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相棒19第3話『目利き』ボーダーラインの山本浩司が再出演

第3話『目利き』

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あらすじと感想

本日は、シーズン19第3話についてです。

相棒season19第3話のタイトルは『目利き』。放送日は2020年10月28日です。第1話と第2話が初回の二話連続SPで拡大版での放送でしたので、この第3話がS19での通常版一本目の放送となります。

では最初に、第3話『目利き』のあらすじから紹介していきます。テレビ朝日の公式サイトより引用させて頂きます。

詐欺グループに計500万円もの大金を騙し取られ、自殺を図ろうとしていた三好由紀子(川俣しのぶ)という女性を、たまたま居合わせ思いとどまらせた「特命係」の杉下右京(水谷豊)と冠城亘(反町隆史)。同じような手口の詐欺がここ数カ月で多発していることを知った2人は捜査二課を訪れ、捜査状況について聞こうとするものの、係長の尾崎徹(及川いぞう)に「部外者に話すことはない」と追い返されてしまう。

その矢先、尾崎が遺体で発見される。遺留品の財布の中には何枚ものテレホンカードと「アメイジングウォッシュ」と書かれたショッピングセンターのレシートが。手がかりをつかむためショッピングセンターへ足を運んだ右京と亘は、そこでアメイジングウォッシュの実演販売を行う酒井直樹(山本浩司)という男性に声をかける。

尾崎の写真を見せ「見覚えはないか」と尋ねるが、空振り。警視庁に戻ってデータベースを検索した右京は、酒井が以前に詐欺容疑で尾崎に逮捕されていたことを掴む!

なぜ尾崎と会っていたことを隠したのかを問い詰めるも、実演販売士として弁が立つ酒井は右京たちの追及にものらりくらり。やがて、酒井と尾崎の意外な関係が明らかになり、さらには尾崎と詐欺グループにも黒いつながりが囁かれ始め…?
(引用元:https://www.tv-asahi.co.jp/

S19通常版一発目となる第3話、面白かったです!

まず一番は、メインゲストで登場した山本浩司さんが、相棒では名作と(伝説の鬱回とも)いわれているS9『ボーダーライン』のときのゲストさんでして、彼が再出演というだけでテンションが上がってしまいました。役は全く別の役なんですけどね。

やっぱり山本浩司さんって、ちょっと癖がありますけど、印象に残る役者さんだな~と改めて感じました。

物語の方は、ある詐欺事件をきっかけに幕を開け、その捜査をしていた二課の係長が殺されるという事態が発生。詐欺グループによる犯行では?と思われますが、真相はもちろんそんなにシンプルではありません。

殺された係長の黒い交際も囁かれたり、警察の情報屋が過去に殺された事件も絡んできたり。

そんな中、いつも通り独自の捜査を進めた右京さんと冠城くんは、一人の実演販売士に目を付けます。その販売士を演じたのが山本浩司さんでして、今回も一番目玉のゲストさんです。

この実演販売士が「事件にどう関わっていたのか」というのが最大の謎でして、これを解き明かしていくのが右京さんと冠城くんになるわけです。

で、「実演販売士」という職業がまた、一つの大きなポイントにもなっています。実演販売士ならではの、話術だったり見せ方だったり、そういうものがクローズアップされるとともに、真相へと繋がる鍵になっていたりもするんです。

実演販売というものを介した、右京さんと販売士のやりとりも面白かったです。

また、巧妙に仕組まれた卑劣な詐欺の恐ろしさ、被害者の絶望など、詐欺事件の一端にも焦点が当てられていたかと思います。

毎度のことではありますが、終盤にはどんでん返しも待っていて、最後まで真相がわからず、楽しませて頂きました。

レギュラーになった一課の出雲麗音というのも、大きな楽しみの一つでした。新たな顔ぶれが捜査一課に加わったというのは、かなり新鮮です。

安定の面白さに加えて、新しい刺激も提供してくれるので、相棒はこれだけ長く続いているんでしょうね、きっと。

第3話『目利き』、面白かったです!

 

ゲスト出演者

それでは次に、第3話『目利き』に出演された、主なゲストさんを紹介していきます。今回は2名です。

山本浩司(やまもとひろし)

殺害された二課の係長と面識があったと思われる実演販売士、酒井直樹役で山本浩司(やまもとひろし)さん。

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「アメイジングウォッシュ」という洗剤を実演販売していて、二課の刑事は殺害される前、その商品を購入していました。実演販売士なだけに、とても口達者な人物です。詐欺容疑で逮捕されたという過去もあります。

山本浩司さんは今回が別役で二度目の相棒出演になります。一度目はS9第8話『ボーダーライン』にて、メインゲストで出演されています。

 

及川いぞう(おいかわいぞう)

何者かに殺害された捜査二課の係長、尾崎徹役で及川いぞう(おいかわいぞう)さん。

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悪質な詐欺グループを追っていた人物です。3年前には彼の捜査協力者も何者かに殺害されていて、その事件への関与が疑われていた詐欺グループが、今回の犯行にも関わっている可能性が浮上します。

及川いぞうさんは相棒初出演です。舞台などでも活躍されている俳優さんで、wiki情報によると特技は殺陣とハーモニカとのこと。アニメのONE PIECEではアイスバーグの声優さんもされています。

 

以上、 今回の主なゲストさんは上記2名になります。

他には、詐欺被害に遭って自殺しようとしていた三好由紀子役で、川俣しのぶ(かわまたしのぶ)さん、二課の刑事の塚本役で井川哲也(いがわてつや)さん、同じく二課の刑事の吉井役で鶴町憲(つるまちけん)さん、暴力団の幹部である兵藤役で、キンタカオさんなどが、ちょいゲストさんで出演されています。

川俣しのぶさんは別役で二度目の出演(過去にはS11-15)、井川哲也さんも別役で三度目の出演(過去には劇場版Ⅲ、S14-1)です。

 

山本浩司が実演販売士で再出演

相棒で山本浩司さんといえば、S9第8話『ボーダーライン』を思い出す方も多いかと思います。

『ボーダーライン』は派遣切りに遭った男性が、生活に困窮し追い詰められていくという救いのない話で、その男性を演じていたのが山本浩司さんです。

暗く重たいエピソードでして、名作ではあるのですが、「伝説の鬱回」とも言われています。僕もこの回はとても印象に残っていて、ばっちり覚えています。

『ボーダーライン』を見てからというもの、山本浩司さんの姿をテレビでお見掛けするたびに、「あ、ボーダーラインの人だ!」といつも思ってしまうくらい。

ですのでそんな山本浩司さんを、またしても相棒で見られるというのは、なんだかとっても嬉しいです。

今回の山本さんは、実演販売士の酒井直樹という役で登場です。

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実演販売士というのは、商品の特性をその場で実際にお客さんに見せながら販売する人のことで、中にはものすごい販売力を発揮する、有名な方々などもいらっしゃいます。

山本さん演じる酒井は、「アメイジングウォッシュ」という洗剤を売っています。ガスコンロの油汚れなどを綺麗に落とし、除菌や脱臭もできるすぐれものの洗剤です。シャツについたインクまで落としちゃうんです。どんな汚れもこれ1本。

角田課長も使っているようで、すぐれものだと言ってました。こてまりさんも、本当によく落ちるって絶賛してました。

そんなアメイジングウォッシュは、飲んでも大丈夫みたいです。笑

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僕はこのシーン、一番笑ってしまいました。びっくりしましたけど。笑

実演販売士というのは、当然それなりに喋りや見せ方が上手くないと商品は売れませんので、酒井も口が達者です。

酒井は腕のいい実演販売士のようでして、実演販売セミナーの講師みたいなこともやってました。

元々特命係が酒井を訪ねることとなったきっかけは、殺害された尾崎が「アメイジングウォッシュ」のレシートを持っていたことです。右京さんは、尾崎がアメイジングウォッシュを購入したことに違和感を感じ、そこから酒井に目をつけました。

しかし事情を聴く特命係に対して、酒井はその弁で上手くかわします。

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しかしそんな酒井も、右京さんを前にしては、追及を逃れることはできません。

終盤では、真相を推理した右京さんが、酒井に対し自ら実演販売をしちゃうという場面も。

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酒井は「実演販売で大事なのは目利き」だと右京さん冠城くんに語っています。つまりは客の目利きです。「どの客を捕まえるか、一人目の客で勝負は決まるんだ」と。

確かに実演販売で売上を出すには、喋りや見せ方の技術はもちろんですが、どのお客さんに声を掛けて、きっかけを作り出していくのかという目利きも、大事な技術なのかもしれません。

そんな目利きのできる酒井は、右京さんに最初に会ったときに「あなただけは騙せない」とわかったそうです。

しかしそんな目利きの酒井にも、見抜けなかったことがありました。

もし酒井にそれを見抜く目があったなら、悲劇は防げたかもしれません。

 

その他の見どころ

では続いて、第3話『目利き』の細かい見どころを、いくつか挙げてみたいと思います。

捜一の出雲麗音

初回SPにて登場した、篠原ゆき子さん演じる出雲麗音。

彼女は元は白バイ警官でしたが、銃撃により負傷して、捜査一課に異動となりました。異動には社美彌子も関わっています。

彼女の登場は初回SPだけかと思いきや、まさかのレギュラー決定。これは全く予想外でした。

しかしながら僕は、出雲麗音の癖のある個性的なキャラがかなり魅力的だと感じていましたので、レギュラー決定は嬉しいニュースではありました。

レギュラーになったということは、当然この第3話にも、捜査一課の刑事として登場しています。

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捜査会議にも出ていますし、詐欺グループのアジトにも一緒に踏み込んでいます。踏み込みの際は、相手にやられそうになったところを、芹沢さんに助けられていました。

伊丹さん、芹沢さんとはまだまだ少し溝があるようですが、今回は目立って争うような場面はありませんでした。

初回と少し雰囲気が違うな~と思ったら、前回までは髪が耳の後ろにありましたが、それが普通に前というか、耳を隠す髪型になっていましたので、そのせいかと思います。

出雲は特命係に対しては、かなりの信頼を寄せているのではないかと思われ、関係も良好です。

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今後の相棒の中で、出雲麗音がどんな役割を担っていくのか、とても楽しみです。

捜査一課は三浦さんがS12で卒業してから約7シーズン、伊丹&芹沢というコンビで動く形になっていましたが、出雲麗音が加わったことにより、新・捜一トリオとして定着するのかどうか。

伊丹&芹沢と出雲麗音の距離が、今後縮まっていくであろう、その過程も楽しみです。

 

卑劣な詐欺の手口

死亡した二課の刑事が追っていた詐欺グループは、巧妙な手口で荒稼ぎをしている、卑劣な集団です。

資産運用の話を持ち掛け、最初だけ配当金を出して信じさせ、最後には全部むしり取るという、よくあるパターンではありますけれど。偽の消費者センターまで出して、一人の被害者を何度も騙すという手口です。

それ故に騙された被害者は、すっからかんにされ、追い込まれ、自殺者まで出ています。

特命係も、自殺しようとしていた詐欺被害者を、説得して思いとどまらせ、それがきっかけで今回の事件に関わることになりました。

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今回の詐欺事件のおそろしさは、騙されることはもちろんですけれど、弁護士まで絡んで個人情報を悪用し、詐欺のターゲットを選んでいたという点でもあります。

実際、これに近いような個人情報の流出などもあるのかもしれません。

巧妙になる詐欺事件に対し、騙されないための対策というのも、しっかりと考えないといかんと思います。

詐欺というのは、「金だけじゃなくて、その人の夢や希望や命まで奪っていたんだ」という台詞が印象的でした。

 

一課vs二課

捜査二課の係長が何者かに殺害されるという事件の捜査に対し、一課と二課での対立が起きます。

一課は殺人事件は自分たちの管轄だと主張し、二課は事件が自分たちの追っていた詐欺事件に関わりがあると主張し、ぶつかります。

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今回出てきた捜査二課の刑事は、二人とも眼鏡でした。

捜査二課というのは、主に詐欺事件や横領事件などを担当していて、かつては右京さんも在籍していた課です。一方捜査一課は、殺人や傷害などを担当する課です。どちらも警視庁の刑事部です。

かつてS16第17話『騙し討ち』でも一課と二課の対立というのがありましたが、今回はそのとき以来ではないかと。

今回のゴタゴタには、出雲麗音もしっかり絡んでいて、いい働きもしてました。

 

こてまりさんの着物

着物の似合うこてまりさんですが、今回は初めて紺色の縦じまの着物を召されています。紺色でいいのか藍色なのか、少し迷うところではありますが。

こちら、アメイジングウォッシュを手に持つこてまりさんです。

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これまでにも何パターンかの着物姿を見せてくださっていますが、こっち系の色は初めてです。

たまきさんも月本さんもたくさんの着物を持っていましたけれど、こてまりさんは元芸者さんですし、おそらく今後もかなり多彩なパターンが出てくるのではないかと。

相棒の癒し処であるこてまりシーンを楽しみつつ、森口瑤子さんの着物にも、癒されたいと思います。

 

以上、今日は相棒season19第3話『目利き』についてでした。

 

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