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相棒24第2話『死して償え~白骨は語る!右京の奇策』

第2話『死して償え~白骨は語る!右京の奇策』

あらすじと感想

相棒season24第2話のタイトルは『死して償え~白骨は語る!右京の奇策』。放送日は2025年10月22日です。第1話『死して償え~疑惑の殺人?人間国宝の闇』が前篇で、この第2話が後篇での初回SPになります。15分拡大版での放送です。

第1話(前篇)については、こちらの記事で紹介しています。

でははじめに、第2話『死して償え~白骨は語る!右京の奇策』のあらすじから紹介します。テレビ朝日の公式サイトより引用させて頂きます。

右京(水谷豊)は、瀧澤家の納屋から、かなり年季が入っていると思われる人骨を発見し、捜査一課に通報。瀧澤青竜 (片岡鶴太郎)、美沙子 (阿知波悟美)、呉竜 (青柳尊哉)が集められ、事情聴取が行われる。と、呉竜が「洗いざらいしゃべる」と言って、経緯を語り出した。その後、青蘭 (しゅはまはるみ)も含めて、警察での事情聴取が行われるが、一同に悪びれる様子はなかった。また、美和子(鈴木砂羽)は、野々宮恵子(細川直美)とともに瀧澤一家を直撃。死刑判決を受けている田埜井(菅原卓磨)の事件と、今回の白骨発見を結び付けた報道をマスコミに促す。一連の状況は、検事総長の臥龍岡詩子(余貴美子)も注視していた。そんな中、右京は、呉竜の“自白”自体に信ぴょう性がないと感じているようで、青竜たちにある罠を仕掛けるため動いていた。
白骨遺体から真相を手繰り寄せる特命係
その背後では国家権力の闇がうごめき…!?
時を隔てて繋がる二つの事件が急転直下の結末に向かう!
(引用元:https://www.tv-asahi.co.jp/

今回も面白かったです!

前篇のラストにて、右京さんが土蔵の床下に隠されていた人骨を見つけました。

そして身分を隠していた潜入捜査からの、警察手帳での身元明かし。人間国宝の青竜と妻の美沙子もびっくりでした。

そんないいところで前篇が終わりましたので、前後編の常ではありますが、もう後篇が待ち遠しくて仕方なかった。

前篇にて、15年前の事件について、青竜、妻の美沙子、娘の青蘭、弟子の呉竜の4人が、何か秘密を共有しているであろうことは、ガッツリと示唆されていました。つまり、犯人の田埜井に死刑判決が下された裁判では、真実が明らかにはなっていない可能性があるわけです。すなわち、冤罪である可能性もあるってことです。

また、殺害された瀧澤家の長男・乙彦は、何かよからぬ顔を持っていたであろうことも示唆されていました。それが、おそらく彼が殺害された原因ではないかとも推察されます。

それらに加え、白骨遺体が「いったい誰の骨なんだ?」というのが、大きな謎として出てきました。15年前の事件に加え、白骨遺体というもう一つがプラスされた形です。

その二つが一つに結び付いたときに、全てが明らかになるような流れでした。

もちろんそこまで一筋縄ではいかず、「講談師一門vs特命係」という闘いにもなっています。最終的に「人間国宝vs右京」という絵面になるのかと思いきや、やっぱりvs一門という感じの方が強かったです。

前篇は大変失礼ながら、右京さんの作務衣や奇声などにかなり持っていかれまして、だいぶネタ回寄りでもあったかと思います。もちろんミステリーとしても面白かったんですけど、それを上回るほど右京さんが強烈で…。

だってほぼスーツ着てなかったし。

それに対しこの後篇は、じゃっかん重ためな部分もあり、前篇とのギャップは大きい。

まず、死刑のタイムリミットというものが、深刻な要素となってきます。検事総長の臥龍岡詩子が死刑執行を急がせたため、無実の人間が死刑に処されるかもしれないという、大変な事態を引き起こしかねない展開に。彼女の真意というのも、また一つの謎です。

冤罪の証明というのが物語の一番大きな軸で、それに死刑執行というもう一つの軸が、並行して絡んでくる形ですね。vs講談師一門に、vs検事総長が加わった感じです。

死刑の軸には、美和子さんとジャーナリストの野々宮恵子も少し絡んできます。

そしてそして、この初回SPは「講談」というものが相棒にて初めて取り上げられた物語。

しかしながら前篇では、「講談」はちょっとしたスパイス程度のものでしかありませんでした。言ってしまえば、別に設定が講談ではなくても成立する内容でしたからね。

それがこの後篇では、「講談」でなければならない、そんな要素がぎっしりと詰め込まれていました。講談という設定が随所に効いてくるんです。

特命係が相手にする講談師の一門は、人間国宝の青竜をはじめとして、講釈を生業としているプロなわけです。歴史にちなんだ読み物などを、まるで自分が見聞きしていたかのように話す技に長けています。いわば嘘を付くのはお手の物。つまり、聴取に対しても、同様に物語を語っているのではないかと。何も信用できないんです。

まさに特命係と講釈師の闘いです。

「白骨は語る」とタイトルにも入っていますけれど、白骨遺体の正体というのが、真相に繋がる大きな鍵になるであろうことはもちろん推察できたのですが、なかなか予想もできなかったです。前篇で青竜が「土蔵に住み着いた物乞い」の話をしていましたので、それが頭をよぎりつつも、完全な作り話なのか、それとも真実が入っているのか、その辺りも煙に巻かれているようで。

講談師たちはひたすら嘘つきでしたから。そういう点では、S5第4話『せんみつ』なんかに通じるものもあったのではないかと。

特命係が謎を解いていく過程もフルで面白かったです。タイトルにも「右京の奇策」とありますが、色んな罠を仕掛けてました。

右京さんの講談師姿まで見れちゃいまして、それが今回の一番の見せ場だったのではないかとも思うほど、素晴らしい一席でした。

講談師の右京さんもかっこよかったですけど、やっぱり右京さんはスーツが似合いますね。前篇のコスプレからのスーツですので、改めてそれを実感しました。

そして明らかになった15年前の事件の真相。これも予想外のものでした。

で、そこからの特命係vs検事総長という、もう一段階。

タイトルの『死して償え』は、15年前の真相にも掛かっていましたけれど、それ以上に検事総長の真意の方に、より大きく掛かっていたのではないかと思います。死んだ後に償いを、という意味だったのかと。重たいです。

死刑制度の是非や、通らない再審請求について問うような、そんな物語でもありました。同時に、思想や信条のためなら何をしてもいいのかという、一つのテロの形への警鐘でもあったかと思います。

歪んだ正義どころか、その上をいく狂気といっていいレベルのものでしたし。

退場させる場面は、右京さんが、亡き小野田官房長のようでもありました。S5最終話『サザンカの咲く頃』で小野田さんが警察庁長官を退場させたときに通じるものがあるような。

どちらかというと、検事総長のヤバさが際立っていたので、終わってみれば全体的にそっちの印象の方が残ってしまったかもしれません。事件の主軸は講談師一門の方だったのですが、最後に検事総長にかっさらわれ、そちらが主軸になった感じです。

物語を彩るゲスト陣も、それぞれ前篇とはまた違う顔を見せてくれています。

呉竜役の青柳尊哉さんが、何気に一番印象が強かったかもしれません。亀山くんにキレる青蘭のしゅはまはるみさんは、可愛らしくもあり、笑わせて頂きました。

検事総長の余貴美子さんは、ヤバさを秘めた役だっただけに、怖さもありました。

片岡鶴太郎さんはやっぱり存在感は強いです。阿知波悟美さんも負けじと印象に残る女優さん。

前篇で出番の少なかった細川直美さん、後篇ではもっとガッツリ出てくるのかな~と思いきや、そんなに出てこなかったですね。美人でしたけれど。

お馴染みのメンバーの中では、社美彌子が特命係と甲斐さんとの4ショットという、ちょっと嬉しいものも見せてくれました。

角田課長が刑事部になったことでの、内村&中園との新鮮な絡みや、特命係と一緒に聴取にお出掛けというのも見れました。

トリオ・ザ・捜一も前篇に続いて捜査に協力してくれましたし、益子さんと土師っちも少しだけですが出てきす。そういえば大河内さんは、後篇では出番無しでした。

こてまり呑みもちゃんと用意されています。相棒の大事なほっこり時間です。

じゃっかん重たさもある物語ではあったのですが、次から次へと盛りだくさんの、濃ゆい中身だったな~と。

久しぶりの右京さんの激昂だったり、ワンりゅうだったり、怖い刑事と優しい刑事再びだったり、第三者の「暇か?」など、後篇でも細かい楽しみどころがちょいちょいありました。怖い刑事と優しい刑事は、前回の逆で亀山くんが怖い方、右京さんが優しい方になってました。

最後に相棒のテーマ曲が流れたのも、またいいですね。

謎解きだけでなく、笑いあり、社会問題ありと、実に相棒らしい一本だったと思います。

今シーズンも、中身のぎっしり詰まった初回SPを、存分に楽しませて頂きました。

第2話『死して償え~白骨は語る!右京の奇策』、面白かったです!!

 

ゲスト出演者

それでは次に、第2話『死して償え~白骨は語る!右京の奇策』に出演された主なゲストさんを、一名ずつ紹介していきます。第1話から続く後篇となりますので、ゲストさんも第1話と同じです。

片岡鶴太郎(かたおかつるたろう)

人間国宝の講談師、瀧澤青竜役で片岡鶴太郎(かたおかつるたろう)さん。

人間国宝にまで上り詰めた講談界の重鎮ですが、ファンに対しても丁寧な対応をする、優しく気さくな人物でもあります。弟子入りを懇願する右京さんに根負けし、内弟子として屋敷に迎え入れますが、右京さんが警察であるとわかり愕然とします。15年前の事件について、間違いなく何かを隠しています。

 

阿知波悟美(あちわさとみ)

青竜の妻、重松美沙子役で阿知波悟美(あちわさとみ)さん。

前篇では、内弟子となった右京さんに、食事の味付けなど何かと小言を言い、厳しく指導をしていました。15年前の事件について、夫の青竜や娘の青蘭らと、何か秘密を共有している様子も。右京さんが警察だとわかったときには、夫の青竜と共に驚きの表情を浮かべています。その後は右京さんに対し態度も硬化させます。

 

細川直美(ほそかわなおみ)

美和子さんと旧知のジャーナリスト、野々宮恵子役で細川直美(ほそかわなおみ)さん。

今回の事件の再捜査を特命係に依頼してきたジャーナリストで、美和子さんの帝都新聞時代の後輩でもあります。死刑判決を受けている田埜井と、接見目的での獄中結婚をしています。後篇では、美和子さんと共に青竜の屋敷に突撃取材にも行っています。

 

しゅはまはるみ

青竜の娘、瀧澤青蘭役でしゅはまはるみさん。

前篇では、青蘭が主宰する講談のカルチャースクールに亀山くんが通い、二人で飲みに行く場面も。そんな亀山くんが警察官であることを知り、憤慨しています。両親と同じく、15年前の事件について何かを隠していて、家族で秘密を共有しています。

 

青柳尊哉(あおやぎたかや)

青竜の弟子、瀧澤呉竜役で青柳尊哉(あおやぎたかや)さん。

弟子の中でも古株で、かつては内弟子もしていました。15年前の事件についても何か知っていて、青竜の一家と秘密を共有しています。白骨遺体が発見された後の聴取では、「洗いざらいしゃべる」と言って、経緯を語り出しました。しかし右京さんはその供述の信憑性に疑問の目を向けます。

 

余貴美子(よきみこ)

検事総長の臥龍岡詩子役で余貴美子(よきみこ)さん。

前篇では、死刑判決の出ている事件を掘り返す特命係に対し、冤罪の証明を後押しするかのような正義の顔を見せる一方で、死刑の執行を急がせるという、矛盾した顔を見せていました。彼女の圧力により、田埜井の死刑執行が確実に迫ることになります。そして特命係とも再び対峙します。

 

以上、今回の主なゲストさんは、上記6名になります。

他には、青竜の弟子の一人、瀧澤光竜役で中林大樹(なかばやしたいき)さん。15年前の強盗殺人事件で逮捕された青竜の元弟子、田埜井肇役で菅原卓磨(すがわらたくま)さん。15年前に殺害された青竜の息子、重松乙彦役で前田峻輔(まえだしゅんすけ)さんなどが出演されています。

中林大樹さんは別役で2度目(過去にはS13-12)、菅原卓磨さんも別役で2度目(過去にはS16-4)の出演です。

 

謎の白骨死体

冤罪の可能性がある、15年前の強盗殺人事件を調べ直すため、右京さんは青竜の屋敷に内弟子として潜入しました。

そして土蔵の床下からとんでもないものを見つけてしまいます。

人骨です。

ずいぶん前から隠されていたものと思われます。

白骨死体を見つけてしまった右京さんに対し、青竜と美沙子はこのことは黙っておくようにと諭しますが、もちろん右京さんが従うわけがありません。

しっかりと捜査一課や鑑識を土蔵へと召喚します。亀山くんも。

で、右京さんはその場で警察手帳を出し、招待を明かします。作務衣姿で。そこで前篇が終了。

ここから本格的な捜査の開始です。

事件の起きた夜、殺害された乙彦の他に屋敷にいたのは、青竜、妻の美沙子、娘の青蘭、そして当時内弟子だった呉竜の4人。その4人が事件について何かしらの秘密を共有しているであろうことは、右京さんと亀山くんの揺さぶりにより、浮き彫りになってきました。

また、15年前に殺害された乙彦が、問題を抱えた人物であったこともわかってきます。前篇での青蘭の「兄さんはいらない」という発言もありましたし、田埜井が乙彦をメッタ刺しにした理由も、そこには激しい憎悪があったのではないかとも推察できます。

ちなみに乙彦は青竜の長男ではありますが、講談師という道は選んでいません。公務員をしていたようです。

そしてその死には、講談師の一門が深く関わっているのではないかと。

つまり、裁判で明らかになった真実とは異なる、別の真実がある可能性が高まっているんです。

それは田埜井の冤罪の証明し得るものになるかもしれません。

そしてこの度、土蔵にて白骨遺体が見つかったことで、乙彦の他にもう一人、過去に誰かがこの屋敷内で亡くなっていたことになります。

謎の白骨死体。

その正体が判明すれば、15年前の事件の真相も見えてきます。

 

迫る死刑執行と検事総長の狂気

右京さんの潜入捜査による白骨死体の発見は、必然的に15年前の事件にも影響を与えてきます。

もちろん15年前の事件は既に犯人が逮捕され、最高裁で死刑判決まで出ていますので、警察が大っぴらに再捜査を行うわけではありません。警察としては、あくまでも白骨の捜査です。

しかし、白骨死体の正体次第では、その延長線上で、15年前の冤罪が証明されてしまう可能性が考えられます。

事態は大きく動き出しました。

美和子さんも参戦し、野々宮恵子と共に瀧澤一家に直撃取材を決行。マスコミをも巻き込んで、15年前の事件への冤罪疑惑を公にしようと試みます。

そんな中、もう一つ別のものも動き出しているんです。

前篇にて、衣笠副総監から事情を聴いた検事総長の臥龍岡詩子が、社美彌子を介して特命係を呼び出しました。で、その場では、特命係の冤罪を証明する捜査を後押しする正義の顔を見せていましたが、直後には死刑の執行を急がせるという、矛盾した態度を取っています。

そして実際に、彼女を発端として、死刑執行へのカウントダウンが始まります。

もし死刑が執行されてしまった後に冤罪が証明されたら、取り返しのつかない事態になります。

そんなことが起きたら、検察も警察も窮地に陥るのはもちろん、臥龍岡自身も責任は免れません。真意を測りかねぬ動きではありますが、そこには臥龍岡の狂気ともいえる、恐ろしい思惑があったんです。

特命係は、社美彌子からの情報で、執行が早まっていることを知ります。美彌子は特命にとって、常に味方なのか敵なのかわからない立ち位置ですけど、いつも最終的には正義の側に立ってくれるんですよね。

右京さん、亀山くん、美彌子、そして甲斐さんという4ショットも見れます。

死刑執行は、命令書が発行されると5日以内に執行されてしまいます。

刑事局長、法務事務次官、法務副大臣などのサインを経て、最後に法務大臣がサインをすれば執行です。次々とサインがされていきます。

今回、法務事務次官も出てきたんですけど、日下部さんじゃなかったですね。公式サイトの相関図では日下部さんなんですけどね。しばらく登場してないので、少し期待したのですが。

それはともかく、死刑が執行されてしまったら終わりです。不当に命が奪われてしまったら取り返しがつきません。

冤罪の可能性がある事件の、死刑執行など許していいわけがない。

特命係の再捜査も、時間との戦いになってきました。

田埜井の命を確実に救う方法は、一つです。死刑が執行される前に、特命係が田埜井の冤罪を証明すること。

そのためには、白骨死体の正体を明らかにし、講談師の一門の隠している秘密を暴かなければいけません。

 

人間国宝vs右京

前篇での特命係は、右京さんは講談師の内弟子、亀山くんはカルチャースクールの生徒という、偽りの姿での立ち回りがほとんどでしたが、後篇では二人とも完全に刑事の顔になりました。

右京さんも、作務衣からスーツに着替えての再登場。伊丹さんに「お色直し」って言われてました。

そして何かを隠しているであろう、講談師の一門との直接対決が始まります。

一門は白骨死体が見つかったことで、警察と対峙せざるを得なくなりました。青竜、美沙子、青蘭、呉竜の4人は、当然ながら事情を聴かれることになります。

ここでまず「洗いざらい喋る」と開き直ったのが、かつて内弟子だった呉竜。人骨について、その経緯を皆の前で流暢に語り始めます。

さらには、青竜、美沙子、青蘭の親子も、それを裏付ける供述をします。

一見すると筋の通った供述であり、矛盾もないのですが、右京さんは彼らの供述は嘘であると、全く信用しません。

青竜は人間国宝にまで認定された超一流の講談師です。その弟子である呉竜も娘の青蘭も一流の講談師。さらには妻の美沙子も講談は極めて近い場所にいます。いわば皆、講釈を生業としたプロなわけです。「講釈師、見てきたような嘘をつく(言う)」なんて言い回しがあるほど、物語をまるでその場で見てきたかのように話すことに長けた人たちってことですね。

ゆえにその供述も、まるで見てきたように嘘を吐いていてもおかしくはありません。

右京さんと亀山くんは、呉竜を拘留してさらに聴取を続けますが、その都度彼の口からは流暢な物語が。

真実は別にあります。

これは特命係と講談師一門の闘いです。

そして講談師の嘘を暴くため、右京さんは揺さぶりを掛けたり、罠を仕掛けたり。

右京さんが高座に上がり、真相の推理を披露するという大サービスもあります。

右京さん、内弟子としてお屋敷で雑用だけやらされていたわけではなかったんですね。ちゃんと青竜に講談も教わっていたみたいです。

講談シーンはノンストップの6分間。おそらく撮影も1カットの長回しで行われたのではないかと思うのですが、見事な舞台でした。さすが人間国宝の元弟子・京竜。名前にもちゃんと「元」って付いているのが、またいいですね。

さらには高座に上がっている亀山くんまで見れてしまいます。

亀山くんのはおまけ的なののでしたけれど、右京さんの講談は迫力もあり素晴らしかったです。

後篇でこんなふうに講談姿が見られたのは嬉しいですね。

そして講談での揺さぶりの後、捜一や鑑識も巻き込み、右京さんと亀山くんは大きな罠を仕掛けます。

一門がその罠に掛かったとき、右京さんの推理が証明されることになります。

そこには、家族の苦悩と、人間国宝の葛藤がありました。

 

その他の見どころ

それでは続いて、第2話『死して償え~白骨は語る!右京の奇策』のさらに細かい見どころを、いくつか挙げてみたいと思います。

角田が刑事部に

角田課長といえば、組織犯罪対策部の薬物銃器対策課の課長です。

元々は組対5課(組織犯罪対策5課)の課長でしたが、2022年に名称が薬物銃器対策課に変わっています。これは実際の改変に合わせた設定変更です。

そして今度は2025年10月1日、組織犯罪対策部そのものがなくなり、トクリュウへの対策を強化するため、刑事部に統合されました。

そんな現実の改変に合わせ、相棒の中でも再度それに即した設定に。公式サイトの相関図でも、薬物銃器対策課の課長であることは変わりませんが、刑事部の枠の中に入ってます。

つまり、角田課長の所属が刑事部になったわけです。捜査一課なんかと同じで、トップは内村さん。

ですので今回、早くも内村&中園に呼び出されることに。

角田課長が刑事部になったことで、今まで見られなかった面白い絡みが見れました。

さらには、特命係と三人で聴取に出掛けるという場面も。

今までこんなパターンってあったかな?と記憶を辿ってみたのですが、出てこなかったです。もしかしたら初かもしれません。

また、まさかの他人からの「暇か?」も出ました。

今後はさらに新鮮なあれこれが楽しめるのではないかと、期待しています。

 

「暇か?」と言われる角田

角田課長繋がりでもう一つ。

「暇か?」といえば、角田課長の定番の台詞で、彼の代名詞とも言えるほど、知られたものでもあります。

それがこの度、角田課長に対し、別の人の口から発せられるという、珍事が起こりました。

発したのは青竜の妻である美沙子です。特命係&角田課長での聴取の際に、怒った口調で発しました。もちろん彼女はそれが角田課長の口癖であるなどと知りませんので、偶然です。

で、それを言われた角田課長と特命係の表情がこちら。

右京さんのみ全く動じていませんけれど、角田課長も亀山くんも、驚きつつも嬉しそうな表情になってます。

角田課長は少し恥ずかしそうでもありますね。

ぜひ「角田課長が他人から言われる暇か?」を、シリーズ化して欲しいです。

 

引っぱたかれる亀山

亀山くんが青蘭に、引っぱたかれたうえに胸倉掴まれてました。

これはもちろん、亀山くんが警察であることを隠し、カルチャースクールの生徒として自分に近づいたことに対する青蘭の怒りです。

亀山くん、災難でしたね。

青蘭と特命係のやりとりが、後篇ではちょっとした笑いポイントになってました。

 

怖い刑事と優しい刑事

S23最終話『怪物と聖剣~決戦』で、特命係は「怖い刑事と優しい刑事」という古典的な手法で取り調べをしました。

右京さんが怖い刑事、亀山くんが優しい刑事を演じて、犯人を落としました。

今回も、そんな「怖い刑事と優しい刑事」作戦が再びです。

前回とは逆で、今回は右京さんが優しい刑事、亀山くんが怖い刑事になってます。

こっちの方がしっくりくるかもしれません。怖い右京さんの方が、違和感ありましたからね。

こちらもぜひ、今後も色んなパターンでやって欲しいです。

 

盗聴をする特命係

右京さんと亀山くんが、ガッツリ盗聴をしています。

青竜のお屋敷の庭で。

盗聴器を仕掛けるような盗聴ではなく、パラボラ集音器というやつですかね、それを使っての盗聴です。

S4の元日SP『汚れある悪戯』で、米沢さんの盗聴に乗っかっている場面はありましたが、こんなふうに二人でおもいっきり盗聴しているというのは、初めてではないかと。

これまた珍しい姿が見れました。

亀山くんのジャケットも、初めて見るやつかもしれません。かっこいいです。

 

こてまりで舟盛り

前篇では右京さんが内弟子として屋敷に住み込んでいたため、こてまりには来店していません。

ですので後篇にて、ようやくいつものメンツでのこてまりシーンが見れます。

久しぶりの右京さんと小手鞠さんのやりとりも、和みました。

そして最後には、なんとこてまりで舟盛りが。

これを見た亀山くんからは「ギョギョ!」という一言も。

この舟盛りを見たら、美味しいお刺身と日本酒で一杯やりたくなりました。


以上、今日は相棒season24第2話『死して償え~白骨は語る!右京の奇策』についてでした。

 

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