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相棒21第5話『眠る爆弾』爆弾魔と研究費不足問題。


第5話『眠る爆弾』

あらすじと感想

相棒season21第5話のタイトルは『眠る爆弾』。放送日は2022年11月9日です。

タイトルからも爆弾がクローズアップされるであろう事件であることは間違いないと思いますが、「眠る」というのがどんな意味を持つのか気になるところ。ちなみにタイトルに「爆弾」と付くのは、S13第16話『人間爆弾』以来です。S12第10話『ボマー』も入れると、3つめですね。

では最初に、第5話『眠る爆弾』のあらすじから紹介していきます。テレビ朝日の公式サイトより引用させて頂きます。

大学構内に爆発物を仕掛けた男が、警察を挑発する動画を送りつけてきた。男は顔を隠そうとしないどころか、自ら素性を明かすような行動を取ったため、犯人は問題の大学に籍を置く平山翔太(山本涼介)という学生であることが判明する。右京(水谷豊)と薫(寺脇康文)は、同大学で先月、女子学生が実験中に死亡する事故があったことを知り、爆弾事件との関連を捜査。実験計画書には、平山の名前があり、本人の供述も不自然だったため、殺人の可能性も疑われていた。そんな中、平山が共同研究者である准教授の三沢(山崎潤)を監禁していることが発覚。さらに平山は、大胆にも自ら警察と接触し、女子学生死亡事故の再調査を要求してくる。
警察を挑発し、暴走を続ける爆弾犯
女子学生の死亡事故に犯行の動機が!?
天才の仕掛けた危険な罠に特命係が挑む!
(引用元:https://www.tv-asahi.co.jp/

今回も面白かったです!!

冒頭からいきなりの爆破シーンで始まった物語は、「爆弾魔vs特命係」というわかりやすい図式で展開していきます。

しかしもちろん真相の方は、そう単純ではありません。

爆弾魔は、山本涼介さん演じる平山という大学生。爆弾の知識はもちろん、かなり頭の切れる男でして、警察を挑発するような行動も。敢えて顔を晒し身分を調べやすくして、爆破予告動画を警察に送りつけたりもしてます。

特命係にとっても、一筋縄ではいかない相手。

平山は爆破予告と同時進行で、準教授の監禁という、もう一つの事件も起こしていることが判明し、謎は深まります。

なぜ爆弾騒ぎを起こしているのか?

なぜ準教授を監禁しているのか?

その辺りがまず最初の謎ではあったのですが、けっこう早い段階で、それらが「実験中に起こった女子学生の死亡事故」に繋がっていることが提示されます。

つまり、今回の事件を解決へと導くためには、実験事故の真相を突き止めなければいけないってことですね。

現在進行形で平山が起こしている爆弾事件と監禁事件。

過去の実験事故の真相。

この絡み合った二つの事件事故を、同時進行で特命係が追っていくような、そんな展開でした。

中盤からは、そこまではっきりというわけではありませんが、現在軸を亀山くん、過去軸を右京さんという形にもなってます。

最後には特命係が事故の真相も突き止め、事件も解決に導くわけですけれど、終わってみれば、なんともやり切れなさの残るお話ではありました。

真実は明らかになるも、誰も幸せになれないという。

まだ最悪の結末にならなかっただけ、救いではありますけれど。

大学の研究室の予算不足という社会問題も取り上げられていて、むしろそれが大きなテーマになっていたのではないかとも思います。僕もその問題は何かしらで見聞きした覚えはあるのですが、現在も深刻な状態が続いているんですね。知らなかったです。

クラッシュシンドロームやチャックバルブなど専門用語も出てきまして、それらにも詳しい右京さんの博識は相変わらずでした。クラッシュシンドロームは勉強にもなりました。

結末は悲しいものがありましたけれど、爆弾魔と特命係の闘いは見ものでした。

亀山くんが正式に特命係に復帰した後、第3話、第4話と右京さん亀山くんは別行動での捜査が中心でしたので、この第5話にて、ようやく一緒に捜査をする場面も見れて嬉しいです。

犯人と右京さんの頭脳戦、そして走り回る亀山くんという、定番の構図も全開でして、そちらも見ていて楽しかったです。最後の右京さんの完璧な段取りも凄かったですし。

今回は捜査一課も一緒に行動する場面が多かったため、捜一トリオとのシーンも満載です。伊丹さんからは「ば亀」が出ました。

でも笑いどころは全体的に少なめの回でしたね。

亀山くんが復帰してもう5話目なんですけど、亀山くんが画面の中にいるということに、まだ不思議な感覚を抱いてしまう瞬間があります。前話のレビューでも同じこと書いちゃってますけど、ものすごく自然な感じがしつつも、ふと不思議だな~と思ってしまうという。

初期相棒で流れていた懐かしいBGMが再び使われていたりもしますし。

また、ラストのこてまりシーン、右京さん、亀山くん、美和子さんの3ショットが定番になりつつあり、そちらも嬉しいです。

天才爆弾魔と特命係の闘いの物語、存分に楽しませて頂きました。

第5話『眠る爆弾』、面白かったです!

 

ゲスト出演者

では次に、第5話『眠る爆弾』に出演された、主なゲストさんを紹介します。

山本涼介(やまもとりょうすけ)

大学構内で爆弾騒ぎを起こした大学生、平山翔太役で山本涼介(やまもとりょうすけ)さん。

城南大学工学部に通う4年生で、爆弾騒ぎを起こしている犯人です。大学構内での爆発事件の後、新たな爆弾事件を企て、警察を挑発する動画を送り付けてきます。さらには共同研究者としてチームを組んでいた准教授を監禁していることもわかります。

山本涼介さんは相棒初出演。モデルもされている俳優さんで、仮面ライダーなどでも活躍されています。『仮面ライダースペクター』では、「マコト兄ちゃん」として親しまれていたようです。今回の相棒では爆弾にも精通した知能犯の大学生役で、始終陰鬱な雰囲気を醸し出す役でした。眼鏡を掛けている姿は、ジャイアント白田さんに見えてしまう瞬間もありました。すいません。

 

山崎潤(やまさきじゅん)

城南大学工学部の准教授、三沢龍之介役で山崎潤(やまさきじゅん)さん。

爆弾事件を起こしている平山とは、大学でチームを組んで農業工学の研究をしていました。そのチームにて、実験中に女子学生が死亡するという事故があり、何かしら関与している可能性も。現在は平山に監禁されています。

山崎潤さんも相棒初出演。俳優さんだけではなく、ドラマーとしてもご活躍されていて、大森南朋さんがギターボーカルをしている「月に吠える。」のドラマーさんでもあります。どことなく玉置浩二さんに似ている感じがします。

 

以上、今回の主なゲストさんは、上記2名になります。

他には、大学教授の野々村利夫役で、佐藤誓(さとうちかう)さんなどが、上記2名に次ぐゲストさんで出演されています。

 

爆弾魔vs特命係

今回の事件の始まりは、大学構内での爆発です。

ガス漏れなどの事故ではなく、仕掛けられていた爆弾が爆発するという、意図された事件です。

大学構内での爆発から始まる事件という点では、S8第16話『隠されていた顔』に通じるものがあります。あのときも爆破シーンはけっこう迫力がありましたけど、今回もおもいっきり爆発してます。

この度の爆発は、幸いにも大きな被害は出なかったものの、一歩間違えたら大惨事です。

そんな卑劣な犯行を犯したのは、平山翔太という学生です。爆発のあった城南大学の工学部に籍を置く4年生で、とても優秀な学生です。爆弾の知識も豊富であると思われるます。

で、どうして犯人がわかったかといいますと、この男は自らの顔をおもいっきり晒し、警察に動画を送り付けてきたからなんです。「爆弾はもう一つあります」「次の爆弾では人が死にます」という予告メッセージ付きで。

動画で警察を挑発するというのは、S15第17話『ラストワーク』に通じるものがありますね。事件の中身は全然違いますけど。

最初の爆発は、いわば平山からの警告です。爆発を起こせる能力を示した上で、次の爆発を示唆するという、脅迫としてはより効果のあるやり方を実践してます。

さらに平山は、三沢という大学の準教授を監禁していることもわかります。

監禁されている准教授は、平山と同じチームで研究をしていた人物です。いったい二人の間に何があったのか。

爆破予告と監禁事件。なぜ彼がこんなことをしているのか。

爆破を止めるには、平山の居場所を突き止めるか、爆弾を見つけ出すかしないといけません。また、監禁されている三沢も保護しなければいけません。警察もそのために捜査員を動員しますが、難航します。

つまり平山はそれだけ頭のキレる人物でして、警察を翻弄しますので、じょじょに右京さんとの頭脳戦という様相を呈していくことに。

平山は右京さんと電話で話すようなシーンもあり、S7『レベル4』の小菅のときみたいですね。

そして平山が今回の事件を起こす動機へと繋がっていると思われるのが、少し前に大学で起こった事故です。それは、女子学生が実験中に死亡するという痛ましい事故。

亡くなったのは、平山と三沢と3人で研究チームを組んでいた、森原真希という学生です。

どうやらこの事故は、殺人の可能性もあるとして平山にその疑いが掛けられていたみたいなんです。

そういった点からも、今回の事件と過去の死亡事故は、密接に繋がっていることは間違いなさそう。死亡事故の真相究明が、平山の動機や、第二の爆弾事件を防ぎ、準教授を保護する足がかりにもなるはずです。

事故の真相を追う右京さん。

平山の行方を追う亀山くん。

爆弾魔の目的は、「眠る爆弾」を目覚めさせること。

そんな最悪の事態を防いだのは、過去を追う右京さんと、現在を追う亀山くんでした。

 

研究室の資金不足問題

爆弾事件と監禁事件の解決、それが今回の終着点ではありましたが、テーマとして取り上げられていたのは、大学研究室の予算不足問題です。

事件の発端となった、女性学生の実験中の死亡事故。

それは、装置にガスを供給する容器内で爆発が発生し、その衝撃で崩落した天井と倒れてきた器具棚の下敷きになり、女子学生が死亡したという事故です。

どうやら原因は、チェックバルブという金具が正常に作動しなかったからだと。

チェックバルブというのは、気体や液体の逆流を防ぐためにポンプや配管に取り付ける部品で、通称「逆止弁」というみたいです。博識な右京さんが解説してくれました。

爆発は、このチェックバルブが経年劣化によりダメになっていて起きた事故、もしくは誰かが細工した殺人事件、そのどちらかではないかと考えられます。

大学の研究室は常に研究費が不足していたようですので、劣化した部品を新品に変えることができていない可能性もじゅうぶんあるんです。

爆発の起きた天井の修理をする費用もないようで、そのまま放置されています。

どうやら大学の研究室は、共同研究に応じてくれる企業を見つけるのも大変で、助成金を得ることも難しく、深刻な予算不足に陥っているところも多いと。

実際にそのような研究室では、節約のために消耗品を使い回すこともあるようです。

この予算不足問題は、ノーベル賞受賞者にも度々指摘されていて、未来に関わる大問題だと美和子さんも言ってました。

研究者を取り巻く環境は厳しく、博士課程の学生が在学中に経済難に陥ってしまうという事態が起きていたり、研究者の就職難など、問題が山積みのようです。

今回の物語は、そんな研究室の資金不足という社会問題を、提起するような側面もあったのではないかと思います。

ぜひ日本政府には、日本の未来のため、この問題の解決に当たって欲しいものです。

近年、留学生への手厚い待遇と、日本の学生への冷遇が比較され、議論の的ともなっていますが、ぜひ日本の学生を大切にして欲しい。

犯罪者となってしまった平山や、亡くなってしまった森原のような学生は、本来は日本の宝ですからね。

彼らが資金のことなど気にすることなく、研究に没頭できる環境が整えられることを願っています。

 

その他の見どころ

では最後に、第5話『眠る爆弾』のさらに細かい見どころを、いくつか挙げてみたいと思います。

美和子の仕事

第4話『最後の晩餐』で、美和子さんはこてまりにて料理をしてます。巷でシン・美和子スペシャルとも呼ばれている恐ろしい青いカレーを作ってました。

料理の内容はともかく、こてまりで料理をしているということは、美和子さんマジでこてまりバイトを始めたのか?と色々心配にはなります。

しかし今回、バイト姿は披露されず、普通にお客さんとして吞んでます。

右京さん亀山くんとのいつもの3ショットです。今回は事件について三人で話したりもしてます。

バイトしてる美和子さんより、やっぱりこれが一番しっくりきますね。

で、気になるのは、小手鞠さんが美和子さんをバイトとして雇っているのかどうかです。一度は雇ってみたものの、シン美和子スペシャルにビビり、解雇した可能性もあるのですが…その辺りには一切触れられることはありませんでした。

ですので余計に気になります。

もしかしたら記者に戻るのか?というやりとりも少しありましたし、そっち方面の仕事に再び就くかもしれませんね。

こてまりにとっては、美和子さんという「爆弾」を抱えることはしないのではないかと。

 

右京→角田→土師太

土師太は今回も大活躍でして、事件の捜査にも大きく貢献してました。

青木年男も優秀でしたけど、土師太もとっても優秀です。

そしてこのたび、珍しいものも見れました。

右京さんから仕事を依頼された角田課長が、土師太に依頼するというパターン。

角田課長、完全に右京さんと土師太の中継役になってました。

特命の部屋に顔を出す角田課長ではなく、捜査本部に顔を出す角田課長というのも珍しい。

そもそも今回は、その特命係の部屋自体、前話に続き一度も出てこなかったですね。


以上、本日は相棒season21第5話『眠る爆弾』についてでした。

 

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