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相棒シーズン9第15話。余命わずかな受刑者と被害者遺族

「もがり笛」

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相棒season9第15話のあらすじと感想

本日は、シーズン9第15話についてです。

相棒season9第15話のタイトルは「もがり笛」。放送日は2011年2月16日です。もがり笛と言う言葉自体僕は初めて聞いたのですが、漢字だと「虎落笛」と書くみたいです。その意味ですが、コトバンクによりますと…

冬の激しい風が竹垣や柵(さく)などに吹きつけて発する笛のような音。

とのこと。初めて知りました。一体相棒では何を意味するのでしょうか?

では最初に、第15話「もがり笛」のあらすじから紹介したいと思います。簡単にですが。

医療刑務所の重病人病棟で、受刑者が何者かに包丁で刺殺される事件が発生します。その部屋に出入りできたのは、刑務官や看護師、他には教誨師として訪れていた神父です。それら職員の中に容疑者がいる可能性が高く、捜査はその方向で進められるのですが…右京さんと神戸くんは、殺された受刑者の向かいの房にいた受刑者に目を付けます。しかし彼は末期ガンで余命わずかな受刑者で、車椅子がないと移動もできません。果たして彼に人を殺すことはできるのか?真相は?

ざっとではありますが、こんな感じの内容です。

刑務所内での殺人事件と言うのは、これが相棒では二度目かと思います。シーズン2最終話「私刑~生きていた死刑囚と赤いベルの女」が最初ですね。あの生瀬勝久さん演じる「平成の切り裂きジャック」、浅倉禄郎(あさくらろくろう)が殺された事件以来です。

いや、ごめんなさい、あれは正確には刑務所ではなく拘置所だったので、刑務所での殺人事件は今回が初めてでしょうか。ちょっとややこしいですが。笑

今回は普通の刑務所ではなく、医療刑務所です。病気や怪我などで治療が必要な受刑者が収容されている刑務所です。さらにはその中でも、自分で移動することなどができない「重病人病棟」で事件は起こります。

最後まで誰が犯人なのか、全くわからなかったです。疑わしい人物が何人か出てたのですが、読めなかったですね~。じょじょに絞られては行くんですけどね。

犯罪の被害者遺族と加害者だったり、受刑者の悔恨と言う点にも、スポットが当てられていた回でもありました。

真相が明らかになって行く過程が楽しめると共に、ちょっと切なくなるような話でもありましたね。

一つの犯罪は、被害者にとっても、被害者遺族にとっても、そして加害者にとっても…その後の人生を大きく左右する出来事になってしまいます。

その重みを改めて感じました。

第15話、面白かったです!!

 

相棒season9第15話のゲスト出演者

それでは次に、第15話に主に登場したゲスト出演者さんを紹介します。

火野正平(ひのしょうへい)

まず、末期ガンで余命わずかな受刑者、江田役で火野正平(ひのしょうへい)さん。

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過去に殺人事件を起こし服役している囚人の役です。火野正平さん、強面ですけどどこか優しい雰囲気がある俳優さんですよね。今回一番のメインゲストさんです。

つみきみほ

続いて、医療刑務所内で看護師をしている、井上洋子役でつみきみほさん。

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失礼ながら、僕はこの女優さんはなんとなくしか知らなかったのですが、中学生の頃から子役でも活躍している女優さんみたいです。知らずにすみません…汗。

遠山俊也(とおやまとしや)

続いて、受刑者の教誨(きょうかい)を行っている神父、佐野一郎役で遠山俊也(とおやまとしや)さん。

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教誨と言うのは、受刑者の精神的救済などを目的とした活動のことです。遠山俊也さん、今回が相棒には二度目の登場で、以前は別の役で、シーズン4第15話「殺人セレブ」に登場しています。

 

今回主に登場するのはこの3名でしょうか。一番メインは火野正平さんですね。

他には、殺されてしまう受刑者の役で、赤星昇一郎(あかぼししょういちろう)さんが、上の3人に次ぐゲストさんでしょうか。

 

相棒でのもがり笛の意味

もがり笛と言うのは、「冬の激しい風が竹垣や柵(さく)などに吹きつけて発する笛のような音」のことだとこの記事の冒頭でも書きました。

俳句での冬の季語でもあるみたいです。右京さんがそう言ってました。右京さん俳句にも詳しいんですね。笑

言葉の意味はわかったのですが、今回の相棒がなぜこのタイトルなのか。

一人の刑務官が、その答えを語ってくれました。

元々の意味から転じて、「狭いところに押し込められた人が上げる悲鳴」として刑務所などでは使われることがあると。

僕は幸い、まだ刑務所に入った経験はありませんので、中の生活だったり、精神状態がどんなふうになるのかはわかりません。

でもきっと…辛いんだろうなとは思います。想像することしかできませんけれど。

色んなこと考えるんだろうなって。

もちろん、罪を犯したことにより収容されるわけですから、罪と向き合う場でもあるとは思いますし、罪さえ犯さなければ、入る必要のない場所なんですけれどね。

この第15話では、同じ病気になった二人の受刑者が出てきたのですが、一人は回復に向かい、もう一人は余命わずかなんです。

そして、余命わずかな方の受刑者は、罪を悔い、苦しんでいます。

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その姿がとても痛々しかったです。

一方、回復に向かっていた受刑者は、罪を悔いることもなく、反省もしていません。

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受刑者によって色々なんだろうな~とは思うのですが…中にはこんなふうに、全く後悔も反省もしない受刑者もいるんでしょうね。自分の罪と向き合わないと言うことは、きっとまた誰かを傷つけてしまうんだろうな~と。

また、その二人の受刑者と関わる、犯罪被害者の遺族が登場するのですが、遺族の感情を考えると…本当にいたたまれないです。相棒では犯罪被害者の遺族と言うものにスポットが当てられる回ってけっこうあるんですけど、決まってそこには悲劇が待っていたりするので…。

一つの犯罪が、たくさんの人の人生を狂わせてしまうことになるんだなって、改めてそう思ってしまいました。

どんな事情があろうとも、犯罪はいけません。

シーズン9第15話その他の見どころ

それでは続いて、第15話のその他細かい見どころを、いくつか挙げてみたいと思います。

三人で赤いメガネ

鑑識の部屋でのワンシーン。

右京さん、神戸くん、米沢さんが赤いメガネと言うか、サングラスと言うか、ゴーグルを掛けています。笑

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これを掛けると、消した文字が筆圧などでも見えてしまうと言う特殊なメガネです。

ちょっとした未来感が出てますね。笑

教誨師とは?

今回、けっこう重要な役で教誨師と言うのが出てきました。「きょうかいし」と読みます。

遠山俊也さんが演じている神父さんです。

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僕もドラマなんかで見て、なんとなく認識はしていたのですが、教誨師と言う名称は初めて知りました。

先ほども触れましたが、教誨と言うのは、受刑者の精神的救済などを目的とした活動のこととのことです。そして、神父さん牧師さんお坊さんなんかがしたりするみたいですね。

いわゆる宗教家の方々がその役目を担うわけです。

そして、「宗教家は警察の押収を拒める」らしいんですよ。これも僕は初めて知りました。他には、国会議員だったり、外交官だったり、在日米軍関係者も押収拒否ができるらしいです。

暴力団員の仮釈放

暴力団員って、仮釈放がないらしいです。

これも僕は初めて知りました。

ただし、刑期中に暴力団を抜ける手続きをして、それが認められれば、仮釈放も可になるみたいです。

暴力団員であり続ける限りは、仮釈放させてもらえないんですね。

相棒は色々マメ知識の勉強にもなりますね。

以上、今日は相棒season9第15話「もがり笛」についてでした。

 

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