第18話『怪物と聖剣』
あらすじと感想
相棒season23第18話のタイトルは『怪物と聖剣』。放送日は2025年3月5日です。第19話との二話連続の最終話SPで、この第18話が前篇になります。10分の拡大版での放送。
S19からこのS23まで、5シーズン連続で最終話は前後編SPです。
それでははじめに、第18話『怪物と聖剣』のあらすじから紹介していきます。テレビ朝日の公式サイトより引用させて頂きます。
匿名流動型犯罪の統合捜査本部に駆り出された右京(水谷豊)と薫(寺脇康文)は、ここ2か月で相次いでいる4件の住居侵入・強盗事件を担当。被害者への聞き込みから、右京は橋迫倫子(愛希れいか)という都議の家だけ、犯行の様態が特殊なことに気づく。事情を聞くと、倫子の事務所に都の公共事業や助成金に関する怪文書が送られてきていたことが判明。それは都の税金が不可解な形で100億円以上も流出していることを示すものだった。一連の事件が巨大な利権と絡んでいる可能性を感じた右京と薫は、都知事の一岡(片桐仁)を直撃。しかし、取りつく島なくかわされてしまう。その頃、事件と何らかの接点がありそうな木原健二(平山祐介)という男や、不自然に右京に接触してきた浦神鹿(毎熊克哉)という男など、謎めいた存在が静かに動き始めていた。
匿流絡みの事件の背後に見え隠れする巨悪
その周囲でうごめく謎の男たちの正体は…!?
特命係が想像を超える怪物と対峙する!
(引用元:https://www.tv-asahi.co.jp/)
今回も面白かったです!
最終話SPだけに、もう見どころもてんこ盛り。
前後編ものですので、まずこの前篇では、導入となる事件発生に続き、様々な疑惑や謎が提示されます。
主軸となるのは、都の税金の不正な流用です。不可解な強盗事件といいますか、住居侵入事件に始まり、そこから税金の流用疑惑が浮上します。で、その流れで都知事まで出てきます。
都の税金の流用といえば、まさに近年のColabo問題に端を発した、暇空茜さんが次々と取り上げていった「公金チューチュー」問題に通じるものがあるのではないかと。のり弁もそのまんまでしたし。相棒は旬な話題をどんどん盛り込んできますからね。
そんな都の税金の不正な流出という軸に、これまた色んな人間が絡んでくるわけです。
相棒の定番である「特命係vs権力の闇」の物語ではありますが、次から次へと気になることだらけの展開でして、もう前篇からおもいっきり惹き込まれました。
今回はメインゲストさんが4名いらっしゃいまして、その4人がそれぞれ、全体を結ぶ大きな点になっているような感じです。
まず、片桐仁さん演じる一岡という都知事。税金の不正流用の黒幕である可能性もあり、さらには国政への進出とともに、怪しい動きを見せています。
で、対角線上ともいえるポジションにいるのが、愛希れいかさん演じる、不正を暴こうとしている橋迫という都議です。
一方、全くもってわからない存在が、右京さんに接触してきた、毎熊克哉さん演じる浦神鹿という男。
さらには平山祐介さん演じる、唐揚げ屋台の木原という男も、確実に事件に関わっているのですが、何者なのかはまだ全く不明。
一岡都知事と橋迫だけですと、シンプルなんですけどね。ここに浦神鹿と木原という、怪しい二人の男が絡んできますので、面白さが膨らんでます。それぞれがみんな個性的で濃ゆいですし。
浦神鹿役の毎熊克哉さん、危険な香りが漂いまくってました。危険だけど惹かれてしまうような、魅力的な悪、みたいな。
一岡都知事役の片桐仁さんも、どこかエキセントリックな雰囲気もある役、ぴったりでした。一岡の人物像としては、先の都知事選での石丸伸二氏を思わせるものも多少あったかと思います。僕は個人的には石丸氏には全く賛同できませんが、都知事選では間違いなく波に乗っていましたからね。会話が成立しない石丸構文も話題になりましたし。
木原役の平山祐介さんも、笑顔の裏に悪が潜んでいる感じ、怖かったです。
もう怖い人だらけですね。
一岡、浦、木原という三人ともが不気味な存在として描かれているので、対する橋迫がとっても清廉ですね。
浦と木原に関しては、何者なのかもまだわからないので、その正体も気になって仕方ありません。正体が明らかになると、色んなものが繋がっていくんでしょうけどね。
あと、誰が橋迫に文書を流したのかという、最終的にはそこも大きなポイントになる気もしています。
けっこう不穏な空気が漂っていましたので、後篇ではさらによくないことが起こるかもしれないです。おそらくもう1展開、2展開も待ってるでしょうし、早く続きが知りたい。
前話に続きまたしても闇バイトが扱われたり、先述した都の税金の不正な流用など、リアルな世界とも話題がリンクしているので、そういう部分もまたこの物語の魅力になっています。闇バイトの使い捨て感も強調されてました。税金と利権の問題なども、まさに今、それで日本を蝕む大きな要因になっていますからね。リアルでも、税金に群がり利権を分け合う魑魅魍魎がうじゃうじゃいますもの。「表向き分断しているかのように見える勢力が、大きな利権を分け合うために共生している」という右京さんの言葉が、核心をついています。
タイトルの「怪物と聖剣」も、怪物の方は、一岡、浦、木原の三人を指してもいるでしょうし、利権を貪る全員を指していもいるかと思われます。じゃあ「聖剣」の方は、不正を暴く橋迫や、特命係なのかな~と。後篇にてそんな予想も全部ひっくり返されるかもしれませんけど。
今回は、冒頭で怪物の絵が登場し、右京さんの語りで始まるという、珍しい導入でもありました。あの絵と語りが、この物語を象徴しているものなのかもしれません。
また、「何者でもない人」というワードも何度か出てきましたので、後篇でそこにさらに焦点が当てられる可能性もあるのではないかと。
SP版ではお馴染みの、衣笠副総監と社美彌子も、一岡都知事と繋がっていまして、後篇でも何かしら絡んできそうではあります。今回はちょこっとですけど、大河内監察官も出てます。大河内さん、衣笠副総監に盾突いてました。
珍しく甲斐峯秋は不在でした。最近SP版では欠かさず登場していたので、珍しいです。
土師っちも第8話以来、久しぶりに出てきてくれました。特命係、捜一トリオ、角田課長、土師っち、社美彌子が勢揃いという場面も。内村さんと中園さんも出てます。
角田課長が陣頭指揮を仕切っての大規模な会議だったり、護衛に徹するトリオ・ザ・捜一だったり、普段なかなか見られないものも見れました。
そういえば益子さんはいませんでしたね。
驚きの再登場もありました。検事から記者に転身した黒崎健太が、S19以来の再登場です。もう出てこないかと思ってたので、びっくりです。記者ポジションは美和子さんで埋められたと思っちゃってましたからね。しかも、ものすごくさらっと出てますし。
開店前のこてまりが出てきたもの久しぶりですね。物語が不穏な感じでしたので、小手鞠さんが出てきたときは、ちょっと安心してしまいました。
笑いどころは少なめではありましたが、右京さんの「察し方」とか、亀山くんの「にゃー」とか、小さな笑いはちょこちょこあったかと思います。
あと、橋迫の娘のほまれちゃん、健気でしたね。彼女の戦う意思が、捜査をいっきに進展させました。
まだ事件は始まったばかりですし、この後いったい何が起こるのかわかりませんが、特命係が全て解決してくれるはずです。後篇を楽しみに待っています。
第18話『怪物と聖剣』、面白かったです!
ゲスト出演者
続きまして、第18話『怪物と聖剣』に出演された主なゲストさんを紹介します。
毎熊克哉(まいぐまかつや)
紅茶店で右京さんに接触してきた男、浦神鹿役で毎熊克哉(まいぐまかつや)さん。
浦神鹿は「うら・しんろく」と読みます。右京さんが行きつけにしている紅茶店にて、右京さんに接触してきまして、喫茶スペースにて同席しています。何かを示唆するような話を楽しげにしますが、その意図はわかりません。危険な香りを漂わせている、独特の空気感を持つ謎の男。
毎熊克哉さんは相棒初出演です。近年では、『万引き家族』『空飛ぶタイヤ』などの話題作や、連続テレビ小説『まんぷく』や大河ドラマ『光る君へ』でも注目を集めた俳優さんです。この度は危険な魅力を放つ謎の男として相棒に登場。
片桐仁(かたぎりじん)
東京都知事の一岡光役で、片桐仁(かたぎりじん)さん。
元々はタレントをしていて、深夜の通販番組で司会などをしていた人物。政治家に転身し、都知事に当選後は、東京都を世界的な都市に進化するというプロジェクトを推進していて、各界から強力な支持を得ています。カリスマ的な人気を持つ知事。しかし税金の不正な流用について隠蔽工作をしている可能性も。
片桐仁さんも相棒初出演。彫刻家としても活躍している俳優さんで、コントグループ「ラーメンズ」のメンバーでもありました。個性的な俳優さんで、名バイプレイヤーですが、この度はカリスマ性のある天才政治家。大きな野心を持つ都知事役です。
平山祐介(ひらやまゆうすけ)
唐揚げ屋台の店主、木原健二役で平山祐介(ひらやまゆうすけ)さん。
気のいいおじさんで、商品である唐揚げを、お金のない若者たちに無料で振る舞うなど、懐の深い男でもあります。どこかコミカルなキャラクターではありますが、別の顔も持っていることが窺える人物。笑顔の裏には悪が見え隠れし、一連の事件とも接点があることが示唆されています。
平山祐介さんも相棒初出演です。数多くのドラマや映画で活躍されているベテラン俳優さん。コワモテではありますが、優しいおじさんなイメージもあります。しかし今回は、笑顔の裏に悪が棲む、不気味な屋台店主役。前篇での登場は少なかったものの、悪そのものという怖さがありました。
愛希れいか(まなきれいか)
東京都議の橋迫倫子役で、愛希れいか(まなきれいか)さん。
都の不正と闘うシングルマザーの議員で、相次いでいる住居侵入・強盗事件の被害者の一人でもあります。事件発生時は自身は不在だったものの、犯人と居合わせた母親が負傷して意識不明の重体になっています。幼い娘もショックを受け入院中。この事件が都の不正疑惑の追及に関係している可能性も。
愛希れいかさんも相棒初出演。元宝塚歌劇団の女優さんです。月組トップ娘役だった方で、愛称は「ちゃぴ」さん。2018年に宝塚を退団しています。近年では、大河ドラマ『べらぼう』などでも注目を集めています。この度は、不正を追及する都議の役。
以上、今回の主なゲストさんは、上記4名になります。
他には、日刊紙の記者、黒崎健太役で内田裕也(うちだゆうや)さん。都の職員、石田心役で太田いず帆(おおたいずほ )さん。強盗犯の一人、柴田拓役で真丸(しんまる)さん。橋迫倫子の娘、橋迫ほまれ役で山中七(やまなかなな)さん。橋迫倫子の母、橋迫順子役で酒井麻吏(さかいまり)さんなどが出演されています。
内田裕也さんは、同じ黒崎役で6度目(過去にはS14-4、S14-10、S15-10、S16-8、S19-5)、それ以前に別役で2度(S4-3、S8-14)出演されています。酒井麻吏さんは別役で2度目(過去にはS22-5)のご出演です。
不正と闘う都議
前話の『盗まれた死体』は、闇バイトにスポットが当てられた物語でしたが、今回も導入は闇バイト絡みです。
年々増加しているトクリュウ(匿名流動型犯罪)に対する大規模な捜査本部が立ち上がり、特命係もその捜査に駆り出されます。
で、東京の西エリアに位置する、武蔵多摩川市という架空の市内で起きた事件を担当することに。その地域では、2ヵ月の間に4件のトクリュウによると思われる事件が発生していました。
実際、近年も闇バイトを使った強盗事件が頻発しています。被害者が死亡するという痛ましいケースまでありましたし、社会問題にもなっています。特命係もそんなトクリュウの捜査を始めるのですが…
4件の事件のうち1件に、右京さんは違和感を感じるんです。
いずれも閑静な住宅街で起こった事件ですが、4件目のみ明らかに他とは異なる点がいくつかあったんです。
被害に遭ったのは、愛希れいかさん演じる、橋迫倫子という東京都議の自宅です。橋迫はシングルマザーでして、彼女の母親と小学生の娘との三人暮らし。
2人組の犯人は、娘の帰宅時を狙って家に押し入ります。娘は拘束され、その後に帰宅した祖母は犯人と鉢合わせて暴行を受け、意識不明の重体に。倫子はたまたま勉強会が長引いたため、ホテルに宿泊していて不在でした。
不可解なのはここから。どうやら犯人たちは、そのまま深夜まで家に居座っていたようなんです。おそらく倫子の帰りを待っていたのではないかと。
また、金品を物色した形跡も一切なく、何も盗られていません。さらに室内をスプレーで黒く汚すという、謎の行動も。
他の3件は、いずれも少額ではありますが、金品を奪われています。
同じ地域で発生した事件ではありつつも、状況から判断すると、橋迫宅の事件のみ、別の目的、別の犯人である可能性が高まります。
右京さんと亀山くんは、さっそく橋迫倫子本人にも話を聴くことに。
そして彼女が現在、都の税金に関する不正流出疑惑を調査していたことを知ります。
彼女の事務所に、都の公共事業や助成金が不正に使われていることが窺える文書が届いたことで、倫子は調査に乗り出したそうです。文書の内容を確認したところ、年間で100億円以上もの税金が、杜撰な形で流出していることを示していたと。
彼女は過去にも都の談合を追及したこともあり、それで自分の元に送られてきたのではないかと。
で、文書が本物なのかどうか、公文書の開示請求をしたものの、出てきたのは完全な「のり弁」。
これは不正を隠蔽する意図があると、そう思われても仕方がありません。
この不正な流出が事実なら、都政を揺るがす大スキャンダルです。まさに公金チューチューで、誰かが大きな利益を得ているわけですからね。そこには巨大な利権が絡んでいるはず。
倫子の自宅に押し入った犯人たちは、この不正疑惑と何かしら関係している可能性が出てきます。つまり、闇バイトによる強盗に見せかけて、彼女の調査を妨害しようとのではないかと。
そして、のり弁で隠蔽工作をしたのは、都の最高権力者である都知事である可能性も。
右京さんと亀山くんは、真相を究明するため、東京都知事を直撃します。
疑惑の都知事
特命係が直撃した都知事は、片桐仁さん演じる一岡光。
元々は役者や芸人として、テレビなどで活躍していた男です。深夜の通販番組で司会をしたり、自己啓発本を出したり、色んなことをしてたみたいです。
それがいまや東京都知事に。どうやら都知事選を前にして、最有力候補だった現職の知事が火事で亡くなるという事故が起こったり、その後もマスコミが強力に後押ししたりで、流れに乗って当選したとのこと。
野心家でもあり、現在は東京都を世界的な都市に進化させる「グレイテス都!プロジェクト」なるものを推進していて、各界からも強い支持を得ています。
自身を「天才政治家」と呼ぶなどしていますが、熱烈な支持者も多くいるようです。
こんなふうに相棒で「都知事」がおもいっきり出てくるのは初です。
ゆえに、特命係が都知事と対峙するというのも、また初の出来事。
こちらは都庁に乗り込む特命係。
まずは都の職員とやりとりをしますが、そこでは思うような回答が得られなかったため、いつもの強引なやり方で都知事を直撃。
税金の不正流出、都議の自宅への住居侵入、のり弁について直接疑問をぶつけます。
しかし一岡は完全にしらを切り、取りつく島もありません。
一岡は明らかに不正について把握していると思われます。むしろ彼が主導している可能性も。
一岡は以前、都の談合に対して橋迫らとともに声を上げていた過去もあります。つまり、既存の利権政治をぶっ壊す側に立っていたはず。しかし自分がトップに立つと、今度はその利権の玉座に君臨していることになります。
そんな相手を特命係が逃すわけがありません。右京さんは「逃げると追いかけたくなるのが僕の悪い癖」を発揮し、亀山くんとともにさらに捜査を進めて行きますが、ここで妨害が入ります。妨害を仕掛けてきたのは衣笠副総監。
特命係は内村&中園経由で、「一岡知事には触れるな」という命令を受けます。
衣笠さんは一岡の主催するパーティにも参加していますし、どうやら一岡とは懇意にしているご様子。
また、衣笠副総監だけではなく、別の会合には、社美彌子の姿もありました。
一岡は様々な業界に太い繋がりを持っているようで、彼の周りには、巨大な利権に群がってくる人間も大勢いると思われます。
そんな人間たちにとっては、不正を暴こうとする橋迫倫子の存在は、邪魔でしかありません。
利権を貪っていた中の誰かしらが、もしくは都知事自身が、橋迫宅を狙った可能性もあります。
特命係は事件の真相を追うとともに、都知事の闇にも迫っていきます。
そんな中、謎の二人の男の存在が、事件をさらに不穏なものへと変えていきます。
二人の危険人物
事件と何か繋がりがあることが窺える二人の男。
一人は毎熊克哉さん演じる、浦神鹿。
素性のわからない不思議な男です。
彼は右京さんが行きつけにしている紅茶店にて、右京さんに話し掛けてきました。
で、浦はそのお店の喫茶スペースに右京さんを誘い、二人は同席します。
お互いの職業を当て合ったりなど、二人は楽しそうに話してはいますが、そこには緊張感も漂っていました。右京さんも彼の持つ危険な空気を感じ取っていたようです。
毎熊克哉さん、こういう役ものすごく似合います。
浦は右京さんに、何かを示唆するような「悪」についての話をします。不自然な接触ですし、右京さんを待っていたのではないかと考えられますが、その意図は全くわかりません。
一方、もう一人の事件と関わりがあると思われる男は、唐揚げの屋台を営んでいる、木原健二という人物。
強烈なキャラのおじさんで、お金のない若者に屋台の唐揚げを無料で提供してあげるなど、気前のいい一面も。
一見すると、屋台の「いいおじさん」ではありますが、裏には絶対的な悪を潜ませています。
そして彼は、間違いなく住居侵入事件に関わっていると思われるんです。
特命係が最終的に対峙しなければいけない「怪物」は、この木原健二なのか、それとも右京さんに接触してきた浦神鹿なのか、それとも都知事の一岡光なのか。
もしくは、別のもっと大きな怪物が待っているのか。
その他の見どころ
それでは最後に、第18話『怪物と聖剣』のさらに細かい見どころを、いくつか挙げてみたいと思います。
黒崎健太の再登場
「日刊トップ」という日刊紙の記者として登場した、内田裕也さん演じる黒崎健太。
ゲストの項でも紹介させて頂きましたが、彼は相棒には今回が6度目の登場です。
初登場はS14第4話『ファンタスマゴリ』です。冠城くんの法務省時代の同僚で、東京地検特捜部の検事として登場し、その後はS14第10話『英雄~罪深き者たち』、S15第10話『帰還』と、2つの元日SPにも出てきました。特命係に協力してくれる心強い検事だったのですが、日下部さんの差し金により、S16第8話『ドグマ』で高松に左遷させられます。
で、しばらく出てこなくなったものの、S19第5話『天上の棲家』で約3年振りに再登場。検事から記者へと転職しての登場でした。
記者としてこれからもちょいちょい出てくるのでは?と思いきや、またしても音沙汰無しに。
それがこのS23最終話SPにて、いきなりの再登場。約4年振りですね。びっくりしました。
もはや「忘れた頃に出てくるキャラ」になりつつあるのではないかと。これでまた転職してたらさらに面白かったのですが、記者設定はそのままでした。
ちなみに登場場所は、開店前のこてまりです。
サラっと出ていたのですが、黒崎は冠城シリーズでのキャラでしたので、亀山くんや美和子さんとは初対面。
また、S16第8話『ドグマ』では花の里には来店してるんですけど、こてまりは初です。ゆえに小手鞠さんとも初ですね。
インターバルが長くはありますが、やっぱり以前特命係に力を貸してくれていた人物が、こうして出てくるのは嬉しいものですね。
記者会見にて、美和子さんと黒崎が同じ会場にいるという場面も。
黒崎さん、グイグイと質問をする美和子さんに、びっくりしたような顔もしてます。
美和子さんという記者が戻ってきましたので、余計にもう黒崎の再登場はないのではないかと、僕は勝手に思っちゃってましたからね。予想外の嬉しい再登場でした。
後篇でのさらなる活躍を期待しています。
角田が陣頭指揮
トクリュウを撲滅させるために立ち上げられた、大規模な捜査本部。
その陣頭指揮を執るのは、我らが角田課長です。大勢が出席する会議を仕切ったりもしています。
角田課長、こうして見るとやっぱり偉い人なんですよね。ただ特命の部屋に珈琲を飲みに来ているだけのおじさんではありません、
この捜査本部には、捜査一課や土師っちも参加していますし、総理肝入りの案件とのことで、社美彌子の姿までありました。
このメンツがこんなふうに一堂に会するのも、珍しいのではないかと思います。
そしてこの捜査に特命係を参加させたのは、もしかしたら社美彌子かもしれません。
私の三銃士
二人組の犯人に自宅に侵入され、拘束されていた橋迫の娘、ほまれちゃん。演じているのは山中七さん。母音が全部「あ」の子役さんです。
彼女は事件にショックを受け、入院生活を送っています。
ほまれちゃんの身に危険が及ぶ可能性もあったため、警察は彼女たちに警護をつけます。
その警護にあたっていたのが、捜査一課の三人です。
で、ほまれちゃんいわく、三人は「私の三銃士」だと。
また、伊丹さんの「(ほまれちゃんには)何人たりとも指一本触れさせねえ」との言葉に対し、ほまれちゃんは「かっこいい」と。これには伊丹さん、ちょっと照れてます。
素敵な捜一トリオが見れました。
デンメアティーハウス
右京さんが浦神鹿と出会った紅茶の専門店。
右京さんが行きつけのお店ですが、ここは以前にも登場しているお店です。
ロケ地は「デンメア ティーハウス」というお店の六本木店。
S12第13話『右京さんの友達』と、S13元日『ストレイシープ』でも出てきています。
このお店で、尾美としのりさんの毒島や、石田ひかりさんの西田悟巳とも、右京さんは話しています。
僕は特に紅茶に関心があるというわけではないのですが、相棒にこうして何度か出てきますと、行ってみたくはなるものです。
以上、今日は相棒season23第18話『怪物と聖剣』についてでした。