相棒が好き過ぎて

ドラマ相棒が好き過ぎるが故の戯言と悪ふざけ

相棒16第14話。木村佳乃の丸刈りと仲間由紀恵の涙。

第14話『いわんや悪人をや(後篇)』

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あらすじと感想

本日は、シーズン16第14話についてです。

相棒season16第14話のタイトルは『いわんや悪人をや(後篇)』。放送日は2018年1月31日です。この放送が記念すべき相棒300回目の放送となり、2時間9分の拡大版での放送です。前話「いわんや悪人をや(前篇)」との前後篇スペシャルで、今回が後篇となります。

まずは相棒300回記念、おめでとうございます!!

これからも350回、400回、500回と続いて欲しい。右京さんが完全なジジイになっても続いて欲しい!笑

心からそう願っています。

それでは最初に、おおまかにではありますが、第14話「いわんや悪人をや(後篇)」のあらすじから紹介します。

出所した瀬戸内米蔵出家を願い出た片山雛子。出家の儀式である得度式が瀬戸内さんの寺にて蓮妙さん立合いのもと行われ、片山雛子は剃髪し出家します。一方、瀬戸内さんの寺の敷地内から発見された白骨遺体は、公安調査庁の職員であることが社美彌子からの情報で発覚し、右京さん冠城くんの特命係は犯人を特定するため捜査を進めます。そんな中、犯人はロシアの元スパイで現在はアメリカに亡命しているはずのヤロポロクではないかという疑いも。彼は実際は日本に潜伏しているのではないかと。また、白骨遺体の第一発見者である常盤臣吾もヤロポロクと接点を持っていた可能性もあります。果たして犯人はヤロポロクなのか?それとも別の犯人が?特命係が真相を暴きます。また、出家した片山雛子の真意はどこに?

ざっくりですけど、だいたいこんな感じの内容になります。

これにて300回記念の前後篇スペシャルが完結したわけですが、楽しませて頂きました!

シーズン15第1話「守護神」から持ち越されていたが、シーズン16の後半にしてようやく解明したことになります。ずっと気になっていた謎でしたので、これで一つすっきりしました。

しかしその真相がもたらしたものというのが、とても残酷な結末だったんです…。

社美彌子の涙のシーンでは、胸が詰まる想いでした。その前後で押し殺していた彼女の気持ちも痛いほど伝わってきて…。残酷でした。

社美彌子とヤロポロクの真実の関係はこれまでにも何度か示唆されてきましたが、今回はそれが今までで一番はっきりと映し出されていたのではないかと思います。

切ない物語でした。

全体としては、白骨遺体の謎を解き明かしていくのが一番の大きな軸です。それに懐かしいゲストの三人が彩りを添える形で登場し、最後は社美彌子とヤロポロクに焦点が当てられる、という前後篇です。

前編から登場した三人の豪華なゲスト陣は、前篇ほど登場シーンは多くはありませんでしたが、それでも引き続き楽しませて頂きました。

津川雅彦さんの瀬戸内米蔵木村佳乃さんの片山雛子高橋恵子さんの蓮妙。前話の記事でも書きましたが、この3人の姿がまた相棒で見れるというのは、とっても嬉しいです。幸せです。

そんな中でも今回は、片山雛子が丸刈りになるという、ものすごいインパクトのある場面がいきなり出てきました。後述させて頂きますが、まさか片山雛子が出家して丸刈りになり、尼僧になるだなんて予想もしてないですからね。びっくりの展開です。笑

片山雛子の再登場だけでも目玉なのに、さらには丸刈りになっちゃうわけですからね。丸刈りは事件の本編とは全く関係ないんですけどね。笑

そういったものも含めて、楽しめる要素が多い内容だったかとは思います。

また、前篇からの流れで、風間楓子甲斐峯秋は出てきます。前篇には登場していない青木年男も出てきました。衣笠副総監、日下部さん、大河内さんは今回は登場せずです。

捜一コンビも適度に出てきて笑わせてくれました。笑

とっても楽しませて頂いたのですが、我儘を言わせて頂けるなら、ストーリーとしては若干の物足りなさはあったかもしれません。勝手な感想で申し訳ありませんが…。

それでも、懐かしいゲスト陣の登場や、前シーズンからの謎がついに解明したことなど、300回記念にふさわしい物語だったのではないかと思います。

第14話「いわんや悪人をや(後篇)」、面白かったです!

そしてもう一度言います。相棒放送300回記念、おめでとうございます!!

 

ゲスト出演者

それでは続きまして、第14話『いわんや悪人をや(後篇)』に登場した主なゲストさんを紹介します。前後篇スペシャルの後篇ですので、ゲストさんも前話と同じになります。

津川雅彦(つがわまさひこ)

まずは、横領事件の刑期を終え、仮出所した元法務大臣、瀬戸内米蔵役で津川雅彦(つがわまさひこ)さん。

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出所後は実家の寺を再興しようと努めています。約4年振りの登場だった前話に続き、またその姿を見ることができて嬉しいです。津川雅彦さん、だいぶお痩せになったように見えたのですが、昨年末に肺炎で入院されていたとのこと。瀬戸内米蔵津川雅彦さんにぴったりの役ですので、是非いつまでも元気で演じて欲しかったのですが…残念ながらこの後、2018年8月4日に78歳で亡くなられています。

 

木村佳乃(きむらよしの)

続いて、元衆議院議員で現在は政界を引退し、瀬戸内さんに出家を願い出た、片山雛子役で木村佳乃(きむらよしの)さん。

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前話にて約2年振りに登場した片山雛子が、なんと今回は主家して尼さんに。木村佳乃さんの丸坊主姿という、大変貴重なものを見ることができました。木村佳乃さん、丸刈りでも綺麗でした。笑

 

高橋恵子(たかはしけいこ)

続いて、出所した瀬戸内さんの身元引受人で、瀬戸内さんとは兄弟弟子である尼僧の蓮妙役で、高橋恵子(たかはしけいこ)さん。

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前話では赤いスポーツカーを運転する姿が印象的でした。今回は瀬戸内さんとのツーショットシーンが多く、それだけでも僕は大満足です。前話が13年振りというめちゃめちゃ長いスパンでの登場でしたので、できれば今後も瀬戸内さん共々、ちょいちょい登場して欲しいです。尼さんではない高橋恵子さんも見たいですけどね。笑

 

矢野聖人(やのまさと)

続いて、瀬戸内さんのお寺の檀家総代の息子であり、再興のお手伝いをしているフリーター、常盤臣吾役で矢野聖人(やのまさと)さん。

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白骨遺体の第一発見者であり、怪しい点が見え隠れする謎の男です。海外を放浪していたとのことですが、傭兵経験などもあり、今回の事件との関わりもじょじょに疑われるようになります。ちょっとイカれた感じの役だったのですが、矢野聖人さんとっても良かったです。再登場の三人以外では、この矢野聖人さんが一番存在感の大きなゲストさんです。


以上、今回の主なゲストさんは、前話に引き続きこの4名です。

他には、こちらも前話からの流れで、週刊誌の記者、風間楓子役で芦名星(あしなせい)さんが出演されていますが、今回が4度目の登場で、準レギュラーに近い存在かと思いますので、こちらのゲスト紹介では省かせて頂きます。

 

片山雛子が丸刈りで出家

第14話「いわんや悪人をや(後篇)」は、白骨遺体の捜査とその真相が一番の軸ではありましたが、もう一つインパクトの強い出来事がありました。

それが、片山雛子の出家です。

前話にて瀬戸内さんに出家したいと申し出て、ついに後篇にてそれが決行されるんです。

仏教において僧侶になるためには「得度式(とくどしき)」という儀式を行うそうです。僕はこれ、初めて知りました。

こちらが片山雛子の得度式の様子です。

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瀬戸内さんが式を執り行い、蓮妙さんが立ち会っています。

そして得度式が無事に終わり、片山雛子は丸坊主に!!

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女優さんが色々な役をやるのは当然だとは思いますが、丸刈りの役って少ないのではないかと思います。なので女優さんの丸刈り姿を見るというのは、かなり新鮮です。

木村佳乃さんの丸坊主姿

これは後にも先にも、この相棒でしか見れない可能性が高いのではないかと。

これ、実際に木村佳乃さんが丸刈りにしたわけではなく、特殊メイクでの丸坊主らしいです。3時間かかった特殊メイクとのことですが、その技術って凄いですね。本当に丸刈りにしたかのようでした。

そして木村佳乃さん、丸刈りでも綺麗なんですよ。美人さんは丸刈りでも美人だということを、僕は初めて知りました。笑

ゲスト紹介でも画像を載せていますが、尼僧の頭巾を被った姿も素敵です。

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高橋恵子さんの蓮妙、高橋由美子さんの雀蓮に続いて、相棒では三人目の尼僧の誕生です。笑

その名も妙春(みょうしゅん)

片山雛子の初登場は、シーズン3第1話「双頭の悪魔」です。そこから何度となく登場し、右京さんとも対決しています。そんな彼女が、まさか尼僧になるだなんて。

相棒はこれだから面白いんです。

そして片山雛子は、もちろんただ出家したわけではありません。そこには彼女らしいしたたかな意図が。

前話に続き、また片山雛子の自宅と思われる部屋が出てきました。今回は風間楓子も一緒です。

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前回からこの部屋が映ったのは三度目ですので、おそらくここが片山雛子の部屋ではないかと思います。

そして今回の流れですと、今後も片山雛子の登場は濃厚なのでは?と思ってしまい、またその姿をたまにでも見られるのかと思うと、期待も膨らみます。

尼僧になった片山雛子から目が離せません。

 

社美彌子の涙

社美彌子はいつも冷静沈着で、あまり感情を表に出さないタイプです。クールです。

そんな彼女が今回、感情を爆発させ、声を上げて泣くシーンがあったんです。

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この場面では僕も胸が詰まりました。彼女の気持ちを想うと辛くて…。

今回の発端となった白骨遺体の事件は、そもそも「社美彌子を調べていた男が殺されて埋められた」事件です。

つまり、誰かが社美彌子を守るためにそうした、と考えるのが最もシンプルであり、その犯人候補としてまず名前が挙げられるのが、ロシアの元スパイ、ヤロポロク・アレンスキーです。

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彼は社美彌子の娘マリアの父親であり、社美彌子と恋愛関係にあったことがこれまでも示唆されています。

しかし、国の重要機密を扱う内閣情報調査室にいた社美彌子が、ロシアのスパイと恋愛関係になるということは、あってはならないことです。国家の機密に関わりますので、禁断の愛なわけです。

シーズン15の最終話「悪魔の証明」で、ヤロポロクとの関係を追及された社美彌子は、「ヤロポロクに乱暴された」という虚偽の証言により危機を回避しています。

これまで社美彌子とヤロポロクの実際の関係については、示唆する場面はあったものの、明確にはされてきませんでした。今回もそれが必ずしも明言されわけではありませんが…彼女の涙が全てを語っています。

右京さん、冠城くんは真相を察したうえで、今回は社美彌子と関わっています。社美彌子の方も、特命係のことは信頼して関わっています。

社美彌子とヤロポロク許されない恋の物語。

その結末はあまりにも残酷なものでした。

 

その他の見どころ

それでは続きまして、第14話『いわんや悪人をや(後篇)』の、その他細かい見どころをいくつか挙げてみます。

社美彌子が花の里

社美彌子が二度目の花の里来店です。

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初めての来店は、シーズン15第1話「守護神」のときですので、かなり久しぶりの来店になります。前回冠城くんが連れて来るという形で初来店しましたが、今度はなんと、特命係よりも先に来て、ワイン飲んでました。笑

月本幸子との絡みもあって、新鮮な場面が見れました。月本さんの前科の件も、社美彌子は調べて把握してましたね。

彼女は花の里がリラックスできると言ってましたので、このまま是非とも花の里の常連になって欲しいです。今度はマリアちゃんも連れて来て欲しいです。笑

 

瀬戸内と蓮妙が面会

前篇より登場した懐かしい二人、瀬戸内米蔵と蓮妙

今回はこの二人が一緒にいる場面がかなり多かったかと思います。

そんな二人が、拘置所に面会に行く場面がありました。

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そう言えば特命係も瀬戸内さんに面会に行ってたな~、と思い出してしまいました。

今度は瀬戸内さん、出所しましたので、面会に行く側になったんですね。しかも蓮妙さんと一緒に。

この二人には、セットでちょいちょいまた出てきて欲しいです。

 

青木年男ビデオメッセージ

前後編スペシャルで、相棒おなじみのメンバーが総出演だったにも関わらず、前篇では青木年男が出てきてなかったんですよ。笑

僕はこれ、前篇のコメント欄にて教えて頂いて気付いたのですが、そう言えば確かに青木年男出てないな~と。笑

その青木年男ですが、後篇にてやっと登場しました。

しかし、なんとビデオメッセージでの登場なんです。笑

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完全に「ミッションインポッシブル」のビデオメッセージでした。笑

浅利陽介さんの撮影の都合が合わなかったのかな~なんて考えてしまいましたが。笑

ビデオメッセージで登場はしましたが、やっぱり青木年男が出ていないと、少し淋しい気はしてしまいますね。

 

社美彌子が立ち食い蕎麦

社美彌子が立ち食い蕎麦屋さんでお食事、というかなり貴重な場面が登場です。

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ちゃんと理由があってのこのお店ではあると思うのですが、とにかく社さん、一人で立ち食いしてたみたいです。

どうせなら食べてるシーンも見たかったのですが、食べ終わっているシーンのみでした。蕎麦なのかうどんなのか、どちらかも判別がつきません。笑

社さん、普段もこういうお店に来てるのでしょうか?気になります。

 

特命係のぎったんばっこん

伊丹さんが「特命係のぎったんばっこん」という意味不明な言葉を発しながら、特命の部屋に入ってきました。笑

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ぎったんばっこんとは「シーソー」のことを指すかと思うのですが、そのままの意味で捉えたらよいのか、どうなのか。意味不明です。笑

右京さんが「ぎったん」で、冠城くんが「ばっこん」なのかとか、とにかく謎です。笑

一緒にいた芹沢さんもツッコんでました。

 

てるおの髪型

中園参事官が、自分の頭をくしゃくしゃにしてまして、面白い感じの髪型になってました。笑

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散らかってますね。笑

できれば角田課長と並んでやって欲しいです。

たまりません。笑


以上、今日は相棒season16第14話『いわんや悪人をや(後篇)』についてでした。

 

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相棒16第13話。出所した瀬戸内米蔵と片山雛子&蓮妙。

第13話『いわんや悪人をや(前篇)』

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あらすじと感想

本日は、シーズン16第13話についてです。

相棒season16第13話のタイトルは『いわんや悪人をや(前篇)』。放送日は2018年1月24日です。相棒放送300回記念前後篇スペシャルの前編で、2時間9分の拡大版となっています。記念すべき300回は次回の後編になりますので、今回が299回です。前後篇での拡大スペシャル、それだけでも期待が膨らんでしまいますね。タイトルの「いわんや悪人をや」も気になるところです。

それではまず、第13話「いわんや悪人をや(前篇)」の簡単なあらすじから紹介したいと思います。

国際支援物資をめぐる不正を特命係に明らかにされ服役していた、元法務大臣の瀬戸内米蔵仮出所します。身元引受人は、かつてある事件で特命係とも関わりがあり、瀬戸内さんの兄弟弟子でもある尼僧の蓮妙です。出所した瀬戸内さんは、長い間主が不在だった実家の寺に戻り、その再興に尽力することに。そんな瀬戸内さんの元に、元衆議院議員で、かつて起きたテロ事件の責任を取り政界を去った片山雛子が姿を現し、出家したいと願い出るんです。瀬戸内さんはその願いを聞き入れ、仏門に入り僧侶になるための儀式である得度式の準備を進めます。そんな中、瀬戸内さんが檀家総代の息子に手伝ってもらい、荒れた寺の手入れを行っていたところ、墓地の一角に埋められていた白骨化した遺体を発見します。瀬戸内さんから連絡を受けた右京さん冠城くんの特命係も捜査に乗り出しますが、遺体の身元はなかなか特定できません。ところが一転、社美彌子の元にロシア語で書かれた謎の手紙が届き、そこには遺体の身元に関する情報が…。果たして白骨化した遺体は誰なのか?社美彌子とどんな関わりが?特命係が真相を追います。また、出家を決意した片山雛子の真意は?

ざっくりですけれど、だいたいこんな内容になります。

相棒放送300回記念の前編、面白かったです!!

前後編もののときは常ではありますが、後編が気になって仕方ありません。この後どうなるのか少しでも早く見たいです。一週間長いです。笑

まず今回は、なんと言っても豪華なゲストの再登場が目玉だったかと思います。さすがは300回記念。

後ほど詳しく取り上げさせて頂きますが、津川雅彦さんの瀬戸内米蔵木村佳乃さんの片山雛子高橋恵子さんの蓮妙

懐かしい顔ぶれが3人も再登場してくれましたので、相棒ファンとしてはもうそれだけでテンション上がってしまいます。笑

3人とも、もう相棒ではその姿を見れないのでは?と思っていましたので。特に高橋恵子さんの蓮妙なんて、再登場なんて想定してませんでしたからね。笑

さらにはこの再登場に絡んで、亀山くん小野田官房長回想シーンで登場して、僕は思わず歓喜してしまいました。笑

今回、全ては瀬戸内米蔵の出所から始まります。それを発端に、蓮妙片山雛子も再登場する流れです。そしてまさかの片山雛子が出家という展開。

出所した瀬戸内さん、それを迎えた蓮妙、出家する片山雛子、もうこれだけでも大満足なのですが、なんとさらに社美彌子まで絡んでくるんですよ。シーズン15から持ち越されている謎に、ようやく焦点が当てられるんです。

中身がぎっしつ詰まった内容になってます。

まさか埋められた男の謎が、瀬戸内さんと繋がってくるだなんて思ってませんでしたからね。完全に予想外で、面白い展開です。

前後編ですので、前半で事件が起こり、様々な疑惑や謎が浮上し、後半でそれらを解決していくという流れは当然ですけれど、前半だけでもめちゃめちゃボリュームがあって、1秒たりとも目が離せませんでした。

事件そのものの展開ももちろん気になりますけれど、片山雛子が何を狙っているのか、その思惑も気になりますし、社美彌子とロシア人スパイの関係も気になります。

あとは週刊誌の記者、風間楓子も絡んできてますし、日下部さん、甲斐さん、衣笠副総監も皆さん出ていて、もう盛りだくさんですね。あ、大河内さんも益子さんも出てます。笑

ここ数回は若干影が薄かった捜一コンビも今回はがっつり出てて、楽しい特命とのコントを見せてくれてました。笑

この前篇にて出てきた色々が、後篇でどんなふうに回収されていくのか、楽しみでたまりません。

第13話『いわんや悪人をや(前篇)』、面白かったです!!

後編の放送が待ち遠しい。

 

ゲスト出演者

それでは続いて、第13話『いわんや悪人をや』に主に登場したゲストさんを紹介します。今回は再登場の人物が多いです。

津川雅彦(つがわまさひこ)

まずは、元法務大臣で、国際支援物資をめぐる不正により服役していた瀬戸内米蔵役で、津川雅彦(つがわまさひこ)さん。

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相棒が亀山くんの頃は、特命係に好意的な政治家として頻繁に登場し、その後もたま~に登場していましたが、最後に登場したのはシーズン12の最終話「プロテクト」でしたので、今回は約4年ぶりの登場になります。津川雅彦さん、歳とったな~と思ってしまったのですが、元気な姿を見れて嬉しいです。しかしこの後2018年8月4日に、残念ながら78歳で亡くなられています。

 

木村佳乃(きむらよしの)

続いて、元衆議院議員で、元官房副長官の片山雛子役で、木村佳乃(きむらよしの)さん。

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頭の切れる政治家で、瀬戸内さん同様ちょいちょい登場していたのですが、最後の登場はシーズン14の元日スペシャル「英雄~罪深き者たち」でしたので、今回が約2年振りの登場となります。政界を退いてしまい、もう出てこないかと思っていたので、この再登場は嬉しいです。久しぶりに片山雛子を見たのですが、やっぱり木村佳乃さん、こういう頭のいい悪女役がとっても似合いますね。笑

 

高橋恵子(たかはしけいこ)

続いて、瀬戸内さんとは兄弟弟子である、尼僧蓮妙役で、高橋恵子(たかはしけいこ)さん。

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仮出所する瀬戸内さんの身元引受人として登場します。蓮妙は「れんみょう」と読むのですが、シーズン3の最終話「異形の寺」に登場して以来、なんと13年振りの登場となります。まさか相棒でまた高橋恵子さんの姿が見れるとは思っていませんでしたので、予想外の再出演にテンションが上がります。高橋恵子さん、変わらないですね。

 

矢野聖人(やのまさと)

続いて、瀬戸内さんの実家である「徹正院」の檀家総代の息子、常盤臣吾役で矢野聖人(やのまさと)さん。

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現在はフリーターで、最近まで海外を放浪していました設定です。お寺の荒れた境内の整備を手伝っていて、白骨化した遺体を発見してしまうのが、この常盤臣吾です。さらには何かしら秘密を抱えていそうな雰囲気も。矢野聖人さん、失礼ながら僕は存じ上げていない俳優さんだったのですが、少し癖のある感じで存在感がありました。


以上、今回の主なゲストはこの4名でしょうか。このうち3名が再登場ですので、初登場は矢野聖人さん一名ですね。

また、週刊誌の記者、風間楓子役で芦名星(あしなせい)さんが出演されていますが、シーズン15から今回が3度目の登場ですので、準々レギュラー的な感じかと思い、こちらのゲスト紹介では省かせて頂きました。

 

瀬戸内米蔵が仮出所

元法務大臣で、横領の罪で服役していた瀬戸内米蔵が、出所しました。

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瀬戸内さんが初めて相棒に登場したのは、シーズン2の最終話「私刑~生きていた死刑囚と赤いベルの女」です。シーズン2と言えば長い相棒の中ではめちゃめちゃ初期ですし、放送されていたのは2003~2004年で、右京さんの相棒は亀山くんです。

そこからちょいちょい登場するようになり、初期相棒ではけっこうお馴染みのキャラクターでもありました。人情味があり正義感も強い政治家です。

特命係に対してはその能力を高く評価し、いつも好意的でしたし、事件解決への協力も惜しみませんでした。信頼関係もあったかと思います。

しかしです。

シーズン7の前後編スペシャルの後編、第2話「還流~悪意の不在」で、なんと逮捕されちゃうんです。

瀬戸内さんは、国際支援物資を巡る不正に関わっていたんです。その不正も、正義感が故のものだったんですけどね。

しかもそれを暴いたのが、右京さんと亀山くんの特命係なんですよ。

シーズン7の「還流」は、亀山くんが卒業をするサルウィンに繋がる物語でもあり、瀬戸内さんが逮捕されるという展開もあり、振り返るとなかなか濃い物語でした。

逮捕された瀬戸内さんですが、その後も神戸くんのときに一回(シーズン9最終話「亡霊」)、カイトくんのときに一回(シーズン12最終話「プロテクト」)だけ再登場しています。

今回、シーズン12のカイトくんのとき以来の再登場ということになりますので、約4年振りの登場です。

それも、刑務所からの出所という形で。

出所した瀬戸内さんは、実家の寺に戻ります。瀬戸内さんは政治家でもありましたが、実家がお寺で僧侶でもあるんですね。

こちら、瀬戸内さんの実家である「徹正院」です。

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なかなか大きそうなお寺ですけれど、境内は荒れてしまっていて、瀬戸内さんがこれから再興していくようです。

特命係もこのお寺を訪ね、瀬戸内さんと対面しています。

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右京さんとは約4年振り、冠城くんとは今回が初対面ですね。

冠城くんは法務省にいた頃、大臣だった瀬戸内さんが死刑執行をしないことに不満を持っていたそうです。執行しないなら法務大臣になるな、と。笑

瀬戸内さんは捜査一課の伊丹さん、芹沢さんとも再会していて、ちゃんと二人の名前も覚えてました。

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また、瀬戸内さんってちょっとお茶目なところもありましたけれど、今回もそんな一面を垣間見えるシーンが。

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初めてスマホを買って、嬉しそうにする瀬戸内さんです。笑

瀬戸内米蔵らしいですね。笑

そんな瀬戸内さんがついに出所し、右京さんと娑婆にて再会

これは相棒ファンにとってはけっこうたまらない展開です。

せっかく出所しましたので、できれば今後もちょいちょい登場して欲しいです。

まずは後編にて、瀬戸内さんの動向にも注目です。

 

片山雛子が出家?

政界から引退していた片山雛子が再登場しました。

初登場はシーズン3の第1話「双頭の悪魔」です。

瀬戸内さんと同じく、亀山くんが相棒だった時代から何度か登場した、頭の切れる政治家です。悪女です。笑

特命係とも何かと因縁があり、右京さんは彼女のことを「周囲で不祥事や事件が起きるたびに、それを逆手に取り、大きくなっていく」と評しています。お互いの能力を認めているような関係でもありました。

そんな彼女ですが、なんとシーズン14元日スペシャル「英雄~罪深き者たち」にて、政界を退くことになるんです。テロ事件の責任をとり、議員辞職をしてしまうんです。

あの野心家の片山雛子が議員を辞めるなんて、予想もしていませんでしたからね。いずれ総理大臣になるんじゃないかと僕は思ってましたから。

シーズン14にて政界を退いて以来一度も登場せず、あの悪女の姿を見られないことが寂しくもあったのですが、今話にて2年振りの登場です。嬉しいです。

政界引退後の動向が不明だった片山雛子ですが、出所した瀬戸内さんの前に現れるんです。

こちら、瀬戸内米蔵片山雛子蓮妙の再登場三人による貴重なスリーショットです。

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片山雛子、髪型がショートカットになっていて、以前とは少し印象も違います。ショートカットも素敵ですね。笑

特命係とも2年振りに再会しています。

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右京さんvs片山雛子というのは、初期相棒からの一つの見どころだと思うので、この再会も心踊るものがありますね。笑

久しぶりの片山雛子は、政界を引退して少しは丸くなったのかな~なんて思ったら大間違い。頭の良い悪女な感じは健在です。笑

そんな彼女ですが、なんと「出家したい」とお願いするために瀬戸内さんを訪ねていたんです。あの片山雛子が出家だなんてびっくりですよね。しかしその真意はどこにあるのか。

今回、片山雛子の部屋か?というシーンも出てきました。

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上が夜で下が昼です。おそらくホテルではないと思うのですが…。自宅だとしたら、かなりいい部屋ではないかと思います。窓からの景色、すごそうです。いつかこんな部屋に住んでみたいですね。

また、ホテルのロビーラウンジと思われる場所で、右京さんと一対一で向かい合う場面もありました。

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今回は特に対決していたわけではないですけれど、この二人が対峙するだけで、面白い展開を期待してしまいます。

まずは後編にて片山雛子の出家がどうなるのか、その行方が気になります。

 

高橋恵子の尼僧が13年ぶりに登場

高橋恵子さんが演じる尼僧蓮妙(れんみょう)13年振りに再登場しました。

これは予想もしていなかった再登場で、びっくりです。

もちろん、とっても嬉しいです。

前回この蓮妙さんが登場したのは、シーズン3最終話「異形の寺」。高橋恵子さんと高橋由美子さんの、白い頭巾を被った尼僧姿が印象的な回でした。

蓮妙さんの登場はこのときの一回のみでしたので、今回はそれ以来二度目の登場ということになります。

蓮妙さんは瀬戸内さんと兄弟弟子なんですよ。二人とも瀬戸内さんの父親に教えを受けているんです。

そんな関係でして、今回瀬戸内さんの仮出所にあたり、この蓮妙さんが身元引受人にもなり、お迎えにも行っているんです。

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13年振りの登場ではありましたが、高橋恵子さん全然変わってなくて、当時の蓮妙さんのままでした。

美人ですし、週刊誌にも「美貌の尼僧」って書かれてましたね。笑

今回は蓮妙さんの車も初登場して、なんとそれが真っ赤なフェアレディZなんです。

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蓮妙さん、こんな車に乗ってたんですね。13年前のときは見れなかった、蓮妙さんの新たな一面を見れた気がします。

右京さんとも13年振りの再会を果たしました。冠城くんとはこれが初対面ですね。

蓮妙さんは亀山くんのときに一度出てきただけですので、神戸くん、カイトくんとも会っていないことになります。

シーズン3以来の再登場ですが、これだけインターバルを置いての再登場というのは、今回が初めてのパターンです。同じ役者さんが違う役で、という場合はけっこうありますけれど、同じ役で13年振りに登場、というのは初めてですね。

今後もこのような形の再登場、増えたらいいですよね。

また会いたいキャラクターが相棒にはたくさんいますので。

 

埋められた男とヤロポロク

シーズン15第1話「守護神」から持ち越されていた謎が、ようやく取り上げられ解決に向かうのか?といった流れになりました。

「守護神」にて、社美彌子を密かに探っていた男が、何者かに殺され埋められたことを思わせるシーンがありました。

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しかしそれについてはその後一切触れられず。シーズン15の第1話で出てきたにも関わらず、シーズン15中にはその後一度もそれについて触れられることもなかったんです。

いったいあの場面は何だったのか?

多くの人がそう疑問に思ったままだったかと思います。僕もです。

ちなみに、殺されて埋められたのでは?と思われているのはこの男です。

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この男、坊谷一樹という公安調査庁の人間で、演じているのは蔵原健(くらはらけん)さん。

この坊谷は、日下部さんからの指示で社美彌子を探ってました。

社美彌子にはマリアという娘がいますが、その父親はアメリカに亡命した元ロシアのスパイヤロポロク・アレンスキーです。現在もその元スパイと社美彌子が現在も繋がっているのでは?社美彌子が何かしらスパイ行為に関わっているのでは?と目を付けた日下部さんが、社美彌子を潰すために探らせたのではないかと。

しかしこの男、社美彌子を探っている過程で突然何者かに殺され、埋められた可能性が高いんです。

瀬戸内さんの寺で見つかった白骨遺体は、この男なのでは?という流れなのですが、その情報を特命係に流したのは社美彌子です。

社美彌子が冠城くんに情報を流したのですが、この二人はかなり信頼関係が強いのかもしれません。

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白骨遺体にヤロポロク・アレンスキーが関係しているのか?ヤロポロクは日本にいるのか?など、彼を巡る謎が今後どう動いていくのか、現段階では予想もつかないです。

しかしこの問題の影響で、社美彌子と大河内さんという、珍しいツーショットも見れました。笑

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また、坊谷の死と社美彌子の問題に絡み、特命係と日下部さんも再び対峙しています。

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この問題により、お偉いさんたちの動きも落ち着かなくなっている感じがありますね。

後編では、坊谷の死の真相ヤロポロクの行方など、解決されずに持ちこされていた謎を、右京さんにすっきり解決してもらいたいです。

 

その他の見どころ

それでは次に、第13話『いわんや悪人をや(前篇)』の、その他細かい見どころをいくつか挙げてみたいと思います。

風間楓子が花の里へ

写真週刊誌「週刊フォトス」の記者である風間楓子。演じているのは芦名星(あしなせい)さんです。

シーズン15最終話「悪魔の証明」にて初登場し、シーズン16第1話「検察捜査」でちょこっと登場、そして今回が三度目の登場です。

今回、瀬戸内さんの仮出所をスクープしたのが彼女なんです。

以前は社美彌子についてのスクープ、今回は瀬戸内米蔵のスクープ、どちらも特命係に関わりの深い人物を立て続けにスクープしていますね。

今回も瀬戸内さん絡みで顔を合わせることになり、なんと特命係と一緒に花の里に来店です。

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これは右京さんが食事に誘った形です。

ちなみに花の里では、美味しそうなふろふき大根が出てました。

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風間楓子も美味しいって言って食べてましたね。月本さん、この他にも筑前煮のようなものも作ってました。

何かと今後も登場しそうな風間楓子ですが、なんと片山雛子と繋がりがあることが判明したんです。どのような繋がりかまでは不明ですが、まさかここで繋がっているとは。

記者の持ってる人脈とか情報網って凄いですよね。

風間さんには、いつか右京さんのプライベートも暴いて欲しいです。笑

 

亀山くんと官房長が登場

大物ゲスト3人の再登場に絡み、前半では回想シーンがちょいちょい差し込まれていました。

その中では亀山くん小野田官房長が登場。

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回想シーンとは言え、現シーズン中に亀山くんが登場したということに、ついつい僕は興奮してしまいました。

これは嬉しい。ほんの少しのシーンではありましたが、なんだかとっても嬉しかったです。

また、今回、伊丹さんが特命の部屋に入ってきて、「特命係のかぶらぎわたる~」ってシーンもあったのですが、初期相棒ではお馴染みだった「特命係のかめやま~」を思い出してしまいました。

エンディングのクレジットには、ばっちり亀山薫寺脇康文の名前も出ていて、ここでも興奮。笑

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もちろん小野田官房長岸部一徳さんの名前も。

どうせなら今度は、回想シーンではなく、現在のシーンで亀山くんには再登場してもらいたいです。

小野田さんは無理ですけど。笑

 

いわんや悪人をや

今回のタイトルの「いわんや悪人をや」。

この言葉、シーズン12最終話「プロテクト」にて、瀬戸内さんが口にした言葉らしいんです。僕は全く覚えていなかったのですが、コメント欄にて教えて頂きました。

しかし、アホな僕はその言葉の意味がわからず。

ですので調べてみました。

これは「善人なおもって往生を遂ぐ、いわんや悪人をや」というフレーズの後ろの部分で、浄土真宗の宗祖とされる親鸞(しんらん)の言葉だそうです。

この言葉は、「善人でさえ救われるのだから、悪人はなおさら救われる」、「善人だって悟りをひらくことができるのだから、まして悪人が悟りをひらき、彼岸に到達できないわけがない」などを意味するそうです。

それを踏まえて今回の相棒のタイトルを見てみますと…

「悪人はなおさら救われる」

そんな意味を持っているタイトルなのでしょうか?

だとしたら後編にどのように繋がっていくのか、その意味するところが気になります。


以上、今日は相棒season16第13話『いわんや悪人をや(前篇)』についてでした。

 

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相棒16第12話。襲われた衣笠副総監と再登場の娘。

第12話『暗数』

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あらすじと感想

本日は、シーズン16第12話についてです。

相棒season16第12話のタイトルは『暗数』。放送日は2018年1月17日です。シンプルなタイトルですが、暗数という言葉は、僕は聞いたことはあるような気はしますが、その意味まではわかりません。暗数とはいったい何を指す言葉なのでしょうか。

ではまず、第12話「暗数」のあらすじから紹介したいと思います。ざっくりですが。

衣笠副総監が、二人組みの暴漢に襲われ切りつけられるという事件が発生します。幸い怪我もなく無事だったのですが、犯人像もその後の行方も不明なまま。副総監は襲われる直前に青木年男と二人で会食していたことから、青木年男も事件との関連を疑われます。また、副総監は7年前に「ウエボ神義教団」というカルト教団の一斉検挙を指示していて、その復讐の線も考えられます。右京さんと冠城くんの特命係も独自の捜査へと乗り出し、以前に別の事件で関わりを持った副総監の娘である里奈と接触します。衣笠家には4年前に副総監宛ての脅迫状が届くという事件があり、里奈の母、祥子はその事件をきっかけに体調を崩して現在も療養中。そんな母に代わり、現在の衣笠家の家事は家政婦が担っているのですが、右京さんはその家政婦に引っ掛かるものを感じ…。果たして副総監を襲撃したのは誰なのか?カルト教団の復讐なのか?家政婦が関係しているのか?特命係が真相を明らかにします。

おおまかですが、だいたいこんな感じの内容になります。

今回も面白かったです!!

今回の物語は、中心が衣笠家なんです。衣笠副総監自身を含む、その家族ですね。

副総監の娘である里奈が再登場して、ある意味ではシーズン15第11話「アンタッチャブル」の延長上にある物語だったかと思います。前回よりも衣笠家の内部に入り込んでいましたので、その分濃い内容でした。

副総監が襲撃されるという事件が起こり、その犯人を見つけるための捜査が主軸かと思いきや、いつの間にか違う方向に展開していきます。話がどんなふうに転がっていくのか全く予測がつかず面白かったです。

「アンタッチャブル」でもそうでしたが、今回も重要な役割を担っているのは、副総監の娘である里奈です。さらにそこに、里奈の母親、衣笠家の家政婦、副総監本人と、衣笠家が勢揃いです。

相棒の登場人物の家族や家が見れるって、僕はそれだけでなんだか嬉しいんですけどね。笑

意外とそういうパターンって少ないので。

衣笠さんの自宅にて、特命の二人と衣笠父娘の4ショットという貴重な場面も見れました。

何よりもアンタッチャブル以来の登場となる副総監の娘、里奈がまた見れたのが嬉しいです。今後の特命と衣笠副総監の関係には、何かしらこの里奈が鍵を握ってくるのでは?と思っていましたが、今回も里奈の存在により、特命係は副総監の家庭に深く関わることになりました。

もしかしたら特命と副総監の関係が少し変化したかも、と思わせるような場面もありましたね。

最後の衣笠家の場面では、ギクシャクしていた家族がまた結ばれていくような、あったかい感じもありました。後味の良い終わり方でした。

途中、里奈の手紙では僕は思わず泣いてしまいましたし。僕の隣りで一緒に見ていた嫁も変な顔して泣いてました。笑

最初の流れからは予想もしていない展開ではありましたが、全体的にとっても良かったです。

衣笠家の色々が完全に中心でしたので、襲撃事件とその犯人の方は少々置き去り感はありましたけれど。笑

青木年男が疑われるという新鮮な展開も楽しませて頂きました。笑

第12話『暗数』、面白かったです!!

 

ゲスト出演者

それでは次に、第12話『暗数』に登場した主なゲストさんを紹介します。今回は4名です。

筒井真理子(つついまりこ)

まずは、衣笠副総監の妻であり、里奈の母親である衣笠祥子役で、筒井真理子(つついまりこ)さん。

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脅迫状をきっかけに体調を崩してしまい、現在療養中で自宅にはいません。ちょっと病んでる感じの演技がプロでした。筒井真理子さんは今回が別の役で二度目の相棒出演で、前回はシーズン3第10話「ゴースト」で作家の役で出演されています。

 

桜田ひより(さくらだひより)

続いて、衣笠副総監の娘市原里奈役で桜田ひより(さくらだひより)さん。

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シーズン15第11話「アンタッチャブル」以来二度目の登場になります。前回は事件の目撃者として登場し、そこから特命係と関わるようになりました。そのときは中学生だったのですが、今回は高校生になってます。苗字が衣笠ではないのは、脅迫状の件もあり、身に危険が及ばぬよう母親の旧姓を名乗っているためです。桜田ひよりさん、個性的で魅力のある女優さんなのですが、現在まだ15歳のようです。今後が楽しみな女優さんですね。

 

長野里美(ながのさとみ)

続いて、衣笠家で家政婦として働く沖田晃子役で、長野里美(ながのさとみ)さん。

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療養中の母親に代わり、衣笠家で家事全般を請け負う家政婦です。右京さんはこの家政婦を怪しんでいます。長野里美さん、失礼ながら僕は存じ上げていない女優さんだったのですが、舞台を中心に活躍されている女優さんで、「小劇場の女王」と呼ばれているそうです。テレビドラマにもけっこう出演されていて、最近ですと真田丸にも出ています。旦那さんの上杉祥三さんも、相棒に出演されているので、夫婦で相棒出演です。

 

久保田磨希(くぼたまき)

続いて、川崎北署の刑事、田川千波役で久保田磨希(くぼたまき)さん。

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副総監襲撃事件の捜査をする刑事で、衣笠家にも出入りしています。もしかしたら今回、一番目立っていたゲストさんが、この久保田磨希さんかもしれません。久保田磨希さん、普通っぽい感じがたまらないですよね。こういう婦警さんめちゃめちゃいそうですし…笑。この久保田磨希さんの出演が、第12話をさらに濃くしていた気もします。再登場を期待しています。

 

以上、今回の主要なゲストさんは上記の4名です。

 

暗数と衣笠家の闇

今回の事件は、タイトルにもなっている「暗数」が大きなテーマでした。

暗数とは「警察では認知できない事件の数」だと冠城くんが言っていました。

実際にそのような言葉なのかWikipediaで調べてみたのですが、同様の内容が書かれていました。

暗数(あんすう)とは、実際の数値と統計結果との誤差で、なんらかの原因により統計に現れなかった数字の事。 主に犯罪統計において、警察などの公的機関が認知している犯罪の件数と実際に起きている件数との差を指す。

上記の解説が出ています。今回の相棒では、実際に犯罪が行われたのに、犯罪として立件されていないものを指していたかと思います。

実際に事件として認知されていなくても、犯罪が行われてしまっていることって、実はけっこう多いのではないかとは思います。いじめや虐待や飲酒運転や万引きや交通違反や薬物や…。もう挙げたらきりがないですよね。

今回の相棒は、そんな暗数をめぐる、衣笠家のお話なんです。

衣笠副総監が神奈川県警の本部長だった時代に行ったある行為により、悲劇が生まれてしまったんです。それに奥さんや家政婦が絡んできて…。

最後はこの暗数に絡み、右京さんと衣笠さんが一対一で対峙する場面も。

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今回は結果的に娘の里奈を特命係が助けた形になりましたので、それに関して衣笠さんは右京さんにお礼も言っていました。これは意外で今までにはない流れです。

衣笠さん自身もどこか揺れている感じがしましたので…。

今後の衣笠副総監と特命係の関係に、何かしら大きな変化が訪れる兆しかもしれません。

 

桜田ひよりの再登場

衣笠副総監の娘里奈役で桜田ひよりさんが再登場しました。

最初の登場はシーズン15第11話「アンタッチャブル」です。

前回は事件の目撃者として登場し、最初は特命係に対しても心を開いていませんでしたが、最終的にはその距離はかなり縮まった印象はあります。右京さんと冠城くんに助けられてもいますし、それなりに信頼関係も構築されているのではないかと。

そのような経緯がありましたので、特命係を潰そうとする衣笠副総監との関係においても、この娘の存在は何かしら大きな鍵になることが予測できましが、今回も大きな役割を果たすことになります。

まず、里奈と特命係の再会の場所は衣笠家です。副総監が襲われた事件の捜査で特命の二人が衣笠家を訪れるのですが、そこは厳戒態勢で許可がないと入れない状態。しかし娘である里奈の計らいにより、二人は家に入ることができました。

右京さんと冠城くんの姿を見つけて、嬉しそうな顔をする里奈が印象的でした。二人のことを「友達」だとも言ってました。笑

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ちなみにですが、こちらが衣笠副総監の家の外観です。

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前回は家の中の様子が少し出てきただけですが、今回初めて外観が映りました。やっぱり副総監ともなりますと、いい家に住んでますね。笑

里奈との関係により衣笠さんの自宅に入ることができた特命係は、そこから様々な情報を得ることに成功します。まさに里奈のおかげですね。

さらには、右京さん、冠城くん、衣笠副総監、里奈の4人が衣笠家にて顔を合わせるという珍しい場面を見ることもできました。父と娘が揃う絵も前回はありませんでしたので、初ですね。衣笠さんは特命が娘と接触していることにご立腹でしたけれど。笑

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正直あまり上手くいっているとは言えない家族の中にいる里奈。

里奈のためにも、衣笠副総監には、ぜひ正義の人になって欲しいと願ってしまいます。

そして桜田ひよりさんの三度目の登場、今から期待しています!

 

青木年男が疑われる

衣笠副総監が、スケボーに乗りマスク姿で刃物を持った二人組に襲われました。

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幸い無傷で無事だたのですが、危なかったです。衣笠さんに思い入れはそんなにないですけど、やっぱり殺されちゃったら悲しいですからね。

衣笠さんは、襲われる直前にある人物と二人で会食をしていました。

その相手が、なんと青木年男なんです。

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警視庁の副総監と、サイバーセキュリティー対策本部の一捜査官が、こんなふうに料亭みたいなところで会食するのはなかなかないことだとは思いますが、青木年男はもともと衣笠副総監と繋がっているんです。青木年男の父親が衣笠さんとは旧友なんです。

また、特命潰しという点でも、この二人は同じ目的を持ってます。悪だくみをする二人の絵ですね。笑

しかし今回、こんな会食をした後に衣笠さんが襲われたことにより、青木年男にも疑いの目が向けられてしまうんですよ。何か関与してるんじゃないかって。笑

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この流れはちょっと面白かったですね。笑

青木年男が右京さんに「杉下さん助けてください」とお願いする場面もありました。笑

 

その他の見どころ

では続いて、第12話『暗数』のその他細かい見どころを、いくつか挙げてみたいと思います。

サイバーセキュリティ本部の谷崎荘司

青木年男の同僚サイバーセキュリティ本部の捜査官である谷崎荘司

演じているのは柴木丈瑠(しばきたける)さんです。

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シーズン15の最終話から登場し、シーズン16もちょいちょい出ていました。

最近ちょっと目立ってるな~と思っていたら…。

今回、この人に思いもよらぬ展開が待っていました。そうきたか、と。シーズン16になり頻繁に出てたな~と思ったら、ここに繋がってたのかと。

今回はこの谷崎荘司の一件もあり、さらに中身が濃いものとなっております。

 

特命係の格闘

右京さんや冠城くんの犯人との格闘シーンはちょいちょい出てきますが、今回も副総監を襲った二人組と格闘しています。

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相手は二人とも手にはナイフを持ち、ジェイソンのようなマスクをしています。見るからに異様ない出で立ちです。

この二人、そんな格好のまま最初は夜にスケボーに乗り、次は昼間に自転車に乗ってたんですよね。笑

完全にヤバい奴らです。笑

そんな奴らを相手に、右京さんも冠城くんもぞれぞれ1対1で格闘し、あっさりと勝利しているんです。相手はナイフまで持ってるのに。

二人ともやっぱり強いですね。格闘シーン、かっこよかったです。


以上、今日は相棒season16第12話「暗数」についてでした。

 

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相棒16第11話。帰国した陣川くんと真野恵里菜。

第11話『ダメージグッズ』

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あらすじと感想

本日は、シーズン16第11話についてです。

相棒season16第11話のタイトルは『ダメージグッズ』。放送日は2018年1月10日で、元日スペシャル後の、通常版としては2018年最初の相棒となります。タイトルからだけでは内容が全くわかりませんが、ダメージグッズとは何を指すのでしょうか。

それではまず、簡単にではありますが、第11話「ダメージグッズ」のあらすじから紹介していきます。

ロンドンのスコットランドヤードで研修を受けていた陣川くんが、2年振りに帰国します。そして右京さんと冠城くんに、ロンドンで知り合ったある女性についての相談をすることに。その女性は、不可解なメールを残して自殺した親友が、実は他殺だったのではないかと疑問を抱いているんです。亡くなった親友とその女性とは、かつて児童相談所で共に過ごしていた過去もあり、お互いに苦労した人生を歩んだ特別な関係です。女性から詳細を聞いた特命係は、親友の死について陣川くんと共に捜査を開始することに。すると怪しい白いスーツの男が、亡くなった親友に何かしら関わっていたことがわかり…。果たして親友の死は自殺だったのか?他殺だったのか?右京さんと冠城くんと陣川くんが、真相を明らかにします。

ざっくりではありますが、だいたいこんな感じの内容です。

今回も面白かったです!

何よりも、2年振りに陣川くんの姿を見れたのが嬉しいです。シーズン14にて愛した女性を失い、すっかり傷ついてしまっていたので…。それ以来、シーズン15にも劇場版Ⅳにも一度も登場しませんでした。最後に相棒で見た陣川くんの姿は、本当に心が苦しくなるような姿でしたので、また元気な陣川くんに会えて嬉しいです。

右京さん冠城くんはもちろん、伊丹さん芹沢さんや月本さんなど、レギュラーメンバーと陣川くんの絡みも見れましたし、青木年男との初絡みも面白かったです。笑

やっぱり1シーズンに一度は陣川くんは見ておきたいですね。

そして、2年振りに見る陣川くんは、とても成長してかっこよくなってたんですよ。陣川くん、普通にかっこいいな~って思ってしまいました。

その分、これまでの面倒臭さがなくなってしまったのはちょっと残念でしたけれど。笑

久しぶりの陣川回で、今回もやっぱり女性絡みの事件だったんです。なので陣川回では定番の「恋をする→振られる→花の里で酔い潰れる」という流れが見れるのか?と思いきや、全然違いました。ちょっと予想外でしたね。

最後にちょっとしたオチはありましたけれど、全体を通して陣川くんのかっこ良さが際立っていた回ではないかと思います。

と、陣川くんの復活についつい興奮してしまいましたが、もちろんストーリーの方も楽しませて頂きました。

崖から飛び降り自殺をしたとされる女性が、本当に自殺だったのか?という点を軸にストーリーは進んでいきます。その軸を中心にして、亡くなった女性と、その自殺を疑い陣川くんに相談した女性を含む、計4名の少女時代を児童相談所で過ごした女性たちの、過去と現在が絡んできます。さらには怪しげな白いスーツの男も。

真相がわかっていくにつれて、親の都合で不遇な少女時代を過ごした女性たちがかわいそうで…。事件の真相も切ないものでした。

売春だったり、児童憲章だったり、環境に恵まれない子供たちというものも、クローズアップされていた回かと思います。

一番記憶に残ったのは陣川くんの成長でしたが、ずっと尖った感じの女性を演じていた真野恵里菜が、最後に見せた笑顔も素敵でした。

第11話『ダメージグッズ』、面白かったです!

 

ゲスト出演者

それでは次に、第11話『ダメージグッズ』に登場した主なゲストさんを紹介します。陣川くんの原田龍二さんは準レギュラーかと思いますので、ここでの紹介は省かせて頂きます。

真野恵里菜(まのえりな)

まずは、陣川くんとロンドンで知り合い、親友の死に疑念を抱いている女性、岡村咲役で真野恵里菜(まのえりな)さん。

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今回のヒロインで、いつもどこか不機嫌そうで、尖った感じの女性役でした。真野恵里菜さん、最近お見掛けする女優さんだな~と思っていたのですが、元アイドルでハロー!プロジェクトのメンバーだった方なんですね。Wikipediaで知りました。2018年7月には、サッカー選手の柴崎岳さんと結婚されています。

 

岩井七世(いわいななせ)

続いて、少女時代を岡村咲と同じ児童相談所で過ごした、成澤良子役で岩井七世(いわいななせ)さん。

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現在は参議院議員として、自身の経験から児童福祉に力も入れている役です。岩井七世さんは、CMなどでもちょいちょいお見掛けしますね。女優だけでなく、モデルさんもしていらっしゃるようです。

 

今回の主なゲストさんは、この2名でしょうか。
他には、上記2名と少女時代を同じ児童相談所で過ごした、中井亜弥役で葛堂里奈(かどうりな)さん、転落死した武田麻里役で川村ゆきえ(かわむらゆきえ)さんなどが出演されています。

 

陣川くんがロンドンから帰国

第三の男、陣川公平がロンドンから帰国しました!

陣川くんはロンドンの警察であるスコットランドヤードに研修に行っていて、相棒での登場は約2年振りとなります。

どことなく精悍な顔つきになっていて、一回り成長して帰って来た感じがします。

右京さんを意識してか、髪型もオールバックで、スーツもベストを着て英国風になってました。笑

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陣川くんは、シーズン14第12話「陣川という名の犬」で、大切な人を失ったんです。黒川智花さん演じるコーヒーショップの店主に本気で恋をしまして、結婚も考えていたんです。ところがその店主が殺されてしまい、陣川くんは自ら犯人に復讐しようとしたんです。

陣川くんと言えば、事件に関わった女性をすぐ好きになってしまい、最後には振られるというのが定番です。さらには何かと面倒臭い男ですし、陣川くんが登場する回は、決まってコミカルな感じにはなっていました。

しかし、「陣川という名の犬」は、めちゃめちゃ重たかったんです…。

真剣に結婚を考えていた女性が殺され、復讐しようとする陣川くん。それまでの相棒では決して見ることがなかった、陣川くんの痛々しい姿に、見ている僕も辛くなってしまったほどです。

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陣川くんはこの事件により、立ち直れないくらい傷ついてしまいました。

そしてどうやらその後、陣川くんはロンドンに研修へと旅立って行ったようなんです。これには右京さんの計らいもあったのかもしれません。

シーズン15第16話「ギフト」では、右京さんがロンドンの陣川くんからの絵葉書をもらっている場面はありましたが、陣川くん本人の登場は一度もありませんでした。

そんな陣川くんが、今回ついに研修を終え帰国したんです。

相棒ファンとしては、陣川くんの元気な姿を見れるのは、本当に嬉しいです。

警視庁に戻った陣川くんは、まず伊丹さん芹沢さんと再会しています。

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そう言えば今回、伊丹さん芹沢さんは出番がほとんどなかったですね。笑

 

続いて、帰国して特命係に挨拶に来た陣川くんです。

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特命係の部屋にて、こうして陣川くんの姿を見られるのは本当に嬉しいです。角田課長とも再会しています。

 

そして、青木年男とはこれが初対面

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この後、青木年男の右京さんへの態度に対して、陣川くんが怒ってお説教してました。

今回の数少ない笑いどころの一つだったかと。笑

 

仕事帰りには、花の里にもさっそく行っていました。

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残念ながら泥酔姿は見れませんでしたけれど、陣川くんが花の里にいるだけで嬉しくなります。

 

大切な女性を失った傷は、そう簡単には癒えるものではありません。どうやらロンドンでもまだ立ち直れず。自殺まで考えていた節もあります。

しかし今回、スコットランドヤードでの研修を経て、陣川くんは一回り成長し、かっこよくなった姿を見せてくれました。

また、ロンドンに行く前は陣川くんは捜査一課第一係で経理担当だったのですが、帰国後の配属先は新しくなり、捜査二課になりました。

かっこよくなった陣川くんの、次回の登場を楽しみにしています。

陣川くん、おかえりなさい!

 

真野恵里菜の笑顔

今回の事件を陣川くんに相談した女性、真野恵里菜さん演じる岡村咲。

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ヤンキーっぽくもあり、水商売風でもあり、かなり尖った印象の女性です。相手になかなか心を開かず、笑顔も見せません。

今回、陣川くんがこの女性に惚れたわけではありませんが、陣川回の中では、これまでいなかったタイプのヒロインです。

彼女は陣川くんのこと「陣川」と呼び捨てで呼んでました。これまで陣川くんと関わった女性の中で、彼を陣川と呼び捨てにする女性は初めてですね。笑

彼女は花の里も訪れてます。

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花の里ではビールを瓶ごといっき飲みして、月本さんに「あらあら」って言われてました。笑

この岡村咲と陣川くんはロンドンで知り合ったそうです。ロンドンの橋の上で。

その橋は「ブラックフライアーズ・ブリッジ」という橋だそうで、右京さん曰く自殺の名所だとか。

実際にある橋なのかな~と思って調べたところ、ありました。どうやら本当に自殺の名所として有名な橋のようです。

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(画像出典:uchunotane.com)

元々は黒い色の橋でしたが、自殺者が絶えなかったため明るい色に変えたところ、その数が三分の一に減少したという逸話もある橋のようです。

岡村咲と陣川くんがその橋で出会ったということは、二人とも自殺を考えていたのかも?と自然と考えてしまいますね。

岡村咲も、恵まれない少女時代を過ごし、売春をしたり、大麻を吸ったり、辛いことばかりの人生を歩んできたことが窺えます。

それでも彼女は懸命に生きていこうといています。

それまで一切笑わなかった彼女が、最後に見せた笑顔がとても印象的でした。

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岡村咲も陣川くんも、二人とも幸せになって欲しいです。

 

その他の見どころ

それでは次に、第11話『ダメージグッズ』のその他細かい見どころを挙げてみたいと思います。今回は一つだけ。しかも相棒とは直接関係ないことを…笑。

丸腰デカと変態仮面

陣川くんの久しぶりの登場だった回ですが、前回相棒でその姿を見たのが、先にも挙げたシーズン14の「陣川という名の犬」です。今回はそれ以来の登場です。

その間ですが、僕は陣川くんを、いえ、原田龍二さんを二度だけテレビで拝見しています。

どちらも大晦日のガキ使「笑ってはいけない~」です。笑

まず2016年が、アキラ100%全裸でやった丸腰デカ

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(画像出典:n--zck9awe6d872rezhp3y9g1f.jp)

これはインパクトが凄かった。かなり話題にもなりましたし、めちゃめちゃ面白かったです。笑

そして2017年が、袴田吉彦とやった変態仮面です。

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(画像出典:ameblo.jp)

2年連続で、裸とほぼ裸の、強烈なインパクトを残しています。

ですのでもう、陣川くんのイメージが、裸のイメージに浸食されてしまって…笑。

やっぱり相棒でも陣川くんを見た瞬間、丸腰デカ変態仮面を思い出してしまうんですよ。そういう人も多かったのではないかと思います。

これはもう仕方ないことだとは思いますので、もうこうなったら、相棒の中でも一度、裸になってみてはどうかと。笑

スタッフの皆様、ご一考頂ければ幸いです。笑


以上、今日は相棒season16第11話『ダメージグッズ』についてでした。

 

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相棒16第10話。伊藤健太郎の高校生ハッカーとサクラ。

第10話『サクラ』

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あらすじと感想

本日は、シーズン16第10話についてです。

相棒season16第10話のタイトルは『サクラ』。放送日は2018年1月1日で、2018年一発目の相棒であり、2時間15分の元日スペシャルです。相棒の元日スペシャルはこれまで

も名作が多いですし、自然と期待も膨らみます。何よりも、元日の夜から相棒を楽しめるのは幸せです。

それではまず、第10話「サクラ」のおおまかなあらすじから紹介していこうと思います。

クリスマスイベントの会場で発砲事件が発生しますが、現場からは犯人のみならず、撃たれた被害者も血痕を残して姿を消してしまいます。残された銃弾から、事件に使われたのは、通称「サクラ」と呼ばれる制服警察官に支給されている拳銃であることが判明。その後、交番で制服警察官が自殺しているのが発見され、銃が何者かに持ち去られていました。この銃撃事件について、広報課長である社美彌子が銃の詳細を控えて公表するのですが、何者かが気象庁の緊急災害速報メールをハッキングし、警察官の自殺とサクラがなくなっている映像を拡散するという事態に。右京さんと冠城くんの特命係も独自の捜査を開始し、右京さんは自殺した警察官が元所轄の刑事で、3ヶ月前に事故と処理された内閣人事局長の死について、一人で調べていたことを突き止めます。一方、銃撃事件の被害者を追っていた冠城くんは、被害者本人から接触を受け、ある取引を持ち掛けられます。そして捜査を進めた特命係は、一連の事件に3人の高校生が関係している可能性に気付きます。彼らはコンピューターのセキュリティーの脆弱性を見つける大会で優勝歴があり、半年前から全員が失踪していることも判明します。果たして失踪した高校生たちは、発砲事件やハッキングにどのように関わっているのか?何をしようとしているのか?右京さんと冠城くんが、事件の全容を解明します。

今回、うまくまとめられずに、ちょっと長くなってしまいました。すみません。

かなりざっくりではありますけれど、だいたいこんな感じの内容になります。

元日スペシャルだけに、スケールが大きな内容で、めちゃめちゃ面白かったです!!

これは名作と呼んでよいのではないでしょうか。

発砲事件に端を発し、その事件を追っていくことで、背後に別の何かがあることが見え隠れし、最終的には権力者たちの不正や権力闘争にまで発展していきます。

失踪している高校生たちは、ハッキングなどの技術に長けているので、一見しますと「三人の高校生vs特命係」という図式なのかな、と最初は思ってしまいます。

ところがどっこい、もちろん話はそんなに単純ではありません。

発砲事件とハッキング事件の捜査を中心に、高校生たちの行方を追う流れが一番の軸にはなっているのですが、これに色んなあれこれが絡んでくるんです。

そしていつの間にやら、特命係は権力闘争の渦におもいきり巻き込まれることになります。お馴染みの衣笠副総監や甲斐峯秋はもちろん、社美彌子もまた別の形で巻き込まれちゃったりもします。

さらには特命係が停職処分になってしまうという危機も。特命係と衣笠副総監の直接対決の場面も見れます。

スリリングな展開もあり、ハードボイルドな要素も少しあったかと思います。

追い詰められた高校生たちの境遇に、悲しい気持ちになってしまったりもしましたけれど…最後はだいぶすっきりとした終わり方でした。悪い奴ら全員がちゃんとあぶり出されたわけではないので、完全スッキリではないですけど、それでも後味は悪くない終わり方でした。

最後の犯人に対する右京さんの説得が名言の連続で、グッとくる内容でした。

また、元日スペシャルだけあってゲストさんも豪華でした。

色んな人が登場して、色んなことが起こって、もう大忙しでした。笑

大満足のストーリーだったのですが、今回は笑いの部分が少なめだったかとは思います。笑っている場合ではない場面ばかりだったのかもしれないですけどね。笑

第10話の元日スペシャルサクラ』、とっても面白かったです!!

 

ゲスト出演者

それでは次に、第10話『サクラ』に登場した主なゲスト出演者を紹介します。今回は元日スペシャルということもあり、ゲストさんも多めです。

伊藤健太郎(いとうけんたろう)

まずは失踪した三人の高校生のリーダー各、上条喬樹役で伊藤健太郎(いとうけんたろう)さん。

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今回の事件で一番の重要人物です。2018年6月に芸名を伊藤健太郎さんに改名していますが、相棒出演時は「健太郎」という名前での出演になっています。失礼ながら僕は健太郎さんを存じ上げていなかったのですが、映画やドラマなどで活躍する、今注目の若手俳優さんとのことです。とても存在感があり、見る人を惹きつける俳優さんでした。斎藤工さんみたいに、今後ブレイクするかもしれないですね。

 

篠井英介(ささいえいすけ)

続いて、官房副長官の折口洋介役で篠井英介(ささいえいすけ)さん。

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3ヶ月前に事故死とされた内閣人事局長と懇意にしていた官房副長官です。篠井英介さんは今回が三度目の相棒出演。最初はシーズン1第9話「人間消失」で、右京さんの大学時代の後輩で、チェスクラブに在籍していた役でした。二度目は劇場版Ⅳで、今回と同じ官房副長官の役です。

 

梶原善(かじはらぜん)

続いて、銃撃事件で撃たれた被害者、安田英治役で梶原善(かじはらぜん)さん。

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撃たれたにも関わらず、現場から姿を消した被害者の役です。事件の裏に見え隠れする重要な人物なのですが、ちょっと怖い感じもあって、梶原善さんってこういう役似合うんだな~と。笑

 

鶴見辰吾(つるみしんご)

続いて、内閣情報調査室の審議官、有馬武人役で鶴見辰吾(つるみしんご)さん。

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内閣情報調査室という、日本政府の機密などを扱う機関の重要人物です。実質そこで一番力を持っている人物です。衣笠副総監とも親交のある設定です。鶴見辰吾さんは今回が二回目の相棒出演で、前回はシーズン2第10話「殺意あり」に別の役で出ていました。坂上忍さんが出てた回で、その時は医者の役でした。

 

以上、今回主に登場するゲストさんはこの4名かと思います。


さらには後述させて頂きますが、ほんの少しだけですが石原良純さんが内閣情報調査室のトップである内閣情報官として出演しています。

また、劇場版Ⅳにて社美彌子の部下役で登場した林泰文さんも出演していますので、同じくそちらも後述します。

それ以外のゲストさんとしては、まず失踪した三人の高校生の一人、椎名智弘役で小原唯和(おばらゆいと)さん。同じく三人の高校生の一人、富樫航太役で山下真人(やましたまさと)さん。この二名が登場シーンも多く、重要度も高い登場人物です。

その他、失踪した高校生の祖母、椎名春子役で島かおり(しまかおり)さん、その隣人の小島麗華役で草刈麻有(くさかりまゆう)さんが、上記のゲストさんに続いて登場シーンは多めだったかと思います。草刈麻有さんは草刈正雄さんの娘さんです。

 

高校生に正義を説く右京さん

汚い大人たちの不正のために、まだ幼さの残る高校生たちが利用される様は、見ていて辛いものがあります。

多少ネタバレにはなってしまいますが、今回の相棒は、まさにそんな内容でした。

ハッキングという技術を持った高校生たちは、警察のデータに不正にアクセスしたばっかりに、権力者に弱みを握られ、利用されてしまうんです。

つまり、ハッキングの技術を、権力者たちの都合のいいように使われてしまうわけです。

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権力者は高校生たちを使い、ハッキングにより他人の情報を集めます。ターゲットとなってしまった人物は、何かしら秘密を暴かれ弱みを握られることになり、それをネタに脅迫されます。

これ、考えただけでけっこう恐ろしいことですよね。

パソコンに限らずスマホとかもそうですけど、それがいつの間にかハッキングされて、自分の知らない人間に自由に中身を見られていたとしたら…プライバシーも何もあったもんじゃないですよね。さらにはカメラから撮影までされちゃったりしていたら、もう色んなものが筒抜けで。笑

今回の相棒では、それが権力闘争に利用されるという内容で、事件の根幹でもありました。

しかしこれ、相棒の中だけではなく、実際にも同じようなことがあってもおかしくないとは思います。権力闘争に限ったことではなく、誰もがその被害に合う可能性があるんじゃないかって。

他人の弱みを握って、自分の都合のいいように操る。

ほんとに汚いやり方で、さらには高校生をその道具にするなんて、ひどい大人たちです。

今回の特命係の闘いの相手は、そんなひどい大人たちです。

そんなひどい大人たちに利用された高校生たちは、当然大人や社会に対して不信感や怒りを持ちます。大人を信用しなくなります。

しかし、そんな高校生に対し、右京さんは正義を説くんです。

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その時の言葉が、右京さんらしい名言の連続で、印象に残るものでした。

正義は人間が考え出したもの。根の弱い人工の植物のようなものだからです。その存在を望み、大切に育てる人がいなくなれば、たちまち枯れてしまう。不正に飲み込まれて、力のない人間は押しつぶされていってしまう。」

「僕は今回のことで、君が自分の生きている社会を諦めて欲しくないと思っています。この社会にはたくさんの不正が存在します。君が今回体験したように、この世に正義などないのではないかと感じる時もあるかもしれません。」

「僕は君に正義と公正さを望み、それを実現しようと努力する側の人間であって欲しいと願っています。そして君は、そうなれる。」

少年を想う右京さん、とても優しくてかっこよかったです。

この第10話「サクラ」は、まさにこの右京さんの言葉に集約される物語だったのではないかと思います。

 

社美彌子を守る冠城くん

最後のシーンでの高校生に正義を説く右京さんが印象的な回ではありましたが、密かに冠城くんの優しさも光る回でした。

今回の黒幕は、とにかく人の弱みを握り脅迫してコントロールする、という手法を取ってきます。

これにより、冠城くんも脅迫を受ける形になり、なんと右京さんを裏切るかのような行動を取ってしまうんです。

シーズン15の最終話で厳しい言葉をぶつけ合った右京さんと冠城くんですので、またもやその対立の再燃か?と一瞬思ってしまいます。不穏な感じになるのではないかと。

さらには冠城くんだけではなく、社美彌子も脅迫を受けるんです。それにより珍しく追い詰められる感じもあります。

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社美彌子は現在は広報課の課長ですが、かつては内閣情報調査室にいたこともあり、内閣情報調査室は今回重要な鍵を握る部署です。

社美彌子に関しては、これまでの相棒でまだ明らかになっていないと思われる秘密もありますし、謎も残っていますので、それが久しぶりに取り上げられた形にもなりました。

また、久しぶりに社美彌子の娘であるマリアちゃんもがっつり登場しています。可愛い女の子です。

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社美彌子の娘を大事に想う気持ちが描かれた場面などもあり、ちょっと切なくなってしまったり。

脅迫に屈しない社美彌子のかっこいい一面も見ることができました。

そして、そんな社美彌子を、マリアちゃんを密かに守ろうとしていたのが、冠城くんなんです。

今回は右京さんも冠城くんも社美彌子も、みんなかっこよかったです。

 

その他の見どころ

それでは続いて、第10話『サクラ』のその他細かい見どころを、あれこれと挙げてみたいと思います。今回は多めです。

特命係が停職に

特命係が停職処分を受けてしまいます。

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実際に警察手帳も一時的に返納してしまい、ガチな停職処分のようです。特命係がこんなふうに実際に停職処分になるという事態は、意外と珍しいのではないかと思います。

今回の停職処分は衣笠副総監の魂胆によるもので、見事にやられてしまった形です。

それによりいつもの部屋も使えなくなったようで、なぜか鑑識の部屋で仕事してました。笑

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益子さんには怒られていましたけれど、動じることなく使ってます。

飲食禁止だと益子さんに言われながらも、冠城くんはカップラーメンも食べようとしてました。笑

 

石原良純が出演

内閣情報調査室のトップである内閣情報官、広瀬篤役で石原良純(いしはらよしずみ)さんが出演しています。

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鶴見辰吾さん演じる有馬武人と同じ機関で、そのトップのポストです。

登場シーンはほんの少しですけれど、石原良純さんの姿を相棒で見れるのは嬉しいですね。笑

そして僕は、もしかしたら俳優としての石原良純さんを見たのは、これが初めてかもしれません。笑

 

林泰文さんの再登場

警視庁広報課の石川大輔役で、林泰文(はやしやすふみ)さんが出演しています。

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この登場人物は社美彌子の部下で、劇場版Ⅳにも少し出ています。社美彌子の側近的な感じですね。

林泰文さんは今回は劇場版Ⅳと同じ役での出演ですが、過去にはシーズン5第16話「イエスタデイ」で全く別の記憶喪失になった男の役で出ています。ですので今回が三度目の相棒出演ということになりますね。

林泰文さん、社美彌子の部下として、今後もたまに出てくるのではないかと思われます。

 

月本幸子のお弁当

月本さんが、朝から花の里で、右京さんと冠城くんのお弁当を作っていました。

しかもそのお弁当、めちゃめちゃ美味そうです。

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これは冠城くんが月本さんにお願いしたようですけれど、ほんとに美味しそうで、僕もこんな弁当を毎日食べてみたいものです。クリスマス仕様ですね。

今回は月本さんの登場シーンもけっこう多くて、月本さんの部屋も何度か映りました。

さらにはその部屋に、小松さんと大木さんがいるという、なんとも貴重な場面も。

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月本さんが少年を看病するシーンなんかもあって、鈴木杏樹さんの魅力も全開だったかと思います。笑

 

特命を覗く青木年男

いつも特命係を部屋を覗いているのは、組対5課の小松さんと大木さんです。

一応ですけど、小さい方が大木さんで、大きい方が小松さんです。ややこしいんです。笑

そこに今回、青木年男が加わってました。笑

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いつも二人なのが一人増えると目立つ、って右京さんが言ってました。笑

 

右京と大河内が花の里

右京さんと大河内さんが、二人で花の里で会っています。

しかも珍しいことに、昼間の花の里です。

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前回の第9話でも昼間の花の里が登場し、今回はお弁当シーンと大河内さんのシーン、2回で昼間の花の里でした。

昼間の花の里も、なんだかいいものですね。

 

名曲喫茶

発砲事件の被害者である、梶原善さん演じる安田英治と、冠城くんが二人で話している場面。

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クラシックの流れるクラシック喫茶のようなお店です。

そしてこのお店、僕は以前にも見た覚えがあるんですよ。

シーズン2第7話「消えた死体」の時に右京さんが通っていた名曲喫茶ではないかと。

その時の犯人と右京さんは、この名曲喫茶で知り合うという展開でした。

今回のお店がその時と同じ店なのかどうかはっきりはわかりませんでしたが、同じ店だとしたら、冠城くんは偶然にも右京さんが常連だったお店に行ったことになりますね。笑

果たして右京さんが今も名曲喫茶に通っているのかどうかは不明ですが。

 

電車で移動する冠城くん

冠城くんの愛車はスカイラインで、基本的には移動は車でしているイメージがあります。

しかし今回、冠城くんが地下鉄から現れました。

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たまには電車も使うんですね。笑

電車に乗っている冠城くんの姿、是非見てみたいです。

 

押入れで寝る右京さん

右京さんが押入れで仰向けに。

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だからどうってことはないんですけど、ちょっと面白かったので…笑。


以上、今日は相棒season16第10話『サクラ』についてでした。

 

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第9話『目撃しない女』

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あらすじと感想

本日は、シーズン16第9話についてです。

相棒season16第9話のタイトルは『目撃しない女』。放送日は2017年12月13日で、2017年最後の相棒になります。「~の女」というタイトルだとどうしても月本幸子さんを思い浮かべてしまうのですが…笑。どんな内容なのでしょうか。

ではまず、簡単にではありますが、第9話「目撃しない女」のあらすじから紹介していきたいと思います。

冠城くんがひいきにしているキッチンカーがあります。若い女性が一人で切り盛りするタコライスのキッチンカーで、人気がありいつも行列が絶えません。どうやら冠城くんは、タコライスだけではなくその女性にも心惹かれている様子です。そんなある日、キッチンカーの女性が仕込みで使っていたスナックの店主が殺害されるという事件が発生し、彼女は犯人と思われる二人組を目撃します。しかし間近で二人組を見ているはずの彼女ですが、その目撃証言は曖昧です。その結果、捜査一課からは疑いの目も向けられてしまうことに。そんな中、彼女に接触する怪しい二人組。彼女の身に危険が迫っていることを察知した右京さんと冠城くんは、キッチンカーの様子を見守りますが、爆発騒ぎが発生し…。特命係は彼女を守ることができるのか?なぜ彼女の目撃証言は曖昧だったのか?右京さんと冠城くんが辿り着く結末は?

おおまかではありますが、だいたいこんな感じの内容になります。

2017年最後となる相棒、良かったです!!最後はほっこりとした気持ちになれて、心温まる内容でした。後味のいい物語でした。

今回は、冠城くんが恋をします。冠城くんの恋と言いますと、僕はシーズン15の元日スペシャル「帰還」を思い出してしまいます。冠城くんが、伊藤歩さん演じるジャーナリストに恋をした回ですね。あれは切なかったです。

それに対し、この「目撃しない女」は、切ない部分もあるにはあったのですが、全体的にはポジティブな流れで、笑いの要素もあり、明るい感じの恋バナでした。冠城くんの恋の行方を温かく見守りたくなってしまいました。笑

相棒と言えばどんでん返しがあるのが常ではありますが、今回は珍しくそう言った流れのない展開でした。恋の行方に関しては、多少のどんでん返しはありましたけれど。笑

物語を通しての一番の謎は、「なぜ犯人たち間近で目撃した女が、顔を覚えていないのか?」という点です。スナック店主の殺害事件ありきの展開ですけれど、目撃証言に端を発した「顔を覚えていない」という謎が軸になっていました。その主軸に沿って、殺人事件の捜査だったり、冠城くんの恋だったりが進行していく形です。

そして、後述はさせて頂きますが、今回のヒロイン役だった朝倉あきさんがとても可愛くて魅力的でした。冠城くんが好きになるのも仕方ないですね。笑

朝倉あきさんのヒロインと冠城くんが中心の回でしたので、若干ではありますが、珍しく右京さんが脇役っぽかった印象もありますね。笑

最後には冠城くんが刺されるという一大事も待っています。この時の冠城くんがまたかっこ良かったんですけどね。冠城くんを助けに入る右京さんの格闘シーンも見ものです。

花の里での珍しい場面もありましたし、何かとヒロインを中心にして楽しめるシーンが多かった回でした。

2017年の締めとなる相棒は、とても温かいストーリーだったと思います。

第9話『目撃しない女』、面白かったです!!

 

ゲスト出演者

では次に、第9話『目撃しない女』に登場した主なゲストさんを紹介します。今回は一名のみになります。

朝倉あき(あさくらあき)

犯人の目撃者であり、キッチンカータコライスを販売している新崎芽依役で、朝倉あき(あさくらあき)さん。

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冠城くんが好意を寄せる女性の役です。今回はこの新崎芽依が常に物語の中心になっていました。失礼ながら僕はこれまで朝倉あきさんという女優さんを知らなかったのですが、この度初めて拝見させて頂きまして、とっても魅力的な女優さんだな~と。めちゃめちゃ可愛かったです。笑

今回の主なゲストは、この朝倉あきさんのみになります。


他には、地面師グループの一人、中原靖役で柳憂怜(やなぎゆうれい)さん、同じく地面師グループの一人、島岡了役で山口航太(やまぐちこうた)さんが、登場シーンはけっこう多めだったかと思います。柳憂怜さんは、旧芸名が柳ユーレイの、たけし軍団のかたで、今回が二度目の相棒出演です。前回はシーズン9第4話「過渡期」に別の役で出演しています。

 

冠城くんが刺される

冠城くんが犯人に刺され、負傷しました。

冠城くんがこんなふうに怪我をするのは初めてのことです。

朝倉あきさんの新崎芽依を救うため、冠城くんはナイフを持った犯人に素手で立ち向かいます。しかし犯人のナイフ攻撃により、おなかを刺されてしまうんです。

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冠城くんが刺された直後、右京さんが駆け付けて、「何をしてるんですか~!」と叫びます。

劇場版Ⅲで「何をしたんですか~!」と右京さんが叫ぶ印象的な場面がありますが、どうしてもそれを思い出してしまいます。笑

そして駆け付けた右京さん、犯人に飛びかかり、格闘の末取り押さえます。右京さん、やっぱ強いです。格闘術に長けていますね。

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刺された冠城くんですが、幸い命に別状はなかったようです。一安心ですね。

すぐに退院もした様子でしたし、大事に至らなくて良かったです。

冠城くんの入院シーンという、貴重なものも見れましたし。笑

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女性を守るために、身を挺して犯人に立ち向かった冠城くんはカッコ良かったです。

特命係に配属される人物は、みんな男気があってかっこいい男たちですよね。亀山くんも、神戸くんも、カイトくんも。

捜査一課の伊丹さんや芹沢さんも。

そしてもちろん右京さんも。

ここぞという時はみんなカッコいいんですよね。笑

今回、冠城くんは刺されてしまい負傷はしてしまいましたが、無事に女性を守ることもできましたし、犯人も逮捕することができて、めでたしめでたしです。

冠城くんの怪我により、そう言えば右京さんって劇場版Ⅳで撃たれて車椅子に乗ってたな~と思い出してしまったのですが…笑。

撃たれたり刺されたり、刑事って大変ですよね。

本当に御苦労さまです。

 

冠城くん朝倉あきに恋をする

冠城くんは「女好き」なキャラ設定かと思います。

これまでの歴代相棒にはなかった要素です。女性に対しては軽い感じですね。実際にちょいちょい女遊びをしているのでは?というのを窺わせる場面もちらほら出ています。

ドラマ内の登場人物に好意を寄せることもしばしばです。陣川くんとはまた違った感じではありますが。笑

シーズン15の第12話「臭い飯」でもレストランのオーナーシェフに好意を持っていました。シーズン14では月本幸子さんを口説くかのような場面もありましたね。笑

そんな冠城くんですが、シーズン15の元日スペシャル「帰還」にて、伊藤歩さん演じるジャーナリストに本気で恋をしました。

真剣な恋だっただけに、その結末が本当に切なくて…。

そして今回、またもや冠城くんが恋をします。

お相手は、朝倉あきさん演じるキッチンカーの店主、新崎芽依です。

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この新崎芽依役の朝倉あきさんが、とっても可愛いんですよ。笑

僕も好きになってしまいました。笑

こんな可愛い子が一人でキッチンカーを切り盛りしてたら、しかもその料理が美味しかったら、そりゃ並びますよね。並んで買いますよね。笑

冠城くんも彼女目当てで行列に並んでます。

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そしてこの恋の行方なのですが、意外な方向に進んで行きまして、なんだか見ているこちらまで、幸せな気持ちになってしまいました。笑

と言いますのも、この二人、なんだかとってもいい感じなんです。

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月本幸子さんもこの二人について、お似合いだと言ってたみたいですね。

これまでの相棒で、シーズン中に特命係に「新しい彼女ができる」という展開は一度もありませんでしたので、是非今後はそういう展開も期待したいところではあります。(亀山くんと美和子さんの復縁というのはありましたけれど)

朝倉あきさん、ほんとに可愛かったので、是非また登場して欲しいです。笑

 

人の顔が覚えられない相貌失認

多少ネタバレになってしまって申し訳ありませんが、今回の鍵は「相貌失認(そうぼうしつにん)」という障害です。

まずこの言葉の説明をWikipediaから引用しますと…

相貌失認(そうぼうしつにん、Prosopagnosia)とは、脳障害による失認の一種で、特に「顔を見てもその表情の識別が出来ず、誰の顔か解らず、もって個人の識別が出来なくなる症状」を指す。 俗に失顔症とも呼ばれる。 頭部損傷や脳腫瘍・血管障害などが後天的に相貌失認を誘発する要因となる。

つまり、人の顔が覚えられない(認識できない)という障害です。

この障害を持つ人は、人口の2%とも言われているそうです。けっこう多いですよね。

数年前にはブラッド・ピットが、自分は相貌失認の可能性があると告白したことでもちょっとした話題になりましたので、なんとなくでも耳にしたことがある人は多い障害ではないかと思います。

僕も人の顔がなかなか覚えられなかったりもするのですが、それは単なる記憶力の欠如と、観察力の乏しさによるものです。笑

ですが相貌失認の場合は、根本的にそういうのとは違い、認識することができない障害のようです。

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想像することしかできませんが、親しい家族や友人の顔もわからない場合もあったりするようですし…きっと、とても大変な想いをするであろう障害だろうなって。

それが原因で、シカトしていると誤解されいじめられたり、物覚えが悪いと思われたり。

そういった大変な想いがあってこそ、今回の結末がより引き立てられてはいたんですけどね。

顔以外の特徴(髪型、声や話し方、服装、匂いなど)から相手を識別したりなどの対処法はあるようですが、根本的な治療方はまだないとのこと。

軽々しく言えることではないですけれど、効果的な治療法がいつか確立することを願っています。

 

その他の見どころ

それでは次に、第9話『目撃しない女』のその他細かい見どころを、いくつか挙げてみたいと思います。

月本幸子が花の里の客席に

今回のヒロイン、朝倉あきさんの新崎芽依は、キッチンカーの仕込みができる場所を失ってしまい、右京さんの勧めで花の里を使うことになります。

その結果、とってもレアな場面を見ることができました。

新崎芽依がカウンターの中で料理をし、右京さん冠城くん、さらには月本幸子がそれを客席で食べるという絵です。着物ではない月本さんも久しぶりです。

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右京さん冠城くんはともかく、月本さんが客席に座って何かを食べるって、これはなかなかない場面です。貴重です。

カウンターの中に月本さん以外がいるっていうのも貴重ですけどね。

新鮮なものが見れました。

裏相棒では伊丹さんとか米沢さんがいたことはありますけれど。笑

 

右京さんがタコライス

右京さんがタコライス食べてました。笑

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すみません、だから何だという話ではあるのですが、「右京さんがタコライス」というだけでなんだか面白くて…笑。

偏見ではありますが、右京さん、タコライスとか普段食べなそうなので。笑

しかも右京さん、このタコライスを食べて「素晴らしい、絶品です」とベタ褒めしてました。

こちらも貴重なものが見れました。

 

花の里の入口

久しぶりに、花の里の外側にあたる入口での、人物のシーンを見ることができました。

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冠城くんが新崎芽依を待っているというシーンなのですが、この場所で相棒の登場人物が何かする、というのはかなり久しぶりではないかと思います。

もしかしたら冠城くんがこの場所にいる絵は初めてではないかとも。

僕は昨年末に、この花の里のロケ地に行ってきました。その時の記事はこちらです。

その時には、お隣の竹垣が朽ちていて、ちょっと残念な感じになっていたんですよ。笑

ですので今回の場面を見て、竹垣が綺麗に直されているようでしたので、良かったな~と。

また行ってみたくなりました。

 

右京&青木&角田

特命の部屋でチェスをする右京さんと青木年男。

これはたまに見る光景ですが、今回はそこに角田課長も一緒に座っています。

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角田課長は一人で弁当を食べています。なんだかとってもシンプルな感じのお弁当に見えますけれど。笑

こんな感じのスリーショットは珍しいのでは?と思い載せてみました。

この絵だけ見ますと、青木年男と右京さん、仲良さそうなんですけどね。

 

右京さんチェスで青木に負ける

なんと右京さんが、青木年男にチェスで負けてました!

青木年男に「チェックメイト」と言われ、右京さん「ちょっと待った」と言ってました。笑

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右京さんはチェスがかなり強いはずですので、右京さんに勝つということは、青木年男もなかなかやりますね。


以上、今日は相棒season16第9話『目撃しない女』についてでした。

 

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相棒16第8話。拳銃も手錠も持たない特命係のドグマ。

第8話『ドグマ』

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あらすじと感想

本日は、シーズン16第8話についてです。

相棒season16第8話のタイトルは『ドグマ』。放送日は2017年12月6日です。タイトルの「ドグマ」の意味がわからずに調べたところ、「宗教上の教義」などを意味する言葉のようです。僕は最初、熊の一種を想像してしまいましたが…笑。

それでは最初に、第8話「ドグマ」の簡単なあらすじから紹介したいと思います。

中央アジア系テロ組織のメンバーが日本に潜入したという情報が入り、警察は緊急手配を敷きます。そんな中、右京さんと冠城くんは、中央アジアにしか生息していない外来生物のジゴクバチというハチを偶然見つけます。さらには近くの民家でジゴクバチに刺されて死亡したと思われる女性の遺体を発見することに。ハチを使った殺人事件の可能性も浮上し捜査を開始したところ、もう一人ジゴクバチに刺され命を落としている人物がいることが判明します。二人の被害者は同じ中央アジアの紛争地帯を訪問していたことがわかり、連続殺人事件の可能性が濃くなります。さらに捜査を進めようとする特命係ですが、事件は公安に引き継がれることになり、法務省の日下部事務次官からも捜査をやめるようにとの圧力を受けます。この事件の裏には一体何があるのか?ジゴクバチを使った殺人事件の真相は?右京さんと冠城くんが、真実を明るみにします。

おおまかですけれど、だいたいこんな感じの内容です。

今回も面白かったです!

シーズン16が始まって今回が8話目だったわけですが、どのストーリーもそれぞれ違った魅力があって、相棒は多彩なドラマだな~とつくづく思ってしまいます。

きっかけはジゴクバチという外来生物を使った連続殺人事件です。

それが中央アジア系テロ組織の存在と結びつきつつ、国家までもが絡むキナ臭い問題にまで繋がっていきます。

相棒ではしばしば大きなテーマとなる「正義」がクローズアップされた回でもありました。それぞれの正義がぶつかります。

また、公安と特命係との絡みというのも大きな見どころでした。これまでにも特命が公安と絡むことはありましたが、今回のような形は初めてですね。それだけでも面白くて見ごたえがありました。

導入部からクライマックスまでの展開も目まぐるしく変わって行き、中身の詰め込まれた内容でもあります。

個人的にはまず、ハチを使った殺人事件という時点で、物語に惹き込まれてしまったんですけどね。その部分だけ見るとかなり猟奇的ですからね。

しかもその殺人バチの名前が「ジゴクバチ」という、恐ろしい名前でして、インパクトもあります。アリみたいなハチでして、アリなの?ハチなの?という部分でも気になって仕方ないです。笑

外来種の殺人バチの発見に端を発し、思ってもいなかった方向に話が進み、いつもの如く先の読めない物語でした。

日下部さんが出てきたり、公安が出てきたり、大河内さんが出てきたり、久しぶりに黒崎検事が出てきたり。

最近は特命係の新たな敵キャラの出現が多かったので、黒崎検事の登場は久しぶりの味方キャラでしたし、さらには新たな味方キャラの登場か?とワクワクしてしまう場面もあったり。

最終的には「正義の対決」がテーマとなる回でしたが、そこに辿り着くまでの過程はなかなか濃くて面白かったです。

第8話「ドグマ」、楽しませて頂きました!

 

ゲスト出演者

では次に、第8話『ドグマ』に登場した主なゲストさんを紹介します。今回の主なゲストさんは1名になります。

岩井秀人(いわいひでと)

公安部外事三課の中央アジア担当官、嗣永重道(つぐながしげみち)役で岩井秀人(いわいひでと)さん。

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かつては監察官だった経歴も持っている、正義感の強い公安の刑事役です。失礼ながら僕は岩井秀人さんという俳優さんを知らなかったのですが、かなり濃ゆい経歴をお持ちの、劇作家さん、演出家さんなんですね。俳優さんとしても個性的な方でした。

今回のがっつりなゲストさんは、この岩井秀人さんのみになります。

 

他には、きな臭い企業の社長役で真那胡敬二(まなこけいじ)さんが、ちょい役ですが少し登場時間は多めだったしょうか。真那胡敬二さんは今回が三度目の相棒出演で、過去にはシーズン4最終話「桜田門内の変」、シーズン10第6話「ラスト・ソング」に別の役で出ています。

 

特命係と公安が合同捜査

ネタバレになってしまって申し訳ありませんが、今回は特命係と公安の外事三課が、協力して捜査を行うという、とってもレアなケースを見ることができました。

まず、公安の外事課というのは、Wikipediaによりますと…

外事課(がいじか、英語 Foreign Affairs Division)とは、日本の公安警察の中で、外国諜報機関の諜報活動・国際テロリズム・戦略物資の不正輸出・外国人の不法滞在などを捜査する課である。

とのこと。国外からの脅威に対する部署なんですね。

今回の事件は中央アジアのテロ組織が絡むものと考えられていましたので、公安の外事課が担当していたわけですね。

これまでの相棒でも公安が登場することは度々ありましたが、劇場版Ⅱで小西真奈美さんが演じた朝比奈圭子や、その婚約者である葛山信吾さんが演じた磯村栄吾が、同じく公安の外事三課でした。

特命係を捜査に引き込んだのは、外事三課の中央アジア担当官、嗣永重道です。

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なんと彼は、右京さんと同じくスコットランドヤードでの研修経験があります。

かつては監察官だったこともあり、大河内さんは彼のことを「組織よりも正義を優先するタイプ」と言ってます。右京さんと同じですね。

しかし、どうやらその正義感ゆえに、監察官から公安に異動させられてしまったみたいです。

そんな正義感の強い人物が、捜査のために特命係を公安に招くんですよ。

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ここから公安と特命の合同捜査が始まります。合同捜査というよりは、公安の捜査に特命が参加した形にはなりますが。

右京さんが、普段は絡まない部署と一緒に捜査するのって、なんだかそれだけでワクワクしてしまいます。笑

 

特命係のドグマ

この記事の冒頭で、タイトルでもある「ドグマ」は「宗教上の教義」などを指す言葉だと書きました。

しかし相棒の中では、「正義の掟」を意味するものとして扱われていました。

これが相棒では大きなテーマとして取り上げられることが多い、「正義の対決」へと繋がっていくわけです。

今回もまさに、それぞれの正義がぶつかり合う事件でした。正義の在り方を問うものですね。

最後に犯人が言った「世界には正義は複数存在する」という言葉が印象的でもありました。

そんな中で出てきた「特命係のドグマ」。

言い換えますと「特命係の正義の掟」。

それは、「拳銃を所持しないこと」だと冠城くんが言っていました。それが特命係のドグマだと。

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さらには特命係は、手錠も持っていないんですね。

拳銃も手錠も持たず、最前線で犯人に立ち向かう刑事たち。

右京さんも冠城くんもかっこいいです!!

惚れ直しました!!笑

 

恐怖のジゴクバチ

今回の事件は、ジゴクバチという中央アジアにしか生息しないハチが使われた殺人事件に端を発しています。

ジゴクバチという名前ですけど、見た目はアリですね。飛びません。

羽が小さ過ぎて飛べないハチ、だと説明されてました。

ということなのでどうやらアリではなくハチのようです。でも見た目はアリです。混乱します。笑

こんな奴らです。

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色もくて不気味ですね。

このハチを最初に発見したのは右京さんです。

偶然通り掛かった公園で見つけて、「日本の在来種ではありませんね」と。

一瞬、右京さん昆虫にも詳しいのか?と思ったのですが、こんな青いアリでしたら、誰も見たことがありませんので、普通に外来種だと思うかもしれませんね。

かつて、亀山くんと米沢さんが二人とも昆虫に詳しく「昆虫博士」と呼ばれていたというエピソードがありましたけれど、それをちょっと思い出してしまいました。

ジゴクバチは致死性の毒はないものの、刺されると地獄のような痛みを発症するとのこと…。おそらく被害者は激烈な痛みによりショック死だと考えられます。

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見た目も青くて気持ち悪いですけど、とても恐ろしいハチなんです。

僕は小学生の時にハチにお腹を刺された経験がありまして、それ以来ハチが苦手になりました。とても痛かった記憶があるので。昆虫は特に苦手ではないのですが、どうもハチだけは敏感に反応してしまうんですよ。ビビってます。笑

ジゴクバチに刺されたら痛いんだろうな~と思うと、怖くてたまりません。こんな恐ろしいアリに遭遇したらどうしよう…と。笑

しかしそこは一安心。ジゴクバチは実在しないハチで、相棒の中だけの架空のハチでした。笑

架空のハチではありますが、恐ろしいジゴクバチ。

凶器がハチ」というのは、フィクションではそれだけで魅力的な事件ではありますけど、想像するとなかなか恐ろしいものがあります。

部屋の中にこんなハチが一匹迷い込んだだけで、きっとパニックになりますからね。

それが何匹も部屋に入ってきたら…あぁ怖い怖い。

 

東京地検特捜部・黒崎検事が左遷

東京地検特捜部の検事、黒崎健太が再登場しました。

彼はシーズン14第4話「ファンタスマゴリ」で初登場し、その後もシーズン14第10話「英雄~罪深き者たち」、シーズン15第10話「帰還」で登場しています。

そして今回が4度目の登場です。

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右京さんを尊敬していて、特命係にも有益な情報を提供してくれる人物です。

そこまで頻繁に登場するわけではありませんが、困った時には助けてくれる準レギュラーですね。

この黒崎さんを演じているのは、中原裕也(なかはらゆうや)さんという俳優さんだったのですが、どうやらごく最近芸名を本名の「内田裕也(うちだゆうや)」さんに変えたようで、今回のクレジットも内田裕也さんになっていました。

僕は相棒公式サイトで第8話の予告ページを見て、この内田裕也という名前を見つけたとき、てっきりロックンロールな方の内田裕也さんが出てくるものとばかり思っていて…笑。

やっぱ相棒はすごいゲスト出すな、まさか内田裕也を出すとは!とか勝手に思っちゃってたんですよね…笑。

全然違いました。笑

名前で少々混乱はしましたが、とは言え黒崎検事の再登場は嬉しいですし、今回は花の里にも初来店しています。

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特に一緒に飲んだり食事したりはなかったのですが、花の里にいる絵だけでも嬉しいです。

しかし…なんと黒崎さん、高松に左遷させられちゃったんです…。

これは日下部さんの差し金です。特命と親しくしていたため、やられちゃったんです。

黒崎さんのカムバックを願います。

 

その他の見どころ

では続いて、第8話『ドグマ』のその他細かい見どころを、いくつか挙げてみたいと思います。

日下部vs特命係

右京さんと冠城くんが、久しぶりに日下部事務次官と対面しました。

シーズン15第8話「100%の女」で、日下部さんを怒らせてしまった右京さん。

その後、シーズン16の第1話と第2話「検察捜査」では、日下部さんは特命を潰そうと頑張ってました。失敗には終わりましたが。

そんな両者が、今回は久しぶりの対面です。

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実際に対面するのは「100%の女」以来ですので、ちょうど1シーズン振りということになります。

今回日下部さんは、特命に捜査を止めろと圧力を加えるため、呼び出した形です。

冠城くんを呼び出したら、右京さんも一緒に来ちゃったんですけどね。笑

あとはこの場に黒崎さんも一緒にいました。それが原因で左遷させられることになっちゃったかもしれないですね。

そして、相変わらず青木年男と日下部さんは密に繋がってるようです。

右京さんと日下部さんの対決、今後どうなっていくのでしょうか。

 

陣川くんと電話

冠城くんが、ロンドンにいる陣川くんと電話してました。

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陣川くんからスコットランドヤードの情報を提供してもらっています。陣川くんは現在、スコットランドヤードで研修中ですからね。

そろそろ元気な姿を見たいものですが。笑

シーズン15では陣川くんの登場はありませんでしたので、シーズン16では期待しています。

それにしても、前話の「倫敦からの客人」と、今回の「ドグマ」と二話に渡り、スコットランドヤードにスポットが当たっている気がしますね。

これは何かの伏線でしょうか?

楽しみにしています。


以上、今日は相棒season16第8話『ドグマ』についてでした。

 

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相棒16第7話。ロンドン時代の元相棒で伊武雅刀が登場。

第7話『倫敦からの客人』

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あらすじと感想

本日は、シーズン16第7話についてです。

相棒season16第7話のタイトルは『倫敦からの客人』。放送日は2017年11月29日です。まず、「倫敦」の読み方が僕は全くわからなかったのですが、なんとこれ、「ロンドン」でした。ロンドンって漢字で書くとこうなんですね。勉強になりました。笑

では読み方がわかったところで、第7話「倫敦からの客人」のおおまかなあらすじから紹介します。

ある中年男性が遺体で発見され、近くに落ちていたスマートフォンからは、犯人と思われる男が映った動画が見つかります。さらにそのスマートフォンからは、ダークウェブと呼ばれる裏社会のサイトにアクセスした痕跡もあり、そこでアップロードされている別の殺人動画との関連も浮上し、連続殺人事件の疑いが濃くなります。独自に事件の捜査に乗り出した特命係は、殺人動画の撮影場所を特定し、その後もダークウェブから犯人を追います。そんな中、右京さんがロンドンにいた頃の相棒だった、元スコットランドヤードの刑事がロンドンから来日します。彼は日本で起きたこの連続殺人事件に強い関心を示し、犯人像を的確にプロファイリングします。果たして犯人はプロファイリング通りの人物なのか?右京さんと冠城くんが真相を暴き出します。

だいたいですけれど、こんな感じの内容です。

今回も面白かったです!

いつものことではありますが、全く先が読めなかったです。

今回は特に中身がぎっしりと詰め込まれていましたね。二転三転と目まぐるしく流れが変わっていき、そのためじゃっかんゴチャっとした感じはありましたけれど、じゅうぶんに楽しませて頂きました。

ちょっとでも油断すると、見ているこちらが置いていかれてしまいそうで、目が離せなかったです。

相棒はほんとに毎回毎回、あの手この手で攻めてきますね。これだけの話数がありながら、よくこれだけ飽きさせないストーリーが出てくるものだと。

この第7話は、右京さんがロンドンのスコットランドヤードにいた頃の元相棒が登場するという、これまた今までにない展開から物語が始まります。

右京さんロンドン時代の警察関係者というのはこれが初登場ですので、それだけで新鮮です。研修時代の右京さん、どんなんだったろうな~と想像しちゃったりもします。笑

そしてこの元相棒も、右京さんと同じくめちゃめちゃ頭がキレる人物なんです。連続殺人事件に関しても、的確な犯人像をプロファイリングします。

一番大きな軸は連続殺人事件の捜査ではありますが、この元相棒の来日というのが、それに平行して流れている感じですね。

また、ダークウェブというオンターネット社会の暗部にも焦点が当てられていました。

サーフェスウェブとダークウェブ、正義と悪などから繋がって、「光と影」というのが一つのキーワードだったかとも思います。

そして相棒と言えば、いくつかの軸があったとしても、それが最後には繋がるのが定番ですよね。

今回の場合ですと、「連続殺人事件」と「元相棒の来日」

この繋がりそうもない二つが、果たして繋がるのか?それとも繋がらないのか?どっちだ?と。笑

ドキドキしながら見てしまいました。笑

第7話『倫敦からの客人』、面白かったです!

 

ゲスト出演者

では続きまして、第7話『倫敦からの客人』に登場した、主なゲスト出演者さんを紹介します。今回は一名のみになります。

伊武雅刀(いぶまさとう)

スコットランドヤード右京さんの相棒だった元刑事、南井十役で伊武雅刀(いぶまさとう)さん。

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頭のキレる元刑事の役です。既にスコットランドヤードは退職しています。南井十は「みない つなし」と読むようです。伊武雅刀さんは、相棒には今回が二度目の出演で、前回はスピンオフの劇場版「鑑識・米沢守の事件簿」に別の役でガッツリ出ています。劇場版での登場ですので、通常シーズンには初登場ということになりますが。「鑑識・米沢守の事件簿」では天下りに絡んでいる悪い役でした。セクハラもしてました。笑

今回の主なゲストさんは、この伊武雅刀さん一名になります。

 

他には、捜査一課の刑事、土村晋之役で須田邦裕(すだくにひろ)さん、遺体で発見された男性の息子、西田真人役で深澤嵐(ふかさわあらし)さんが、伊武雅刀さんに続くゲストさんかと思います。二人とも登場シーンはけっこう多めです。

 

ロンドンの元相棒が来日

右京さんは警察庁に入庁後、3年間ロンドンのスコットランドヤードに研修に行っていました。

警察に入ってすぐ、ロンドンに行っていたことになります。3年間も。

スコットランドヤードというのはロンドン警視庁です。イギリスの首都であるロンドンを守る警察ですね。

現在、あの陣川くんが研修に行っている場所でもあります。笑

スコットランドヤードについては、以前こちらの記事でもう少し詳しく書きましたので、参照して頂ければと思います。

そして今回ロンドンから来日した、伊武雅刀さん演じる南井十

彼は元スコットランドヤードの刑事で、右京さんが研修に行っていた際には彼にお世話になったようです。右京さんは彼の指導を受けてるんですね。

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そして右京さんはシーズン13と14の間にもロンドンに滞在していて、その際に南井十は右京さんと行動を共にしていたとのことなんです。

シーズン13と14の間と言えば、カイトくんがダークナイトで捕まってしまい、右京さんが無期限の停職処分を受けてる時ですね。

シーズン14の第1話では、右京さんがスコットランドヤードにおける未解決事件の捜査協力をしていた、という話がありましたが、その事件を南井さんと一緒に捜査していたようです。

迷宮入りしそうな事件でしたが、右京さんの活躍により犯人を突き止めたみたいですね。しかし、その犯人は逮捕直前に自殺をしてしまったと。

南井さんは右京さんのことを「右京」って呼び捨てで呼んでますね。おそらくそのパターンで右京さんを呼ぶ人物は、相棒史上初ではないかと。

南井さんは、右京さんの相棒だっただけあって、どうやらかなりのキレ者です。

とは言え、なんなくではありますが、この二人はそこまで仲が良さそう、といった感じではありませんでした。どこか壁があると言いますか、そんな雰囲気もありました。

最後は不穏な空気を残したままの、モヤモヤが残る別れ方。

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おそらく南井さんはまたどこかで再登場すると思われます。

今後この二人はどうなっていくのか…。

今から再登場が楽しみでたまりません。笑

 

ダークウェブとは?

今回、「ダークウェブ」というワードが度々登場しました。

ダークウェブとは、簡単に言えば「通常の検索では引っ掛からないネット空間」です。

もしかしたら皆さん当然のように知ってるものなのかもしれませんが、僕はこれ、初めて知りました。

最初は相棒の中だけの用語なのかな?と思ったのですが、どうやら実際に存在するリアルなものみたいです。

青木年男がしっかり解説してくれてました。笑

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通常の検索で行きつくことができるサイトは「サーフェイスウェブ」と呼ぶみたいです。このブログなんかも当然これにあたります。

それに対し、通常の検索では行きつくことができないサイトを「ディープウェブ」と呼ぶそうです。これにはIDやパスワードがないと入れないサイトとかも該当するとのこと。

さらには、ディープウェブの中でも、簡単にはアクセスできない奥底にあるのが「ダークウェブ」と呼ばれるものとのこと。

ダークウェブでは、拳銃とか薬物とかも普通に売られていたりするみたいです。

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怖いですね…。

恐ろしいことに、インターネット全体の中で「サーフェイスウェブ」は僅か1%だと言われているそうです。残りの部分は「ディープウェブ」なんですね。その中の「ダークウェブ」の割合はちょっとわからないのですが、まさにネットの中のダーク(闇)の部分ですね。

どんなものなのか怖いもの見たさでの興味は少なからずありますが、きっと知らない方がいい世界なんでしょうね。

怖い怖い。

 

その他の見どころ

それでは続いてに、第7話『倫敦からの客人』の、その他細かい見どころを挙げてみます。今回は珍しく一つだけ。

花の里にて新旧相棒が

花の里にて、昔の右京さんの相棒と、現在の右京さんの相棒同席するという、かなりレアと言えるシーンです。

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ロンドンでの相棒の南井さんと、現在の相棒の冠城くん、そして右京さんに月本さん。

南井さんは、相棒のレギュラーで相棒を務めていたわけではなく、設定として右京さんのロンドン時代の相棒だったというだけなんですけどね…。

それでも、過去の相棒と現在の相棒が花の里に同席するというのは、かなりレアなのではないかと思います。

いつかここに、亀山くん、神戸くん、カイトくんと、皆が同席する場面が見られたら最高に幸せです。

夢のようです。


以上、今日は相棒season16第7話『倫敦からの客人』についてでした。

 

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相棒16第6話。松尾諭の再登場と大河内ラムネ祭り。

第6話『ジョーカー』

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あらすじと感想

本日は、シーズン16第6話についてです。

相棒season16第6話のタイトルは『ジョーカー』。放送日は2017年11月22日です。ジョーカーとは「道化師」を意味する単語でもあり、「切り札」という意味でも使われます。相棒での「ジョーカー」は何を意味するものなのでしょうか?

それではまず、簡単にではありますが、第6話「ジョーカー」のあらすじから紹介したいと思います。

元捜査二課の刑事が警視庁を訴えるという、異例の裁判が行われます。半年前にその刑事の妻が歩道橋から転落死していて、警察は自殺と判断したのですが、元刑事は殺人ではないかと主張しています。また、元刑事は知人に虚偽の証言をさせたとして警察を退職になり、その処分を不当だとして懲戒免職の取り消しと損害賠償を請求しています。その際に監察聴取にあたっていたのが、警察の代表として裁判に出廷した大河内監察官です。元刑事の代理人は、かつて連続殺人鬼の弁護士として特命係とも接触したことがある、連城弁護士。弁護士からの厳しい追及を受けた大河内さんは、元刑事の妻の死の真相を確かめるため、甲斐峯秋の命を受けた特命係とともに捜査を進めることに。果たして元妻は自殺だったのか?他殺だったのか?特命係と大河内さんが辿り着く真実と、裁判の行方は?

ざっくりですけれど、だいたいこんな感じの内容です。

今回も面白かったです!

久しぶりに裁判の場面から始まる展開で、さらには大河内さんが証人として出廷。めちゃめちゃ貴重なシチュエーションからの始まりに、興奮してしまいます。笑

その後も、大河内さんが特命係と協力して捜査をするという、これまた珍しい流れが待っていて、それだけでも楽しいです。

今回は完全に大河内祭りでしたね。大河内さんの登場シーンかなり多いです。

その大河内さんを冒頭の裁判で追い詰めていたのが、シーズン15「ギフト」で出てきた、松尾諭さん演じる記憶力が凄い弁護士なんです。癖も凄いですけど。笑

最初にこの連城弁護士が出てきたので、「連城弁護士vs右京さん」という対決が目玉になっていく流れかと思いきや、決してそうではなく。笑

全体的には、転落死の真相を究明していく展開が大きな軸で、裁判はその色付け的な要素だったかと思います。

大河内さんと共に特命係が捜査する過程は楽しめました。

そして、結末がまたちょっと悲しいんですよね。シーズン16は結末が悲しい物語が多い気がします。菊池桃子さんの「銀婚式」や、その次の「ケンちゃん」もそうだったので。

予告でも右京さんが「残酷な結末を迎えることになるかもしれませんよ」と言っていたのですが、まさにその通り残酷な結末で、ちょっと胸が詰まるところもありました。

反対に、笑いどころではめちゃめちゃ笑わせて頂きました。僕は声を出して笑ってしまいましたね。笑

最近、笑いどころも洗練されてきている気がします。

あと、衣笠副総監は、完全に相棒での悪代官ポジションですね。笑

振り返ると、意外と見どころが多かった回ではないかと思います。

第6話「ジョーカー」、楽しませて頂きました!

 

ゲスト出演者

では続いて、第6話『ジョーカー』登場した主なゲスト出演者さんを紹介します。

山田純大(やまだじゅんだい)

まずは、警視庁を訴えた元捜査二課の刑事、早見一彦役で山田純大(やまだじゅんだい)さん。

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妻を転落死で亡くし、自殺という警察の見解に納得がいっていない、元刑事の役です。山田純大さんはこれが二度目の相棒出演で、前回はシーズン11第1話「聖域」に別の役でガッツリ出ています。カイトくんシリーズの第1話でしたので、僕もめちゃめちゃ覚えていまして、同じ役で再び登場か?と思いきや、全く別の役でした…笑。山田純大さんは、歌手の杉良太郎さんの息子さんです。

 

松尾諭(まつおさとる)

続いて、早見一彦の弁護士、連城建彦役で松尾諭(まつおさとる)さん。

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脅威の記憶力を持つ弁護士で、キレ者で、ちょっと嫌な感じの弁護士役です。癖が強いです、笑。松尾諭さんは同じ役で今回が二度目の登場。シーズン15第16話「ギフト」で初登場していて、それ以来の登場です。前回登場シーンは少しだったのですが、今回はそれよりはガッツリ出ています。

 

藤田宗久(ふじたそうきゅう)

続いて、転落死した早見幹子の父親、現役の代議士である松下隆司役で、藤田宗久(ふじたそうきゅう)さん。

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藤田宗久さんは今回が三度目の相棒出演で、過去にはシーズン6第1話「複眼の法廷」、シーズン7第8話と9話「レベル4」の前後篇に別のちょい役で出ているようです。なので厳密には四話目の相棒登場ですね。以前の出演シーンは僕は全くわからなかったのですが…。

 

以上、今回の主なゲストさんはこの3名です。他には、元刑事の妻で、転落死した早見幹子役で、宮本裕子(みやもとゆうこ)さんが、上の3名に続くゲストさんかと思います。

 

連城弁護士の再登場

警視庁を訴えた元刑事の代理人として登場した弁護士、松尾諭さん演じる連城建彦

法廷にて、警察の代表として出廷した大河内さんを追い詰めようとします。監察聴取が行き過ぎたものだったのではないかと。

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この連城建彦は、かなり嫌な感じの弁護士なのですが、キレ者です。

シーズン15第16話「ギフト」で初登場していて、その時は野間口徹さん演じる連続殺人鬼、北一幸の弁護士として特命係と接触しています。

前回は登場シーンこそ多くはなかったのですが、なかなか癖が強いキャラクターでしたし、これはきっとまた出てくるんだろうな~と。笑

鈍い僕でもそんなふうに思ったのですが、見事にその通りに再登場してくれました。笑

この連城ですが、なんと会話の98%を記憶できるという、驚異的な記憶力の持ち主なんです。

右京さんの記憶力も凄いですけど、連城弁護士も凄いです。

今回はその凄さが発揮される場面は特になかったんですけどね。笑

連城弁護士は、右京さんを何故かかなり意識していて、好戦的でもあります。今回二人が対峙する場面も。

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右京さんの才能を認め、闘いたがってるような雰囲気もありますね。

今回は直接対決とまではいかなかったのですが、おそらく今後この二人は何度か対決していくのではないかと思われます。

僕は相棒で弁護士と言えば、松下由樹さん演じる武藤かおり弁護士をまず思い浮かべてしまうのですが、武藤さんはもう出てこないのでしょうか。

連城弁護士と右京さんの今後の対決も楽しみですけど、武藤かおりの再登場も期待しています。笑

 

大河内さんの優しさ

この第6話は、大河内ファンにはたまらない回だったかと思います。

大河内さんがこれだけ登場する回も珍しいのではないかと。

さらには今回、転落死の真相を究明するため、大河内さんと特命が協力して捜査する場面もあって、仲良しだな~と。笑

特命係の部屋にも何度も足を運んでました。

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第2話では、大河内さんが衣笠副総監に近付いているようなシーンもありましたので、特命との関係がちょっと気にはなってたんですけどね。

見ている限りは仲良しでした。

そして今回、そんな大河内さんの優しさが光る回でもありました。

警視庁を訴えた元刑事に対して、その真意を見抜き、真正面から受け止め、しっかりと対応してるんです。

訴えられている身にも関わらず、相手の気持ちを察してあげているんです。

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鬼監察官と怖れられている大河内さんですけど、実は優しい男なんですよね。

大河内さんも、過去に大切な人を亡くしていますからね。

冠城くんが大河内さんの過去について知りたがっていましたが、相棒内でそれが話題に上がったのは久しぶりですね。

大河内さんがゲイだということ、まるでなかったかのような感じになってましたからね。笑

あとは同じく久しぶりにラムネにもスポットが当たってました。

冠城くんは、大河内さんの錠剤が気になってたようですが、その匂いでラムネだって当ててました。

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冠城くんの嗅覚も凄いですけどね。

大河内さんの優しさが光り、過去ネタにもちょっと触れられ、ラムネも取り上げられ…。

大河内祭りでした。笑

 

衣笠副総監と特命係の初対面

大杉漣さん演じる衣笠副総監は、特命係の存在を快く思っていません。

また、現在、実質的な特命係の後ろ盾に近い存在にもなっている、甲斐峯秋とも対立する関係です。

甲斐峯秋もろとも、特命係を葬り去ろうと画策もしています。

シーズン15第1話からの登場だったのですが、なんとここまで特命と直接対峙することはなかったんです。

つまり衣笠さんは、右京さんとも冠城くんとも、一度も直接会ってないんです。

衣笠副総監本人ではなく、彼の娘である市原里奈は、シーズン15第11話「アンタッチャブル」で特命ともがっつり絡んでるんですけどね。

それがこのシーズン16第6話にて、ついに直接対峙です。

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水谷豊さんと大杉漣さんも、相棒の撮影で対面するのはこれが初めてだったのかな~、とかも考えてしまいますが。笑

衣笠副総監と、右京さん冠城くんの初対面

和やかな対面とは言えないものでしたし、緊張感もある場面でした。

今回特命係は甲斐峯秋からの指示で事件に首を突っ込んだのですが、おそらくそれには甲斐峯秋の思惑があります。

権力をものともせず、出世にも関心がない特命係は、様々なしがらみなどにより捜査が難航する場では、いわば「切り札」なわけですね。

衣笠副総監が特命係もろとも甲斐峯秋を潰そうとしているのと同じく、甲斐峯秋も特命係を使って衣笠副総監を潰そうとしているんです。

甲斐さんはシーズン16の第2話にて、特命係の直属の上司になっていますし。

今後も特命係は、衣笠さんと甲斐さんの権力闘争に巻き込まれて行くのでしょうか?

 

その他の見どころ

では続きまして、第6話『ジョーカー』の、その他細かい見どころについて、いくつか挙げてみたいと思います。

角田が大河内に怒られる

いつものごとく「暇か?」で特命の部屋に入って来た角田課長。

コーヒーをいれながら、大河内さんの陰口を叩いているのですが…。

なんとそこに、大河内さんがいたんです。笑

で、角田課長ねちねちと怒られてました。笑

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この場面は笑わせて頂きましたが、右京さん、冠城くん、角田課長、大河内さんという、この4人の組み合わせもいい感じでした。

 

気配を消す右京さん

一課の部屋に忍び込んで、しれ~っと会話を盗み聞こうとしていた右京さんと冠城くん。

冠城くんは伊丹さんによりすぐ見つかってしまったのですが、なんと右京さんが完全に気配を消してたんです。笑

かなり人がいる場所にいたかと思われるのですが、誰にも気付かれず。

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伊丹さんも芹沢さんも気付いていませんでしたね。

右京さん凄いです。笑

右京さん、なんだか最近キャラが変わってきている気がします。笑

 

青木年男と衣笠副総監

青木年男と衣笠副総監は繋がりがあります。

どちらも特命を快く思っていない点で共通していますし、青木年男は衣笠さんのコネで警察に入ったと思われる節もあります。

そんな青木年男が、今回も衣笠副総監と密会です。

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そうかと思えば、特命の捜査にも協力して、真相の究明に貢献したり。

一体どちらの味方なのか、どんな魂胆があるのか。

青木年男に関しては、まだまだ謎が多いですね。

果たしてこのシーズン16にて、青木年男問題は解決するのかどうか、気にはなりますが。


以上、今日は相棒season16第6話『ジョーカー』についてでした。

 

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相棒16第5話。南沢奈央の女刑事が握りしめたハンカチ。

第5話『手巾(ハンケチ)』

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あらすじと感想

本日は、シーズン16第5話についてです。

相棒season16第5話のタイトルは『手巾(ハンケチ)』。放送日は2017年11月15日です。タイトルに()が付くパターンは、(前編)(後編)などの()を除くと今回が相棒史上初になります。ハンケチという読み方も気になりますね。

では最初に、そんな第5話「手巾(ハンケチ)」のあらすじから、ざっくりではありますが紹介したいと思います。

警察学校でベテラン教官が転落して意識不明の重体になるという事故が発生します。その教官は冠城くんや青木年男も警察学校時代に指導を受けた教官です。そして、鑑識として長年特命係を支えてきた人物で、現在は警察学校で教官をしている米沢さん。彼は警察学校内で起きたこの転落事故に事件性を感じ、特命係を呼び寄せます。捜査を開始した右京さんと冠城くんは、転落した教官と、そのの関係に注目します。娘は現役の刑事で、ある事件の捜査にあたっているのですが、重体の父親よりも事件の捜査を優先させています。また、父親が転落する直前に会っていたのはこの娘である可能性も。さらに右京さんは、娘が捜査している事件と父親の転落事故にじょじょに繋がりを見つけていき…果たして転落事故の真相は?娘は事故と関わりがあるのか?右京さんと冠城くんが、真相を究明します。

おおまかではありますが、だいたいこんな感じの内容になります。

今回も面白かったです!

まずは、なんと言っても米沢さんですね。

本編にはそこまで関係なかったですし、登場シーンも思ったより少なかったですけど、やっぱり米沢さんの元気な姿を見れたことは嬉しいです。

これについては後述もさせて頂きますが、やっぱ米沢さんいいな~、戻ってきて欲しいな~と、改めて思ってしまいましたよ。笑

久しぶりに見れた右京さんと米沢さんの絡みには必然的にテンションが上がってしまいましたが、もちろんそれだけでなく、事件そのものも面白かったです。と言いますか、完全にそっちがメインです。

現在起こった転落事故と、23年前に起こった過去の事件、そして刑事である娘が捜査する事件。

それらがどのように繋がっていくのか。

犯人の設定に関しては、ちょっと強引な感じはしましたけれど。笑

きっと犯人云々よりも、物語の本流は、教官である父刑事である娘の関係の方なんだろうな~と。笑

前話の「ケンちゃん」では兄弟の関係というのが一つの鍵になっていましたけれど、今回は親子の関係がクローズアップされていた回でした。

本物の警察官を育てたいという教官の想いだったり、父親を想う娘の気丈な態度だったり、心を動かされるようなシーンもありました。タイトルの「ハンケチ」がそう繋がってるのか~と。その描写にはちょっとグっときてしまいました。

他にも、警察学校時代の冠城くんと青木年男のエピソードも聞けましたし、笑いどころもけっこう多めでしたし、楽しめる要素が多い回だったかと思います。

右京さんが「警察官をナメるんじゃない!」と激昂する姿も良かったです。笑

第5話『手巾(ハンケチ)』、面白かったです!

 

ゲスト出演者

それでは次に、第5話『手巾(ハンケチ)』に登場した主なゲストさんを紹介します。米沢さんの六角精児さんは特別ゲストという枠かと思いますので、別枠で後述させて頂きます。

南沢奈央(みなみさわなお)

まずは、転落事故で重体となった教官の娘、所轄の刑事である樋口真紀役で、南沢奈央(みなみさわなお)さん。

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クールで真面目な女刑事の役です。冠城くんに「クールビューティー」と言われてましたけれど、まさにそんな言葉がぴったりでした。失礼ながら僕は、南沢奈央さんという女優さんをあまりよく知らなかったのですが、クールな役がよく似合う美人さんでした。笑顔のシーン一切無しの役でしたね。

 

佐戸井けん太(さといけんた)

続いて、転落事故で重体となった警察学校の教官、樋口彰吾役で佐戸井けん太(さといけんた)さん。

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元々は優秀な刑事で、現在は警察学校の厳しい教官で、本物の警察官を育てたいと、そんな熱い想いも持った教官です。佐戸井けん太さんは相棒には今回が二度目の登場で、シーズン3の初回三話連続スペシャル「双頭の悪魔」に別の役で出ています。三話連続ですので、厳密には今回が四話目の相棒登場、ということになります。

 

以上、今回の主なゲストさんは、六角精児さんを除くとこの2名です。

他には、警察学校の生徒、手塚英雄役で羽場涼介(はばりょうすけ)さんが、少しメインな感じで登場しています。羽場涼介さんは羽場裕一さんの息子さんでした。コメント欄にて教えて頂きました。羽場裕一さんも相棒にはこれまで3話出演されているので、親子で相棒出演です。

 

教官になった米沢さんと右京さんの再会

六角精児さん演じる、米沢守

元鑑識で、いつも特命係の捜査を助けてくれた、相棒を語るうえでは外せないキャラクターです。

シーズン14最終話「ラストケース」にて、鑑識から警察学校の教官へと旅立って行きました。

それに伴い、相棒のレギュラーからも旅立つ形に。

相棒から米沢さんの姿が消えるというのは、相棒ファンならずとも、淋しい想いをした人はたくさんいるのではないかと思います。

僕もとても淋しかったです。

伊丹さんや芹沢さんと同じく、相棒には欠かせない存在でしたので…。

そんな米沢さんが、この第5話に再び登場してくれました!警察学校の教官として。

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これは嬉しいです。とても嬉しいです。

登場シーンは予想外に短かったですけれど…笑。

何よりも米沢さんが元気に教官をしてるというのが嬉しいですね。

教官の制服姿もいいです。

こちらは、警察学校内での米沢さんの机のようです。

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過去に旅立っていったメンバーの再登場は、それだけでもうテンション上がってしまいますね。

右京さんとの再会は、見ているだけで顔がほころんでしまいます。笑

右京さんの「なんだか昔に戻ったようですね~」という言葉にも。

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米沢さんも右京さんと再会できて、とても嬉しそうでした。

と、ここまで米沢さんと右京さんの再会が、まるで米沢さんが教官になってから初めてのように書いてしまいましたけれど、実はこれが初めてではないんですよね。

これより前、劇場版Ⅳにて、教官になった米沢さんと右京さんは再会しているんです。

劇場版Ⅳの事件は、時系列でいいますと、シーズン15の第2話と第3話の間に起きた事件です。

ですので、米沢さんが教官になって、一年以内に二人は再会してるんですね。

そして今回が二度目の再会

ちなみにシーズン15の二話連続スペシャル、第13話と第14話の「声なき者」でも米沢さんは登場していますが、これは時系列が一年前という設定の事件でしたので、米沢さんがまだ鑑識だった頃の話になります。

本当は鑑識の米沢さんがまた見たいですけど、教官の米沢さんも新鮮で面白いですし、是非また登場して欲しいです。

久しぶりに米沢さんが見れて良かった。

米沢さん、いつか戻ってきてくださいね。

やっぱり過去に活躍した相棒のキャラクターが、こうしてまた登場してくれるのは本当に嬉しいことです。

できれば亀山くん、三浦さん、カイトくん、たまきさんとかもたまに登場して欲しいんです。色々と問題はあるでしょうけれど…笑。

 

教官の父とハンカチを握る娘

佐戸井けん太さん演じる樋口彰吾は、とても厳しい教官です。

警察官の資質がないと判断した生徒に対しては、そのプライベートまで徹底的に調べ、警察官不適格の証拠を突き付けたりもしています。

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冠城くんや青木年男も彼の生徒だったとのですが、青木年男はこの教官のことを「僕の頭の中では100回殺してます」って言ってました。笑

それだけ厳しい教官だったんですね。

しかしこの厳しさには、「本物の警察官を育てたい」という熱い想いがあるんです。

一方、南沢奈央さんが演じる、警察学校の教官を父に持つ娘は、所轄の刑事です。

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警察官である父親と同じ道を歩んだ娘。

彼女もまた、強い信念を持った刑事です。

捜査に協力するため、特命の部屋にも来ちゃってます。笑

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娘を想う父と、父を想う娘。

この父と娘は、過去の事件に関連して、ある特殊な事情を抱えた関係でもあるんです。

そして、教官である父が、本物の警察官を育てるために生徒に厳しくするのと同じように、娘も愛があるからこそ父親に厳しい言葉を投げかけます。

ハンカチを強く握りしめながら。

 

その他の見どころ

それでは次に、第5話『手巾(ハンケチ)』の、その他細かい見どころについて、いくつか挙げてみます。

冠城&青木の警察学校時代

冠城くんと青木年男警察学校の同期です。

そして二人とも、今回転落事故で重体となった、樋口教官の生徒でした。

樋口教官は厳しい先生でしたけれど、人を見る目も確かです。

そんな彼が冠城くんのことも褒めている記録がありました。

「常におどけた仕草や軽口をたたく傾向がある」とか「目的のためなら奔放で大胆な行動をとりがちで危なっかしい」と前置きしながらも、「ただし彼には矜持がある」「キャリア官僚の立場を捨ててまで刑事になろうとした強さそれは正義を貫く強さだ」と。

これを読んだ冠城くん、嬉しそうでした。笑

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また、意外にも、青木年男も彼の目には警察官不適合とは映らなかったようです。

「警察嫌いだからこそ警察の組織にのみ込まれない」と、警察嫌いな点を逆に評価しています。

この樋口教官の評価が果たして正しかったのか間違っていたのか…。

きっと今後はっきりするんでしょうね。

 

冠城くんは絵が下手

こちら、冠城くんが描いた南沢奈央さん演じる刑事の似顔絵です。

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なかなか個性的な感じの似顔絵に仕上がってます。笑

一方こちらは青木年男が描いたもの。

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青木年男、絵が上手いですね。

どうやら警察学校の授業でも似顔絵の授業とかあったみたいですね。

そう言えば、神戸くんが似顔絵が上手だったことを思い出しました。

 

右京さんの処世術

内村刑事部長に呼び出され、中園参事官から「絶対に事件に首を突っ込むな」と言い聞かされる右京さん。

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中園さんは三回「事件に首を突っ込むな」と繰り返すのですが、右京さんは「はい」とも「わかりました」とも答えないんです。笑

で、「お話はそれだけでしょうか?では失礼します。」と。笑

その後は当然のように事件に首を突っ込みまくってました。笑

内村さんはこの右京さんの手法に気付いてましたね。笑


以上、今日は相棒season16第5話『手巾(ハンケチ)』についてでした。

 

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相棒16第4話。特殊能力を身につけたケンちゃん。

第4話『ケンちゃん』

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あらすじと感想

本日は、シーズン16第4話についてです。

相棒season16第4話のタイトルは『ケンちゃん』。放送日は2017年11月8日です。個人名がタイトルというのは珍しいパターンですね。ケンちゃんという人物が出てくるであろう話だと推測できますが、どんな内容なのでしょうか。

まずは、そんな第4話「ケンちゃん」のおおまかなあらすじから紹介していきたいと思います。

いつも明るく元気なコンビニ店員、ケンちゃんが廃ボーリング場で何者かに殺害されます。ケンちゃんのいたコンビニには冠城くんもよく訪れていて、ケンちゃんと冠城くんは顔見知りです。そんなことから特命係もこの事件の捜査をすることに。かつてケンちゃんはある窃盗事件の証言をしていて、それにより一人の男が逮捕されます。その男は最近仮出所になったのですが、事件現場付近で目撃されていることなどから、逆恨みによる犯行の可能性も浮上します。また、ケンちゃんの遺体の手には「中」とも読める謎の文字が書かれていて、それはダイイングメッセージではないかと考える右京さんと冠城くん。ケンちゃんには金融コンサルタントをしている兄がいるのですが、ケンちゃんはそこの事務員だった女性に恋をしていたことや、勉強ができないはずのケンちゃんが最近大学で数学の講義を受け、教授らから「逸材」と言われていたことなど、様々な人間関係や謎が浮上します。果たして誰が何のためにケンちゃんを殺したのか?手に書かれた文字はダイイングメッセージなのか?ケンちゃんは何者なのか?右京さんと冠城くんが真相を明るみにします。

ざっくりではありますが、だいたいこんな感じの内容になります。

今回も面白かったです!

毎回アホみたいに「面白かった」という感想ばかりで語彙が貧困で、我ながら本当に嫌にはなりますが。笑

展開が読めなかったりどんでん返しが待っているのは相棒では常のことですが、今回は何がどう繋がっていくのか、最後まで全然わかりませんでした。

もちろん最終的には全ての点を右京さんがしっかりと線で結んでくれまして、無事に事件も解決するんですけどね。

怪しい人物も多めに登場した回でしたので、僕も自分なりに犯人の見当を付けてはみたのですが、見事に大外れでした。笑

ストーリーの中心は、タイトルにもなっている「ケンちゃん」という一人の男性です。

彼はとっても元気で爽やかなコンビニの店員さんです。冠城くんはケンちゃんのことを「昭和の高校球児」と言ってました。笑

そんな元気で爽やかで優しいケンちゃんですけど、調べると不思議な点が次から次へと出てくるんです。

ケンちゃんは一体何者なんだ?となるわけです。

その謎を特命係が解き明かしてくれるのですが、ケンちゃんがいい奴なだけに、真相が悲しいんですよ…。

こんな優しい男がなぜ殺されなきゃいけないんだと。誰にでも愛されていたケンちゃんが。

前話の「銀婚式」も切ない結末だったのですが、今回もケンちゃんのことを想うと、切なさの残る物語でした。

しかしながら、ダイイングメッセージと思われる暗号、疑わしい登場人物たち、予想外の犯人、兄弟の嫉妬など、面白さが散りばめられた回だったと思います。

特命と鑑識の益子さんの絡み、青木年男の絡みも、いい箸休めでした。笑

一課コンビとの絡みはちょっと少なめでしたけれど。

第4話『ケンちゃん』、じゅうぶん楽しませて頂きました!

 

ゲスト出演者

それでは次に、第4話『ケンちゃん』に登場した主なゲストさんを紹介したいと思います。

西井幸人(にしいゆきと)

まず、殺害されてしまったコンビニの店員、ケンちゃんこと森山健次郎役で、西井幸人(にしいゆきと)さん。

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とても元気で爽やかなコンビニ店員ですが、謎の多い人物の役です。けっこうインパクトは強いです。西井幸人さん、僕は何かで見たことある俳優さんだな~と思いWikipediaを見たところ、映画「告白」で主犯格の少年役を演じていました。僕はおそらくそれを見て印象に残っていたのではないかと思います。

 

内田朝陽(うちだあさひ)

続いて、ケンちゃんの兄で、金融コンサルタントをしている森山真一郎役で、内田朝陽(うちだあさひ)さん。

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クールでかっこいい感じのお兄さん役です。会社の経営者で仕事もできそうです。この内田朝陽さんも、僕はどこかで見たことあるな~と思ったら、相棒でした…笑。シーズン2の二話連続もの、「雪原の殺意」と「白い罠」に出ています。右京さんと亀山くんが北海道で事件を解決するやつです。約14年振りに二度目の相棒出演ということになりますね。当たり前ですけれど、内田朝陽さん、以前の出演時よりも大人になっていました。笑

 

今回主に登場するのは、この2名のゲストさんです。

他には、金融コンサルタントの事務員、中井小百合役で久保陽香(くぼはるか)さん、ケンちゃんに数学の指導をしていた大学教授、中垣智徳役で山中敦史(やまなかあつし)さん、同じく数学の指導をしていた講師、服部由和役で池田良(いけだりょう)さん、過去にケンちゃんの証言により逮捕された窃盗犯、宍戸役で菅原卓磨(すがわらたくま)さん、この4名が上記2名に続くゲストさんかと思います。池田良さんはなかなか印象的でした。山中敦史さんは今回が二度目の出演で、シーズン8元日スペシャル「特命係、西へ!」に登場しています。コメント欄にて教えて頂きました。

 

ケンちゃんは数学の天才?

何者かに殺害されてしまったケンちゃんですが、かなりの特殊能力を持っていました。じゃっかんネタバレで申し訳ありませんが…。

例えば、ほんの一瞬だけ散らばったお札の枚数を把握していたり、難しい数字や記号だらけの数学の問題を一瞬で記憶してしまったり。

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つまり、ケンちゃんは、見たものを瞬間的に記憶する能力を持っていたんです。

サヴアン症候群です。

サヴアン症候群とは、Wikipediaを引用させて頂きますと…

サヴァン症候群(サヴァンしょうこうぐん、英語: savant syndrome)とは、知的障害や発達障害などのある者のうち、ごく特定の分野に限って優れた能力を発揮する者の症状を指す。

映画「レインマン」のやつですね。

相棒でも過去に一度だけ、サヴアン症候群が取り上げられた事件がありました。

シーズン7最終話「特命」のときです。神戸くん初登場の回ですね。

この時は、サヴアン症候群の男性が記憶した場面を描いた「」が大きな鍵になっていましたが、今回はケンちゃんがノートに書いた「数式」です。

絵と数式の違いはありますが、同じサヴアン症候群の人が残したものが鍵になるという点では、共通点も多かったかと思います。

今回の事件に関して言えば、ケンちゃんがサヴァン症候群だったがために起きてしまった悲劇です。

しかし、ケンちゃんは生まれつきサヴァンだったわけじゃないんです。先天的ではなく後天的なんです。

ある日突然、特殊能力を身につけてしまったんです。

なんと、自転車とぶつかったことにより。笑

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ホントにそんなことあるのかな~と思いググってみたのですが、どうやら実際にそういう事例もあるみたいですね。何かしらの衝撃などで、後天的に発症することも。

サヴァンについてはまだまだ謎が多いみたいですけれど、本当に不思議な症状ですよね。

今回のケンちゃんは、事故がきっかけでサヴァンになり、見たものを瞬間的に記憶する能力を身に付けました。

さらにケンちゃんは、数学も凄いんです。

難しい数式もガンガン解いてしまいますし、大学教授もびっくりの解き方とかもしてしまうんです。

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これもサヴァンの影響なのかどうかはちょっと確かではないのですが、数学に関しても天才的な能力を発揮するんです。

教授に「逸材」だと言われるほどに。

ケンちゃんは数学が大好きになり、将来は数学の研究者になる夢も持っていました。

それが身勝手な犯人によって命を奪われることになってしまい…。

残念です。

殺人はいけません。

 

内田朝陽さんが14年振りに登場

ケンちゃんの兄、金融コンサルタントの森山真一郎役で登場した内田朝陽(うちだあさひ)さん。

ゲストの紹介欄でも触れましたが、これが二度目の相棒出演です。違う役で。

僕はそういうのに疎いので、いつもは気付かないんですけどね。笑

内田朝陽さんは前回のシーズン2の出演時、けっこう重要な役で出ていましたので、僕も顔は覚えていました。大学生の役でした。

シーズン2第15話「雪原の殺意」と、第16話「白い罠」です。

こちら、前回の出演時の画像です。

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そしてこちらが今回。

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前回の「雪原の殺意」「白い罠」が2004年の2月放送でしたので、それから約14年後、またこうして違う役で相棒に出演するって、なんだか凄いですよね。

きっと撮影現場でも、内田朝陽さんと水谷さん「久しぶり」という会話とかしたんだろうな~とか、想像してしまいます。笑

また15年後くらいに是非登場して欲しいです。笑

 

その他の見どころ

それでは続いて、第4話『ケンちゃん』のその他細かい見どころを、いくつか挙げてみたいと思います。今回は5つほど。

数学も得意な右京さん

右京さんが、難しい数式を解いてました。

大学の入試問題だったようですが、やっぱり右京さんは凄いですね。

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シーズン2の「クイズ王」で円周率を暗唱したり、シーズン12の「殺人の定理」でも難しい数学の話をしたりと、数学にも強いことを思わせる場面は出てきましたが、今回もそれが証明されました。

さすが東大卒です。

 

月本幸子は数学が好き

月本幸子さんが「数学が好き」というのは、シーズン12の「殺人の定理」で判明しています。

そして今回も花の里にて、右京さんと冠城くんが数学の話題を話していると、月本さんが入ってくるんです。しかも難しい用語を普通に話してるんです。

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一見数学とは縁がなさそうな月本さんですが、数学が好きなんですね。笑

月本さん、ちょっと変わってますからね。笑

 

冠城くんは釣りが好き?

鑑識の益子さんは、が好きですけど、釣りも好きです。

角田課長とも釣りに行ったりしてるみたいですし。

で、以前冠城くんが益子さんを猫で買収していましたが、今度は釣りで買収しようとしてました。笑

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「釣りの穴場教えます」って言ってましたね。笑

ってことは、冠城くんも釣りやるってことなんでしょうかね?

反町隆史さんはバス釣りが大好きみたいですけど、冠城くんもそういう設定になってるのかもしれないですね。

 

熱くなる冠城くん

冠城くんが、犯人に対して怒りをあらわにし、襟首に掴みかかるというシーンがありました。

それを右京さんが止めるのですが…

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僕はこのシーンを見ていて、亀山くんを思い出してしまいました。

亀山くんにもこういう場面あったな~って。

カイトくんにもありましたけど。

もしかしたら神戸くんにもあったかもしれないですけど…。

曖昧ですみません。

 

コンビニで買い物をする冠城くん

冠城くんがコンビニで買い物をするシーンが出てきました。

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冠城くん、弁当を買ってました。笑

どうやら冠城くんはこのお店にはたまに来ているみたいです。

いつか右京さんの買い物シーンも見てみたいですね。まだ右京さんの買い物シーンは相棒では登場していないかと思いますので。


以上、今日は相棒season16第4話『ケンちゃん』についてでした。

 

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相棒16第3話。車椅子の菊池桃子が抱える銀婚式の秘密。

第3話『銀婚式』

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あらすじと感想

本日は、シーズン16第3話についてです。

相棒season16第3話のタイトルは『銀婚式』。放送日は2017年11月1日です。第1話と第2話が初回スペシャルの連続ものでしたので、この第3話から、シーズン16の通常版がスタートです。

それでは最初にざっくりではありますが、第3話「銀婚式」のあらすじから紹介していきます。

ある大手商社の専務宅の玄関に灯油がまかれる事件が発生します。灯油がまかれたのみではあったのですが、商社の代表からの依頼により、甲斐峯秋を経由して特命係がその捜査にあたることに。事情を聞きに専務宅に向かった右京さんと冠城くんですが、途中で車いすによる坂道での転落事故に遭遇します。車いすに乗っていたのは専務の妻でした。幸いにも彼女は軽傷で済みましたが、右京さんは車いすに細工がされていた可能性を疑います。事故ではなく夫による殺人未遂では?と。また、専務夫婦は銀婚式を迎える直前だったのですが、妻の方は離婚を考えていた可能性も浮上します。そんな中、今度は夫が階段から転落死するという事故が起き…。果たして夫は妻を殺そうとしていたのか?転落死は事故なのか?特命係が真相を暴き出します。

だいたいですが、こんな感じの内容です。

面白かったです!!

そして、切なかったです。

相棒はたまに切ない終わり方の回がありますけれど、この第3話はまさにそんな回でした。

タイトルの銀婚式は、結婚25年目を祝う式です。ちなみに50年目が金婚式です。

25年連れ添った幸せそうな夫婦。ストーリーは、この夫婦を中心にして展開していきます。

一見仲睦まじく見える夫婦ではありますが、その裏には秘密があるんです。

それを右京さんと冠城くんが暴いていくわけですが、最後に真相が明らかになると…もう切なくて、僕は少し泣きそうになってしまいました。

そして、せめてもう少し右京さんが早く真相に気付けば…とも思ってしまいました。笑

切ない話でしたけれど、面白かったです。

第1話と第2話にて「違法捜査」がクローズアップされ、存続の危機まで迎えることとなった特命係ですが、この第3話からは、また完全にいつも通りの特命係に戻ってました。平常運転です。笑

また、一課の伊丹さん芹沢さんも、いつも以上に特命に協力的だった感じもしました。仲良しでしたね。笑

ストーリーも完成度が高かったですし、笑いどころもしっかり押さえてましたし、切ない結末も印象的な回でした。

第3話『銀婚式』、面白かったです!!

 

ゲスト出演者

それでは次に、第3話『銀婚式』に登場した主なゲスト出演者さんを紹介します。

菊池桃子(きくちももこ)

まず、車いすで生活をしている専務の妻、瀬川楓役で菊池桃子(きくちももこ)さん。

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21歳のときに落馬事故に遭い、25年間車いす生活という設定ですので、登場シーンはほぼ車いすです。菊池桃子さん、車いすの演技はつい足が動いてしまいそうで大変だったとコメントしてました。笑

 

川野太郎(かわのたろう)

続いて、楓の夫、瀬川巧役で川野太郎(かわのたろう)さん。

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大手商社の創業者一族だった楓と結婚し、商社の専務にもなっています。ある意味で逆玉の輿に乗ったかのような感じもある夫役です。川野太郎さんは今回が二度目の相棒出演で、前回はシーズン12の元日スペシャル「ボマー」に別のちょい役で出てます。

 

今回の主なゲストさんは、上記2名になります。

他には、瀬川楓の介護士、牧野準役で玉置玲央(たまおきれお)さん。瀬川家のお手伝いさん、セツ役で大方斐紗子(おおかたひさこ)さん。瀬川巧の秘書役で常石梨乃(つねいしりの)さん。瀬川楓の友人役で舟木幸(ふなきさち)さん。この辺りが上記2名に続くゲストさんでしょうか。常石梨乃さんと舟木幸さんは、共に別の役で今回が三度目の相棒出演です。

 

車いすの菊池桃子

この第3話の目玉は、車いすの菊池桃子さんかと思います。

銀婚式を直前に控えた夫婦の妻役なのですが、彼女は21歳のとき落馬事故に遭い、それ以来25年間車いすで生活しているんです。家の中でも外出先でも、常に車いすです。

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僕は菊池桃子さん久しぶりに見た気がするのですが、今回の役はとても似合っていた気がします。

凛とした美しさだったり、可憐さだったり、汚れのなさだったり。

車いすという設定がまた、その魅力を引き立てていた気がします。

右京さんも彼女に対しては、悪い心象は持たずに接していた感じもしました。

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坂道で車いすの操作が利かなくなり、飛び降りるという危険な場面もありました。

最後にはとても印象に残る言葉も。

25年間ずっと信じてきた愛情を、法律で裁いて欲しくなかった

結末自体も切なかったのですが、この言葉がよりその切なさを際立たせていた気がします。

銀婚式を楽しみに待つ幸せそうな妻の表情だったり、真実を知ってしまった絶望の表情だったり。

今回は終始、菊池桃子さんの魅力が光る回でした。

菊池桃子さんが好きになりました。笑

 

その他の見どころ

それでは続きまして、第3話『銀婚式』のその他こまか~い見どころを、いくつか挙げてみたいと思います。

右京さんのエプロン姿

右京さんが瀬川宅にて、お手伝いさんと一緒に何かを作ってました。

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蕎麦かな~と思ったのですが、どうやら蕎麦ではないようです。

お菓子でしょうかね?

何を作っているのかはわからなかったのですが…。

このとき右京さん、エプロン付けてるんですよね。笑

花柄のエプロンです。

スーツのジャケットだけ脱いで、Yシャツにネクタイのまま、花柄エプロン。

これはなかなか貴重です。笑

右京さんのエプロン姿は、シーズン13第9話「サイドストーリー」で登場してるのですが、それ以来かと思います。

 

角田課長がアップリケ

角田課長のベストアップリケです。笑

ベストを引っ掛けて破いてしまった角田課長に、奥さんが作ってくれたみたいです。

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シーズン15「あとぴん」の時にも、ものすごいベストを着てる若き日の角田課長が出てきましたが、今回のアップリケもなかなか凄かったです。笑

冠城くんは「タヌキ」だと言ったのですが、右京さんは「ハクビシン」だと。笑

 

右京さん木札で小言

木札を裏返さずに特命の部屋を退出した冠城くんに対し、右京さんが小言を言いながら裏返してました。笑

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独り言での小言です。

そして、冠城くんの名札を右京さんが引っくり返すという、なかなか貴重な右京さんの一場面です。

 

甲斐峯秋と特命係

前話の第2話にて、甲斐峯秋が特命係の直属の上司になりました。

だからと言って、特命の部屋に甲斐さんが常駐するとか、頻繁に来るとか、そのようなわけではないです。

そうだったらわかりやすいんですけどね。笑

まだこれといって大きな動きは特にない感じですね。この第3話では甲斐さん出てきませんでしたし。

ただ、今回の事件に特命係が関わるきっかけになったのは甲斐さんです。

専務宅の玄関に灯油がまかれ、それを調べてきて欲しいと、甲斐さんが冠城くんに頼んだっぽいです。

これは特命の上司としての命令だったのかどうか、その辺りははっきりはしていません。

甲斐さんと特命係の関係、今後どのような展開を見せるのか、注目していきたいです。


以上、今日は相棒season16第3話『銀婚式』についてでした。

 

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相棒16第2話。特命係が甲斐峯秋の配下になる。

第2話『検察捜査~反撃』

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あらすじと感想

本日は、シーズン16第2話についてです。

相棒season16第2話のタイトルは『検察捜査~反撃』。放送日は2017年10月25日で、15分拡大スペシャルでの放送です。第1話からの続きで、「検察捜査」の後編となります。

ではまず簡単にではありますが、第2話「検察捜査~反撃」のあらすじから紹介したいと思います。ざっくりですが。

ある大富豪による連続殺人事件で自白を強要したとして告訴された特命係。それをきっかけにして、日下部事務次官が特命係を潰そうと画策します。懇意にしている検察官を使い、捜査権のない特命係違法捜査で立件しようとするんです。キレ者の検察官は、決定的な証拠がない大富豪による連続殺人事件の指揮を取り、特命係を一切の捜査から閉め出し、指示に反して違法捜査をするのを待つんです。それに対し特命係もおとなしくするわけがありません。連続殺人が大富豪の犯行だと確信している右京さんは、冠城くんと共に証拠を掴むため捜査を続けます。果たして捜査権のない特命係は、違法捜査で立件され消滅してしまうのか?大富豪による連続殺人は証拠を見つけることができるのか?

だいたいですけど、こんな感じの内容になります。

第1話が完結せずに終わりまして、この第2話で完結する形です。

二話連続ものの場合、早く続きが見たくてたまらなくなりますよね。笑

そして待ちに待った第2話。

面白かったです!

じゅうぶん楽しませて頂いたのですが、我儘を言わせて頂けるのなら…完全にスッキリ!と言う感じではなかったですね。笑

大筋は第1話と同様に、検察官が特命を潰そうとする軸と、大富豪による殺人の証拠を見つける軸、この2つの軸が絡み合って進行していく展開です。

ただ、どちらかと言いますと、大富豪の事件の方がいつの間にか大筋になっていて、特命係vs検察官の方はそこまで盛り上がっていなかった感があります。個人的な感想ですが。笑

大富豪の事件も意外とあっけなかった感もありますね。笑

特命係vs検察官、すなわち特命係vs日下部さんの軸は、今後に繋がっていきそうな流れになっていましたので、それはそれで楽しみでもあるんですけどね。

日下部さんに留まらず、特命係を巡っては、それを取り巻く人間関係も複雑に絡み合っていきそうです。青木年男、衣笠副総監、甲斐峯秋、さらには大河内さんなんかも。

もしかしたらこの第2話は、「特命係を中心に巻き起こる、波乱の幕開け」みたいな意味を持つ回だったのかもしれないです。それを予感させるような終わり方でもありました。

そう言う見方をしますと、これはプロローグにすぎないのかな~と。すっきり終わらなくて当然な気もしてくるんですけどね。

と、ああだこうだと書いてはいますが、普通に大富豪事件の真相を特命係が暴いていく過程は楽しめましたし、貴重な場面も色々ありましたし、存分に相棒ワールドを堪能させて頂きました。テレビにくぎ付けで見てましたので。笑

第1話に続き、日下部さん、衣笠副総監、甲斐峯秋、社美彌子、みなさん登場してくれています。さらには第1話には出てこなかった大河内さんと鑑識の益子さんもシーズン16初登場です。益子さんは2回登場して、伊丹さんに対して声を荒げる場面なんかもありました。

細かい見どころも多い回でした。

シーズン16の幕開けである『検察捜査』の後編。

楽しませて頂きました!

 

ゲスト出演者

それでは次に、第2話『検察捜査~反撃』に登場した主なゲストさんを紹介したいと思います。今回は第1話の続編ですので、基本的にはゲストさんも第1話と同じです。

田辺誠一(たなべせいいち)

まず、日下部さんからの依頼で特命係を追いつめる検察官田臥准慈役で田辺誠一(たなべせいいち)さん。

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キレ者の検察官です。特命係と意外と仲良くなるのかな~と思わせる場面があったかと思えば、あ、やっぱり敵なんだな、と思わせたり。今後も登場しそうな予感です。

 

中村俊介(なかむらしゅんすけ)

続いて、自分の妻を三人殺害した容疑者である大富豪、平井陽役で中村俊介(なかむらしゅんすけ)さん。

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クールで掴みどころのない大金持ちの犯罪者役です。第1話では、水谷豊さん、榎木孝明さんに続き、3人目の浅見光彦が登場したことで、話題にもなりました。笑

 

中村ゆり(なかむらゆり)

続いて、大富豪である平井陽の顧問弁護士、与謝野慶子役で中村ゆり(なかむらゆり)さん。

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第1話から、美人だけど気が強くて性格の悪そうな弁護士だな~と思わせる役だったのですが、第2話ではそれが少し和らいだ感じがします。そして、第1話より登場シーンも多く、重要度も増しています。


以上、今回の主なゲストさんは、第1話と同じく上記3名になるかと思います。第1話でちょっとだけ登場した芦名星さんは、今回は出てこなかったですね。

 

捜査権のない特命係

今さらではありますが、特命係って捜査権がないんですよね。笑

シーズン16にしてようやくそこが問題として真剣に取り上げられた形です。

これまでちょいちょい話題に上ることはあっても、そこまで大きな問題までは発展せず、グレーゾーンだったんです。

そして、警視庁の中でどの部署にも所属してないんです。

刑事部の内村刑事部長によく呼び出されていますので、僕はてっきり特命係も刑事部の所属なのかな~と勝手に思っていたんですけどね。

これまでも、内村さんや中園さんから指示されることもありましたし。

伊丹さんや芹沢さんの捜査一課は「刑事部」の所属です。鑑識課も刑事部の所属ですね。

角田課長や大木さん小松さんの組対5課は「組織犯罪対策部」。

しかし、特命係はそういうのが一切ないんです。

完全フリーです。笑

なので、厳密には「右京さんの直接の上司」と言うのは存在しないんですよ。冠城くんの上司は右京さんですが。

内村さんや中園さんは、右京さんの直接の上司なわけじゃないんですね。

特命は刑事部が担当する事件に関わることが多いので、なんとなく刑事部に所属しているような感じになってる、と言ったところでしょうか。

どこにも所属せず、捜査権もない。

さらに言えば「刑事でもない」んです。笑

僕は「相棒=刑事ドラマ」と言う認識ではあるんですけど、厳密には右京さんは刑事じゃないんですね。笑

とは言え、これまでも特命係はめちゃめちゃ捜査してます。

と言いますか、捜査しないと始まりませんからね。笑

これまでも内村さんや伊丹さんなどから「捜査権がない」ことを理由に、捜査から閉め出されることはありました。

しかし基本的には、暗黙の了解みたいな感じで、特命係が捜査をするのは当然なこととしても受け入れられていた節があるかと。グレーゾーンだったんです。

しかし法的には、捜査権のない警察官が捜査をすることは、「違法捜査」に該当してしまうんです。

これまで特命係は、「違法捜査」をしまくってたことになりますね。法を犯していたわけです。

今回は、そこを田辺誠一さん演じる田臥検察官に狙われるんですね。黒幕は日下部さんですけど。

田臥検察官は、捜査一課も味方につけて、特命を潰そうとするんです。

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これまでは、捜査をしまくっていても黙認されていたのに、今度はそれが理由で潰されてしまう可能性が出てきたんです。

今回は潰される危機を回避はしましたが、田臥検察官は右京さんに「首を洗って待っててください」と、徹底的に闘う様子。

それに対し、右京さんも強気です。

いつでも受けて立ちますよ」と。

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以前にも右京さんはシーズン2の時に「売られた喧嘩は買いますよ。そして必ず勝ちます」という強気な発言をしていまして、僕はそれを思い出してしまいました。

「右京さん&冠城くん」vs「日下部さん&田臥検察官」の闘い。

様々な人を巻き込んで、続いていきそうです。

 

特命係が甲斐峯秋の配下に?

第1話にて、甲斐さんは衣笠副総監から「特命係の指揮統括」をお願いされました。

そしてこの第2話にて、甲斐さんはそれを承諾します。

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衣笠副総監は、特命係を利用して甲斐さんの失脚を目論んでいます。

また甲斐さんも、何かしら特命の力を使って、衣笠副総監の失脚を狙っているのではないかと思われる節も。

特命係を巡り、権力を持つこの二人の闘いが繰り広げられていきそうです。これには社美彌子も何かしら絡んできそうです。

また、甲斐さんが特命の指揮統括を承諾したことで、これまでどこにも所属していなかった特命係が、甲斐峯秋の配下になるようなんです。

今まで上司と言うものがいなかった特命係に、ついに直属の上司ができるということですよね。

小野田官房長が生きていたときは、小野田さんが特命の上司みたいな感じでしたけれど、それに似たような感じになるのでしょうか。

今後の甲斐さんと特命の関係に注目したいです。

さらには、甲斐さんと衣笠副総監の争いに留まらず、特命係を巡り、様々な人間の思惑が交錯しています。

今後何かしらの波乱が巻き起こることが予想されます。

今回の田臥検察官を使って特命を潰そうとした日下部さん。

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日下部さんに情報を吹き込んだ青木年男

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そして僕が個人的に一番気になったのは、大河内さんです。

衣笠副総監と手を組んで、特命潰しに動くのか?と思わせるワンシーン。

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大河内さんは特命の味方であって欲しい。敵にはなって欲しくない。

味方であることを願っています。笑

今後の人間模様からも目が離せません。

 

その他の見どころ

それでは続いて、第2話『検察捜査~反撃』のその他細かい見どころを、いくつか挙げてみたいと思います。

田辺誠一が特命の部屋へ

田辺誠一さんの田臥検察官が、特命係の部屋を訪れています。

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右京さん、紅茶もいれてあげています。田臥検察官は飲んでませんでしたけれど。

このシーンでは、特命係と田臥検察官、なんだか仲良くなっていけそうな感じがしたんですけどね…。

いつかお友達になって欲しいです。笑

あと、今回は社美彌子も特命の部屋を訪れていました。

そのうち日下部さんや衣笠副総監なんかも行くかもしれないですね。笑

 

月本幸子の外出

珍しい、花の里以外の月本幸子さんシーンがありました。

どうやら月本さんは浴衣に詳しいようで、捜査のためその知識が必要になった右京さんが呼び出した形です。右京さんもじゅうぶん浴衣に詳しそうだったんですけどね。笑

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月本さんが花の里の女将になってから、お店以外のシーンというのはかなり少ないかと思います。

月本さん、たまきさんと一緒で、お店の外でも着物スタイルですね。

白い着物が素敵です。

 

アイコスを吸う伊丹さん

伊丹さんも芹沢さんも、過去には喫煙シーンが登場しています。

実は右京さんもですけど。笑

右京さんの喫煙に関しては、こちらの過去記事で紹介しています。

初期の頃はけっこうあった喫煙シーンですが、最近はめっきり見なくなっていました。

しかし今回なんと伊丹さんがアイコスらしき加熱式系のものを吸ってるシーンが出てきたんです。

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僕はアイコスを吸いませんので、これがアイコスなのかどうか、言い切ることができないのですが、そっち系なのは間違いないのでは、と。

伊丹さんがアイコス吸ってる間、冠城くんと芹沢さんはアメフトのボールでキャッチボールしてます。

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これも貴重な場面ですね。

芹沢さんもかつては喫煙シーンあったのですが、もしかしたら禁煙したのかもしれないですね。

 

供述調書を記憶している右京さん

大富豪の3件の殺人事件の供述調書

なんと右京さん、それを全て記憶してるんですよ。

右京さんの恐るべき記憶力はちょいちょい披露されますけれど、供述調書も全部記憶しちゃってるんですね。

やっぱり右京さん、凄いです。

 

右京さんがダチョウ倶楽部を引用?

捜査をするな」と言われた右京さんですが、それについて「捜査をしろ」ということかもしれないという一つの見解を冠城くんに話してました。。笑

お笑いで「押すな」は「押せ」を意味するという、ダチョウ倶楽部を思わせるやりとりを引用して。笑

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右京さんがお笑いを例えに出すと言うのは新鮮です。

右京さん、けっこうお笑い好きかもしれないですね。

家でお笑い番組を見ながら笑い転げてる右京さんとか見てみたいです。笑


以上、今日は相棒season16第2話『検察捜査~反撃』についてでした。

 

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相棒16第1話。特命係vs田辺誠一&中村俊介。

第1話『検察捜査』

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あらすじと感想

いよいよ相棒シーズン16が始まりました!冠城亘での3シーズン目がスタートですね。

本日は、シーズン16第1話についてです。

相棒season16第1話のタイトルは『検察捜査』。放送日は2017年10月18日です。30分拡大スペシャルでの放送で、二話連続ものの前編となります。新シーズンの幕開けが一話で完結しないパターンは久しぶりですね。

それでは最初に、第1話「検察捜査」のおおまかなあらすじから紹介していきたいと思います。ざっくりですが。

ある大富豪が自分の妻を殺害した容疑で逮捕されます。彼は過去にも自分の妻だった女性を二人殺害していることが疑われ、合計で三人の妻に対する連続殺人容疑です。取調べにて犯行を自供した被疑者ですが、起訴後には一転して供述を翻し、全面的に犯行を否認。さらには弁護士を通して「自白を強要された」と告発し、取調べをした刑事達を脅迫罪で告訴する事態に。告訴されたのは、実際に取調べを行った伊丹さん芹沢さんと、取調べは行っていないものの、逮捕のきっかけを作った右京さんと冠城くんの計4名です。さらには、受理されないと思われたその告発も、右京さんを快く思っていない日下部事務次官が、旧知である検察官を通じて受理させようと動き、特命係を潰しにかかります。果たして特命係は存続の危機に陥ってしまうのか?また、犯行を否認した大富豪に証拠を突き付け連続殺人を証明することができるのか?

だいたいですけど、ざっとこんな感じの流れです。

冠城くんでの3シーズンめの幕開けである第1話

面白かったです!!

一話で完結しないパターンでしたので、もう続きが気になって仕方ないですね。

特命係を潰そうとする日下部さん。その手先となった検察官が、かなりのキレ者なんですよ。で、用意周到に特命を追い詰めようとするんです。

これには青木年男も一枚噛んでたりもします。

特命係が存続の危機を迎えるのは久しぶりな気がしますね。

告発の行方や特命の存続は気にはなりますけれど、そのまま特命係がなくなってしまったら相棒も終わってしまいますからね。笑

なので今回もなんとかその危機は脱することは予想できるのですが、どんな脱し方をするのかが楽しみです。

また、大富豪の連続殺人も、物的な証拠がない状態なんです。なので犯行を否認している容疑者には、証拠を突き付けなくてはいけません。

右京さんがどんなふうに犯人を追い詰めていくのか、第2話が待ち遠しいですね。

今回は、大富豪による連続殺人事件を特命係が解き明かしていく一つの軸。そして、脅迫罪で告訴されたことをきっかけに、存続の危機に直面する特命係と言うもう一つの軸。

この二つ軸が絡み合いつつ、同時進行して行く展開です。

連続殺人事件の方は、「特命係vs大富豪」の図式で、告訴の方は「特命係vs検察官」の図式になっていて、特命係はこの二つの闘いを同時進行でしていかないといけないんです。

ストーリーも魅力的な展開なのですが、レギュラーメンバーはもちろんのこと、社美彌子甲斐峯秋衣笠副総監日下部事務次官も皆さん登場します。大河内さんと鑑識の益子さんは出てきませんでしたけれど。

「特命係vs大富豪」と「特命係vs検察官」、この二つの見どころが、第2話でどんな結末を迎えるのか。

楽しみに待ちたいと思います。

シーズン16第1話『検察捜査』。面白かったです!

 

相棒season16のオープニング

新シーズンの第1話は、OPも大きな楽しみの一つです。

曲はどんなアレンジになっているのか、映像はどんなふうになっているのか。

シーズン15は壮大な感じのアレンジをバックに、プロジェクションマッピングの中に右京さんと冠城くんが登場するOPでした。

そしてシーズン16のOPは…

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映像は砂漠硝子です。

右京さんと冠城くんが、砂漠でビーチ・フラッグスをやっているようなシーンもあります。その時の右京さんの顔が凄いです。笑

また、ガラスの破片が細かく飛び散って、星のように見えたりもします。

今までの相棒にはないタイプの映像で、かなり新鮮でした。

曲のアレンジも、ちょっと変化球な感じでした。

毎シーズン、かっこよくないOPってのはないんですけど、シーズン16もやっぱりかっこよかったです!!

後日公式のスタッフブログにてOPについて書かれていたのですが、テーマは「再生」と「崩壊」だそうです。また、「」の右京さんと「」の冠城くんという意味も込められてるみたいです。

まだその真意はわかりませんが…。

これから約半年、毎週水曜にはこのOPに出会えると思うと嬉しいですね。

 

ゲスト出演者

それでは次に、第1話『検察捜査』に登場した主なゲスト出演者さんを紹介したいと思います。一名ずつ紹介していきます。

田辺誠一(たなべせいいち)

まず、日下部さんからの依頼で特命係を追いつめる検察官田臥准慈役で田辺誠一(たなべせいいち)さん。

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日下部事務次官と旧知の仲と言う設定で、特命係を潰そうと動くやり手の検察官役です。田辺誠一さんと言えば、最近は犬の絵とかの画伯のイメージが個人的には強いんですけどね(笑)。今回の検察官役、とても似合っていました。かなりキレ者の検察官で、特命係にとっては強敵です。

 

中村俊介(なかむらしゅんすけ)

続いて、自分の妻を三人殺害した容疑者である大富豪、平井陽役で中村俊介(なかむらしゅんすけ)さん。

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中村俊介さん、僕はなんとなく爽やかな役が多い印象の俳優さんなのですが、今回は悪い役でしたね。掴みどころのない悪人です。じゃっかんサイコパス的な要素が見え隠れする感じもありました。

 

中村ゆり(なかむらゆり)

続いて、大富豪である平井陽の顧問弁護士、与謝野慶子役で中村ゆり(なかむらゆり)さん。

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かなり気の強い女弁護士です。性格悪そうな役ですね(笑)。中村ゆりさん、美人さんだな~と思いながら見てたんですけど、元歌手のYURIMARIの片方の人だったんですね。Wikipediaを見て初めて知りました。

 

以上、今回の主なゲストさんは上記3名になるかと思います。

他には、週刊誌の記者、風間楓子役で芦名星(あしなせい)さん。平井陽の幼少時代の家政婦役で久松夕子(ひさまつゆうこ)さん。田臥准慈の補佐的な役で、小島みなみ(こじまみなみ)さんなどが、ほんの少しですが、ちょいゲストな感じで出ています。久松夕子さんはこれが二度目の相棒で、前回はシーズン7第17話「天才たちの最期」にちょい役で出ているようです。芦名星さんに関しては後述させて頂きます。

 

特命係vs田辺誠一の検察官

今回の一番の見どころは、右京さん冠城くんの特命係と、田辺誠一さん演じる検察官の闘いかと思います。

この検察官はとても優秀でキレ者の検察官で、特命係にとってもやっかいな相手なんです。

しかも、日下部事務次官とは旧知の仲で、日下部さんからの依頼で特命を潰そうと動いてるんです。

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シーズン15第8話「100%の女」の時に、右京さんは日下部さんを怒らせてしまいます。

日下部さんが可愛がっていた、鶴田真由さん演じる検事が、結果的に右京さんにより追い詰められたことにより、辞職するに至ったからです。

右京さんとしては自分の信念に従っただけですし、右京さんが辞職を強要したわけではないんですけどね。

それでも日下部さんは、右京さんを「許さない」ってなっちゃったんです。

今回は、特命係が脅迫で告訴されたことで、日下部さんはそれを利用して、特命を潰そうとするんです。

で、田辺誠一さんの検察官がその実行部隊に。

きっかけは脅迫罪での告訴でしたが、捜査権のない特命係が違法捜査をしているとして、その方向で特命を潰しにかかるんです。

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そう言えば特命係って捜査権ないんだな~と。笑

たまに思い出したようにその話題が出てきますけどね。笑

今回はどうやらその部分がクローズアップされる形になっています。

田辺誠一さんは日下部さんに従っているだけですので、実際は「特命係vs日下部さん」の闘いと言っても良いかもしれませんが。

この闘いが第2話ではどんな結末を迎えるのか。

どんでん返しで、検察官と特命係、めちゃめちゃ仲良しになってくれたらいいんですけどね。笑

 

特命係vs中村俊介の大富豪

第1話のもう一つの軸と言いますか、特命係が告訴される原因にもなったのが、大富豪による連続殺人事件です。

その容疑者が中村俊介さん演じる平井陽です。

これまた、クールでイケメンで、しかも大金持ちの殺人犯なんですよ。

住んでる家も超豪邸です。庭にはプールまであります。

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自分の妻を殺害した容疑で逮捕されたのですが、過去にも妻を二人殺害していて、今回が三人目なんです。それだけでも異常ですけれどね。

しかしながら、この事件には有力な物的証拠がないんです。

それが故に自供に頼らざるを得ない部分があり、自供を翻されると辛い部分があるんです。

そうは言っても右京さんは彼の犯行を確信しています。

あの右京さんが確信してるのですから、間違いないですね。

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きっとこの後証拠を見つけ、突き付けてくれるはずです。

中村ゆりさんの性格の悪そうな弁護士や、田辺誠一さんの検事による策略やら、捜査は一筋縄ではいきそうもありませんが、きっと右京さんと冠城くんなら、なんとか真相を暴き出し、正義の鉄槌を下してくれるはずです。

しかし今回の特命係は、ただ犯人と闘うだけではなく、色んな人を相手にしないといけないので、大変です。

第2話に期待したいと思います。

 

自白の強要

相棒では「自白の強要」や「取調べの可視化」が大きなテーマになる回がこれまでも何度かありました。

シーズン6第1話「複眼の法廷」だったり、シーズン6第9話「編集された殺人」、シーズン7第7話「最後の砦」、シーズン10第1話「贖罪」などです。

自白の強要が悲劇を生むこともあれば、可視化されていないのをいいことに、犯人がそれを逆手に取ることもありました。

シーズン10第1話「贖罪」では、大沢樹生さんが演じた犯人が、実際は自白を強要されていないにも関わらず、それを主張しています。

今回の中村俊介さんと同じパターンですね。

取調べが録画などされていなかったら、自白の強要を証明することは難しいです。

それと同じく、実際に刑事たちは自白の強要をしていないにも関わらず、容疑者がそう主張したら、強要してないことを証明するのも難しいんです。

「自白の強要」は冤罪という悲劇を生む原因にもなり得ますし、逆に犯人側に利用されるリスクもあるってことですね。

取調べの可視化と言うのはたまにニュースなどでも耳にしたりはしますが、現在は全面可視化に向けて、取調べの様子を録画・録音する形になっているみたいです。

ただし、被疑者がそれを拒んだ場合には、録画・録音はしなくていいと。

今回は被疑者である平井陽が録画も録音も拒否したため、自白の強要について、映像や音声では記録していないことになります。

ですので、自白を強要していないことを証明することも難しい。

特命係はもちろん、伊丹さんや芹沢さんの容疑も晴れて欲しいです。

 

その他の見どころ

それでは次に、第1話『検察捜査』のさらに細かい見どころを、あれやこれやと挙げてみたいと思います。

右京さんと冠城くんの関係は?

シーズン15最終話「悪魔の証明」の時に、右京さんと冠城くんは対立します。

花の里にてちょっとした口論のようになり、右京さんが冠城くんに対し…

想像が及ばないのならば、黙っていろ

と今までにない口調でキレました。

それに対し冠城くんも…

右京さん。あなた何様だ

と返し、二人は険悪なムードに。

特に仲直りなどないままシーズン15が終了しましたので、シーズン16はどうなるのだろう?とちょっとドキドキだったのですが…

今回、特に二人に険悪な様子は全くなく、普通に仲良しでした。笑

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あの一件がどうなったのか、今後何かしら一悶着あるのか、気になるところです。

 

浅見光彦が3人

相棒とは関係ありませんが、「浅見光彦シリーズ」と言う内田康夫さん原作の推理小説があります。

これはドラマにもなっているのですが、シリーズ物なのでけっこうな本数があるようです。

そして、主役の「浅見光彦」を演じている俳優さんも何人もいらっしゃいまして、なんと…

水谷豊さん、榎木孝明さん、中村俊介さんは浅見光彦を演じたことがあるんです!

右京さん、日下部さん、大富豪の三人です。

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つまりこの第1話には、浅見光彦が三人も登場したわけです。笑

三人が一堂に会すると言う場面こそありませんでしたが、浅見光彦が3人も登場と言うことで、ネットやSNSではちょっとざわついたみたいですね。笑

僕は浅見光彦シリーズをちゃんと見たことはないのですが、榎木孝明さんと中村俊介さんがやってるのはなんとなく知っています。しかし、水谷豊さんがやっていたのは知りませんでした。

この件に関しては、第1話のゲストさんなど詳細が判明した際に、コメント欄にて教えて頂き初めて知ったんですけどね。

きっと浅見光彦を見ていたら、もっと楽しめたんだろな~と。笑

 

青木年男と日下部さん

こちら、青木年男と日下部さんのツーショットです。

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場所はクラブみたいなとこですね。

この二人が接触するのは初めてですが、二人に共通しているのは「特命係が嫌い」と言う点です。

日下部さんは特命係と言うよりは右京さんのみですけれど。

どちらも特命係を潰したいと言う点では一致しているわけです。

このシーズンでは、青木年男の化けの皮が剥がされるのかどうかが見どころではありますが…。

その日はまだまだ先なのでしょうか。

 

甲斐峯秋vs衣笠副総監

特命係は独立した部署と言うことで、右京さんの上司にあたる人物が誰もいないことになります。

ですのでもし特命係に何か問題が発生した場合に、誰が責任を取るのか、と言う別の問題が存在します。

個人的には、内村さんとか中園さんなのかな?と思ってたんですけど、違うんですね。笑

そこで衣笠副総監は、甲斐峯秋に特命係の責任を取らせようとするんです。

甲斐峯秋に、特命係の指揮統括をしてくれないかと持ちかけて。

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衣笠副総監が日下部さんと繋がってるのかなど、その辺りはまだ不明ですし、どこまでの魂胆があるのかも不明ではありますが…。

また、衣笠副総監の要請に対する甲斐峯秋の返事もまだわかりません。

甲斐さんが特命の指揮統括をするのかどうか。

気になります。

あと、余談ではありますが、衣笠副総監は和菓子が大好きかもしれません。笑

今回もきんつばを食べてました。笑

 

芦名星さんの再登場

シーズン15最終話「悪魔の証明」で登場した週刊誌の記者風間楓子。社美彌子のスクープを書いた記者ですね。

演じているのは芦名星(あしなせい)さんで、今回が二度目の登場です。

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登場シーンはそんなに多くはありませんでしたが、今後もちょいちょい登場するのか気になります。

相棒の密かな準レギュラーになるかもしれないですね。笑

彼女が記者をしている雑誌「週刊フォトス」は冠城くんが定期購読してるみたいですし。笑

 

特命係の凸凹バコ~?

伊丹さんと芹沢さんが特命の部屋を訪れ、その際に伊丹さんが…

特命係のデコボコバコ~」って言ったんですよ。

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凸凹バコって何でしょう?笑

もし違ってたらごめんなさい。

僕はこれを聞いたとき、「特命係のかめやま~」を思い出してしまい、ちょっと懐かしい気持ちにもなってしまいました。

 

田辺誠一、花の里へ

田辺誠一さんの検察官が、花の里にご来店です。

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これは右京さんについて、月本さんに聴取するため来店したみたいですけどね。

帰り際には「美味しかった」って言ってますね。あと「お釣りはけっこう」とも。

ゲストが花の里に来店するパターンって意外と珍しいので、ちょっと嬉しいですね。笑

 

みんなで海苔巻き

特命係の部屋で、右京さん冠城くん青木年男がみんなで海苔巻きを食べてました。

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こうして見ると、すごく仲良さそうなんですけどね。

青木年男は冠城くんに海苔巻きを突っ込まれる場面も。笑

海苔巻きはかんぴょう巻きでしょうか?

右京さんもばっちり食べてました。

右京さんが海苔巻きを食べるシーンは貴重ですね。笑

と言いますか、右京さんがこの部屋で何かを食べること自体、かなり珍しいかもしれません。


以上、今日は相棒season16第1話『検察捜査』についてでした。

 

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