登場したら、間違いなく常連だと思います。笑
日比谷松本楼
右京さん冠城くんと風間楓子が、三人でお洒落なガーデンテラスでお茶しています。
日比谷公園で相棒と言えば、「ヒビヤサロー(旧日比谷茶廊)」というお店が定番のロケ地でよく登場していましたので、今回もそこかな?と思ったんです。
でもよく見ますと右京さんの背後に「松本楼」という看板が出ていまして、放送後に調べたところ、「日比谷松本楼」というお店でした。
日比谷松本楼は、過去にも相棒でロケ地として使われているみたいです。
僕はヒビヤサローにもいつか行こう行こうと思いつつ、いまだに行けておりませんので、今回の日比谷松本楼と一緒に、日比谷のロケ地巡りをどこかで成し遂げようと思います。
ちなみにですが、資産家一家の住んでいた豪邸は、福岡の北九州市にある「旧松本邸」ということろでした。こちらは結婚式場にもなってるみたいです。
以上、今日は相棒season17第2話『ボディ~二重の罠』についてでした。