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相棒19第14話『忘れもの』こてまりと宮川一朗太の逃避行

第14話『忘れもの』

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あらすじと感想

本日は、シーズン19第14話についてです。

相棒season19第14話のタイトルは『忘れもの』。放送日は2021年1月27日です。今までありそうでなかったシンプルなタイトルですが、どのような「忘れもの」が鍵になる事件なのか。

それでは最初に、第14話『忘れもの』のあらすじから紹介していきたいと思います。テレビ朝日の公式サイトより引用させて頂きます。

小料理屋『こてまり』にやってきた杉下右京(水谷豊)と冠城亘(反町隆史)に留守を任せ、忘れものをした客を追いかけてきた小手鞠(森口瑤子)。どうにか追いつき、忘れものを渡したところで、その客が高校の同級生、中迫俊也(宮川一朗太)だということに気づく。
懐かしさから会話を弾ませようとする小手鞠だったが、税理士をしている中迫は、実はある事件に巻き込まれており、追ってきた暴力団から逃げるために小手鞠を半ば強引にタクシーに乗せ、その場から連れ去ってしまう!
事情を聞き、中迫が命を狙われていることを知った小手鞠は手助けを決意するが、殺人さえいとわない危険な追跡者がすぐそばまで迫っていた。
翌朝、小手鞠が店に戻った形跡がないことを心配する右京と亘のもとに、サイバーセキュリティー対策本部の青木年男(浅利陽介)が嬉々としてやってくる。小手鞠が中迫とタクシーに乗り込むところを目撃した青木は、右京が小手鞠に振られたと勘違いし、その様子をスマホのカメラに収めていたのだ。写真を見た右京と亘は、そこに写っていたわずかな手掛かりを頼りに、男の正体と小手鞠の行方を追い始めるが…?
(引用元:https://www.tv-asahi.co.jp/

今回も面白かったです!

小手鞠さんに始まり、小手鞠さんに終わる、まさに小手鞠回だったのではないかと思います。

S19では、第4話『藪の外』もプチ小手鞠回でしたけれど、今回は完全に小手鞠さんが中心となる物語でした。そういった意味では、初の「小手鞠回」と言ってしまっていいのではないかと。

すみません、「小手鞠」と連呼し過ぎだと自分でもわかっているのですが、小手鞠回なので許してください。

そんな小手鞠回ですので、導入からしてこてまりです。お客さんの忘れ物を届けるため小手鞠さんが出てしまい、入れ違いでやって来た右京さんと冠城くんが、留守番で取り残されるという、これまた今までになかったシチュエーションでの始まりです。

で、そのまま小手鞠さんが戻らないというミステリーに。

そこから二つの軸に分かれます。

一つは、小手鞠さんがお店に戻れなくなった原因となる、同級生との再会から巻き込まれた逃亡劇。

もう一つは、そんな小手鞠さんの行方を、数少ない手掛かりから追う特命係。

逃亡者と追跡者のパターンですね。

二つの軸が交わる瞬間、つまり特命係が小手鞠さんを見つける瞬間が、見ていて待ち遠しかったです。

小手鞠さんの方は、久しぶりに偶然再会した同級生と行動を共にしています。行動を共にというか、その同級生の逃避行に付き合わされちゃう形ですね。で、その男を演じているのが、相棒には三度目の出演になる宮川一朗太さんです。最近ゲストの別役再出演がかなり多いですけれど、今回の宮川一朗太さんは、めちゃめちゃ頼りない男の役でして、それがまたいい感じでした。小手鞠さんがしっかり者なだけに、その頼りなさが際立ってました。

小手鞠さんは、元日SP『オマエニツミハ』にて、岸谷五朗さんに監禁されるという災難に遭ってますが、このたびも逃亡劇の末に、そこそこ危ない目に遭います。

しかしそこにかっこよく現れて危機を救うのは、言うまでもなく右京さんと冠城くんです。

僅かな手掛かりから小手鞠さんを見つける特命係は、やっぱり凄いですね。

青木年男の異常な習性が、結果的に事件解決にも大きく貢献していたのも、忘れてはいけません。意気揚々を写真を見せに特命の部屋に現れた青木は、ほんとに嬉しそうでしたけど。笑

今回は、捜一がほんのちょこっとしか出てこなかったですね。その分、暴力団絡みの事件だったこともあり、屋外での角田課長シーンが見れました。本編では初となる、小手鞠さんと角田課長の対面もありました。

ゲストの宮川一朗太さんや、特命の追跡なども見どころではありましたが、やっぱり今回の一番は小手鞠さんです。

小手鞠回なだけに、小手鞠さんの人柄や魅力などが、前面に出ている物語だったと思います。そして彼女のほろ苦い青春の思い出も。

普段なかなか見れないこてまりシーンも満載でした。格闘シーンも強かったですし。

相棒配信オリジナル『冠城亘はここにいる』も、小手鞠さんの魅力が全開でしたけど、今回はまたそれとは違った、素敵な小手鞠さんを見ることができました。

小手鞠さんのことが、今まで以上に好きになりました。

相棒19第14話『忘れもの』、面白かったです!

 

ゲスト出演者

それでは次に、第14話『忘れもの』に出演された、主なゲストさんを紹介します。今回は1名です。

宮川一朗太(みやかわいちろうた)

小手鞠さんの高校時代の同級生、税理士の中迫俊也役で、宮川一朗太(みやかわいちろうた)さん。

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小手鞠さんと偶然の再会を果たしたものの、暴力団に追われていて、小手鞠さんを道連れにして逃避行に及んだ男です。バツイチで元妻との間には小学生の子供もいます。

宮川一朗太さんは今回が別役で三度目の出演です。一度目はS6最終話『黙示録』で弁護士の助手役、二度目はS17第14話『そして妻が消えた』で犯罪心理学者役で出ています。犯罪心理学者のときは、冠城くんが大学生の頃の講師という設定でした。宮川一朗太さん、どことなくウッチャンに似てるんですよね。

 

以上、 今回の主なゲストさんは宮川一朗太さん1名になります。

他には、暴力団員の牛嶋功役で、尾崎右宗(おざきうそう)さん。同じく暴力団員の勝本竜次役で、沖原一生(おきはらいっせい)さん。中迫の元妻である島本由香役で、罍陽子(もたいようこ)さんなどが、ちょいゲストさんで出演されています。

 

こてまりの同級生との逃避行

雨宿りのために、たまたまこてまりに立ち寄った男性がいます。

どうやら彼は雨が止むまで一人でこてまりに滞在していたようで、雨が止むとともに、小手鞠さんにお見送りされています。

こちら、貴重な小手鞠さんのお見送りシーンです。

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ここまでなら、ただの女将さんとお客さんでした。

しかしこの後、彼がお店に忘れたハンカチを届けるため後を追った小手鞠さんは、なんと彼が高校時代の同級生だと気付くんです。

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二人は同じクラスではなく、隣のクラスだったみたいです。第八西高校という高校名まで出てました。

こちらはそんな第八西高校時代の小手鞠さん。おさげ髪です。

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どうやら当時の小手鞠さんにとって、宮川一郎太さんの中迫俊也という存在は、ただの同級生ではなかったようです。

そんな懐かしい同級生との再会も束の間、中迫はなんと暴力団に追われている最中でして、偶然再会した小手鞠さんを、その逃亡劇に巻き込んでしまうんです。

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小手鞠さんは忘れ物を届けに出て来ただけなので、着物姿のままです。

それ故に、着物姿でのお店以外での小手鞠さんという、今までにない絵もあれこれと登場します。

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一方、小手鞠さんと入れ違いでお店にやって来た右京さんと冠城くんは、女将不在のお店にて待機するという、これまた少々シュールな感じになってます。で、お店にかかってきた電話に右京さんが「こてまりです」と出る場面も。

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二人は帰って来ない小手鞠さんを心配しつつも、なす術がありません。

一方の小手鞠さんは、中迫俊也が税理士であること、暴力団のお金に関わったことが原因で追われていること、命を狙われていることなど、詳しい事情を聞くことに。

小手鞠さんにとってはとんだ災難だとは思うのですが、彼女は同級生のために手助けをする決心をします。小手鞠さんかっこいいです。

そんなかっこいい小手鞠さんに対して、中迫の方は気弱で頼りなく、情けない感じなんですけどね。宮川一朗太さんが、またそんな雰囲気をばっちり醸し出してます。

そんな逃げる二人の行方を、ついに暴力団の追跡者が突き止め、小手鞠さんの身にも危険が迫ります。

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だがしかーし。小手鞠さんを追っていたのは暴力団だけではありません。

特命係がこの危機に間に合わないわけがありません。

中迫のせいで、こんな事態にまで巻き込まれてしまった小手鞠さん。

中迫を恨んでもおかしくないであろう状況にも関わらず、頼りなかった中迫が最後に見せた行動に、小手鞠さんはグッときちゃったみたいです。

小手鞠さんのときおり彼に向ける、優しい眼差しが印象的でした。

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小手鞠さんは中迫のことを、「いいとこないですよね、あの人」と言いながら、「でもそんな普通の弱い人間が、ギリギリ頑張って勇気を奮い起こす一生懸命な姿、なんだがグッときません?」と、右京さんと冠城くんに話してます。

小手鞠さんは、ハンカチだけではなく、過去からの忘れ物も届けることができたのかもしれません。

中迫がハンカチさえお店に忘れて行かなければ、小手鞠さんが巻き込まれることはありませんでした。

しかしもしハンカチを忘れていなければ、中迫の命はなかったかもしれません。

 

その他の見どころ

続いて、第14話『忘れもの』のその他細かい見どころを、二つ挙げてみたいと思います。どちらも青木年男ネタで。

こてまりを覗く青木

今回、小手鞠さんと中迫の行方を特命係が突き止めることができたのは、青木年男のおかげです。

青木がたまたま、中迫に連れ去られる小手鞠さんを目撃していまして、その場面を写真にまで収めています。で、特命係はそれを手がかりに小手鞠さんの行方を突き止めました。

しかしそもそも何故そんなところに青木がいたかといいますと…

青木はどうやら右京さんと冠城くんの身辺を探るため、一人でこっそりこてまりの様子を窺っていたんです。

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そして中迫と小手鞠さんの場面を目撃してしまったので、右京さんが振られたのでは?と考え嬉しそうにしてました。

青木は『オマエニツミハ』のときに、右京さんと小手鞠さんが、一緒にネクタイを選んでいるところを目撃してますからね。

それから小手鞠さんの存在も気になってるのかもしれません。

完全に個人的な興味で張り込みをする、青木の歪んだ性格が全開の一場面でした。笑

今回はそれが功を奏しましたけれど。

 

店番をする青木

小手鞠さんの行方を捜す特命係は、青木年男にこてまりの店番をさせます。

小手鞠さんが戻ったり、連絡がある場合に備えてのことですが、青木年男がこてまりにというのは初になります。

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こてまりの座敷席で寝転ぶ青木、カウンターで仕事をする青木、どちらももう今回しか見れない絵ではないかと思われます。

次はぜひ、営業しているこてまりに、青木を連れて行ってあげて欲しいですね。


以上、今日は相棒season19第14話『忘れもの』についてでした。

 

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