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相棒22第5話『冷血』大河内と疑惑の新人刑事。

第5話『冷血』

あらすじと感想

相棒season22第5話のタイトルは『冷血』。放送日は2023年11月15日です。

かなり久しぶりのラムネ回ですが、はたして『冷血』というタイトルが、大河内さんを指すのか、それとも他の人物を指すのか。どんな「冷血」の物語なのか。

では最初に、第5話『冷血』のあらすじから紹介していきます。テレビ朝日の公式サイトより引用させて頂きます。


角田(山西惇)が課長を務める薬物銃器対策課に、所轄から桐生(小林亮太)という若手刑事が異動してきた。所轄では、特殊詐欺の拠点を二度にわたって突き止めるなど、腕利きと評判で、首席監察官の大河内(神保悟志)も一目置くほどの人物。いっぽう右京(水谷豊)は、薫(寺脇康文)とのランチの帰り、とある路地のアパートで不審な部屋を発見。もろもろの状況から、何らかの犯罪に使われている可能性が高まり、薫と共に調べ始める。その結果、犯罪グループのアジトを割り出すことに成功し、角田たちと協力して急襲を掛ける。しかし、現場に居たのは闇バイトの若者だけで、指示役の姿はなかった。摘発の情報が漏れていたのでは…!? そんな疑惑が浮上する中、大河内がなぜか、特命係に桐生の素行調査を依頼してきた。一計を案じた右京と薫は、意外な方法でアプローチを試みる。
大河内も期待を寄せる若手刑事が
犯罪グループの主犯格逃亡に関与!?
真相を追う特命係に激震が走る!
(引用元:https://www.tv-asahi.co.jp/

今回も面白かったです!!

冒頭でも書きましたとおり、久しぶりの大河内回でした。これだけ大河内さんがクローズアップされるお話は、S16第6話『ジョーカー』以来でしょうか。

S22は、初回SPの前後編の後にいきなりの陣川回、そして第4話を挟んでのラムネ回。畳みかけてきますね。

しかも今回は大河内さんのゲイネタもうっすらと被さっていたかと思うので、そういう意味でも多少の濃さはあるラムネ回になっていたのではないかと。

で、そんな大河内さんと密なやりとりをしますのが、今回のメインゲストである小林亮太さん演じる新人刑事、桐生貴明です。角田課長の下に配属された新人でして、薬物銃器対策課の新人が取り上げられるのも今回が初です。その設定からしても面白いのですが、新人なうえに優秀で熱血という要素も加わりますので、キャラの印象も強くなっています。 

最初から最後まで一貫して、その新人刑事が軸となる物語でした。

導入では桐生の優秀さが印象付けられるも、警察の情報が犯罪グループに漏れているのでは?という疑惑が浮上してからは、内通者が彼なのではないかという展開になっていきます。

常に、桐生なのか?桐生じゃないのか?と揺さぶられるような流れです。

で、その流れの中に、大河内さんが関わってきます。桐生は大河内さんとも剣道を通じて交流がありまして、親密な仲でもあるんです。

桐生に向けられる疑惑という大きな軸の最初と最後を、大河内さんが握っているような感じですね。

物語の構造自体は、前話に続いてけっこうシンプルではあります。新人刑事の桐生が、犯罪グループの「内通者なのかそうではないのか」、それを特命係が究明していくというストーリー。

構造はシンプルでも、その真相やそこまでに至る過程は、全くシンプルではありませんでした。むしろちょっと複雑なくらいです。けっこう色々と入り乱れてます。

終わってみれば、その結末は『冷血』という言葉で締めくくられる物語ではありました。ただしそこには正反対の「熱血」も別の視点として入ってきますので、後味は悪くなかったです。

新人刑事が主役ではありましたが、監察官としての大河内春樹の物語でもありましたね。

久しぶりに大河内さんの剣道シーンも出てきました。大河内さんが神戸くん以外と剣道をしている絵も初めてです。

復帰した亀山くんと大河内さんの絡みも見れましたし、待望のラムネタイムも楽しめます。最後には思いもしなかった凄いオチも待ってました。あのオチにはやられました。笑いましたよ。

他にも、新人刑事の桐生がこてまりに来店という、新鮮なワンシーンも。

本筋以外にも、けっこう楽しみどころが多い回だったかと思います。懐かしい酢豚の話題も出ましたし。

フルドラは美味しそうでしたね。

ガサ入れした民家が、よくロケ地で使われる家だった気もします。

また、闇バイトや反社の現実だったり、そういった旬な問題にも、少なからずスポットが当てられていたのではないかと。

右京さんと亀山くんの優しさにも癒されました。

久しぶりの大河内回、楽しませて頂きました。

桐生には今後さらなる活躍をして欲しいと、そう願わずにはいられません。

第5話『冷血』、面白かったです!

 

ゲスト出演者

それでは続きまして、第5話『冷血』に出演された、主なゲストさんを紹介します。

小林亮太(こばやしりょうた)

角田課長の薬物銃器対策課に所轄から異動してきた刑事、桐生貴明役で小林亮太(こばやしりょうた)さん。

所轄では特殊詐欺の拠点を突き止めるなど手柄を上げ、優秀だと評判の新人刑事です。剣道を通じて大河内監察官とも交流があります。期待の若手刑事ですが、犯罪グループの内通者ではないかとの疑惑が浮上します。

小林亮太さんは相棒初出演です。モデルさん出身の俳優さんで、BOYS AND MENの元メンバーです。イケメンです。好青年な役がよく似合う俳優さんでした。特命係以外にも、大河内さんをはじめ、角田課長、小手鞠さん、美和子さんなどお馴染みの面々との絡みもある役どころです。

 

以上、今回の主なゲストさんは、小林亮太さん1名になります。

他には、和菓子屋の主人、花井与志郎役で殺陣剛太(たてごうた)さん。闇バイトの一人、和光役で小日向春平(こひなたしゅんぺい)さんなどが、小林亮太さんに次ぐゲストさんで出演されています。

小日向春平さんは、小日向文世さんの息子さんです。

 

新人刑事の疑惑

角田課長の組織犯罪対策部・薬物銃器対策課に、新人の刑事が配属されました。

所轄から異動してきた桐生貴明という刑事です。

彼は所轄で特殊詐欺の拠点を二度も突き止め、署長賞を受賞しています。腕利きだと評判の刑事で、本庁でも期待されている優秀な若手。

角田課長の下に異動してきた新人刑事がクローズアップされるというのは、これまで一度もありませんでしたので、長い相棒の歴史の中でも初のパターンです。

桐生は刑事として優秀ですが、熱血なうえに好青年で、角田課長も気に入っているご様子。

右京さんもそんな彼を見て、「彼、なかなかいいじゃありませんか」と褒めてます。同じく亀山くんも好感を持っているようです。

同じ熱血でも、陣川くんとはえらい違いですね。見込みのある新人です。

薬物銃器対策課にとっても、有望な新人刑事が入りましたので、大変喜ばしいことではあったのですが…

特命係きっかけで見つけた犯罪グループのアジトに、薬物銃器対策課がガサ入れした際、現場にいたのは闇バイトの若者のみで、毎日顔を出しているはずの指示役の姿がなかったんです。で、もしや摘発の情報が漏れていたのでは?という疑惑が浮上するんです。

さらには主犯格の半グレ幹部が、何者かに殺害されるという事件も発生。口封じで殺害された可能性も高いと見られ、その犯人が警察の内通者であることも考えられます。

そしてその内通者として疑惑の目を向けられたのが、新人刑事の桐生でした。

 

大河内と新人刑事

優秀な新人刑事の桐生は、首席監察官の大河内さんとも親交があります。

二人は剣道を通じて知り合いまして、その腕前も互角だと署内で噂になっています。二人はよく道場で稽古もしています。

大河内さんの剣道といえば、劇場版Ⅱでは神戸くんと二人で稽古しているシーンがありました。その後にはお隣でのシャワーシーンなんてのもあり話題にもなりました。

もはや敢えて書く必要はないかもしれませんが、大河内さんはゲイです。

S2第18話『ピルイーター』にて、その秘密が明らかになってます。

大河内さんはゲイであることは公にはしていません。おそらく警視庁で知っているのは右京さんと亀山くんだけではないかと。

神戸くんとはシャワーシーンなども含め意味深な場面がありはしましたが、その関係性までは明らかにされていません。神戸くんは秘密を知らず、大河内さんが片思いをしているのではないかとも考えられています。S21では久しぶりに二人で飲んでいる場面もありましたけれど。

そんな大河内さんですので、このたび登場した新人刑事の桐生との関係についても、ついついそう考えてしまうもの。今回も、いきなり桐生の着替えシーンから始まりましたし。

大河内さんが桐生に対し、恋愛感情を抱いているのかどうかは不明ですが、少なからず気に掛けていることは間違いなさそうです。

そんな大河内さんが、桐生の素行調査を特命係に依頼してきます。

監察官が素行調査を依頼するというのは、その対象が警察官としてあるまじき行為をしている疑いがあるということです。しかし今回のケースでは、その根拠が大河内さんの「勘」という曖昧なものだったため、特命係に依頼したようです。

剣道の稽古を通して親交があるがゆえに、大河内さんは桐生の「乱れ」から何か察したのではないかと。

例え相手が個人的に親交の深い人物だったとしても、大河内さんは監察官としての仕事を全うする男です。そこは右京さんとも通じる部分もありますね。

一方、大河内さんから依頼を受けた特命係は、桐生をこてまり呑みに誘うという手段を使い、調査を進めます。

その場には美和子さんもいますので、桐生は亀山夫妻と右京さんに挟まれてのこてまり呑み。

ゲストがこてまり呑みに参加するパターンはそう多くはありませんので、貴重です。桐生は小手鞠さんや美和子さんともいい感じで話してました。美和子さんには危うく「美和子スペシャルビヨンド」を食わされそうにもなってました。

そんなこてまり呑みを経て、さらにあれこれと調べた末に、ついに特命係は桐生の抱えていた秘密に辿り着きます。

その秘密や彼の行動には、同情の余地がありました。

そんな彼に対し、首席監察官である大河内さんが下した決断は、「冷血」なものでもあり、監察官としての「熱い血」ゆえのものでもありました。

 

その他の見どころ

それでは続いて、第5話『冷血』のさらに細かい見どころを、少しだけ挙げてみたいと思います。

酢豚のパイナップル

右京さんは梅干しと酢豚のパイナップルが苦手です。「あれは存在理由がわからない」そうです。S4第12話『緑の殺意』のときに判明してますので、亀山くんもよく知っています。

そんな「酢豚のパイナップル」の話題が、このS22にて再び出てきました。

どうやら亀山くんがお勧めのお店にランチをしに行き、そこで右京さんは酢豚を食べたようです。

で、右京さんの酢豚に入っていたパイナップルを、亀山くんが食べてあげたみたいですね。

右京さんの酢豚のパイナップル嫌いが変わっていないことがわかり、亀山くんは嬉しそうでした。

S15でも冠城くんの口からこの話題が出たことがありましたが、再び亀山くんとのやりとりで、パイナップルが出てくるとは。今回はどら焼きのミントにもちょっと掛かっていたのかもしれません。

イカにしろ、パイナップルにしろ、そういう懐かしい小ネタは嬉しいものですね。

 

ラムネ

大河内回ですので、やはりラムネシーンは期待してしまいます。もう随分見てない気がしますし。

せっかくなら引くくらいボリボリ食いまくって欲しい。

そんなことを思いつつ、いつ来るかいつ来るかと心待ちにしていたところ、今回も食してくれました。

残念ながら今回のラムネシーンは一回のみでしたが、贅沢は言いません、見れただけでも嬉しいです。

しかしです。ネタバレで申し訳ないのですが、最後に今までにないラムネシーンが出てきてびっくり。

こちらです。

すみません、これ、載せずにはいられなくて。予想外だったので、意表を突かれました。まさかこんなものが見れるだなんて思ってもいなかったので。

せめてなぜこうなったのかだけは、ネタバレせずにおきますのでお許しを。

 

以上、今日は相棒season22第5話『冷血』についてでした。

 

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