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相棒18第13話。神の声と松居直美と村八分。


第13話『神の声』

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あらすじと感想

本日はシーズン18第13話についてです。

相棒season18第13話のタイトルは『神の声』。放送日は2020年1月22日です。タイトルからですと、何やら宗教的な事柄に関連した事件が連想されます。オカルト的な要素もあるかもしれません。どんな「神の声」なのか気になります。

それではまず、おおまかにではありますが、第13話『神の声』のあらすじから紹介していきたいと思います。

遺留品の返却のため、右京さんと冠城くんは奥多摩の山村を訪れ、その足で名物である牡丹鍋を食べようと、さらに山奥の神木村へと向かいます。しかし残念ながら目当てのお店はお休みでした。そのすぐ近くには、村人のための移動スーパーが来ていて、ちょうどお店にやって来た村の駐在である草野とともに、右京さんと冠城くんもアンパンと牛乳を購入します。そしてその場にて村に残る山岳信仰が話題となります。言い伝えにより、「山神様」が降り立つとされるこの日から3日間は、村人は山に入ることができないそうです。牡丹鍋のお店がお休みだったのも、それ故でした。そんな中、誰も立ち入っていないはずの山中で、ロープと杭で地面に磔にされた変死体が発見されます。被害者は役場の元職員である真柴という初老の男性です。捜査のため一課の伊丹さん芹沢さんが到着する中、草野は村の元住人である、橋沼一誠という男の犯行ではないかと言い出します。橋沼は3年前、若い女性を狙った連続殺人事件の容疑者として逮捕されたものの、別の真犯人が現れ、無実が確定した人物です。橋沼は無実だったものの、週刊誌に追われたため各地を転々とし、神木村に辿り着き、生活をしていました。しかし村人たちは彼を怖がり、追放運動を起こします。その運動の中心にいたのが、このたび変死体で見つかった真柴でした。橋沼は10か月ほど前にこつ然と村から姿を消しているのですが、その直前には村の若い女性が行方不明になっていて、橋沼が殺害して行方をくらましたのではないかと、一部の村人の間では囁かれていました。今回の事件は、そんな村を追われた橋沼が、復讐のために村に戻り起こした事件ではないかと。そして磔にされていた被害者の死因が溺死であることが判明し、その後に新たな犠牲者も出てしまう事態に。被害者はなぜ水のない山奥で溺死したのか?犯行は橋沼の復讐なのか?右京さんと冠城くんが、真相を暴き出します。

ざっとではありますが、だいたいこんな感じの内容になります。

今回も面白かったです!

特命係が、遺留品や証拠品を山奥まで返却する、という始まりのパターンは、これまでにも何度かありました。僕はS8第2話『さよなら、バードランド』で、右京さんと神戸くんがその帰路にて道に迷ったシーンを真っ先に思い浮かべてしまいました。結局帰れなくなった右京さんと神戸くんが宿をとったところ、そこで事件に遭遇するお話です。

今回は道に迷ったわけではなく、なんと任務終了後に牡丹鍋の名店へと向かい、事件に遭遇する流れです。

導入部と同様、閉ざされた「村」にて事件が起こる系のストーリーも、相棒では定番の一つです。今回は山奥の村と、山岳信仰や村八分というものがクローズアップされていました。

序盤で「山の神」と山岳信仰という話題が提示され、その直後に、山の地面に磔にされた遺体が発見されるという、猟奇的な要素も含んだ殺人事件がもたらされます。また、遺体が山の中で「溺死」していたというのも、大きな謎として浮上します。

そして、犯人ではないかと囁かれる、3年前に冤罪で逮捕された橋沼という男。彼は無実だったにも関わらず、一部の村人から迫害を受けていたという、村との軋轢もあります。

現在という軸で起きた磔殺人。3年前に起きた連続殺人事件をめぐる、村での一連の出来事。現在の軸と過去の軸です。

その二つが、特命係により同時に掘り下げられていき、じょじょに繋がっていきます。

山の中で溺死?というのが、真相解明への一つの手掛かりになっていましたが、右京さんはそのトリックを一瞬で解明してましたね。さすがです。

全体的に見ますと、人間関係が意外と複雑な事件でした。

恒例のどんでん返しでたどり着いた真相は、とっても切ないものでした。犯人の気持ちを考えますと、同情せずにはいられません。もちろん殺人はいけませんけれど、その原因となった悪い奴らは、鬼畜でしたからね。

悪人には法の裁きとともに、神の裁きもして欲しいところではありますが、冒頭で取り上げられた「山の神」は、思ったよりもストーリーに絡んでこなかった気がします。笑

山岳信仰というよりは、山奥の村という、物理的にも人間関係的にも、閉ざされがちになってしまう空間内ならではの、排他的思考や差別意識など、そういったものの暗部が描かれていたかと思います。

事件とは直接関係はないものの、プレッパーズというものも取り上げられていまして、僕はその存在も初めて知りました。

松居直美さんの移動スーパー店員さんをはじめとして、村の人たちも皆さんけっこう個性的なキャラクターでして、違った意味でも楽しませて頂きました。笑

移動スーパーの「きくばりくん」というお店の名前も、地味に面白かったです。

山奥の村にて、特命係だけではなく、捜一コンビも見れたのは嬉しいです。どうせなら青木や益子さんにも来て欲しかったですね。今回は久しぶりに角田課長の登場も無しでした。

切ない結末ではありましたが、最後には右京さんが幽霊(?)を見れたかもしれませんし、右京さんの見たままに、死者が天国で幸せになれていたらいいですね。

村八分が引き起こした悲しい結末の物語。

第13話『神の声』、面白かったです!

 

ゲスト出演者

では次に、第13話『神の声』に出演された、主なゲストさんを紹介したいと思います。今回は4名です。

松居直美(まついなおみ)

村の集落を回る移動スーパーの店員、山下琴江役で松居直美(まついなおみ)さん。

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近くにお店がなく、買い物に困っている村の住民たちに、食料や日用品を販売している女性です。親切で村人たちからも慕われています。

僕は松居直美さんが女優さんをしているのを見るのは、おそらくこれまでほんの数回あるかないかです。最近こそあまりテレビ出演はされていませんが、バラエティのイメージが強かったので。ですのでこのたびの相棒での姿は新鮮でした。移動スーパーの店員さん、よく似合ってました。

 

小宮健五(こみやけんご)

続いて、10か月前に行方不明になった女性の勤務先の社長、美濃部達彦役で小宮健五(こみやけんご)さん。

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行方不明になった女性は、橋沼により殺害されたに違いないと、そう周囲に話していた社長です。今回の事件も橋沼の犯行ではないかと疑っています。

小宮健五さんは、今回が別役で二度目の相棒出演です。過去にはS9第15話『もがり笛』に刑務官のちょい役で出演されています。Wikipediaを見てみましたところ、かつて倍賞千恵子さんとご結婚されていた俳優さんでした。初めて知りました。

 

粕谷吉洋(かすやよしひろ)

続いて、村の駐在所の警察官、草野奏太役で粕谷吉洋(かすやよしひろ)さん。

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村にも溶け込んでいて、村民たちの動向にも詳しい駐在さんです。今回は特命係の二人に協力し、村での案内役も務めています。

粕谷吉洋さんは、今回が別役で二度目の相棒出演です。一度目はS17第13話『10億分の1』に、ネット喫茶の店長役で出ています。

 

比佐仁(ひさじん)

続いて、脱サラして5年前に村に移住してきた皆川良一役で、比佐仁(ひさじん)さん。「ひさ じん」さんと区切ります。

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村の人たちとの交流もほとんどなく、孤立して生活している男性です。唯一、移動スーパーの山下琴江とは交流があります。

比佐仁さんは、今回がなんと別役で5度目の相棒出演という常連さんです。過去にはS10第12話『つきすぎている女』、S14最終話『ラストケース』、S16最終話『容疑者六人~アンユージュアル・サスペクツ』、S17第4話『バクハン』に、それぞれ違うちょい役で出ています。

 

以上、今回の主なゲストさんは上記の4名になります。

他には、殺害された村役場の元職員、真柴恭平役で鹿出しゅんのすけ(ろくでしゅんのすけ)さん。三年前に連続殺人の容疑を掛けられ、その後無実が判明した橋沼一誠役で、庄大地(しょうだいち)さん。10か月前に行方不明になった村で働く若い女性、三ツ谷乙羽役で川添野愛(かわぞえのあ)さん。。神社の世話役をしている村人、小島孝之役で原田文明(はらだぶんめい)さんなどが、ちょいゲストさんで出演されています。鹿出しゅんのすけさんは今回が別役で二度目の出演、原田文明さんはなんと6度目の相棒出演という常連さんです。

 

村人が怖れる山の神

このたび右京さんと冠城くんが訪れた、山奥にある神木村は、古くからの山岳信仰が残る村です。

「山神様が降り立つときは山に近づくな」という言い伝えもあり、ちょうど右京さんたちが訪れた日から3日間は、村人は誰も山に入ることができない期間でした。その間は、山がいわゆる「禁足地」になるわけです。

つまり村人は皆、山の神を敬い、崇め、怖れているんです。

そんな中、誰も入ってはいけないはずの山の中にて、ロープと杭で地面に磔にされた変死体が発見されます。

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地面に磔にされるという、猟奇的殺人を思わせるような変死体です。ガリバーみたいですけど。

さらにはこの遺体の男性の死因が、溺死だったということも後に判明します。周囲には水場は一切なく、完全な山の中です。そんな場所で溺死した遺体が見つかったというのは謎が多いです。

山神様が降り立っているといわれる間に、山でこのような事件が起きてしまったことに、村人たちは一様に衝撃を受けます。

村の老婆は、この事件は山の神様がやったんだと主張します。

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この老婆は、つい最近も、山の神の声を聞いています。それはなんとも言えない、うなり声のようなものだったそうです。

山の神の声が聞こえるというのは、非科学的ですし、オカルト的なお話ではありますが、右京さんはこういうの、嫌いじゃないですからね。

右京さん、元々山の神の言い伝えを知っていて、それで一度はこの神木村に来てみたかったみたいです。

村では、山の神が降り立ち、山への出入りが禁じられている間に人が山に近づくと、怪我をしたり亡くなったりすると、そう言い伝えられています。

そして老婆が聞いた神の声は、山で見つかった変死体と、深い繋がりがありました。

 

残酷な村八分

山の中で見つかった変死体。

この事件について村人たちは、ある男の仕業ではないかと疑いを持ちます。

その男とは、3年前に世間を騒がせた、橋沼一誠という人物です。

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彼は3年前、若い女性を狙った連続殺人事件の容疑者として宮城県警に逮捕されたものの、結局送検には至らずに、その後真犯人が現れたため、無実が証明されたという人物です。つまり、冤罪事件の被害者ということになります。

しかし彼は冤罪だったにも関わらず、週刊誌に追われ、各地を転々とします。最終的に辿り着いた神木村でも、村人たちにより追放運動を起こされてしまいます。

その追放運動というのがなかなか過酷なものでして、彼の住まいはこんなことにもなってしまいます。

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殺人事件は冤罪だったにも関わらず、村人たちには危険な男、厄介者だと、そう思われてしまったんですね。

殺人犯として一度でも人に植え付けられてしまった印象というのは、そう簡単には覆せないんだと思います。

また、それに村が持つ排他的な性格も加わり、彼を村から追い立てます。

いわゆる「村八分」の状態になってしまうわけです。

排他的思考というのは、裏を返せば村人たちの自己防衛だったりもする側面もあるかと思うので、一概に否定することはできないのかもしれませんけれど、そこから「村八分」のような行為に至ってしまうのは、やっぱりひどいです。

いじめ、差別、迫害、虐待、そういった言葉が全てあてはまってしまうような行為ですからね。

今回の磔事件が発生したことにより、村人たちは、自分たちが迫害をした橋沼が、復讐のために村に戻ったのではないかと考えるんです。

なぜなら磔にされた遺体は、かつて橋沼の追放運動を主導していた人物だったからです。

 

その他の見どころ

それでは次に、第13話『神の声』の、そのほか細かい見どころを、あれこれと挙げてみたいと思います。

牡丹鍋の名店

奥多摩にて遺留品の返却というお仕事を終えた右京さんと冠城くんは、せっかくなので名物の牡丹鍋を食べて帰ることになりました。

冠城くんが下調べをしたのか、近くに名店があるからと、右京さんを誘っていました。遺留品の返却が、奥多摩への小旅行みたいになっています。笑

で、さらに山奥にある牡丹鍋の名店を目指すのですが、なんと不運なことに定休日。これは残念です。

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お店の名前は「しぐれ屋」。このお店、実際にあるのか?と思いついつい調べてしまいましたが、架空のものでした。

事件が無事に解決した後、二人はどうやら定休日が明けた「しぐれ屋」へと向かったようです。

どうせなら、二人で牡丹鍋をつつく右京さんと冠城くんの姿が見たかったですね。

 

プレッパーズ

事件の真相を追う過程で、プレッパーズというものが出てきました。

プレッパーズとは何かといいますと、以下にexciteニュースから引用させて頂きます。

プレッパーズとは、世界の終わりに備えて、水や食糧を貯め込んだり農園を作って自給自足を目指したり、地下にシェルターを作ったり武器を集めたり戦闘技術や応急手当などのサバイバル技術を磨いて自衛を志す人たちのことだ。 サバイバリスト(生存主義者)とも呼ばれている。
(引用元:https://www.excite.co.jp/news/

アメリカでは数百万人もいるみたいでして、最近では日本でも増えているそうです。

今回出てきたプレッパーズも、地下にシェルターを作り、食料などを蓄えていました。さらには銃までも。

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僕はプレッパーズという言葉自体、初めて耳にしました。

プレッパーズ、覚えました。

 

こたつでみかん

右京さんと冠城くんが、こたつでみかんしてました。

場所は村の駐在所です。

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みかんを食べているシーンは冠城くんのみでしたが、二人でこたつに入っているというのは、かなり貴重です。

S15元日SPの『帰還』では、右京さん、冠城くん、社美彌子、大河内さんとう4人が、こたつで会議という凄い場面が出てきましたが、今回はそれ以来のこたつではないかと。

 

右京の紅茶

右京さんがティーポットを高く上げ、紅茶を注ぐ定番のシーン。

この光景は、いつもは特命係の部屋で目にします。

しかし今回は、山奥の神木村にある駐在所にて、同じく右京さんが紅茶を注いでいます。

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どうやら右京さん、ティーポットとティーカップを持って来てたみたいなんですよ。おそらく車に積んであったんだと思うんですけど、持ち歩くって凄いです。笑

冠城くんが「それ持ってきたんですか?」と聞いたところ、右京さんは「いつどこで事件に遭遇するかわかりませんからね」と。

割れ物ですし、持ち運ぶのも気を付けないといけないので、大変だと思うんですけどね。笑


以上、今日は相棒season18第13話『神の声』についてでした。

 

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