相棒が好き過ぎて

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相棒17第15話。鶴田真由が99%の女になって再登場。

第15話『99%の女』

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あらすじと感想

本日はシーズン17第15話についてです。

相棒season17第15話のタイトルは『99%の女』。放送日は2019年2月13日です。S15にて『100%の女』というタイトルの回がありましたが、どうやら今回はそれに関係した物語のようです。一体何が99%なのか気になります。

それではまず最初に、簡単にではありますが、第15話『99%の女』のあらすじから紹介していきたいと思います。

経済産業省のキャリア官僚が何者かに撲殺されるという事件が発生します。凶器の指紋などから容疑者として拘束されたのは、遠山千鶴という女性。彼女は被害者の元部下で、事件の第一発見者でもあります。また、彼女は3年前に起きた機密漏洩事件にて、有罪判決を受けたという過去もあります。そんな彼女の弁護を買って出たのは、特命係とも因縁があり、かつては検事として「100%の女」といわれた倉田映子です。倉田は3年前の機密漏洩事件の際には、検事として千鶴を起訴し、有罪へと追い込んでいます。それが今回、弁護士に転身して冤罪を主張する千鶴の弁護を担います。倉田映子が弁護に乗り出したことにより、今回の事件と3年前の機密漏洩事件は繋がっている可能性が高いと考えた右京さんと冠城くんも、捜査を開始します。殺害された官僚は、3年前に千鶴とともに助成金事業に携わっていて、機密漏洩事件はその間に起きています。千鶴は今回の殺人事件も、3年前の事件も「誰かにはめられた」と冤罪を主張。また、機密を漏洩された側の被害者で、多額の助成金を受けていたIT企業では、漏洩事件と同じ時期に過労自殺をした社員がいることもわかります。3年前の事件と今回の殺人事件には果たしてどのような繋がりが?そして弁護士となった倉田映子は、なぜ千鶴の弁護を買って出たのか?千鶴は冤罪なのか?右京さんと冠城くんが真相を暴きます。

ざっくりではありますが、だいたいこんな感じの内容になります。

今回も面白かったです!!

まず、鶴田真由さんの倉田映子が再登場というだけで、テンション上がります。倉田映子は再登場キャラとして僕はノーマークでしたので、予想外で嬉しいですね。しかも検事ではなく弁護士に転身しての登場で、これまた面白いです。

倉田映子は冠城くんとは法務省で一緒に研修を受けた人物です。前話の『そして妻が消えた』では、冠城くんの大学時代の講師が事件の中心人物として登場しましたので、二話連続で冠城くんと繋がりのある人物が中心となる物語ですね。

今回の軸となる事件の方は、経済産業省の官僚が殺害されるという事件を発端に、3年前の機密漏洩事件にもスポットが当てられ、この現在と過去の2つの事件が絡み合って物語が進行していきます。

過去の事件が現在にも繋がっている、という構図ですね。

そのどちらの事件にも、容疑者として深く関わることになってしまった遠山千鶴。本人はどちらも冤罪を主張していますが、計らずも事件の中心人物となってしまっています。

そして、そんな遠山千鶴の弁護を買って出た倉田映子。彼女がもう一人のキーパーソンです。

遠山千鶴も倉田映子も、どちらも3年前の機密漏洩事件には深い縁がある人物なわけです。

殺人事件と機密漏洩事件にはどんな繋がりが?という大きな軸に加えて、なぜ倉田映子は千鶴の弁護を買って出たのか?というもう一つの大きな軸も平行して走り出します。で、この二つの軸がやっぱり密接に絡み合っていくことになるわけです。

何がどう繋がって最後にどうなるのか、いつものことではありますが、アホな僕は予想もできませんでした。特に倉田映子の真意に関しては最後までわからなかったですね。そういう作りになっていたんでしょうけど、これがまた面白かったです。

助成金、音声再現技術、二次元コードなど、真相に迫る鍵となる様々ポイントも多彩でした。音声再現技術については、僕は「やりすぎ都市伝説」にて以前見た覚えがあり、改めて怖ろしい技術だな~と実感しました。

そしてやっぱり一番の見どころは、倉田映子と特命係の二度目の対決です。今回に関しては対決と言っていいのかどうかはわかりませんが、過去には100%の有罪率を誇る敏腕検事として特命係と対決した彼女が、今度は一転、弁護士としての対峙するわけです。この絡みは目が離せません。

そんな対峙の先には、やはり前回と同様に、「正義」というものが、一つのテーマとして描かれていたのではないかとも思われます。

前回は相棒ではよくテーマとなる「正義の対立」という図式。それに対し今回は、倉田映子という一人の弁護士が辿り着いた「正義」のお話だったのではないかと。

タイトルの「99%」も、そう繋がってくるのか~!と最後にようやくわかりすっきりします。そこにはちょっといい話があったりも。個人的には、この終わり方はすごく好きです。

展開も面白かったですし、終わり方も良かったですし、楽しませて頂きました。

倉田映子が出てきたので、日下部さんも出てくるかな~と思っていたのですが、今回日下部さんは出てこなかったですね。

是非今度は日下部さんも交えての、倉田映子の再々登場を期待したいです。

第15話『99%の女』、面白かったです!!

 

ゲスト出演者

では続きまして、第15話『99%の女』に登場した、主なゲスト出演者さんを紹介していきます。今回は二名になります。

鶴田真由(つるたまゆ)

まずは、「100%の女」と言われていた元検事で、現在は弁護士をしている倉田映子役で、鶴田真由(つるたまゆ)さん。

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いわゆるヤメ検弁護士で、大手法律事務所に所属しています。官僚の殺害容疑で拘留されている遠山千鶴の弁護を担当しています。鶴田真由さんは今回が二度目の相棒出演で、初登場はS15第8話『100%の女』です。どちらも同じ倉田映子役での出演で、特命係とは因縁のある人物です。

 

末広ゆい(すえひろゆい)

続いて、殺害された官僚の元部下で、殺人の容疑者としても拘留されている、遠山千鶴役で末広ゆい(すえひろゆい)さん。

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3年前には、IT企業の機密情報を海外の情報ブローカーに売り渡した罪で有罪判決を受けています。末広ゆいさん、僕は失礼ながら存じあげていない女優さんだったのですが、けっこう個性的で印象に残る女優さんでした。子役でデビューしていて、金八先生とかにも出演されているみたいです。相棒には今回が別の役で二度目の出演で、過去にはS6第7話『空中の楼閣』に女子高生の役で出ています。お兄さんも末広透さんという俳優さんで、相棒にはこれまでも数回ちょい役で出られているとのことですので、兄妹で相棒出演されていることになります。

 

今回の主なゲストさんは以上2名になります。

他には、機密漏洩の被害にあったIT企業の社長、三谷和弘役で桜井聖(さくらいひじり)さん。IT企業の経理を担当している田淵周作役で明石鉄平(あかしてっぺい)さん。殺害された経済産業省のキャリア官僚、西崎譲役で佐藤滋(さとうしげる)さん。この辺りの方が、上の二名に続くゲストさんかと思われます。

桜井聖さんは今回が5回目、明石鉄平さんは2回目、佐藤滋さんは3回目の相棒出演です。それぞれ別の役で過去にも出演されています。

 

鶴田真由が弁護士になって再登場

鶴田真由さん演じる倉田映子。

彼女はS15第8話『100%の女』にて、100%の有罪率を誇る検事として登場しています。

彼女は冠城くんとは、法務省時代に一緒に研修を受けていた仲です。また、日下部事務次官のお気に入りでもあります。

そんな彼女が、ある事件の証言を巡って特命係と対決し、結果的に右京さんの「絶対的な正義」に敗北し、検事の職を自ら辞すことになるんです。

そのことが原因で特命係は日下部さんの怒りを買ってしまうことに。

右京さんや冠城くんが検事を辞めさせたわけではなく、彼女自身の判断で辞職したわけですが、結果的にそこまで彼女を追い詰めたのは特命係ですからね。日下部さんの怒りの矛先は自然と特命係に向いてしまったわけです。

つまり、現在特命係と日下部さんの良好ではない関係は、倉田映子が原因になっているんです。

そして今回の『99%の女』にて、そんな倉田映子が再登場です。しかも今度は弁護士となって。

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検事を辞めて弁護士に転身したという形ですので、いわゆる「ヤメ検」ってやつですね。

彼女は元々、有罪率100%を誇るというめちゃめちゃ優秀な検事だったので、弁護士としてもおそらくとても優秀です。さらにはヤメ検というのも、弁護士として大きな武器にもなっているはずです。

ヤメ検弁護士というのは、警察にとってはその手の内も知られているだけに、やっかいな存在みたいですね。中園さんがそう言ってました。

そんなやっかいな弁護士となった倉田映子が、再び特命係と対峙します。

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前回の争点は裁判での証人の偽証についてでしたが、今回は殺人事件をめぐる容疑者の女性と、3年前の機密漏洩事件についてです。

右京さんvs倉田映子の第2ラウンド。

今回も、いい闘いが見れました。

 

100%から99%へ

2年前、倉田映子が検事を辞めるきっかけとなった偽証事件。

偽証という不正行為が行われ、その責任を取って倉田映子は職を辞したわけですが、だからといって倉田映子が悪人だったのかというと、その判断は難しいものがあるかと思います。

偽証という法の視点から見ると、明らかな罪です。

それに、「真実」という視点から見ても、それを捻じ曲げてしまったことも事実です。

しかしながら、そこに至ってしまった経緯や事情というのは、考慮されるべき部分もなくはないわけです。日下部さんや冠城くんも、そういった部分で彼女を庇っているんですよね。

倉田映子は正義感も人一倍強い検事でした。そんな正義感の強い検事が、右京さんの真実を第一とする「絶対的な正義」の前に敗北し、結果的には検事という職を辞することに。

そういった経緯はあるものの、彼女は「正義の人」ではありました。

しかし今回、彼女は正義を捨ててしまったのか?と。

というのも、今回の事件で倉田映子が弁護する容疑者は、3年前の機密漏洩事件にて、倉田自身が検事として起訴し、その罪を追求した女性です。

そんな相手の弁護を買って出ているというのは、何かしらの裏がある可能性が濃厚です。

かつては「真実を突き止めたいから検事をやっている」と口にしていた彼女が、今は「正義だけでは生きられない」という言葉も発しています。

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倉田映子が遠山千鶴の弁護をすること。

果たしてそれが倉田映子の正義なのか。それとも彼女は正義を捨ててしまったのか。

その答えが、「100%の女」から「99%の女」への、1%のマイナスでした。

 

その他の見どころ

では続いて、第15話『99%の女』の、その他細かい見どころを挙げてみたいと思います。今回は珍しく一つだけ。

警視庁の階段

伊丹さんと芹沢さんが歩く警視庁内の階段。

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警視庁の内部で、この場所は初めて映ったのではないかと思われます。

所轄の警察署内である可能性も考えたのですが、おそらく警視庁内ではないかと。雰囲気からして、エントランスに近い場所じゃないかな~とか。

どうやらこちらのロケ地は立川市役所らしいのですが、実際の警視庁の中がどんな感じなのかも知りたくなりますね。

警視庁では一部見学とかもできるみたいですので、いつか是非訪れてみようと思います。

 

以上、今日は相棒season17第15話『99%の女』についてでした。

 

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