相棒が好き過ぎて

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相棒18第4話。声なき声を聴く長谷川朝晴と技能実習制度


第4話『声なき声』

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あらすじと感想

本日は、シーズン18第4話についてです。

相棒season18第4話のタイトルは『声なき声』。放送日は2018年10月30日です。S15に『声なき者』という二話連続ものがありましたが、それと一文字違いのタイトルです。タイトルからだけでは内容が全く推測できませんね。

それでは最初に、第4話『声なき声』のおおまかなあらすじから紹介していきたいと思います。

通称「かとく」と呼ばれる、厚生労働省の過重労働撲滅特別対策班の職員が、転落死体で発見されます。遺体は靴を履いていなかったことから、自殺の線が強いかと思われましたが、脱いだはずの靴が見当たらないなど不審な点も見つかります。「かとく」というのは、過重労働などに関して違法な事業所を検察庁に送検する権限を持っているため、企業がらみの摘発をしようとして、口封じのために殺害された可能性もあります。右京さんと冠城くんの特命係も遺体の発見現場に到着したところ、集まった野次馬の中に、ジャーナリストの中川という男がいるのを見つけます。中川は「真実を追う男」として知らていて、右京さんも一目置いているジャーナリストです。中川はその言動から、転落した職員と面識があったと思われ、さらには事件についても何かしら知っている可能性も浮上します。中川について調べ始めた特命係は、彼と古くからの知り合いだという週刊フォトスの風間楓子から話を聞き、彼が最近、小学校で起きた遊具による児童の死亡事故を取材していたという情報も得ます。そして右京さんは遊具についての捜査も開始し、冠城くんはかとくに乗り込み、その二つの死亡事故には接点があることが明らかになり…。果たして転落死事件の真相は?中川は事件と関わりがあるのか?特命係が真実を暴きます。

ざっくりですが、だいたいこんな感じの内容になります。

今回も面白かったです!

相棒というドラマは、旬な社会問題をテーマにすることがちょいちょいありますけれど、今回もそんな回だったのではないかと。

ブラック企業というというものがここ数年で話題になることも多くなったかと思いますが、今回はそんなブラック企業の中でも、「外国人技能実習制度の悪用」というものに焦点が当てられていました。実際に外国人の過酷な労働状況などが近年取り上げられていますので、かなり旬な社会問題が取り上げられていた形ですね。

また、遊具での事故というのもたまにニュースになったりしていますが、そちらも真相解明に絡んでくる形です。

二つの事件を通して、対権力という構図も浮かび上がってきます。こちらも相棒ではよく出てくる図式でして、いつもの如く特命係は権力に対抗する側です。

そしてストーリーの軸となるのは、一人のジャーナリストです。真実を伝える正義のジャーナリストとしても名を馳せている、中川という人物です。

この中川を中心にして、転落死事件と遊具による死亡事故、二つの線が並走しますが、意外と早い段階で一つに繋がります。そして焦点は、中川と事件の関わりという部分に移っていきます。

一番のポイントは、ジャーナリストの中川が「真実を追う男」とも呼ばれるほど、真実とか正義というものを大事にしている人物である点です。そんな真実を追う正義の男が、らしからぬ行動を取ったことに、右京さんと冠城くんは違和感を抱くわけです。そこに何かあるんじゃないかと。それがまさに、真相へと繋がる大きなポイントです。

また、ここまでSP版のみの登場だった週刊フォトスの風間楓子が、今回の通常版にて出てきました。S18になってここまで、第3話を除く第1、2、4話と出てることになりますね。もしかしたら今後、登場回数がもっと増えていく兆候なのかもしれません。

ある意味で今回の物語は、風間楓子と中川敬一郎という、二人のジャーナリストの物語でもあったかと思います。

第3話と同じく、事件の「犯人探し」というよりは、事件そのものに隠された背景というものに、重きを置いたストリーだったのではないかと思います。

捜一コンビ、角田課長、青木年男、そして内村&中園との、安定の絡みも見れました。笑

あと、前半の方で、今まで聞いたことがない、ベースラインが主体のBGMが流れたのも新鮮でした。

ブラック企業や外国人技能実習制度の問題など、社会問題などを取り上げつつ、正義のジャーナリストと対峙する特命係。

第4話『声なき声』。面白かったです!!

 

ゲスト出演者

次に、第4話『声なき声』に出演された、主なゲストさんを紹介したいと思います。今回は1名のみになります。

長谷川朝晴(はせがわともはる)

元新聞記者で、「真実を追う男」として知られるジャーナリスト、中川敬一郎役で長谷川朝晴(はせがわともはる)さん。

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「声なき声」にも真摯に耳を傾ける報道姿勢で、真実を伝えるジャーナリストとして、右京さんにも一目置かれている人物です。現在は、自身で「トゥルース」というニュースサイトを運営しています。

長谷川朝晴さんは、今回が別の役で二度目の相棒出演です。前回はS1第8話『仮面の告白』ですので、かなり前になりますね。松下由樹さんの武藤弁護士が初登場した回のゲストさんでした。

 

以上、今回の主なゲストさんは長谷川朝晴の1名になります。

他には、中川の部下の西嶋隆哉役で、佐々木一平(ささきいっぺい)さん。かとくのリーダーである立花典子役で、クノ真季子(くのまきこ)さん。転落死したかとくの職員、片桐晃一役で山本圭祐(やまもとけいすけ)さん。代議士の松下涼介役で井上康(いのうえこう)さん。遊具製作会社の社長、屋久島勝役で原金太郎(はらきんたろう)さんなどが、ちょいゲストさんで出演されています。

クノ真季子さんは、今回が別の役で三度目の相棒出演で、S2第19話『器物誘拐』とS8第13話『マジック』に出ていて、S2のときは芸名が「久野真紀子」です。僕はどちらもバッチリ覚えてました。井上康さんも二度目の出演で、S8最終話『神の憂鬱』に別の役で出演されています。

 

声なき声を聴くジャーナリスト

長谷川朝晴さん演じる中川敬一郎は、かつて新聞記者をしていた時代から、鋭い視点と「声なき声」に真摯に耳を傾ける報道姿勢で、真実を追う男として知られているジャーナリストです。

権力に屈することなく、これまでも数々の真実を暴き出し、報道してきました。

まさにジャーナリストの鏡のような人物ですね。

現在は、自身で「トゥルース」というニュースサイトも運営しています。

フォトスの風間楓子とも古くから親交があり、情報を交換する間柄です。

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明言こそしていませんが、風間楓子にとって、真実を追う中川敬一郎というジャーナリストは、先輩であり憧れの人だったのではないかと、そう思わせるような場面も出てきました。

同じジャーナリストとして、二人の間には深い心の繋がりがあったのかもしれません。

中川の真実を追究するというその信念は、右京さんとも通じます。実際、右京さんも彼には一目置いていたようです。

中川が追っていた最新の事案は、小学校にて起きた、児童の遊具での死亡事故です。

遊具での事故というのは、実際にもたまに起きているようでして、中には死亡事故に至るケースもあるようです。遊具の危険性が指摘され、場合によっては使用禁止になる措置など取られる一方で、過剰な対応ではないかという反論もあるようで、議論になっていたりもしています。

中川は事故の真実を追求し、その責任の所在も究明します。おそらくそこには、二度と同じ事故が起こらないようにと、そんな想いも込められているのかもしれません。

そんな男が、面識のあると思われる「かとく」職員が不審死した現場に出くわしたのなら、その真相を暴こうと動き出してもおかしくはありません。「かとく」とはいわゆるブラック企業の過剰労働などを摘発する側ですので、その口止めに殺害されたのでは?という線が自然と浮かび上がりますからね。

もしくは以前から、何かしら「かとく」を取材していて、その過程で現場に現れた可能性もあります。

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転落死した男の身元が発表される前、「亡くなったのは、かとくの片桐さんでしょうか?」と右京さんに聞いた点も、怪しさ満点です。何かしらの事情を知っていたり、取材をしていた可能性も濃厚です。

しかしながら、不審死や「かとく」について一切記事を書く気配のない中川に対し、右京さんも冠城くんも、疑問を持つわけです。

「真実を追う男」である中川敬一郎が、明らかにしなかった真実。

それを明らかにしたのが、特命係と風間楓子でした。

 

外国人技能実習制度の悪用

今回の物語で、社会問題として取り上げられていたのが、「外国人技能実習制度の悪用」という問題です。もちろん、それを悪用する側のブラック企業というものも含めでの問題です。

そもそも外国人技能実習制度というのがどのようなものなのか、僕もちゃんと理解していなかったので…。

こちら、厚生労働省の公式に載っている説明でございます。

外国人技能実習制度は、我が国が先進国としての役割を果たしつつ国際社会との調和ある発展を図っていくため、技能、技術又は知識の開発途上国等への移転を図り、開発途上国等の経済発展を担う「人づくり」に協力することを目的としております。
平成28年11月28日に公布され、平成29年11月1日に施行された外国人の技能実習の適正な実施及び技能実習生の保護に関する法律(平成28年法律第89号)に基づいて、新しい技能実習制度が実施されています。
(引用元:https://www.mhlw.go.jp/

もっとわかりやすく言いますと、「開発途上国の人々に、日本の技術や知識を習得してもらい、それらを母国に持ち帰り、役立ててもらう」というものみたいです。

これだけ見ますと、とってもいいものに思えますし、是非とも役立ててもらいたいと思う制度ですが、実際にはこれが悪用されることもあるようです。

つまり、本来の目的からはかけ離れた「安い労働力の確保」として、この制度が使われてしまうという問題があるんです。そして、中には過酷な労働を強いられてしまう外国人技能実習生たちも。

実際にも近年、そのようなニュースがいくつか出ていますし、社会問題にもなっています。

今回の相棒でも、真相を究明していく過程で、過酷な労働を強いられる外国人技能実習生の問題が明らかになってきます。

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朝早くから夜遅くまで休むことも許されず働かされ、時給はたったの300円。

ひどい話です。

実際にこんな話があるとしたら、中川のようなジャーナリスト、そしてかとくのような組織、特命係のような刑事たちに、どんどん暴いていって欲しいです。

そして、外国人技能実習生として来日した外国人の方全員が、日本に行ってよかった、日本で学べてよかったと思えるような、そんな環境になったらいいですね。

 

その他の見どころ

それでは続いて、第4話『声なき声』の、その他細かい見どころを、あれこれと挙げてみたいと思います。

かとく

ブラック企業の過重労働を摘発する、厚生労働省の過重労働撲滅特別対策班という組織。

そこは通称「かとく」と呼ばれる部署で、属する職員は厚労省職員でありながら、「特別司法警察職員」として、違法な事業所を摘発し、検察庁に送検する権限を持っています。

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かとくは実際に存在する組織とのことで、恥ずかしながら僕は初めて知りました。そんな専門の組織があったんですね。

イメージとしては、通称「まとり」と呼ばれる、同じく厚生労働省の中にある麻薬取締部のような感じでしょうか。部署的に。

今回の物語は、この「かとく」を巡る内容でして、とても興味深かったです。

勉強にもなりました。「かとく」、覚えました。

 

風間楓子は鴨南蛮が好き?

蕎麦屋にて食事をする風間楓子が二度出てきたのですが、彼女は二度とも「鴨南蛮」を注文しています。

こちらの鴨南蛮です。美味しそうです。

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中川が持ってくる情報を「ネギ」に例え、鴨南蛮に掛けていたのですが、純粋に彼女は鴨南蛮が好きなのかもしれません。

今後の彼女の食事シーンに注目したいと思います。

 

お会計は右京さん?

喫茶店でのワンシーン、右京さん冠城くんと風間楓子がお話をしています。

そしてまず風間楓子が先に席を立ち、その後に冠城くんがお店を後にします。

で、その際に冠城くんは、お会計の伝票をさりげなく右京さんの前に置いて立ち去ります。笑

こちら、そのときの右京さんです。

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右京さんと冠城くんが二人で飲食する際、お会計っていつも右京さんが払ってるんですかね?笑

右京さんが上司ですので、その可能性もあるかとは思うのですが、伝票を置かれた右京さん、何とも言えない顔をしてました。笑

こういうのって経費で落ちるんでしょうかね。

その辺りの真相も知りたいですね。

 

口を滑らせた照夫

刑事部長室での、内村&中園vs特命係という、定番のワンシーン。

うっかり口を滑らせた中園さんから、名言が飛び出しました。

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「滑るのは 私の頭だけで十分でした」

最近、中園さんの自虐ハゲネタがじょじょに増えてきている気がします。笑


以上、今日は相棒season18第4話『声なき声』についてでした。

 

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