「神の憂鬱」
相棒season8最終話のあらすじと感想
本日は、シーズン8最終話(第19話)についてです。
シーズン8は全19話ですので、これが最後の回となります。
相棒season8最終話(第19話)のタイトルは「神の憂鬱」。放送日は2010年3月10日です。2時間スペシャルで放送されたものとなります。
タイトルからでは内容が全く推測できませんね。スケールが大きそうな感じはしますが。
ではまず、ざっくりではありますが、最終話「神の憂鬱」のあらすじから紹介したいと思います。
ある企業のビルから男性が転落死し、自殺と他殺の両面から捜査が開始されます。その企業には防犯カメラが多数設置してあり、男性が転落死した後に急発進した不審な車も映っています。右京さんも独自の捜査を開始し、彼と繋がりがあった人物への聴取を試みますが…。一方神戸くんは、運転中にオービスの誤作動に遭遇します。それに関連して、以前神戸くんのいた警備局が開発を進めていたシステムに何かが起きているのでは?と疑いを持ちます。そして右京さんと神戸くん、それぞれが追っていた別の事件が一人の人物で繋がり…オービスの誤作動と転落死に関係はあるのか?特命係が真相を究明します。
かなりおおまかで、全然内容わからないかもしれませんが…なんとなく、こんな流れではあります。
今回も見どころが盛りだくさんで、とっても内容の濃い最終話でした。
面白かったです!
前話に続き、最初は右京さんと神戸くん、それぞれが別の事件に関わっているのですが、それが一点で繋がる展開です。
事件そのものも面白い展開だったのですが、それに加え、「神戸くんが特命係に配属された本当の理由」と言うのが明らかになります。これも面白かったですね。こんな裏があったとは!そして、それがまた今回の事件にも大きく絡んでくるわけです。
僕は夕方の再放送でもこの回は見ていませんので、神戸くんの特命配属の秘密は初めて知りました。
また、最終回だけあって、なかなか規模の大きな事件でもあり、小野田さんとか大河内さんもガッツリ登場しています。
その他見どころも色々あって、もうボリューム満点の最終話でした。
最初の神戸くんシリーズであるシーズン8の最終話。
存分に楽しませて頂きました!
相棒season8最終話のゲスト出演者
それでは次に、最終話に主に登場したゲストさんを紹介します。
水野美紀(みずのみき)
まずは、警察庁の警備企画課勤務で、神戸くんの元部下、伊達香役で水野美紀(みずのみき)さん。
警備企画課では、神戸くんの後を引き継いだポジションにいる女性です。神戸くんの元部下ではありますが、現在の階級は警視で、神戸くんは警部補ですので、神戸くんよりも階級は上です。
刑事ドラマで水野美紀さんと言いますと、どうしても「踊る大捜査線」を僕は思い浮かべてしまうのですが…笑。
水野美紀さん、相棒にも出ていたんですね!今回の一番のメインゲストは、この水野美紀さんです。
寺泉憲(てらいずみけん)
続いて、警察庁の警備企画課課長、間瀬登役で寺泉憲(てらいずみけん)さん。
失礼ながら、この俳優さんは僕は知らない俳優さんでした。すみません…。ウィキペディアを見たところ、ジャズシンガーとしてもご活躍されている方のようです。
清水章吾(しみずしょうご)
続いて、警察からの天下りで、警備会社の顧問をしている、宇田川次郎役で清水章吾(しみずしょうご)さん。
この方はドラマや映画などでもよくお見掛けする俳優さんですね。少々昔にはなりますが、個人的にはアイフルのCMの印象が強いですね。古いですけど…笑。
吉満涼太(よしみつひろと)
続いては、警察庁の官房首席監察官、渡辺真澄役で吉満涼太(よしみつりょうた)さん。
神戸くんが右京さんの調査結果について報告している人物です。この吉満涼太さん、これが4度目の相棒出演みたいです。プレシーズン第2話「恐怖の切り裂き魔連続殺人!」、シーズン2第8話「命の値段」にも別の役で出ているようです。全く気付きませんでしたが…笑。その後はシーズン8第12話「SPY」で今回と同じ役で登場しています。僕は「恐怖の切り裂き魔連続殺人!」と「SPY」の方の出演を完全に見落としておりまして、コメント欄にてご指摘頂きました。また、吉満涼太さんは現在は改名して吉満寛人(よしみつひろと)さんになっているみたいです。こちらもコメント欄にて教えて頂きました。
今回主に登場するゲストさんは、この辺りでしょうか。一番メインは水野美紀さんです。他の3名の方はそこまで登場シーンも多くはありません。
防犯カメラによる顔認証システム
今回の事件には、「FRS」と呼ばれる「防犯カメラによる顔認証システム」が大きく関係していました。
このシステムを開発し運用することで、犯人逮捕や犯罪の抑止などに大きな成果が見込まれています。
これが完成すれば、街中にある防犯カメラなどから、特定の人物を捜し出すことができてしまうんです。
そして、神戸くんは特命係に来る前、警察庁の警備企画課でこのシステムを担当していました。
神戸くんの後を引き継いだのが、水野美紀さん演じる伊達香です。
この顔認証システムを巡りストーリーは展開して行くわけですが、実際にこのようなシステムがあったら、警察としてはかなり有効に使えるんでしょうね。
現在、この顔認証システムって、実は色々なところで既に運用されているのでは?とは思います。現実の世界でも。
警察が使っているのかどうかはわかりませんが、いずれ当たり前のように使われるようになるんだろうな~と。
相棒ではまだ運用前で法改正などが必要と言う設定でしたが、劇場版「絶対絶命~」では、米沢さんがマラソン大会の参加者の中から、このようなシステムを使って犯人を捜し出していましたが…それとは別のシステムなんでしょうかね?笑
それとも、あらゆる防犯カメラなどを連携させるのが、この「FRS」と言うことでしょうか。
もし、街中の防犯カメラが全て連携されて運用されるようになったとしたら…犯罪に対してはとても便利な反面、自分の行動を全て把握されてしまうと言う恐ろしさもありますよね。
仮病で仕事を休んで遊びに行ってるのとか、全てバレてしまいますからね。笑
神戸くんが特命係に配属された本当の理由
亀山くんが特命係を去った後、シーズン7の最終話にて、神戸くんが特命係に配属されて来ました。
「杉下右京は警察にとって必要な人間なのかどうか」を見極めるために、神戸くんはスパイとして特命係に送り込まれていたんです。
それが神戸くんが特命係に配属された真の理由だと。
今まではそう明かされていましたし、僕もそう思っていました。
しかしです。
なんと、それは真の理由ではなかったんです!!
ネタバレにはなってしまいますが…
先ほど書かせて頂きました「防犯カメラによる顔認証システム」を運用するにあたり、その主任運用官として神戸くんが候補になっていると。そしてさらには、その主任捜査官として、右京さんが候補になっていたらしいんです。
そしてこの二人が連携できるのかどうかを試すため、神戸くんは特命に送られたんです。
それが本当の理由だったんです。
そんな裏があったとは。
神戸くんはとても優秀な人材で、警察庁時代もその優秀さを認められていたんですね。
これまでの流れでは、神戸くんは右京さんを調べるスパイでした。「庁内エス」ってやつですね。そして、右京さんにバレないようにしていましたし、さらには大河内さんとかに疑われても、しらを切ってました。
しかし今回、神戸くん自身もその役割に疑問を持ち、本当の理由は別にあるのではないかと疑っています。
そして、右京さんや大河内さんにも、自分がスパイであることを普通に話してました。あっさりと。笑
右京さんはそのことに「気付いていた」とは特に言ってはいませんでしたが、何かしら気付いていたことは、端々で察することができます。
神戸くんが特命係に来た本当の理由。これが明らかになり、とてもすっきりしました。笑
ようこそ特命係へ
この最終話で、自らスパイとして送り込まれたことを右京さんに告白した神戸くん。
そして、それが本当の理由ではなく、その裏にあった上層部の思惑も明らかになりました。
その結果、神戸くんは一通りの役目を終えたことになり、警察庁に戻るようにとの辞令を受けます。
しかし神戸くん、なんとこれを拒否したみたいなんですよ。
辞令を拒否し、特命係に残ることを選びました。
そんな神戸くんに対し、右京さんの印象的な一言が。
それが…「ようこそ特命係へ」です。
シーズン7の最終話から、シーズン8を通して、神戸くんは右京さんと行動を共にし、特命係として事件を解決してきましたが…
神戸くんはスパイとして特命係にいましたので(神戸くん的にはですが)、正式な相棒とは言えなかったのかもしれないですからね。右京さんはもしかしたら、そこはあまり気にしていなかったのかもしれませんけどね。神戸くんの気持ちを察しての、「ようこそ特命係へ」なんじゃないかな~なんて。
個人的に、ちょっといいシーンだな~と思い、印象に残りました。
この後、二日酔いの神戸くんを花の里に誘う場面も良かったですね。笑
シーズン8最終話その他の見どころ
それでは、最終話のさらに細かい見どころをあれこれと挙げてみたいと思います。
右京さん鑑識を総動員
どこかに落ちていると思われる紙切れを探すため、右京さんが米沢さんに依頼し、鑑識だと思われる捜査員を総動員していました。かなりの数です。
しかも、表立って捜索したくないので、全員私服でとお願いしています。
米沢さんが電話で集合を掛けたのですが、本当にたくさんの捜査員が集まってるんですよね。
これだけの捜査員を総動員できると言うことは、それなりに信頼がないとできないことですからね。
これは右京さんの人望が厚いのか、それとも米沢さんの人望が厚いのか…笑。
どちらにしても凄いですけどね。
警視庁の食堂?
神戸くんが大内さんとランチをする場面があったのですが、その場所が初めて見る場所でした。
社員食堂のような雰囲気がある場所で、もしかしたらここ、警視庁の食堂では?と。
周囲には制服姿の警察官もいますし。
実際の警視庁内にも食堂はあるみたいですので、その可能性が高いかと。
貴重な場所でのランチですね。
また、こちらは相棒でよく出てくる、テラスのあるお洒落なカフェです。
神戸くん、水野美紀さん演じる伊達香とここでお茶してます。
相棒では定番のロケ地で、「日比谷茶廊」さんと言うお店です。
僕もいつかここに行ってみたいな~と思ってるんですけどね。
まだ行けずです。
パルトネールの再登場
神戸くんと大河内さんが、いつものお洒落なバーで飲んでます。
今回はいつも以上に飲んでる様子でした。笑
そこでの一場面なのですが、神戸くんの口から「パルトネール」と言うワードが飛び出しました。メニューを見て「パルトネールありますよ」と。
これ、シーズン5第9話「殺人ワインセラー」で、佐野史郎さん出てた時に登場した高級ワインの銘柄です。
実在しないワインで、なんとフランス語で「パートナー(相棒)」と言う意味なんですよね。笑
まさかまたこの銘柄がドラマ内で出てくるとは。
ちょっと嬉しかったですけど。笑
この翌日、神戸くんは二日酔いでしたので、かなり飲んだんでしょうね~。
熱い男、伊丹さん
今回は伊丹さんの熱いシーンがけっこう出てきました。
事件の真相を突き止めたい捜査一課ですが、聴取をしたい相手が警察の天下り先の企業に勤めているため、思うように捜査できなかったりします。
そして、早々に自殺だと判断して、捜査を打ち切りたい上層部と対立したりもしています。
伊丹さん、内村さんと中園さんに噛みついてました。
たまにあるシーンですけどね。
こう言う時、いつも三浦さんが丸く収めようとしてますね。
芹沢さんはどうして良いかわからなくなってますが。笑
この他にも、取り調べ室で特命係の味方になったりする場面もありました。取調べの邪魔をしようとした相手を、部屋から追い出してくれたり。
伊丹さん、かっこ良かったです!
右京さん小野田さんと高級中華
右京さんと小野田さんが、高級そうな中華料理屋さんで食事をしています。
このお店は初めて出てきましたね。
窓の外には夜景が広がっていますので、高層ビルの中にあるレストランかと思います。
いつもは右京さん、自分の分は自分で払い、割り勘だったイメージがあるのですが、今回は小野田さんにご馳走になったぽいですね。割り勘で支払う様子もなく、小野田さんに「ご馳走様でした」と言ってましたので。
二人の間のお会計がどうなっているのか…ちょっと気になります。笑
右京さんの格闘シーン
久しぶりに、右京さんの格闘シーンが出てきました。
そんなに派手な格闘シーンではなく、一瞬だけだったんですけどね。
突然殴り掛かって来た犯人の攻撃を見事にかわし、蹴りでの一撃を加えています。
さらにこの後は神戸くんも同じように相手の攻撃をかわし、確保と言う流れです。
右京さんも神戸くんも、やっぱり強いですね。
大河内さん花の里へ
大河内さんが花の里に来店しました!
これが二度目の来店となります。初来店はシーズン5の最終話「サザンカの咲く頃」です。
大河内さん、来店はしたものの、席には座らずに、右京さんに少しだけ話に来ただけでした。
大河内さんは前回も席には付きませんでしたので、まだ花の里で飲んではいないんですよね。
今回は、特命係に残ると言う選択をした神戸くんのことを想って、右京さんを訪ねています。
「神戸をよろしくお願いします」と右京さんに対し頭を下げています。
大河内さんの優しい一面です。
この翌日に、右京さんの神戸くんに対する「ようこそ特命係へ」発言がありましたので、大河内さんの訪問も影響してるかもしれませんね。
とても後味の良い終わり方でしたので!
神戸くんでの初シリーズ、相棒シーズン8。
全体を通してとても面白かったです!!終わり方も大満足です!
以上、今日は相棒season8最終話「神の憂鬱」についてでした。