最終話『暗殺者への招待~宣戦布告』
あらすじと感想
本日は、シーズン19最終話(第20話)についてです。
相棒season19最終話(第20話)のタイトルは『暗殺者への招待~宣戦布告』。放送日は2021年3月17日で、第19話との前後篇SPの後篇となります。30分拡大版での放送です。S19初回SP(第1話と第2話)『プレゼンス』からの続編となります。
それではまず最初に、最終話『暗殺者への招待~宣戦布告』のあらすじから紹介していきます。テレビ朝日の公式サイトより引用させて頂きます。
加西周明(石丸幹二)を標的とした殺し屋が雇われたことがわかり、「特命係」の杉下右京(水谷豊)と冠城亘(反町隆史)は、内閣情報調査室カウンターインテリジェンスセンターの柾庸子(遠山景織子)から「情報の共有」を提案される。不当に罪を逃れた加西を逮捕したい「特命係」と、加西には相当の罰を与えたいと考える「内調」──双方の利害は一致している、というのが庸子の言い分だった。
その頃、警視庁では、衣笠藤治副総監(杉本哲太)から加西を警護するよう命令が出されていた。警護命令は国家公安委員長の鑓鞍兵衛(柄本明)の差し金。一方の、内調からの“情報共有の打診”は、内閣官房長官の鶴田翁助(相島一之)の命令によるものだった。
鶴田に会いに出向いた右京と亘はそこで、加西と鑓鞍が昵懇だという事実を聞かされる。衣笠に加西の逮捕状の執行停止を働きかけたのは鑓鞍──それが事実なのであれば、無視できる状況ではないと右京は捉え…。
その頃、加西と仮想国家『ネオ・ジパング』が事件に関係しているという供述を翻させるため朱音静に支払われた金と、殺し屋に加西殺害を依頼した際の報酬について調べていた捜査一課の伊丹憲一(川原和久)、芹沢慶二(山中崇史)はようやく通帳の在り処にたどり着く。
買収金の支払われ方、そして殺し屋依頼の経緯が徐々に明らかになっていく中、意外な人物たちの繋がりが判明。そして加西の周辺にも新たな動きが…!
(引用元:https://www.tv-asahi.co.jp/)
今回も面白かったです!
最終話SPならではの、見応えのある内容でした。
前話の記事内でも書きましたが、最終話が前後篇というのはS1以来なんですよ。しかも初回SPでの未解決案件が、最終話に続くというパターンも初です。全4話にもわたる加西周明との闘いに、ついに幕が引かれました。
しかしながらです。加西との因縁には決着がついた形にはなっていますが、完全決着というわけではなく、またしても大きな遺恨といいますか、新たな遺恨の残る終わり方にはなっているんです。タイトルにもある「宣戦布告」は、終わりではなく始まりに使う言葉ですからね。
とはいえこれにて、S19の初回から引っ張られていた事件が、ひと区切りであることは間違いありません。
またしても、かなり思ってもいない展開になりまして、惹き込まれてしまいました。
登場人物も、前篇からの豪華なゲスト陣に加えて、後篇では社美彌子と大河内監察官も出てきまして、もう勢揃いでした。あとは日下部さんが足りないくらいですね。あ、土師太もいませんでしたけど。
物語の軸としては、加西の暗殺という大きな軸が一本通っていて、それに関係者があちこちから絡んでくるような感じだったでしょうか。もしくは、暗殺者という軸と、加西の黒幕という、2本の軸という見方もできるかもしれません。
どちらにしても、その軸はシンプルなものではなく、複雑に入り組んでいます。
ここに絡んでいる、柾庸子と鶴田官房長官の真意というものが、事態を大きく左右したりも。
登場人物たちのそれぞれの思惑が、もう入り乱れ入り乱れ。
加西の黒幕を突き止め、加西を逮捕するというのが、元々のミッションではあったのですが、ここに殺し屋という副産物が加わったことにより、後編の面白さが増していた気がします。謎としてもその正体には惹かれるものがありましたし、いったい加西がどうなってしまうのかも、目が離せなかったです。
どんな着地点になるのか、終盤になるまでなかなか見えてこなかったので、ぶっ通して楽しめました。
暗殺依頼に裏があるのでは?とか、鶴田官房長官の特命への接触にも裏があるのでは?というのは、なんとな~く匂わせたあれこれはあったんですけどね。それがどういった裏なのかは、なかなか読めませんでした。
だからこそ、右京さんと冠城くんが最後に全てを繋げた瞬間には、そうきたか!と。
恒例のどんでん返しが待っていました。
特命係が国家の闇と対峙するという、ある意味では定番の形の物語ではありましたが、相棒ならではの面白要素がたくさん散りばめられていて、大満足の最終回でした。
そして、正義を貫く特命係はかっこよかったです。
また、銃撃された出雲麗音の気持ちを汲んであげたり、加西の犯罪を許さない、伊丹さんと芹沢さんもかっこよかったです。
内村さんも大活躍でした。
大河内さんも登場シーンはちょこっとでしたけど、かっこよかったですね。社美彌子の優しい一面も見れました。
鑓鞍兵衛と鶴田官房長、出雲と美彌子、柾庸子と美彌子など、新鮮な絡みも色々見れましたし。
前篇で印象が強かった織田梨沙さんの中郷都々子も、後篇でも出てきてくれて嬉しいです。個人的にけっこう好きなキャラだったので。笑
鑓鞍兵衛、鶴田官房長、柾庸子など、またどこかで再登場するかと思われますが、中郷都々子も出てきそうな感じもありましたので、期待したいです。
昨年の10月に始まったS19も、これにてあっという間に終わってしまいました。
やっぱり終わってしまうのは寂しいですけれど、このままS20へと繋がっていきそうですので、新シーズンの始まりを、今から楽しみに待ちたいと思います。
次に相棒の面々に会えるのは半年後ですね。
小松さんの不在だけは少し気になりますが…やはりS19でも一度も出てきていませんので、おそらく大木さんの旅立ちに合わせて、相棒から身を退かれたのかもしれませんね。そう思うと寂しいです。どこかでひょっこり戻って来て欲しいです。
出雲麗音という新たなメンバーが、捜査一課に加わったのは嬉しいですけどね。
S19も、存分に楽しませて頂きました。
そして毎回毎回の決まり文句で申し訳ありませんが…
最終話(第20話)『暗殺者への招待~宣戦布告』、面白かったです!!
ゲスト出演者
では次に、最終話『暗殺者への招待~宣戦布告』に出演された、主なゲストさんを紹介します。今回は第19話から続く後篇となりますので、ゲストさんも第19話と同じ7名です。
石丸幹二(いしまるかんじ)
出雲麗音銃撃の首謀者にも関わらず、いまだ逮捕を逃れているIT長者、加西周明役で石丸幹二(いしまるかんじ)さん。
逮捕されず自由を謳歌していましたが、自身が唆し死に追いやった男の母親から殺し屋を差し向けられ、命を狙われることとなります。鑓鞍兵衛からの依頼で、警察により警護されることに。
石丸幹二さんは、今回が同じ役で4話目の相棒出演です。過去3話は、初回SPの第1話『プレゼンス』と第2話『プレゼンス(後編)』、そして前話である第19話『暗殺者への招待』です。
遠山景織子(とおやまきょおこ)
官邸直属の情報機関である内閣情報調査室の、柾庸子役で遠山景織子(とおやまきょおこ)さん。
逮捕を免れている加西について、鶴田官房長官と共に関心を寄せていて、その動向について特命係に情報交換を持ち掛けてきます。官房長官の鶴田は直属の上司にあたり、特命との接触も鶴田の指示ではないかと考えられます。
遠山景織子さんは、柾庸子としては今回が3話目の出演で、1話目はS18最終話『ディープフェイク・エクスペリメント』、2話目が前回の第19話『暗殺者への招待』です。それ以前にもS6第4話『TAXI』に別役で出演されていますので、全部で4話目の相棒出演です。
松永玲子(まつながれいこ)
加西に唆されビルによじ登り、転落死した男の母、万津蒔子役で松永玲子(まつながれいこ)さん。
出雲銃撃の犯人として逮捕された朱音静は、転落死した息子の恋人で、逮捕後の静にも目を掛けています。弁護士の中郷から依頼され、加西による静の買収の、仲介役を担っていた人物でもあります。
松永玲子さんは、S19第1話『プレゼンス』、第2話『プレゼンス(後編)』、そして前回の第19話『暗殺者への招待』に続き、今回が同じ役で4話目の出演です。さらにはそれ以前にも、S10第1話『贖罪』とS15第9話『あとぴん~角田課長の告白』にそれぞれ別役で出演されていますので、全部で6話目の相棒出演になります。
日南響子(ひなみきょおこ)
出雲麗音銃撃の実行犯として逮捕され、現在は拘置所にいる、朱音静役で日南響子(ひなみきょおこ)さん。
当初は加西の関与を供述していましたが、弁護士との接見後にその部分の供述を変えています。背景には加西からの買収があったとみられています。転落死した恋人、万津幸矢の母である蒔子のことを信頼しています。
日南響子さんは、今回が4話目の相棒出演です。全て同じ役で、S19第1話『プレゼンス』、第2話『プレゼンス(後編)』と、前話である第19話『暗殺者への招待』に続く、4話目です。
相島一之(あいじまかずゆき)
柾庸子に特命との情報共有を指示したと思われる内閣官房長官、鶴田翁助役で相島一之(あいじまかずゆき)さん。
逮捕状にストップが掛かった加西に対し、内閣情報調査室の栗橋や柾庸子と共に、その動向を注視している人物です。加西には相当の罰を与えたいと考えている、という理由から特命に接触したとのことですが、真意はわかりません。
相島一之さんは、S18最終話『ディープフェイク・エクスペリメント』、前回のS19第19話『暗殺者への招待』に続き、今回が同じ役で3話目の出演です。それ以前にも、S5第18話『殺人の資格』とS15第9話『あとぴん~角田課長の告白』に、それぞれ別役でも出演されていますので、全部で5話目の相棒出演です。
柄本明(えもとあきら)
国家公安委員会の委員長、鑓鞍兵衛役で柄本明(えもとあきら)さん。
加西とは昵懇の関係にある人物で、二人でお酒を酌み交わす場面も。かつては特命係の捜査に協力的な一面も見せますが、このたびは加西の逮捕に関して、衣笠副総監に圧力を掛けた疑惑もあります。
柄本明さんは今回が5話目の相棒出演です。全て同じ役で、S17第1話『ボディ』、S17第2話『ボディ~二重の罠』、S18第2話『アレスの進撃~最終決戦』、そして前話のS19第19話『暗殺者への招待』に続く、5話目です。
織田梨沙(おだりさ)
大手弁護士事務所「エンパイヤ・ロー・ガーデン」の弁護士、中郷都々子役で織田梨沙(おだりさ)さん。
朱音静を担当する弁護士で、派手な見た目やため口の口調など、「らしくない」弁護士です。朱音静の買収を仲介していると思われます。今回は、冠城くんと映画館でやりとりする場面も。
織田梨沙さんは、前話の『暗殺者への招待』に続き、今回が同じ役で2度目の相棒出演になります。かなり個性的な弁護士の役で、魅力的でした。ぜひまた今後のストーリーでも、お目に掛かりたいです。
以上、 今回の主なゲストさんは上記7名になります。
他には、エンパイヤ・ロー・ガーデンのボス弁護士である三門安吾役で、山田明郷(やまだめいきょう)さん。内閣情報官の栗橋東一郎役で、陰山泰(かげやまたい)さん。出張料理人の藤原久美子役で松本海希(まつもとみき)さんなどが、ちょいゲストさんで出演されています。
山田明郷さんは別役で5話目(過去には同じ役でS19-19、別役でS6-1、劇場版Ⅰ、S13-3)、陰山泰さんは6話目(過去には同じ役でS18-20、S19-19、別役でS3-4、S3-5、S12-12)、松本海希さんは別役で3話目(過去にはS6-14、S13-17)の出演です。
松本海希さんは以前は松本じゅんさん名義で活動されています。今回の料理人の役、けっこうなインパクトがありました。
狙われた加西周明
出雲麗音の銃撃事件や、万津幸矢の転落死の首謀者でありながら、いまだ逮捕されずに自由を謳歌しているIT長者、加西周明。
彼は拘置所にいる朱音静を買収し、その供述から自分のプレゼンス(存在)を消し、さらには自らが築き上げた仮想国家『ネオ・ジパング』を売り渡し、その世界での自分のプレゼンスをも消し去りました。
逮捕を免れるためには手段も厭わない加西ですが、思ってもいない事態へと巻き込まれます。
なんと、万津蒔子がネットで殺し屋に加西殺害を依頼したため、命を狙われることになるんです。
そして、衣笠副総監の指示により、加西には警護がつくことに。
この警護は副総監の指示ではありますが、鑓鞍兵衛からの依頼のよるものなんです。つまり鑓鞍と加西の間に繋がりがあることは、そこからでも窺うことができます。
仰々しい警護までついた加西ですが、相変わらず自由を謳歌していまして、まるでその状況を楽しんでいるかのような様子も。
そんな逮捕の気配すらない加西に、銃撃事件の被害者である出雲麗音も憤慨しています。警察官を撃った首謀者を、警察官が警護するわけですからね。
その穏やかならぬ胸中を、社美彌子にぶつけてました。
出雲と美彌子の対面シーンというのは今回が初ですが、この二人は警視庁の女子軍団「KGB(警視庁ガールズボム)」で面識があります。そもそも出雲を捜一に突っ込んだのも、美彌子ですからね。KGBのこと、僕はもう忘れかけていましたけれど。笑
想いを吐露する出雲に対して、また美彌子が優しいんです。
S19というのは、出雲麗音という新たなレギュラーが生まれたシーズンでもあります。その発端となった銃撃事件を、出雲のためにもちゃんと解決してあげないといけません。
ちゃんと加西を逮捕して、罪を償させねばいかんです。
その想いは、特命係も捜査一課も、社美彌子も大河内さんも角田課長も、みんな一緒です。
さらには内村刑事部長も、逮捕ストップの忖度をした副総監に対し、声を荒げて対決しています。
内村さん、副総監に「いい加減正気に戻れ」と言われてましたけど。
こんな正義感溢れる警察官たちにとって、加西が殺し屋にやられてしまうというのは、大変不本意です。その事態も避けなければいけません。
殺し屋を雇った万津蒔子は、殺害依頼をした後に、自分のしでかしたことが恐ろしくなり、特命係に全て告白しています。
万津蒔子は嘘がつけない正直なお母さんでして、すぐ顔に出てしまうんですよ。ちょっと可愛らしかったですけど。松永玲子さん、素敵な女優さんです。
殺害依頼は万津蒔子の独断だと彼女自身は供述していますが、ネットの世界にそこまで精通しているとは思えないおばさんが、自ら殺し屋を探し出し、お金を払って依頼することまでできてしまうとしたら、本当に恐ろしい世の中だと思います。
この一件に、拘置所の朱音静は、果たして無関係なのかどうか。
とにもかくにも、暗殺者が動き出し、実際に加西を狙っている可能性があります。
警察も殺し屋の正体を突き止めようと奔走しますが、なかなかその行方をつかめません。
さらには警察だけではなく、特命係と接触した柾庸子のいる内閣情報調査室も、殺し屋の行方を追っている様子。その姿を映像に収めることにも成功しています。
内調が加西の件に関心を寄せている理由は、「罪を逃れている加西に罰を与えたいから」だと、柾庸子は話します。故に特命係との利害関係は一致しているはずなので、情報を共有しましょうね、ってことですね。
しかしその真意はわかりかね、特命係は社美彌子にも協力を仰ぎます。社美彌子はかつて内調にいたこともあり、柾庸子とも面識があります。
さらに特命係は柾庸子を動かしている、鶴田官房長官の元へ。
鶴田とは、S18最終話『ディープフェイク・エクスペリメント』以来の再会です。
鶴田は『ディープフェイク・エクスペリメント』で黒幕だった人物ですが、その追及には至っていません。ですので特命係とは因縁の相手。
そんな鶴田が、加西周明が政界にも深く食い込んでいること、そして鑓鞍兵衛と昵懇の関係であることなどの情報を、惜しげもなく特命にもたらすんです。
しかし鶴田が正義感で加西の逮捕に協力するとも考えづらい。その裏には、鑓鞍兵衛との政界での勢力争いも見え隠れします。
この二人がやりとりをする場面は、初です。
国家公安委員会の委員長と、内閣官房長官、どちらも権力を持った政界の大物同士。
このような権力を持った大物にも、一切容赦することなく対峙するのが、特命係です。決して圧力には屈しません。
全てを仕組んだと思われる人物に、正面からぶつかります。
冠城くんの、「我々、喧嘩売りに来てるもんで」という台詞が印象的でした。
加西周明というIT長者をめぐり、様々な人間の思惑が絡み合う大きな黒い渦に、唯一飲み込まれずにいられるのは、特命係しかいないかもしれません。
思わぬ形で加西周明との闘いに終止符が打たれますが、右京さんと冠城くんががその真相に近づいたことにより、新たな闘いの火蓋が切って落とされました。
大きな権力に対しての、特命係の宣戦布告です。
その他の見どころ
それでは最後に、最終話(第20話)『暗殺者への招待~宣戦布告』のその他細かい見どころを、いくつか挙げて終わりにしたいと思います。
古轍を捨てた内村
殴られてから正義の人になった内村刑事部長。今回も副総監とやり合ったり、以前の内村さんでは考えられない行動を取っています。
そしてどうやら特命係の差し金で、衣笠副総監のところにも行ったみたいなんですよ。特命に全面的に協力してくれてます。で、特命の部屋にも現れています。
このとき部屋にいた青木が、なぜか内村さんに怒鳴られてましたけど。笑
さらには内村さん、部長室にある「古轍」の額を投げ捨てるという、衝撃的な場面も。
「古轍」は「こてつ」と読み、「昔の人の行ったやり方」という意味ですが、転じて「先人のやり方を踏襲しなさい」「古来の道を踏み外すな」「先人の教えを無駄にするな」と言うような解釈になっているのではないかと。
この額を投げ捨てるということは、ほんとに完全に生まれ変わったってことですね。
来シーズンからは部長室にいったいどんな額が飾られているのか、注目したいと思います。
伊丹と角田がチェス
特命の部屋にて、右京さんと冠城くんを待つ伊丹さんと芹沢さん。
その待っている間、どうやら暇潰しで、伊丹さんと角田課長がチェスをしてました。
画像ちょっとわかりづらいかもですけど、手前が伊丹さんです。
青木や角田課長と右京さんのチェスというのは、これまでもあったんですけど、伊丹さんは初です。しかも角田課長と。
伊丹さん、チェスできたんですね。
恐怖の出張料理人
ゲストの項でも紹介させて頂きましたが、加西周明に食事を提供する出張料理人がいます。
藤原久美子という女性の料理人でして、おばさんです。彼女が美味しそうな料理をあれこれと作ってくれるわけですが、笑顔が怖いんです。
この後、タクシーに乗っているワンシーンもありましたが、そちらでも笑顔が怖かったです。
演じているのは松本海希(まつもとみき)さんという女優さんでして、過去に別役で相棒にも出ています。S6第14話『琥珀色の殺人』では家政婦のおばさん、S13第17話『妹よ』では清掃員のおばさんです。どちらもおもいっきり、どこにでもいる普通のおばさん役ですね。
そして今回も料理人のおばさんではあるのですが、不自然な笑顔を披露したために、普通のおばさんとは明らかに違う、ものすごくインパクトのある怖いおばさんになっていました。
このキャラは忘れられません。強烈なサブキャラです。
ぜひまたの登場を願いたい。
こてまり一周年
花の里に代わる右京さん行きつけのお店として、こてまりが誕生したのが、S18最終話『ディープフェイク・エクスペリメント』のときになります。
それからちょうど一年が経ちました。
こてまりシーンは、S19では第1話から登場し、女将の小手鞠さんもレギュラーとして定着しています。小手鞠回もありましたし、右京さんとの仲も気になるところではありますが。
この最終話でもこてまりは、特命係の憩いの場として登場しています。
社美彌子と三人で飲む場面も。
社美彌子はS19第2話のときに、一人でこてまりは訪れていますので、初ではないんですけどね。特命と三人でというのは初です。
ぜひ来シーズンでは、捜一や青木年男とも、特命がこてまりでお酒を酌み交わす場面が見てみたいですね。
小手鞠さんにはこれからも、美味しいお酒と美味しい料理、そして絶妙なやりとりで、特命係の二人を癒してあげて欲しいです。
こてまりさん、一周年おめでとうございます。
S19からS20へ
最終話というのは、右京さんの相棒が卒業するのでは?というドキドキだったりが、毎回少しはあるものなのですが、今回はそのような気配も全くなく、僕もそれについては特にドキドキしませんでした。笑
S20までは反町さんで、というニュースもありましたし、右京さん冠城くんの相性も良さそうでしたし、まぁS19で冠城くん卒業ってことはないな~、と余裕こいてましたからね。
で、予想通り特にそのような劇的な展開はなく、今シーズンも終わっていきました。
こちらがS19最後のシーンです。
前シーズンの最後は、こてまりにてお酒を酌み交わすシーンでしたが、今回は右京さんと冠城くんが、国会議事堂の前を並んで歩くシーンです。
毎シーズンの最後の場面って、なんか好きなんですよね。
しばらくの間、特命係の二人の姿が見れなくなるのは寂しいですけれど、ほぼ間違いなくS20が決まっているのではないかと思われますので、そちらを今から楽しみにしております。気が早いですけど。
S19も、楽しい時間を提供してくださった相棒関係者の皆様、本当にありがとうございました。
コロナ禍でご苦労も多かったのではないかと思うのですが、今シーズンもたっぷりと楽しませて頂きました。
お疲れ様でした。
あと10年、どうか頑張って欲しいです。
以上、今日は相棒season19最終話(第20話)『暗殺者への招待~宣戦布告』についてでした。