相棒が好き過ぎて

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相棒20第7話『かわおとこ』川に潜む妖怪vs特命係。

第7話『かわおとこ』

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あらすじと感想

本日は、シーズン20第7話についてです。

まずですが、レビューの前に二点書かせてください。

一つ目は、冠城くんがS20にて相棒を卒業するというニュースが本日出ました。公式なものです。これについては、別途以下の記事にて書かせて頂きました。

二つ目は、このS20第7話にて、冠城くんでの相棒が125話目でして、亀山くんの124話をついに超えました!!冠城くんが、歴代で最も多い話数に登場した右京さんの相棒ということになります。

冠城くん、おめでとうございます!!

これについては、後述もさせて頂きます。

では第7話のレビューへ。

相棒season20第7話のタイトルは『かわおとこ』。放送日は2021年11月24日です。「かわおとこ」とは何とも気になるタイトルですが、漢字で書くと「川男」。いったい川男とは何者なのか。

それでは最初に、第7話『かわおとこ』のあらすじから紹介していきたいと思います。テレビ朝日の公式サイトより引用させて頂きます。

辻浦千夏(黒坂真美)の息子・悠太(晴瑠)が川でおぼれ、意識不明の重体となって見つかる事故が起きた。インターネット上では千夏への非難が集中するが、特命係の杉下右京(水谷豊)と冠城亘(反町隆史)は千夏たちの家族写真を目にして驚く。2人は、悠太の姉で小学4年生の百花(米村莉子)が若い男ともめているところに遭遇したばかりだったのだ。トラブルの相手は離婚後、離れて暮らす姉弟の父・安田秀人(土居正明)で、百花は安田がこっそり悠太を連れ出したのではないかと疑い、食ってかかっていたのだった。
事情がありそうだと感じた右京たちが捜査に乗り出すと、安田は事故当時アリバイがあると判明するとともに、悠太がおぼれた川で最近、魚が大量死する事態が発生していることがわかる。近所の住民たちは、かつて水質汚染を引き起こした大手電子部品メーカーの工場排水を疑っているようだった。また、その川では4カ月前にも男性が事故死していたことが発覚。亡くなったのは、近くにあるガラス工場の社員で、特命係は彼の上司・高部行人(佐藤貴史)が川べりで手を合わせているところに出くわす。
そんな中、百花が弟を淵へと引きずりこんだのは、川に棲む妖怪の“川男”に違いないと言いだす。百花は数カ月前、背が高くて色の黒い川男を目撃したと主張するが──はたして川にいた川男とは何なのか!? そして2つの事故とどう関わっているのか…!? 特命係が暴き出したその正体とは…!?
(引用元:https://www.tv-asahi.co.jp/

今回も面白かったです!!

このたびの舞台は、事故などが相次いでいる川です。

具体的には、最近三つのよくないことが。

①男の子が溺れて意識不明の重体となる事故
②魚が大量死する現象
③若い男性が溺死した事故

特命係は、このうちの一つ目、男の子が溺れた事故について、その姉である少女をきっかけにして、捜査へと突入していきます。

捜査を進めていきますと、その三つがじょじょに繋がっていく、という流れですね。

そしてそれらを結びつけるのが、「川男」という妖怪の存在です。

川男の存在を特命に教えてくれた少女は、実際にその姿まで目撃しているとのことで、何かしら事件に関わりがある可能性も否定できません。

しかしもちろん「犯人は妖怪でした」というオチにはなりませんので、最終的には特命係が川男の正体を突き止めて行く形になります。その正体こそが、三つの事案の真相に直結しているんです。

登場人物が比較的多めではありましたが、怪しい人物は意外と早い段階で絞り込める流れではありました。色んなものが絡み合ってはいますが、そこまで複雑なストーリーではなかったかと。

このたびはもしかしたら、「後悔」というのがテーマになっていたのかもしれません。あのときこうしてさえいれば…と。色んな後悔というものが、重くのしかかっていたたストーリーでもありました。

川男につきましては、意外とあっさりとその正体に辿り着いた感があります。

これまでの相棒にて、幽霊は何度か取り上げられたことがありますが、妖怪というのは初でして、そういった部分でも楽しむことができました。特命係が妖怪ハンターと呼ばれる日がくるとは。

妖怪の存在が、何かと和ませてくれる大きな要素になっていたかと思います。前回お休みだった青木年男も、同じく和ませてくれてましたし。

妖怪からの繋がりで、「コティングリー妖精事件」という実際にあった事件を、右京さんが嬉しそうに話す場面もありましたし、始終右京さん楽しそうではありました。笑

あと、今回は特命係がなかなか警察だと名乗らずに、最後の方で水戸黄門的に警察手帳出してましたね。

捜一トリオが三人で手帳出す場面は、ちょっとかっこよかったです。

最後の母と子のシーンにも、グッときてしまいました。子役の米村莉子ちゃん、素晴らしかったです。

逆に父親のクズな感じも凄かったですけど。笑

その他、冠城くんのコスプレだったり、右京さんと冠城くんが二人で生春巻き食べに行ってたり、細かい楽しみどころも色々ありました。

舞台が川だっただけに、当たり前ですけど川での撮影シーンも多く、特命係と川や緑という意外と珍しい絵もたくさん見ることができました。

妖怪vs特命係の物語、楽しませて頂きました。

第7話『かわおとこ』、面白かったです!

 

ゲスト出演者

それでは次に、第7話『かわおとこ』に出演された、主なゲストさんを紹介します。

黒坂真美(くろさかまみ)

川で溺れ意識不明の重体となっている男の子の母親、辻浦千夏役で黒坂真美(くろさかまみ)さん。

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幼い子供を2人連れ、東京郊外の町に引っ越してきたばかりのシングルマザーです。彼女が目を離してしまった隙に、息子が川で行方不明になってしまったことで、世間から非難も浴びています。

黒坂真美さんは、別役で2度目の相棒出演です。1度目はS4第13話『最後の着信』で、桐谷健太さんの恋人役で出ています。2006年の出演ですので、約15年振りの再出演です。何かで見たことある女優さんだな~と思ったら、過去の相棒でした。

 

米村莉子(よねむらりこ)

川で溺れ意識不明の重体となっている男の子の姉、辻浦百花役で米村莉子(よねむらりこ)さん。

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引っ越してきたばかりでまだ学校に馴染めず、仲の良い友達もいない小学校4年生です。弟が川で溺れたのは、「かわおとこ」という妖怪の仕業だと主張し、実際にその姿を目にしたとも証言しています。

米村莉子さんは、映画『シン・ゴジラ』、『進撃の巨人』など多数の作品に出演し、活躍されている子役さんです。今回の、弟を心配する孤独な少女の役、素晴らしかったです。右京さん冠城くんとのやりとりもバッチリでした。

 

以上、今回の主なゲストさんは、上記2名になります。

他には、4か月前に川で溺死したガラス工場社員の上司、高部行人役で佐藤貴史(さとうたかし)さん。ガラス工場の社長、笹沼敏夫役で三波豊和(みなみとよかず)さんなどが、ちょいゲストさんで出演されています。

三波豊和さんは、歌手の三波春夫さんの息子さんです。

 

妖怪「川男(かわおとこ)」

小学生の男の子、悠太くんが、母親が目を離した隙に川で行方不明になってしまうという事故が起きてしまいます。

その後悠太くんは発見されますが、意識不明の重体。

ネットでは目を離した母親への糺弾が行われ、家族写真まで晒されてしまいます。

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ひどいことする奴がいるもんですね。

確かに目を離してしまった母親にも責任がないとは言えませんが、一番それを悔いていて、一番辛い想いをしているのもまた、母親なはずです。

おそらく母親が目を離していた間に、悠太くんは川に転落し、そのまま溺れたものと思われるのですが…

悠太くんの姉である百花ちゃんは、弟は「かわおとこ」という妖怪に引っ張られ、溺れたんだと主張するんです。

こちらがその妖怪、川男です。

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川男とは、てっきり僕は相棒オリジナルの妖怪かと思ってしまったのですが、Wikipediaにもおもいっきり載ってましたので、引用させて頂きます。

川男は、日本の妖怪の一つ。江戸時代中期の国学者・谷川士清の編纂による国語辞典『和訓栞』のうち、方言や俗語などを収録して士清没後の明治20年に出版された「後編」に記述されているもので、川辺の妖怪とされる。
(引用元:https://ja.wikipedia.org/

右京さんも古い文献をネットで見つけたりしてました。

川男はかなりマイナーな妖怪のようでして、僕は初めて知りました。右京さんや冠城くんも知らなかったのですが、小手鞠さんは知ってましたね。

河童の一種という説や、河童とは別種の未確認動物、川の水の精など、様々な説や伝承があるようです。

百花ちゃんが川男を知っていたのは、読んでいた『妖怪図鑑』に載っていたからのようです。で、右京さんも同じ『妖怪図鑑』買っちゃってます。

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ちなみにですが、ゲゲゲの鬼太郎にも川男は登場しています。東映アニメーションのサイトより画像を引用させて頂きます。

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(画像元:https://lineup.toei-anim.co.jp/

そもそも百花ちゃんが、弟は川男に引っ張られたと主張する根拠は、百花ちゃん自身が川男を目撃したことに他ならないんです。

百花ちゃんは数か月前、背が高く色の黒い謎の生物を川で目撃したのだと。

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そしてこの川では、悠太くんの事故だけではなく、他にも不審な事故が相次いでいます。

4か月前には近くのガラス工場の若い社員が溺死し、最近では魚が大量死する事態も発生しているんです。

男性の溺死の方は、釣りしていて足を滑らせた事故と見られ、地元警察も事件性無しと判断。魚の大量死の方は、かつて水質汚染を引き起こした大手電子部品メーカーの工場排水が原因ではないか、とも考えられています。

しかしもし、百花ちゃんが目撃したのが本当に川男という妖怪なら、一連の川で起こった出来事は、その妖怪の仕業である可能性も、非科学的ではありますが、完全に否定することはできません。

百花ちゃんから話を聴いた特命係は、水難事故の捜査とともに、川男をも探し始めます。

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右京さんといえば、幽霊など非科学的な超常現象が大好きです。幽霊と聞けば興味津々で捜査をしちゃいますからね。

このたびは幽霊ではなく妖怪ではありますが、やはり右京さんにとっては大きな興味の対象となったようでして、活き活きと捜査をしてました。

右京さん、妖怪も基本信じてますね。

「僕たちの目には見えなくとも、それがこの世に存在していないと断定する事など、誰にもできないんですよ」と素敵な台詞も。

そして妖怪ハンターとなった特命係が川男を見つけ出したとき、全ての真相が明らかになります。

それぞれが抱えている「後悔」も。

 

その他の見どころ

では次に、第7話『かわおとこ』のさらに細かい見どころを、二つ挙げてみたいと思います。

冠城くんが最多記録更新

本編とは一切関係ありませんし、前話でのレビューと多少重複しますし、冒頭でも触れましたが…

このS20第7話『かわおとこ』は、冠城くんが右京さんの相棒になって125話目の物語です。劇場版を入れますと126話目ですね。

これまでの相棒では、亀山くんが124話。劇場版を入れて125話でしたので、ついに冠城くんが亀山くんを追い越して、最多記録を更新したことになります!

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冠城くんおめでとうございます!!

125話にもわたり、右京さんと一緒に事件を解決してきたわけですからね。

冠城くんが初登場したS14の放送開始が2015年10月ですので、もう7年目に突入しています。S20が終わる頃には、138話くらいまではいくはず。

冠城くんはS20での卒業が発表されましたので、終点は見えてしまっているのですが、もしかしたら今後に神戸くんのような感じで再登場してくれたら、さらにその登場話数は伸びることになります。

そうなることを期待しています。

 

冠城くんは釣りが趣味

反町隆史さんが釣り好きであることは、けっこう知られているのではないかと思うのですが、どうやら冠城くんも釣りが趣味なようです。

このたび初めて明かされました。冠城くんがやたらと釣りに詳しかったため、右京さんが聞いてみたところ、渓流釣りが趣味だと答えてます。右京さんも初耳だったようです。

反町さんはよく湖でバス釣りしてるみたいですが、冠城くんは渓流釣りしてるんですね。

こちら、ウェーダーという釣りなどで使われる防水の胴長を着た冠城くんです。

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なんだか似合ってますね。ウェーダー姿もかっこいい。

さらに今回は、冠城くんが作業員風の変装も。

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冠城くんの釣り好きが明らかになりましたし、コスプレ姿を二つも見れましたし、まだまだ新しい冠城くんを見てみたくなります。

右京さんのウェーダー姿も見てみたいですけれど。

 

以上、今日は相棒season20第7話『かわおとこ』についてでした。

 

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