「監察対象 杉下右京」
相棒season9第16話のあらすじと感想
本日は、シーズン9第16話についてです。
相棒season9第16話のタイトルは「監察対象 杉下右京」。放送日は2011年2月23日です。タイトルからそのままですが、右京さんが監察の対象になったことがわかります。右京さん大丈夫なんでしょうか?
それではまず、そんな第16話「監察対象 杉下右京」のおおまかなあらすじから行きたいと思います。
警視庁の監察官宛てに届いた匿名の告発状。その内容は杉下右京を告発するものでした。告発状をもとに、監察官による関係者の聴取が開始されます。米沢さん、伊丹さん、角田課長、神戸くんが一人ずつ呼び出され、現在起きている事件の経緯をもとに、右京さんの捜査方法などについて、具体的な聴取が行われます。現在の事件とは、証券会社の社長が毒物により死亡し、殺人が疑われている事件です。全員の監察官聴取の後に、右京さん本人の聴取が行われるのですが、その場で右京さんの口から驚きの真相が…。
ざっとではありますが、だいたいこんな感じの内容になります。
今回も面白かったですね~!!
監察官による関係者の聴取が行われ、その過程で一つの事件が語られて行くと言う、これまでにないパターンでの展開です。殺人事件が起きて、特命係が捜査をし、最後には真相が暴かれる、と言う流れは定番ではあるのですが、それを監察官聴取と言う場を使って時間を遡り見せて行くわけです。
本当に相棒は、常に新しい攻め方をしてきますね。
以前にも、米沢さんや角田課長が大河内さんに呼び出されたことがあったのですが、その時を思い出しました。シーズン7の第1話ですね。今回は大河内さんが出張中で、部下の監察官が聴取を行ってました。
面白い作りの回だな~と思って見ていたのですが、最後にはまさかの大どんでん返しも待っています。
どんでん返しは相棒では定番ではありますが、今回に限っては少々油断していましたので、そうきたか!と思ってしまいましたよ。笑
最後までぎっしり詰め込まれていましたね。
第16話、面白かったです!
相棒season9第16話のゲスト出演者
それでは続きまして、第16話に主に登場したゲストさんを紹介します。今回は一名のみになります。
堀内敬子(ほりうちけいこ)
監察官の仁木田栞役で、堀内敬子(ほりうちけいこ)さん。
大河内さんが出張中のため、全員の監察官聴取を彼女が行っています。堀内敬子さん、個人的にけっこう好きな女優さんなのですが、元劇団四季の女優さんなんですね。ウィキペディアを見て初めて知りました。
今回メインで登場するゲストさんは、この堀内敬子さんのみになります。彼女と、相棒おなじみのメンバー達のやり取りを中心に、ストーリーが展開して行きます。
監察官による聴取
米沢さん、伊丹さん、角田課長、神戸くんが監察官による聴取を受けました。右京さんについての聴取です。
さらには最後に右京さん本人も聴取を受けることに。
右京さん以外の全員が、監察官の質問に対して正直に回答しています。特に何か隠したりするようなこともなく、皆さんちゃんと答えています。
中でも印象的だったのが伊丹さんです。
米沢さん、角田課長、神戸くんに関しては、じゃっかん右京さんを庇うかのような発言もありました。これは普段の関係からしたら、当然かもしれませんが。
一方伊丹さんの場合は、いつも特命に捜査を邪魔されたりもしています。笑
結果的にはそれが犯人逮捕に繋がったりしてるんですけどね。
ですので、伊丹さん的には、右京さんを疎ましく思う部分と、ありがたい部分と両方あるのではないかな~と。
もし疎ましく思う方の気持ちが大きかったら、監察官聴取でも右京さんのことを悪く言う可能性だってあります。
しかしながら伊丹さんは…決して右京さんのことを悪く言うようなことはしなかったんですよ。
さらには、「現場の人間にとって大事なのはホシを挙げることで、警察官同士チクり合うことじゃありません」と。
伊丹さん、かっこ良かったです!!
グッときましたね。
伊丹さんが最も強く望んでいるのは、自分の手柄ではなく犯人の逮捕なんですよ。この点で言えば、右京さんと共通しているとも言えますね。
伊丹さん、たまに「手柄」を口にすることもあった気がしますが。笑
本音はそんなことは二の次で、犯人逮捕できればそれで良いんでしょうね。
伊丹さんのかっこ良さが光った監察官聴取でした。
聴取の原因は小野田官房長の死?
右京さんの告発状が届き、最悪の場合、右京さんが懲戒免職になる可能性もありました。
これまで特命係は事実上野放しと言うか、自由に捜査をさせてもらっています。暗黙の了解みたいな感じで。本当は捜査権がなかったりするみたいですけどね。笑
小野田官房長も、特命係を有効に使ったりしていましたし。
これまでにも何度か危機はありましたが、ここまで無事に存続し、最近は特に大きな危機などはありませんでした。
しかしながら、この度急に告発状が届き、特命係が危うくなるわけですよ。
角田課長や神戸くんも「なぜ今さら?なぜこのタイミングで?」と疑問を持ったようで、それを直接監察官にぶつけてみたりもしています。
そして神戸くんに対して監察官が言った言葉が…
「後ろ盾がなくなったから」
この「後ろ盾」は間違いなく小野田官房長のことを指しています。
小野田官房長は劇場版Ⅱで亡くなっていますが、劇場版Ⅱはこのシーズン9の途中に公開されています。第9話と第10話の間ですね。
ですのでこの第16話は、小野田官房長が殺された後と言うことになります。
すでに小野田さんはいないんですね。
そして、今まで特命係の後ろ盾となってくれていた小野田さんがいなくなったことにより、特命係を良く思わない人たちが、特命を潰そうと動き始めているのでは?となってくるんです。
例えば、劇場版Ⅱで特命に真相を暴かれた、副総監の一派ですね。
今回の右京さん告発も、副総監一派が仕組んだのでは?と。
その真相は右京さんによって暴かれるわけですが、今後も小野田さんを失った特命係は…何かしら存続の危機に直面する可能性はありますね。
そして、小野田さんがもう相棒では出て来ないんだな~と改めて思ってしまった回でもありました。
小野田さんにもう会えないのは、やっぱりちょっと淋しいですね。
シーズン9第16話その他の見どころ
それでは次に、いつものごとくさらに細かい見どころを挙げたいと思います。今回は一つだけ。
帝都新聞の社会部
監察官聴取で語られた、捜査中の殺人事件。
その関係者として新聞記者が登場したのですが、なんとその人物は「帝都新聞の社会部」の記者なんです。
帝都新聞の社会部と言えば、亀山くんと共にサルウィンに旅立った、美和子さんが元々いた部署です。
右京さんも聞き込みのため帝都新聞を訪れています。
美和子さんいた新聞社ですし、同じ社会部でしたので、もしかしたら美和子さんの名前が出るのでは?と期待したのですが…
残念ながら美和子さんには触れられませんでした。
もう美和子さんを知っている記者も、もしかしたら残ってないのかもしれないですね。
そう思うと少し淋しい気もしてしまいます。
美和子さんにもたまには会いたいな~。
亀山くんにも。
以上、今日は相棒season9第16話「監察対象 杉下右京」についてでした。