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相棒17第14話。歪んだ夫婦関係の果て。そして妻が消えた。

第14話『そして妻が消えた』

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あらすじと感想

本日はシーズン17第14話についてです。

相棒season17第14話のタイトルは『そして妻が消えた』。放送日は2019年2月6日です。タイトルから、妻が失踪してしまった夫、というのが中心になる物語ではないかと推測できますが、どのような内容なのでしょうか。

では最初にざっくりではありますが、第14話『そして妻が消えた』のあらすじから紹介したいと思います。

冠城くんが学生時代から懇意にしていた、坂崎直哉という人物から相談を受けます。坂崎は犯罪心理学のコメンテーターとしても活躍していて、冠城くんの大学時代の講師です。相談の内容は、元人気キャスターだった坂崎の妻である絵美子が、突然姿を消してしまい行方不明になっているというものです。相談を受けた冠城くんが右京さんと共に坂崎家を訪れると、そこには絵美子のものと思われる血痕と、何者かがピッキングにより侵入した形跡が残されていました。また、絵美子はストーカーに悩まされていたという情報も。しかしその後の捜査で、ストーカーから送られてきたメールが坂崎のパソコンから発信されていたことや、坂崎の絵美子に対するDVを思わせるSNSのやりとりが見つかり、疑惑の目は坂崎本人へと向けられます。事件は「妻の失踪」から「夫による妻へのDVの末の殺人」の様相を見せ、坂崎の犯行を裏付ける証拠も見つかります。また、坂崎が妻以外の女性と不倫していたことなど、次々と裏の顔が暴かれていきます。理想の夫婦といわれていた彼らの間に一体何が?坂崎は妻を殺害して遺棄したのか?消えた妻の行方は?右京さんと冠城くんが真相を暴きます。

簡単にではありますが、だいたいこんな感じの内容になります。

今回も面白かったです!

なかなか複雑な内容でした。夫婦の歪んだ関係、姉妹の歪んだ関係など、親密な相手との間に生じる複雑な心理、複雑な人間関係というのが主軸になっていたかと思います。

冠城くんが学生時代に親しかった人物から相談を受けるという形で始まった物語は、その後二転三転の展開を経つつ、結末まで駆け抜けます。

前半から中盤にかけては、「果たして夫は妻を殺したのか?」という大きな流れで進行していきます。

見つかる証拠の数々はどれも夫の犯行説を裏付けるものでして、「理想の夫婦」と言われていた夫婦の真の姿が、実は夫のDVがひどい、理想どころではない夫婦だったのでは?と。

また、夫の犯行なのかどうか、という大きな軸の他に、「妻は今どこに?」というのももう一つの大きなポイントでした。殺されているのなら遺体はどこに?もしかして生きているのでは?などなど、妻の所在がわからないがために、ミステリー要素が倍増していたかと思います。

真相もなかなか予測がつかないものでして、いつもながら最後までわかりませんでした。

相棒が、夫のDVの末の殺人でした、で終わるわけがないですからね。事件はより入り組んでおります。特に心理的に入り組んでいたかと。

失踪した妻が元人気女子アナだったとこと、夫は犯罪心理学者で現在人気のコメンテーターであること、それらも事件に深く絡んでくるわけです。

また、坂崎は冠城くんが大学生のとき、講師として講義をしていまして、講師と生徒という関係からではありますが、仲良くなり親交を深めた人物です。そんな旧知の人物を信じる冠城くん、という要素も多少ではありますが加わります。

状況的には坂崎は完全に黒なんですけどね。

さらに坂崎は不倫までしちゃってたことが明らかになりますので、冠城くんの信頼する男は限りなくピンチに陥るわけです。

それがどんなふうにひっくり返るのか、返らないのか。

夫婦という最も近くにいる相手との、感情のすれ違い。身近な相手だからこそ抱いてしまう、複雑な心理。

僕も既婚者ですので、妻の心理というものを、もっと理解せねばと思いました。笑

第14話『そして妻が消えた』、面白かったです!!

 

ゲスト出演者

それでは次に、第14話『そして妻が消えた』に登場した、主なゲスト出演者さんを紹介します。今回は二名になります。

宮川一朗太(みやかわいちろうた)

まずは、妻が突然失踪してしまった犯罪心理学者で、テレビのコメンテーターもしている、坂崎直哉役で宮川一朗太(みやかわいちろうた)さん。

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元人気キャスターだった絵美子と結婚してから、コメンテーターとしてテレビにもよく出るようになりました。冠城くんが大学生の頃、生徒と講師として親交があったという設定です。妻をDVの末に殺害したのでは?と疑われる、今回の事件の主要人物です。宮川一朗太さんは今回が別の役で二度目の相棒出演で、過去にはS6最終話『黙示録』に出演されています。

 

東風万智子(こちまちこ)

続いて、失踪してしまった坂崎直哉の妻、坂崎絵美子役で東風万智子(こちまちこ)さん。

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元人気キャスターですが、坂崎と結婚後には表舞台からは遠ざかっていました。最近ストーカーに悩まされていたという情報も。東風万智子さんは、旧芸名は真中瞳(まなかひとみ)さんです。僕も真中瞳さんとして、「ニュースステーション」でスポーツキャスターをされていた姿をよく覚えています。東風万智子さんに改名されたのは2009年とのこと。東風万智子さんも今回が別の役で二度目の相棒出演で、過去にはS8第8話『右京、風邪をひく』に出ています。余談ですが、東風万智子さん、仲間由紀恵さんと生年月日が一緒みたいです。

 

今回の主なゲストさんは以上2名になります。

他には、絵美子の妹である小田麻衣役で、佐藤みゆき(さとうみゆき)さん。絵美子と親交のあった女性、田中小百合役で樋口泰子(ひぐちやすこ)さん。この辺りの方が、ちょいゲストで出演されています。

樋口泰子さんは別の役で今回が三度目の相棒出演で、過去にはS7第6話『希望の終盤』、S14最終話『ラストケース』にちょい役で出ています。

 

歪んだ夫婦関係

妻は元人気キャスター、いわゆる元女子アナです。

夫は犯罪心理学者で、テレビの人気コメンテーター。

偏見なのは重々承知の上ですが、女子アナといえば、プロ野球選手と結婚するイメージがあります。笑

最近ではプロ野球選手ではなく、お笑い芸人さんも多くなってるみたいですね。

そんなですので、女子アナが学者さんと結婚するというパターンは、僕は耳にしたことがありません。もちろん知らないだけなのかもしれないですけど。笑

今回失踪した妻、東風万智子さん演じる絵美子は、「オダエミ」と呼ばれ人気のあった女子アナです。角田課長もオダエミのファンだったみたいです。笑

そんな人気のある女子アナだった彼女が、地味で無名な心理学者と結婚したことで、週刊誌にも格差婚なんて書かれてしまってます。

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逆玉の輿婚、なんて言われ方もしてたみたいですね。

しかし、そんな最初の風評に反して、二人はいつしか「理想の夫婦」と言われるようになります。理想の夫婦という賞まで取っちゃうくらいのレベルです。

妻の絵美子は結婚後は表舞台から退き、夫を支えます。代わりに夫はテレビでもコメンテーターを務めたりなど、表に出るようになっていきます。

誰もが羨む理想の夫婦。

しかし…。

妻の失踪という事件が発生し、夫によるDVの疑いも強くなり、理想の夫婦と思われていた表の顔は、いっきに崩壊してしまいます。

ワイドショーでもがっつり取り上げられています。

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さらには夫が不倫していたこともわかり、ますますこの夫婦が、理想の夫婦どころではなかったことが明らかに。

そしてこの夫婦が仮面夫婦になった理由。そこには複雑な夫婦の心理があるんです。

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夫が妻に求めるもの。妻が夫に求めるもの。その理想と現実の違い。

嫉妬心、虚栄心、名声。

夫婦だったり姉妹だったり、身近な相手だからこそ、それがより歪んだ感情に転じていってしまうのかもれません。

夫婦の気持ちにズレが生じてしまったならば、その綻びはちゃんと修復しないと、いつかそれが大きな不幸を生んでしまうこともあります。

今回の事件は、仮面夫婦だった坂崎夫婦が、なるべくして行き着いてしまった悲劇の結末なのかもしれません。

 

その他の見どころ

それでは続きまして、第14話『そして妻が消えた』の、その他細かい見どころを、いくつか挙げてみたいと思います。

特命係の地方遠征

特命係は警視庁の部署ですので、基本的にはいつも都内にて捜査をする形がほとんどで、東京を離れて遠くに行くパターンは多くはありません。

そんな特命係が、今回は山梨県まで遠征してます。

場所は山梨県の山中湖です。

富士山の近くでして、こちら、富士山をバックに車を走らせる特命係です。(車内の二人は見えませんけれど)

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最近あまり地方遠征がない気がしますので、たまにはおもいっきり遠くまで出張って欲しいですね。

沖縄編とか見てみたいです。

 

女子アナ好きな角田課長

角田課長には女子アナ好きという一面があります。

今回のオダエミも、角田課長はひいきにしていたようでして、お天気キャスターをやってた頃から目を付けていたそうです。

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角田課長の女子アナ好きが発覚したのは、S4第10話『殺人生中継』のときです。角田課長は、このときに登場した宮地真緒さん演じるお天気キャスターの大ファンでした。

角田課長、今回は生のオダエミと対面しているシーンは出てきませんでしたけれど、会うことはできたのでしょうか?

 

ふぐの白子焼き

花の里にて、天然ふぐの白子焼きが出てきました。

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めっちゃ美味そうです。青木年男もこれ、食べたがってました。食べれてないですけど。笑

きっとそれなりにお高いものだとは思うのですが、これ、絶対日本酒に合うでしょうね。

僕はまだ人生で一度も、ふぐの白子焼きというものを食べたことがありません。

しかしながら、なんと僕の嫁は食べたことあるとのこと。こういうところから、夫婦の感情のすれ違いが生じるわけです。

 

特命係が恋バナ

右京さんと冠城くんが、花の里にて恋バナをしてました。

冠城くんの結婚や右京さんの結婚について話してます。笑

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特命係が二人でそんな話をすること自体、かなり珍しいパターンです。

そして久しぶりに、名前こそ出ませんでしたが、右京さんの元妻であるたまきさんの存在も、話題に上がってました。

たまきさん、元気でしょうか。いつかまた復活して欲しいです。

石垣島から。

 

以上、今日は相棒season17第14話『そして妻が消えた』についてでした。

 

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